大きな鳥にさらわれないよう

大きな鳥にさらわれないよう
あらすじ・内容
遠く遙かな未来、滅亡の危機に瀕した人類は、「母」のもと小さなグループに分かれて暮らしていた。異なるグループの人間が交雑したときに、、新しい遺伝子を持つ人間──いわば進化する可能性のある人間の誕生を願って。彼らは、進化を期待し、それによって種の存続を目指したのだった。
しかし、それは、本当に人類が選びとった世界だったのだろうか?
絶望的ながら、どこかなつかしく牧歌的な未来世界。かすかな光を希求する人間の行く末を暗示した川上弘美の「新しい神話」

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夜行
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大きな鳥にさらわれないようの感想・レビュー(644)

川上弘美の新作を読んでみたらSFだった。しかも(地球からは出ないけど)スケールが大きくて物語に深みがある。繰り返し読みたくなる。
★1 - コメント(0) - 3月26日

デイストピアもの。のはずですが、読んでいる間の印象な重たくはなく、ふんわりとして童話や寓話のようなのに、全体図は反芻すればするほどがつーんと来る。描かれているのは未来なのか、それとももしかすると過去やかみさまがつくった平行世界なのか。やわらかくやさしくかなしくこわい。そして、ラストは希望なのか絶望なのか。
★3 - コメント(0) - 3月25日

すごかったです。ほのぼのといつもの不思議な世界が展開されるのかと思いきや、進化論、遺伝子工学、人工知能、聖書がミックスされた壮大な世界観で描かれる、遥か未来の創世の物語! けれどもあくまでそこに生きる生き物たちとそれらが触れるものたちを優しく丹念に描くのが川上さんらしい素敵さです。世界観は共有し、リンクするキャラはありつつも読み心地は連作短編の雰囲気で、でもそれらがパッチワークのようにひとつの大きな世界を覆っていて、壮大な長編のようでもありました。
★7 - コメント(0) - 3月24日

図書館:短編集:★★★☆☆短編集ですが、所々で繋がっています。個人的にはSFだと思いつつ読み終わりました。好みは分かれるかもしれませんが、私は好きな物語です。長野まゆみさんの昔の本を思い出しました。最後が最初に繋がっていてストンとしました。
★1 - コメント(0) - 3月23日

新聞連載の「森へ行きましょう」が面白かったので、本では川上さん初読みの作品。 フワフワした感じの短編が、全体でシリアスなお話になっているところがやはり面白かった。
★5 - コメント(0) - 3月21日

最終章「なぜなの、あたしのかみさま」を読み了えて、ふと涙が滲みそうになった。稀代の才筆を駆使しつつ文学の冒険を試みてきた川上弘美は、ついにこの場所に到達したんだなあ。しみじみと思った。最終章が最初の章に円環していく作品構造は、神話的な「永劫回帰」を表象するかのようだ。しなやかな言葉で人類の興亡を語りつくした叙事詩的作品。SF、といって憚りはない。作品に引用された文学的ガジェットも意匠も、多くはSF由来なのだから。
★6 - コメント(2) - 3月20日

物語は始めはもやもやとした輪郭の中から始まる。そしてまた、ちがう場所ちがう人々の物語。関連があいまいなまま次々と語られていくけれど、だんたんうっすらと繋がりが予想できてきて・・・。「運命」の章で大きな母の打ち明ける物語によりすべてが繋がる。そしてそれでも冒頭の「形見」だけが謎であったが最後の「なぜなの、あたしのかみさま」の章ですべてが明らかに。すべてが繋がった瞬間電流が走るような心地。壮大すぎて呼吸が苦しくなるとともに、せつなく、さみしくなった。
★4 - コメント(0) - 3月20日

ディストピア小説と聞いていたので、ずーんと重い気持ちで全編読むことになるのだろうなと思っていたけれど、読み始めると軽い。 ふわふわしていて、逆に軽過ぎる。 軽過ぎる中に、時折ひやっとするものがあり、最後にぞっとした。 SFというには川上弘美色が強く、著者の箱庭を覗いたような気分。
★10 - コメント(0) - 3月19日

