楽しい夜

楽しい夜
あらすじ・内容
メキシコの空港での姉妹の再会を異様な迫力で描いた、没後十余年を経て再注目の作家による「火事」(ルシア・ベルリン)、一家に起きた不気味な出来事を描く「家族」(ブレット・ロット)。アリの巣を体内に持つ女という思い切り変な設定でありつつはかなげな余韻が美しい「アリの巣」(アリッサ・ナッティング)、30代女子会の話と思いきや、意外な展開が胸をつく表題作「楽しい夜」(ジェームズ・ソルター)。飛行機で大スターの隣に乗り合わせてもらった電話番号の紙切れ…チャーミングでせつない「ロイ・スパイヴィ」(ミランダ・ジュライ)など、選りすぐりの11編です。

【収録作品】
「ノース・オブ」マリー=ヘレン・ベルティーノ
「火事」ルシア・ベルリン
「ロイ・スパイヴィ」ミランダ・ジュライ
「赤いリボン」ジョージ・ソーンダーズ
「アリの巣」アリッサ・ナッティング
「亡骸スモーカー」アリッサ・ナッティング
「家族」ブレット・ロット
「楽しい夜」ジェームズ・ソルター
「テオ」デイヴ・エガーズ
「三角形」エレン・クレイジャズ
「安全航海」ラモーナ・オースベル

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250ページ
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楽しい夜はこんな本です

楽しい夜の感想・レビュー(219)

統一したテーマはないが、そのおかげでそれぞれの短編が読後も記憶に残りやすいかもしれない。ルシア・ベルリン『火事』ミランダ・ジュライ『ロイ・スパイヴィ』が今回は特によかった。ルシア・ベルリンの短編集は、ぜひ翻訳されてほしい。エレン・クレイジャズ『三角形』は、まんま『ベント』の世界で…これもよかった。
★11 - コメント(0) - 2月28日

アリの巣を体の中に作る話が好き。
- コメント(0) - 2月27日

去年の5月から、順番待ち。岸本さんの鑑賞眼は信頼していたから、長い待ち時間で膨らむ期待に応えてくれると信じていた。やはり期待通り!何気ない風なのに、ひねりがある作品を見つけるのがうまい。『アリの巣』『亡骸スモーカー』の倒錯的な美しさ、『三角形』の底冷えするような結末。『火事』のエンタメ力。『ロイ・スパイヴィ』は甘酸っぱい。アンソロジーは印象に差が出てしまいがちだが、全てがしっかりとした存在感だった。
★16 - コメント(2) - 2月26日

「作品に共通項があるとすれば、出会ったときの「なんか今、ものすごく面白いものを読んでしまったぞ!」という喜びと興奮だ」後書きに納得。恥ずかしながら岸本佐知子さん初読み。『コドモノセカイ』『あなたを選んで~』などがすごく気になりつつ、あえて機会を待ってた。期待通り。どの話もそれぞれ良かった。訳も良い。「小説とは奇妙なもの~どうしてこんなに心かき乱されたり、遠いところまで連れていかれたり、五感を刺激されたり、目眩や動悸を感じたりするのだろう。」お得感一杯。やはり他のも読もう。
★7 - コメント(0) - 2月25日

岸本佐知子さんセレクトの11の短編集。10人の方すべてが初めての作家さんたち。どの作品も、タイトルからは想像がつかない展開のストーリーに心がざわめいた。その日の気分によって好きな作品が変わりそうなくらいバラエティに富んでいる。その中であえて今は、甘酸っぱい読後感が残る、ミランダ・ジュライ『ロイ・スパイヴィ』と、濃密な空気感に包まれる、アリッサ・ナッティング『亡骸スモーカー』を。贅沢な短編集でした。
★5 - コメント(0) - 2月12日

