喉の奥なら傷ついてもばれない

喉の奥なら傷ついてもばれない
あらすじ・内容
出たいよ、出して。
お願いだからここから出して。

どこにでもいる、ごく普通の人妻たち。共通しているのは、禁忌を犯していること。
罪悪感がまったくないのは、母の愛が欲しかった私の、必然だから。

恋愛小説の妙手、宮木あや子が描く六つの愛欲小説。

二十歳で八十歳の巌夫と打算ずくの結婚をした麻貴は、巌夫の息子、さらに孫とも不倫をしている。ある日、ふらりと赴いた旅先で出会った女学生に抱いた気持ちは、未だかつて経験のないものだった。(「金色」)

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喉の奥なら傷ついてもばれないの感想・レビュー(505)

ちょっと久々の宮木作品。今の私は「天国の鬼」と「ろくでなし」がいいなと思った。「金色」が目当てだったが、これもこれでなんとも言えない読後感でまた読んだら感じ方が変わるかしら。母子関係は命題だなぁとも思った。何かしらの歪みを抱えた女性6人がそれぞれの主役で、痛くてドス黒くて救いがあるのかないのか(ほとんど無いけれど)、けれど気になってすいすい読み進めて読み終えた。私が知っている宮木ワールド全開でした。読めてよかった。
★2 - コメント(0) - 3月9日

『愛情と呼ばれる檻につながれている人へ』いつか気付くのだろうか。もしくは誰かに教えられるのだろうか。おまえが母親から受けている行為はしつけではなく虐待だと。そして誰かにそそのかされてどこかに逃げ、他人から与えられる愛を知る日が来るのだろうか(天国の鬼)男が私に残したのは「あいしてる」という言葉だけだ。けれど、その言葉さえあれば、七年、もしくは十五年、この部屋で男を待つことができる気がした(ろくでなし)『その檻、意外と脆いかもしれないよ』
★18 - コメント(1) - 3月7日

作者の怒りのエネルギーの集まった作品集なのかと思った。それぞれの女性の人生の中で、何かを気づいたところからどんどん広がっていく傷口。それでも、いくばくかの救いを求めてあがく哀しい女たち。虐待や過干渉の連鎖を断ち切ることはとてつもなく困難なのだろうか。読了するのにこちらもかなりのエネルギーを要し、いろいろ考えさせられた。
★2 - コメント(0) - 2月21日

ヒグチユウコさんの美しい装画をめくると、制御不能な女性の業や愛欲、依存等が渦巻く6編。「天国の鬼」と「泥梨の天使」は表裏一体で(広義の)虐待の連鎖に感じるも、「泥梨~」毒親支配の凄まじさはいつまでも尾を引く。「肌蕾」「指と爪、隠れたところ」は既婚女性が抱えるままならなさ。冷えきった夫婦関係を何かに依存してやり過ごすも、火に油を注いで壊すも妻次第なのかもしれない。「金色」の愛人稼業で生きてきた麻貴が清純な中学生、千穂に抱いた儚い恋心に救われた。"黒"宮木さんを堪能した後は、校閲ガールを読んでアゲていこう!
★9 - コメント(0) - 1月29日

ヒリヒリと痛く、どす黒く、いやらしく、女をさらけ出した短編6話。代理ミュンヒハウゼン症候群・虐待がテーマの「天国の鬼」は読んでてムナクソが悪くなり、薄幸の女とヤクザのメロドラマ「ろくでなし」は涙と鼻水がボトボト落ちました。宮木さん好きだなぁ〜。
★3 - コメント(0) - 1月26日

短編集。タイトルもそうだけど、ひりひり痛い話ばかりだった。こういう話は好きだけど、目を背けたくなる。ろくでなしはよかった。希望が持てる。ないりの天使は母親がキモい。私の母親はそこまでじゃなかったけど、過干渉で辛かった。子供だけが生きがいになるとまずいことがある。
★38 - コメント(0) - 1月23日

短編集(全6話)。心の深淵から沸き上がる恍惚とした自虐的な欲望に身悶える女達。その欲望の標的にされた人達に逃れる術はない。彼女達の愛情は殺傷能力の高い凶器となり対象相手の精神を抉る。その高い殺傷能力故に自らが傷を負う事もまた否めない。彼女達にとってその蠱惑的な禁忌は自傷行為か、自慰行為なのか。それは快楽か罪悪なのか。欺瞞や歪んだ自尊心さえも甘美なものに変えてしまう程の確固たる意思と愛欲。しかし、愛情と言う名の檻に囚われたのは本当は彼女達だったのだろう。『その檻、意外と脆いかもしれないよ……。』
★21 - コメント(2) - 1月19日