14話の短編集。よくある連作短編ものではない。積み木を組み合わせるように14話で大きなひとつの話になるところが面白い。著者の今までの作品に比べてだいぶ無機質なイメージが強かったように思うが、おそらく作品テーマに沿ったものなのだろう。風の谷のナウシカ(漫画版)に出てくる言葉「そなた達人間はあきることなく同じ道を歩みつづける」を思い浮かべた。
★5 - コメント(0) - 3月19日

最後まで面白さが分からなかった・・・。
★3 - コメント(0) - 3月19日

図書館本。何とも不思議なお話。遥か未来、人類は衰退の一途をたどっている中でのお話だが、ずっと世界観に馴染めず「挫折」の文字も頭に浮かんだが、「大きな母」が語るあたりから何とか読めた。「母」の正体は見当がついていたから、展開は想像通り。最後の話が最初の話に繋がるのね。う~ん壮大で、考えさせる話だけど、あんまり好きな感じじゃなかった。人類が滅びる予兆として「父親」がまず要らなくなるんだな。「母親」さえいれば少しは存続できるのか。人類の足掻きは本能なのかもしれないが、読むのが辛かった。
★7 - コメント(0) - 3月17日

☆1 断念
★6 - コメント(0) - 3月15日

いつかのどこかの世界。おとな向けなのに童謡のようにフワフワ。
★3 - コメント(0) - 3月14日

遠い遠い未来の人間達のお話。とても静かで儚く不思議な手触りの物語でした。最後まで読んでからわかる物語の構成と登場する人々がとても愛おしく感じられ、しかし人間もまた滅びを逃れることは出来ないのだということを突きつけられたようで物悲しい気持ちになりました。人によって受け取り方は変わるのでしょうが僕には救いのある結末に感じられました。「なぜなの、あたしのかみさま。なぜあたしたちは、こんなふうになってしまったの。」
★8 - コメント(0) - 3月11日

人類未来史を描く連作短編集。不思議な世界を描く川上さんが好きで読んだが、かなりハードなSFでいつもの可笑しみが感じられず、1度読んだだけでは私には理解不能。難しく考え過ぎたのか読むとすぐ眠くなり、その無機質だけど壮大な世界についていけなかった。好きな作家さんだけにちょっと残念。いつかまた手に取ってみようと思う。
★32 - コメント(2) - 3月10日

初読みの作家さん。なんとなく読まず嫌いしていたが、最初の一文でひきこまれ、あとはそのまま物語世界に没入。読み口としては、好みより少々甘いが、最近読書から遠ざかっていたので、リハビリにはちょうどよかった。
★8 - コメント(0) - 3月8日

何気なく読み始めた『森へ行きましょう』(日経新聞連載)が、思いの外 面白かったので手に取った川上作品。静かな柔らかな、そして単純な言葉の連なりが、実はハードな世界を描き出す。こういう筆致だからこそ胸を抉るのか、『運命』はキツかった。判断力・柔軟性に欠けた〈あなたたち〉が滅び去るのは必然だと縷々説明し、「ついに母たちは、飽きちゃったのね」。怖かった。だけれども何とか呑み込める怖さだ。再び初めに戻って読み直したくなる「心地よい絶望」?とても不思議な時間を過ごした。
★34 - コメント(0) - 3月8日

鳥ではない何かにさらわれてしまったような読後感。最初の一編はなんだったんだろ…て思っていましたとも
★5 - コメント(0) - 3月6日

私を離さないで に似ていると私も思った。近未来なところ、どうしようもない感じ…文体のせいか物切れの章だてのせいか、寝そうになったが、運命まできて、そういえば川上さんは、生物学科卒だったなあと腑に落ちた。生物多様性について、もう一度よく考えないといけないなあ。
★5 - コメント(0) - 3月5日

ファンタジー?よくわからなかったな・
★3 - コメント(0) - 3月5日

自然繁殖によって種を繋ぐ人類が滅び、人工知能とクローン技術によって養殖の様に造り出された?生き延びた人類の世界。一握りの記憶を伝承できる永遠の命?を持った見守り役の存在が怖いね。子供は鼠や牛や鯨等の細胞から工場で作られて配給されて家庭で育てられる。作られた人間はひ弱で皆、短命なので夫婦は何度も結婚を繰り返して子供を育てている。何とも言えない妙な世界、作られて育てられて、つれあって、子供を育てて、死んで行くだけの人生。ま、確かに今だって似た様なものか...とも思うが。そんな中でも変り者が生まれて変革の兆しが
★4 - コメント(1) - 3月4日