★★★☆☆こうやって新たな作家さんに出逢えるのはいいこと。なんでも編訳者が子どもの頃に見かけた魚の行商のお婆さんよろしくそのときどき網にかかったこれぞという11作品を集めたそうな。だからジャンルも雰囲気もまちまち新人もいれば大御所もいるとのこと。全編とおしてUS版ハルキワールドかはたまた小川洋子かみたいな(適当でいいかげんな例えです)恥ずかしながらミランダ・ジュライしか知らなかった僕みたいな人はあとがきから読むことをおすすめします。お気に入りは表題作のほか「ロイ・スパイヴィ」「アリの巣」「家族」「三角形」
★38 - コメント(0) - 2月11日

kri
やはり岸本セレクトは面白い。ミランダ・ジュライは夢見がちな女の子っぽさと自分を取扱いかねてるような戸惑いが魅力。今回の「ロイ・スパイヴイ」も良かった。どれも良いけど、「赤いリボン」の異様な正義、「亡骸スモーカー」の葬儀場ロマンス、ある日山が動いたら…「テオ」、「三角形」も好きだ。もっともっと読みたい。
★12 - コメント(0) - 1月21日

読み方が悪いのか理解力が乏しいのかあまり多くを楽しめませんでした。
- コメント(0) - 1月20日

どれも面白かったです。しかし、装丁といい、内容といい、山内マリコさんの本を読んでるみたいでした。訳した感じがしないのは、そうとうお上手なんでしょう。
★2 - コメント(0) - 1月17日

装丁を含め、センスの塊の様な一冊。シュールな短編こそ訳者の腕が問われるが、自給自足のアンソロジーだけに信頼度も高い。ラモーナ・オースベル『安全航海』が、最も好きかなぁ。アリスが海に飛び込んでからは、美しさと強さが共存した描写の連弾の様。スカートが膨らむ瞬間に嘆息、私も遠い未来舞う様に死ねたらと願った。
★4 - コメント(0) - 1月16日

ノース・オブ 火事 ロイ・スパイヴィ 赤いリボン 楽しい夜 テオ の6編が素晴らしい 他は自分の理解が追いつかなかった
★1 - コメント(0) - 1月13日

岸本佐知子さんのセンス、ナイス♪♪シュールに楽しめちゃいました。馴染みのある見知らぬ土地に旅したような。
★2 - コメント(0) - 1月9日

ma
『亡骸スモーカー』がうつくしくてうつくしくて……きっとあの、死人の毛2本すっと取り上げる男の指は細くて長いうつくしい指。
★1 - コメント(0) - 1月5日

短編集。岸本セレクト、そして岸本訳!!これはもう安心して読める。だって好きな人が訳した好きな人が好きな短編。これだけで、お値段以上の満足感あるじゃないですか。なのにそれを超えるものをさらっと差し出してくる。惚れる。いや、もう惚れてるんだった。あは。へんてこで美しくて切なくて、とても好き。あとインゲン豆の頭を取るしか能がないボブ・ディラン…!好き。隣でずっと取っててほしい。
★8 - コメント(0) - 2016年12月29日

ミランダ・ジュライ「ロイ・スパイヴィ」、ジョージ・ソーンダーズ「赤いリボン」、ジェームズ・ソルター「楽しい夜」、エレン・クレイジャズ「三角形」、ラモーナ・オースベル「安全航海」が特におもしろかった。「赤いリボン」は、語り手の朴訥とした感じと不気味に進む事態のギャップに背筋が寒くなる。アリッサ・ナッティングの並外れた奇想に驚いた。岸本佐知子氏のあとがきはいつもツボを押さえていてすごいと思う。今回もおもしろくて参考になった。
★9 - コメント(0) - 2016年12月19日

「ロイ・スパイビー」と「安全航海」、すごく好き。でも、安全航海は「生まれるためのガイドブック」で読んだときの方がよかったな。あと、アリッサ・ナッティングは初読みで気になる作家さんだった。全体的にはザ・岸本'sと言いたいくらいの、岸本作品でした。
★11 - コメント(0) - 2016年12月15日

