クロコダイル路地1

クロコダイル路地1
あらすじ・内容
quo fata trahunt, retrahuntque, sequamur.

運命が運び、連れ戻すところに、われわれは従おう。

1789年7月14日、民衆がバスティーユ監獄を襲撃。パリで起きた争乱は、瞬く間にフランス全土へ広がった。帯剣貴族の嫡男フランソワとその従者ピエール、大ブルジョアのテンプル家嫡男ローラン、港湾労働と日雇いで食いつなぐ平民のジャン=マリと妹コレット。〈革命〉によって変転していくそれぞれの運命とは。上巻は貿易都市ナントを舞台にしたフランス編。小説の女王が描く壮大な物語と、仕組まれた巧妙な仕掛けに耽溺せよ。

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クロコダイル路地1の感想・レビュー(178)

図書館本。「フランスは壊れてしまった」というセリフが頭にずっと残る。そして頭がくらくらしっぱなし。クロコダイルだなんでちょっぴり可愛いなと読み始めたら、意味するものにぞわわっとしました。次も読まねば(ジャン=マリがどうなるのかが一番気になる)。
★11 - コメント(0) - 3月10日

皆川さんの本を読む時はねじ伏せるような読み方になる。圧倒的な描写に呑み込まれそうになる。フランス革命の最中に、幽閉された人たちの中に、捕まえられた人たちの中に、溺死行の列の中に、慌てひしめく人々の中に、自分がいるような錯覚に陥る。物語をというより、文章を読みたくて読んでいるのかもしれない。ロンドンへと旅立った一行とココの交差が楽しみな2巻へ。
★6 - コメント(0) - 3月7日

三部会が開かれて、国王が処刑され、王妃も……教科書ならあっという間に駆け抜けてしまうフランス革命も、そこに生きていたら大変だ。生き残る自分が想像できない。貴族のおぼっちゃまに従者として使えるピエールの複雑な内面。その行動は無私としか言えないのだけれど、心は複雑。こういう物語にはよくある主従の形だけれど、実際には「型」を作ることでそれに耐える従者もいるのかも。そして、そこから真実が生まれることも。コレットの心の行く先が気になる。
★16 - コメント(0) - 2月11日

わ~、すごいな。さすが皆川先生。迫力のある描写にストーリーテリング。タイトルの由来がまさかのマンディアルグにも驚いた。2巻がたのしみ
★1 - コメント(0) - 1月28日

フランス革命と言えば、佐藤賢一で読みましたがあれは専らパリの話。革命側ではない目線は新鮮。「総統の子ら」を思い起こさせる。続きも読むとしよう。
★5 - コメント(0) - 1月28日

コレットのとこ胸が痛む。人が多すぎて作品内よりも私が混乱している。
- コメント(0) - 1月24日

バートンズが登場するってだけで読み始めた。フランス革命を背景にした物語とは知らず、ついていけるか不安でしたが、革命に翻弄される登場人物たちから目が離せなくなっていました。ギロチンに熱狂する市民。人以下と蔑んでいた者に殺される貴族。この状況で正気を保っていられるものか!保身に走る者、ずる賢く立ち回る者、ひたすら戦う者・・・どれも人間の持ちうる性質で、嫌悪を感じることもあるけれど、自分がこうならないとは断言できない。下巻でも、登場人物たちの生を感じる物語を堪能したいと思う。
★3 - コメント(0) - 1月13日

フランス革命の残虐な描写が多く、読むのが辛かった。 フランスを脱出した彼らのこの先が知りたい。
★2 - コメント(0) - 2016年12月29日

一語一句見逃せない。どこが伏線となるかわからないから。革命のその時、異なる立場の者たちが激動を這いずり進む。力が正義を決め、その正義は昨日までの罪を今日正当化する。このうねりをのしあがる力に変えるか、呑み込まれるのか、息を詰める。
- コメント(0) - 2016年11月29日