帯に書かれた敬愛する筒井康隆先生の甚句「うちのめされました」を見て読まなくちゃと決心。読み始めてすぐに、これは3月にして今年のベスト1が決まってしまったという驚きを持って読了致しました。もともと好きな作家なんですがこれは参った! 正統派デストピアSFとしては勿論、彼女独特の渇いた寂しさのような感性が感じられ、文章の上手さと相まって傑作と言ってよい作品になったと思います。読んでいてオールディスの名作「地球の長い午後」を思い出しました。
★17 - コメント(2) - 3月3日

人類が絶滅した後の世界の話 人工知能が世界を影で牛耳ってるという。そのうち本当に起るかもしれないと思った。それだけ。何だろうなぁ、全体を通して無機質な感じで、再読はないなぁ。 淡々と語られていくけど、取り敢えず人間は愛し、憎み、そして争い、生殖活動で人口を増やし。 確かに、今人類が滅亡しても同じ道を辿りそうな感じだよねーで終わり!
★20 - コメント(0) - 3月3日

N
俯瞰するような立ち位置で物語を読み進めた。それは何処か異国の話のように感じたからだ。我々に良く似ているがしかし分かり得ない存在だった。読み進めていくうちに私の立ち位置はその地に立ち、その者たちの物語を仰望していた。この物語は如何様にも解く自由がある。しかし物語には明確な答えは示されておらず、そもそも何処を問題とするかも読み手に委ねられる。つまり読み手によって様々な感想が生まれるし、また違う時に読めば新たな想いを抱くだろう。つまりこれは我々人類の創世記であり歴史の始まりから現在、これからのお話なのだ。傑作。
★5 - コメント(0) - 3月3日

「運命」の章を読みながら、あちこちのページを読み返したくなり、最後まで読み終わって最初のページを再び開くことになった。「運命」まで、物語の世界に対する根本的な説明が一切ない状態で話が進んでいき、章ごとも関連がかなり断片的なため、正直物語の世界についていけず読み続けていくのに苦労した。読むのにかなり苦労する場合は、思いきって「運命」の章を読んでみるのも手かもしれない。
★3 - コメント(0) - 2月28日

3話くらいまで話がつかめなかったけど、4話目から秘密が見え、世界観が繋がってきました。ラストと1話のつながりがとてもグッと来ますね。人肌の温もりが感じる話が多いなと思いました。慈愛とエロティック。だけど残酷。
★6 - コメント(0) - 2月27日

壮大すぎて感想が難しいな。不思議な話だった。愛がよかったなぁ。人を好きになるのに理屈はいらないんだ。「その愛は、あまりに美しくて、僕は途方にくれた。」この言葉にキュンとした…のも束の間、次の話で突き落とされた。男と女は難しい。日本語が美しくてさらさらと流れるような文章の中にキラキラ光る言葉が散りばめられててる。川上弘美の良さが詰まっていました。わたしもいつかイルカ由来の人に生まれ変わりたいな。でも人類が滅びてしまうのは寂しいから。どうか遠い未来の子供たちが三つ目でありませぬように。
★44 - コメント(2) - 2月26日

最初の「形見」と最後の「なぜなの、あたしのかみさま」の繋がりにおお〜ってなった。ゆるやかで残酷な純文系SF。川上弘美は読まず嫌いしてたのですが、これは良かったです。
★8 - コメント(0) - 2月25日

ツイッターで「わたしを離さないで」&「侍女の物語」のようなとあって興味を持ったが、むしろ「オリクスとクレイク」に近いと感じた。始めに持ってきた「形見」だけ別作品に収録されているが元々この世界の話とは別物だったのだろうか?最後の話が形見と環状に繋がり収束していく様は美しく残酷でカタルシスを感じる。これは終末譚かもしれないし創世記かもしれない。最近AI絡みの作品を読むことが多く、そうなるとやはり生命がテーマに関わってくるが、この本の前後に森博嗣のWシリーズを読んでいて良かったなと思う。
★4 - コメント(0) - 2月23日