楽しかった。岸本さんと根本的なこのみは違っても。表題がいちばんいい。
- コメント(0) - 2016年11月22日

わりと楽しめた。いきなりのボブ・ディラン氏?の登場に面喰らう。印象的なテーマとしては、アリの巣の交歓、ア○ルセ○クス、アナグラム、ステージ4。胸が締め付けられることや不安を覚えることも含めて楽しめた。
★2 - コメント(0) - 2016年11月21日

びっくり!!いきなり今、時の人「ボブ・ディラン」の登場なんだもの~!!!ロイ・スパイヴィは、女性の心理がとても良く伝わってきた。どれも読みやすい短編だッた。色々な外国の作家さんの作品を、少しづつお洒落に楽しめる。秋の長夜にワイン(お酒の飲めない方はコーヒー)でも片手に・・読むといいかも^^
★11 - コメント(0) - 2016年11月15日

ルシア・ベルリン目当てで読み始めたらボブ・ディランがさやいんげんのスジ取ってた『ノース・オブ』、ロマンティックな『亡骸スモーカー』と『ロイ・スパイディ』、怠け者の節句働きに飲み込まれていく『家族』がよかった。そしてやっぱり『火事』。くだらない話をして笑う姉妹、ラストへの流れがすごく好き。短編集出ないのかなー。
★4 - コメント(0) - 2016年10月28日

初めての岸本作品。楽しかった~ 「ロイ・スパイヴィ」が一番好きかな。
★1 - コメント(0) - 2016年10月23日

ボブ・ディランが受賞を決めたというので、ノース・オブでサヤインゲンのスジをとったりするボブ・ディランを読むなど。
★9 - コメント(0) - 2016年10月14日

岸本さんセレクトは安心、次にどんな話がくるのかというわくわく感しかない。少しだけ現実とずれているような不思議な話たちだけど、そのずれ具合がちょうどいい。最初っからボブ・ディランだし。読後感は背筋が凍るようなのも、寂しくも温かいのもあるけど、私の好きではない「ハッピーエンド!」みたいな暑苦しいのは一切ないのが信頼できる。好きなのは「亡骸スモーカー」「ロイ・スパイディ」、怖かったのは「三角形」「アリの巣」、胸が締め付けられた「楽しい夜」、「赤いリボン」もぞっとするが私は犬好きなのでこの世界では殺られるなあ。
★20 - コメント(0) - 2016年10月11日

岸本さんの本
- コメント(0) - 2016年10月7日

感謝祭にボブディランを連れて帰る「ノースオブ」設定がすごい。ミランダジュライの「ロイスパイヴィ」ジョージソーンダーズの「赤いリボン」など一筋縄ではいかない予期せぬ大きさに話が広がっていく奇妙な物語11編。ラモーナオースベル「安全航海」は別の訳の方を読んだけどそっちの方が読みやすかった。
★2 - コメント(0) - 2016年9月15日

いつも面白い話を集めてきては素敵な文章で我々の前に届けてくれる岸本佐知子。もっと読みたい(海外の無名作家のアンソロジーの振りして自分で丸々一冊書いてくれたりしないかしらん)。集中のすべての物語がお気に入りになるわけではないけれど、一冊に必ずひとつ、ふたつ、決して忘れられない作品との出会いがある。みんなお気に入りをあげているので、自分も二つ。M.ジュライ『ロイ・スパイヴィ』とR.オースベル『安全航海』。それにしてもボブ・ディラン。いきなり出るし。いつ頃のディランを皆んなは想像して読んだのか知りたいものだ。
★4 - コメント(0) - 2016年9月8日