〈私が暮らしているのは余生だけど、もしかして既に余生は通り越して、ここは天国なのかもしれない、と思った。たとえその天国が、罪なき娘の上に成り立っているものだとしても〉どれもドロドロとしていて、読んでいて疲れました。
★15 - コメント(0) - 1月9日

アクの強い女性と没個性の男性、閉鎖的、愛情と執着、短編集。タイトルが文中に出てくるが、その使われ方が印象的だった。「金色」が一番好み。
★1 - コメント(0) - 1月4日

昼ドラ並みにどろどろの物語の短編集でした。ちょっとグロテスクで怖い感じがしましたが、面白かったです。どの女の人も愛憎劇に追い込まれていく様が凄く迫力のある文章で読んでる者に迫って来ました。装丁や挿し絵の女性の挿し絵がまた綺麗で物語の情景が見えるようでした。最後のお話しのお母さんはあまりにリアルで恐すぎる。
★9 - コメント(0) - 1月3日

ホラーじゃないんだけど、ゾッとする内容や痛い話ばかりでした。 救いがないんですよ。『泥梨(ないり)の天使』は、過干渉なお母さんが怖くて怖くて。テンション低めの人は、読まないほうがいいと思う。
★43 - コメント(0) - 2016年12月28日

夫がいながら、他の男に溺れていく妻たち。何かを求めて、まるでその方向に導かれたように、抗いようもなく、ズブズブと嵌っていく。その先は、何があるのかわからないのに。不倫の話ばかりか…と思っていたら、最後、娘に執着する母親の話が、強烈で…寒気がするほど、気持ち悪かった。母と子、密接な関係性と愛憎が苦しいほど伝わる短編集でした。
★22 - コメント(0) - 2016年12月27日

宮木あや子、相変わらずすごい。朝比奈あすかさんをもっと救いなくドロドロした感じの愛憎。母親と子どもの関係性が絡んでいるものが多い。すごくよかったけど、私は「太陽の庭」「雨の塔」の方が好き。
- コメント(0) - 2016年12月26日

全く異なる環境で生きる女たちの物語。共通しているのは、みんな自分が「正しい生き方」をしていると信じていること。物語によってはその考え方がぶち壊れたり、はたまた頑なに最後まで貫き通したり…。親は選べないものねえ…。女たちの心の叫びが胸に刺さりました。
★3 - コメント(0) - 2016年12月25日

最後の泥梨の天使がすごかった。娘の希望を潰していく母親の言葉とか、口でははやく大人になってほしいと言ってても内心ずっと子どもでいてほしいと願っているところとかすごくリアルで実際にいそうだと思った。
★4 - コメント(0) - 2016年12月22日

はー。苦しい本。すごい作家さんだ。一話一話衝撃が走る。『指と首、隠れたところ』が一番良かった。最後の話はすごく怖かったし、気持ち悪かった。
★5 - コメント(0) - 2016年12月17日

これは良かった!愛の欲と性と情が盛り沢山の短編集。私は『ろくでなし』や『指と首、隠れたところ』が好み。最後の『泥梨の天使』なんて気持ち悪さを感じるほど。官能が程よく合わさっているのにいやらしさを感じさせる事なく物語に引き込む力はさすが宮木さん。もう女性目線でこの方の上を行く人はいないと私は思います!それくらい身にしみる程苦しい、けど痛々しい話ばかりでした。読んで良かった!
★66 - コメント(2) - 2016年12月17日

最後の母娘の話がさいっこうに気持ち悪かった。
★3 - コメント(0) - 2016年12月17日

始読み作家さんのご本。「愛情」という名の檻に囚われた女たちの短編集。どの物語物も薄暗くじっとりと湿っている。その中でも、娘への母の愛を綴った「泥梨の天使」は読んでいて息苦しくなった。印象的な表紙に惹かれて何となく手に取った本だったけれど、他の作品も読んでみ用途思う。
★2 - コメント(0) - 2016年12月7日

「愛情と呼ばれる檻につながれている人へ」とのプロローグで始まる、様々な呪縛に絡まった人々の生活が次々と瓦解していくザワザワ感を5編堪能した最後に「その檻、意外と脆いかもしれないよ」との絶妙なエピローグ…宮木さんは初読みながら、強烈なインパクトだった!話題の「校閲ガール」より先に手にしたのが吉だったのか?16125
★40 - コメント(2) - 2016年11月29日

ジャンルにしたら何に区分されるのか、究極の愛憎劇。人の持つ醜さ、厭らしさが全て吐き出されているかのような短編集。読み終えて最後にめくった頁にかかれた一文にとどめを刺される。いや、ものすごい作品だった。
★18 - コメント(5) - 2016年11月24日