面白かった。未来の話なのに、もしかしたら過去の話、もしくは現在進行形の話なのかもしれないと思う、ぬるっとした不思議な感触の物語。女たちは育てる、そして生きる。
★8 - コメント(0) - 2月21日

kuu
SFだったのね。 地球上に存在する生物が共存できるという前提で、クローンで繁殖した人類とか・・・あれ?あの作品とあの作品が合体したような展開だなぁ。この作品を一番に読んでいたら、違う感想だったろうな。でも、興味深いストーリーだ。生きるということを考えさせられた。
★6 - コメント(0) - 2月20日

図書館本。相変わらず独特な味わい。なにも身構えずにぼんやり読み始めたが、子どもたちの成長があまりにも早くて、あっそうだコレ川上弘美だったわ、といきなり引っ張りこまれた。
★3 - コメント(0) - 2月20日

『どこから行っても遠い町』のような、特定のハコ舞台の時制シャッフル連作を遠未来広範囲でやった。ような。年代記ものというか。SFっぽいが、ありがちな純文作家のなんちゃってSFではなく明確な世界設定があり、それをわざとぼかす匙加減の妙。ジーン・ウルフや神林長平に通ずるものがあると感じた--非論理的な飽くまで「感じ」。結論を出さず読者にモヤモヤをプレゼントする川上節は健在。
★4 - コメント(0) - 2月20日

これは乗れるか乗れないかと二分される気がする。 私はそれなりに面白く読めたけど、すごく良かったとも言い難い。あと、連作短編というものがあまり好きではないと気がついた。
★6 - コメント(0) - 2月20日

また不思議な未来ファンタジー系を読んでしまった・・・ 3話目くらいまでぶつ切り感があってえええ・・・って萎えてたんだけどだんだんこれとこれがつながってること?とか考えだしたら面白くなってきて最終話でうわーここにつながるのかって脱力。 すごかった。
★4 - コメント(0) - 2月19日

ディストピア小説であり、創世記であり、SFであり、文芸書でる。本編は短編集なのだが、シンギュラリティを超えた世界を、AIとクローンが支配する。人類のようなものもいるが、多くは感情をあまり持たず、何かに支配されている妙な感覚を持ちながら生きていくところは、今の世の中を描いているようでもある。何千年にもわたる時をまたぎ、さっきの登場人物と今の登場人物が全く同じかどうかもわからない不思議な感覚が、繰り返し、延々と生じるが、なぜか物語世界に引き込まれていく。ぜひ、最後の2章まで辿り着いてほしい。【図書館本】
★7 - コメント(0) - 2月15日

「人工知能は判断します。何をしても大丈夫。人間は人工知能のゆくすえにかまけている暇などないらしい」 人間に対して「能力はあまりないのよ」というふりをしていたという設定もすごいが、AIが我々を見限り、遠慮無く新しいプログラムを量産し始めるシーンに息を飲む。
★22 - コメント(0) - 2月15日

素敵な小説。静かなループで終息していますが、どこまでも終わらないで、いつまでも読み続けていたい気持ちにさせられました。ひろみちゃん凄い! 科学本のジャンルでもこのところ、宇宙であったり人類であったりを統括的に捉えようとしているものが多くなってきているような気がするのですが、この作者もそういえば理系の人だったよね。何かそういう流れのようなものがあるんだろうか。AIについての本もこれからたくさん出されるのかもしれない。思うのは、このタイトル、これで良かったのか、ということ。ま、このセンスがこの作者、ではある。
★4 - コメント(0) - 2月14日

【17-027】遠い未来、今の文明とは何らかの断絶があったと思しき世界のコミュニティごとの物語の断片。パズルのピースがどう繋がってくるのか、よくわからないけど、それを知りたくて読み進め、自分なりの答えは出してみる。たぶんその答えは多数派の解答ではないのだけど、テストの答案じゃあるまいし、小説の解釈なんて人それぞれで良いんだよね。答えを簡単に教えてくれないけど、探せばちゃんとそこにある。SFという言葉が括れる範囲の広さを改めて教えてくれた一冊。 5点/10
★4 - コメント(0) - 2月13日

静謐。慈悲。大きな手。かなしみ。白いガーゼのうすもののような愛。
★3 - コメント(0) - 2月13日

大きな鳥にさらわれないようの 評価:98 感想・レビュー:336
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