分かったようなわからないようなお話がほとんどで岸本さんのエッセイはとても好きだけど、岸本さんが感銘を受けるタイプのお話は私にはいまいち理解できない物が多い。「楽しい夜」は三人の30代女子の話と見えて終盤は一人の物語であったことが明らかになる、と解説されているが私には全然明らかではなかった。そうだったの?と腑に落ちないまま。「ロイ・スパイヴィ」が誰かを巡ってアナグラム解読合戦が繰り広げられたというエピソードには笑ってしまった。
★4 - コメント(1) - 2016年9月5日

ミランダ・ジュライ「ロイ・スパイヴィ」、アリッサ・ナッティング「アリの巣」「亡骸スモーカー」、ブレット・ロット「家族」、エレン・クレイジャズ「三角形」が良い
★2 - コメント(0) - 2016年9月4日

暗いトーンの話が多かった印象。
- コメント(0) - 2016年9月2日

ずっと読んでたい感じの絶妙な短編集。表題作であるジェームズ・ソルターの「楽しい夜」がやはり素晴らしい。あとはミランダ・ジュライ「ロイ・スパイヴィ」の余韻の心地良さ、エレン・クレイジャズ「三角形」がもたらす吐き気が堪らない。
★4 - コメント(0) - 2016年8月29日

Q
ゾクッとくるもの、えーってなるもの、じーんとくるもの。岸本さんのセレクト、毎回ワクワクします。テオ良かったな。
★2 - コメント(0) - 2016年8月26日

こんな手法もあるのか!とボブ・ディランが彼氏の話。 蟻の話は国際映画祭の「ある視点」部門受賞作みたい。狂気にゾッとしながらもある種の美しさを感じてしまう。 おばあちゃんが海を泳ぐときの情景の静謐さよ。
★1 - コメント(0) - 2016年8月25日

BJ
2200
- コメント(0) - 2016年8月21日

ダントツ気に入ったのは「ノース・オブ」ディラン?なんで?ほんとに?ワクワクひきこまれた。これ面白いなぁ。。ソーンダーズ「赤いリボン」悲しみを盾に俺の出番がきたぞ生き生き叔父と、手に負えない恐怖の気配と純粋な哀しみが絡み合って、ますます不穏!どの作品も面白く、さらに後書きまで面白かった〜
★36 - コメント(0) - 2016年8月21日

どれもこれも、部屋の隅で膝を抱えて一晩過ごしたような気分になる。「ノース・オブ」「安全航海」がとても好き。
★10 - コメント(0) - 2016年8月19日

【図】表紙が良い。「ロイ・スパイヴィ」の軽妙さ、「赤いリボン」の“弱者の正義”が暴走する恐ろしさ、「アリの巣」も「楽しい夜」も良い…と読み進めていたら「三角形」がとんでもなく凄い。素晴らしい話に出会うと、特にラストの余韻に胸を打たれるとそこを何度も読み返してしまう(例えば、同じ同性愛の話であるスタージョン「たとえ世界を失っても」、小松左京「召集令状」、阿部公房「闖入者」…)。あとがきの>「ものすごく面白いものを読んでしまったぞ!」という感じ。喜び方向の「しまった!」(コメントに続く)
★7 - コメント(1) - 2016年8月17日

再読
- コメント(0) - 2016年8月15日

たしかにこれは衝撃を受けた。 過ぎ去ったせつなさが心を覆う「ロイ・スパイヴィ」、題名からは想像もつかない奇想天外な愛情を魅せる同作者の「アリの巣」と「亡骸スモーカー」、何度読んでも理解が追い付かない悪夢的なフェルト「三角形」、もう一度生まれるような希望に満ちたラスト「安全航海」が好き。 文学って面白い!
★7 - コメント(0) - 2016年8月14日

表紙がオシャレ! 11の短編集! 。「ノース・オブ」「安全航海」、 ミランダ・ジュライの《ロイ・スパイヴィ》が、お気に入り。
★3 - コメント(0) - 2016年8月12日

★★★★
- コメント(0) - 2016年8月11日

楽しい夜の 評価:96 感想・レビュー:104
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