まずタイトルが好き。このタイトルだけでも、ぞくっとする感じが充分伝わってきます。R-18文学賞受賞の「花宵道中」からやんわり追いかけていますが、白黒、A面B面の落差たるや、湊かなえさんよりスゴいのではないかと。「校閲ガール」もいいけど、こちら側もいいです。読んでいると、自身すり減っていく、少量だとたいした害はないけど、積もり積もると「毒」になる、そんな感じです。
★24 - コメント(0) - 2016年11月23日

おもしろく最後まで読めたが気持ち悪い。見返りを求める訳じゃないけど、全てを失っても、愛だけは残りました、みたいなのを心のどこかで期待している私がいる。そして六編のタイトルと内容が結びつきにくくて、思い出すのが困難だった。ヤクザの若頭との「ろくでなし」が好きかな。待っていてほしい。最後の娘を溺愛する母親の話は、ひどすぎる。オチをつけてしまってほしい。苦労して育てた末の妹があれじゃあ姉達もかわいそう。あの人の妻と、彼女の父と、みたいな偶然はキライだな。どの話も、こういうジャンルと思えばよかったです。
★20 - コメント(0) - 2016年11月14日

これだけ嫌悪感を抱かさせる人物を書けるとは、すごい。自分の信じる常識、正義は正しいとは限らず、ただの妄信かもしれない。それでも、ここに出てくる女達の信じる正義は間違っている…と思いたい。どの話も胃が重くなるほど腹ただしかったが、一気に読ませる力量に感服しました。やっぱり女は嫌い。
★16 - コメント(0) - 2016年11月8日

R-18文学賞の女性作家アンソロジー「文芸あねもね」以来の宮木さんの作品。絶句の一言。今回凄い作品を読んでしまった。表題、装幀ともに内容にぴったり。成熟し「正善」が強迫的な社会で、日本人は正しくて美しいことが大好きだ。実は皆、自分が非難されないように必死に生きていると思う。私も御多分に漏れず。品行方正こそ美徳って。でもね…。 『その檻、意外と脆いかもしれないよ』巻末の宮木さんの一言、ズドンと来る。登場人物たちが皆、道徳的にも社会的にも、悪、過剰、余計、不足を選んでも、何故か頁から逃れられなかった。
★40 - コメント(3) - 2016年11月2日

図書館本/週の頭から心にしんどい本を読んでしまった…様々な繋がりを持つ母と娘の関係性。痛々しくもあり時にグロテスクさすら感じさせる。生んだという一事を持って所有物のように娘を支配し、愛情という檻に閉じ込める。あなたの為と言いながら自分の望みを投影させる人形のように理想を突き付ける。パックリと口を開ける虚ろを抱えた女という生き物は、その闇を埋めるために生きなくてはいけないのか?どんなに注ぎ込んでも満たされることなどないというのに。
★40 - コメント(0) - 2016年10月31日

子供のころの境遇が原因で、自分では制御できない性格の母や妻になった人を綴った6つの短編集。途中、読むのが苦しくなるような場面もあり、考えようによってはホラーよりも怖いかも。
★27 - コメント(2) - 2016年10月28日

不実、不貞、不義理、不安、不満、不純・・・淀んだ澱のように心に溜まるいくつもの不。そんな不が、女の様々な欲を常に刺激し、制御出来ぬほどの狂おしく激しい愛情を生む。自身を育てた母親への強迫観念めいた思い、母娘の因縁の根深さ、抗いようのないものへの畏怖にも似た感覚、盲信と疲弊に自身を擦り減らしながらも、彼女らは愛情と呼ばれる檻に繋がれることに甘んじ続ける。端から見ればどれほど愚かであろうとも、それこそが疑いようもなく正しいことであるかのように…。「剥き出し」という言葉が似合う、強烈な印象を残す作品だった。
★170 - コメント(8) - 2016年10月25日

短編集。どれも読んでいてぞわぞわするような苦い感覚に陥る。特に最初と最後、「天国の鬼」と「泥梨の天使」が母娘の関係がつらくてつらくて、読み進めるのが非常にきついと同時に印象的な作品だった。毒親、という一言では片付けられない、片付けたくない作中の母親に対して憎悪すら覚えた。逆に言えば、どっぷりのめり込んで読んだということであり、明るい宮木作品も面白くていいが、こういうシリアスなものも読ませるひとだなと思った。ちょっと窪美澄さんに似てるかな?自分はこういう母親にはなるまいと自戒の念をあらたにする。
★9 - コメント(0) - 2016年10月24日

苦しいのに読み続けてしまうようなそんな読書だった。愛情なのか行き場のない憎しみなのか、いややはり裏返して愛情なんだろう。とらわれて苦しいけど、そこにいびつな形で甘さが宿る。どの短編が好きかと聞かれるとどれも好きじゃない。でも明るい宮木さんよりこちらの方がなんだか残るかも。家庭を持っても人妻になっても、そんなことは関係ない。檻はそこにある。あり続ける恐ろしさ。でも最後の一行にふっと軽くなる。
★31 - コメント(0) - 2016年10月21日

『校閲ガール』シリーズとは全く作風の異なった、黒宮木さん全開の6つの短編集。各々の話にはつながりはありませんが、主人公全員が人妻であるということと、「母と子のいびつな関係」が共通点で、この本のテーマだと思います。随所に盛り込まれた、昼ドラに出てきそうな官能的な描写よりも、幼少期の母娘の関係が、結婚して家庭を持ち子供を育てる上でどう影響するのかに、目がいきました。それにしても、黒宮木さん面白い。花宵道中も読んでみたいです。
★71 - コメント(0) - 2016年10月20日

そそられるタイトルに惹かれ手に取った作品、痛み、哀しみ、苦しみながらも、狂おしいくらいに、愛を求め彷徨う姿を描く短編集。愛と呼ぶものを渇望し、満たされない欲望に身をよじるような思いをし、生と性を抱え必死にやり過ごす女性達。全編にわたって、母と子の関係性が、女性の将来や心のあり方に、多大な影響を与えてゆく、満たさることのない愛情だったり、母からの教えだったり、秘かに細い糸でがんじがらめにされてゆくようで、ぞっとする。男性の僕からみると、理解しづらい心情もあるけど、ちょっとしたホラーより、恐ろしく感じました。
★60 - コメント(2) - 2016年10月18日

☆☆☆☆☆エグり エグられ、 傷つけて 傷つけられても、 その愛が欲しい。 そんな 禁忌を犯した人妻たちの、6編の短編集。 最初の、「天国の鬼」 未熟な恋の爪痕を 残そうと、 『喉の奥なら、傷ついてもばれない。』 少年の言うセリフが切なくて。 だけど、青春ラブストーリーで終わらない。 痛い、辛い、恐ろしい… 短い物語で、いろんな感情沸き起こり、 忘れられない一編となった。 最後の「泥梨(ないり)の天使」 母親が抱く、娘への 過保護な愛が、危険すぎる。 暴走する日常が、やけにリアルで怖かった。
★7 - コメント(0) - 2016年10月15日

☆☆☆☆
★5 - コメント(0) - 2016年10月15日

タイトルのセンスがまず素晴らしい。こちら側の宮木さんも大好き。温度低いように見せて、実はものすごい熱い想いをもって頑張って生きてる描写が好き。児童虐待の話は避けてるのに知らないまま突然出て来てきつかったけど。校閲ガール地味に好発進、ってネットニュース笑。おめでとうございます❤
★24 - コメント(0) - 2016年10月6日

愛情と呼ばれる檻につながれている人へ。。から始まる「女の敵は女」を読ませる短編集。なんか分かるなぁ…と思うところもあるが流石にドロドロ気持ち悪い(^^;)そして その檻、意外と脆いかもしれないよ。。で終わる。ラストの言葉に少しホッとした。
★3 - コメント(0) - 2016年10月5日

愛情と呼ばれる檻につながれている人へーー「天国の鬼」「肌蕾」「金色」「指と首、隠れたところ」「ろくでなし」「泥梨の天使」短篇5編収録。全体的に官能的な色が濃い作品。不倫や浮気、同性に心惹かれるなど、愛の形は様々。「愛とは一体なんだろう?」「結婚する意味とは?」など考えさせられますが答えはまだ見つかりません。ラストを飾る「泥梨の天使」だけ少し他の作品と毛色が違っていてインパクトがありました。正直、こんな母親だったら心底気持ち悪い。でも確かにどうやって母親になるのかは誰も教えてはくれない。同じく人の愛し方も。
★103 - コメント(3) - 2016年10月2日

宮木さんらしい、切なく苦しい恋愛小説短編集。官能の部分もあったけれど、それ以上にそれぞれの妻たちの切ない気持ちが悲しかった。最後の1編だけ少し違った感じの物語だったけれど、これが一番のインパクトだったかなぁ。
★6 - コメント(0) - 2016年9月27日

タイトルに引かれて図書館で借りた。内容は私には合わなかった。私にとっては、気持ち悪さしか感じられなかった。
★6 - コメント(0) - 2016年9月17日

短編集で基本的に不倫が絡んできますが最後に収録されている話だけ毛色が違っていて、その話が一番インパクトがあってよかったです。装丁も美しくていい。
★1 - コメント(0) - 2016年9月13日

喉の奥なら傷ついてもばれないの 評価:94 感想・レビュー:266
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