フランス革命に翻弄される人達の群像劇かな?鰐に関する記述は題名にも関わるモノなんだと思うけど、今のところ必要なのかどうかとっても疑問な展開だなぁ。。ここから重要なものになってくるのかな?取りあえず次の巻を読んでみようという気にはなってます。
★2 - コメント(0) - 2016年11月22日

図書館
- コメント(0) - 2016年11月18日

陰惨さと静謐さがただただ積み重なっていく綺麗さを面白いというべきか否かというところ。
★1 - コメント(0) - 2016年10月24日

さて後半は、どうなっていくのかな?
- コメント(0) - 2016年10月17日

フランス革命に翻弄される人々をストーリーテラー皆川博子が悪魔的な手練で描く前編。 出てくる人物の名前を覚えるのもめんどくさい(フランス語はわけわからん)のに深く耽溺してしまう、絶対ロクな事が起こるはずがないのにページをめくる手が止まらない。全く恐るべき作家である。
★5 - コメント(0) - 2016年10月11日

本来はそれぞれの立場で過ごしたであろう階級や身分の違う人生が、フランス革命の最中、不思議な縁でからまりあいつつ1つの物語に繋がっていく。序盤はのんびりペースで読んでいたのだけど、ぐんぐんと引き込まれて気づいたら上巻を読み終わっていました。混沌とした世の中、奪うもの奪われるものの逆転、そしてその中にある人間の本質。身分の上下や生い立ちに関係なく、気高さや優しさはその人の心のなかにある。兄妹なのに対照的な性格のジャン-マリとコレットのこれからの生き方が気になります。
★13 - コメント(0) - 2016年9月8日

壮大な人間ドラマに圧倒される。わたしのフランス革命の知識は「ベルばら」程度だけど(それでも読んでてよかった)、歴史の教科書に出てこないあの頃生きていた人たちがどう革命に巻き込まれたのか、敵も味方もなくとにかく生きるために強いものを見極めようと必死だったこと、その中でも信じるものをどう守ったかを、多彩な登場人物が語ってくれる。それにしてもこの筆力、凄すぎる。このまま下巻へ。
★7 - コメント(0) - 2016年9月4日

苦戦しました!小説として面白くないというわけでは無いのだけれど、登場人物がね…好きになれないタイプが多くてね…。ちょっと読んでは苛々して違うことしてちょっと読んでは苛々して違うことしてを繰返し、亀の歩みで鰐の小説を読み終わりました。中盤まではコレットが苦手で、中盤以降はローランが苦手で。しかも終盤になって数少ない好印象キャラ・フランソワが…人違いだって信じたい…。★★☆☆☆日本史選択だったこともあり、世界史には本当に疎くて、フランス革命について知れたのがこの本を読んで良かった点です。お勉強になりました。
★8 - コメント(0) - 2016年9月2日

80代の半ばとは思えない皆川さんのエネルギーたるや!バスティーユ襲撃、人間の自由と平等を高らかに謳いあげた「人権宣言」…学校で習うフランス革命のイメージは一点の曇りもない前向きな出来事だけれど、実はその後の混沌が凄まじい。本書では、ブルジョワ、貴族の従者、平民…それぞれの立場でのフランス革命が描き出され、それぞれが置かれた苛酷な状況に目を背けたくなる。大きな社会変革には必ず混乱が伴い、独裁や粛清がついてまわることを再認識。ロシア革命後のスターリンの大粛清然り、中国の文化大革命然り。
★33 - コメント(0) - 2016年8月24日

幾多の物語に表現されてきたフランス革命。貴族、ブルジョワ、下層労働者、聖職者等革命の嵐に抗い翻弄されながら懸命に戦い抜く。作家の巧みな表現力に引き込まれた。
★2 - コメント(0) - 2016年8月23日

革命という名の混沌。はたしてその先には何が待ち受けているのか。とても残酷な予感がする…。早く続きが読みたい。そしてフランス革命の現場をその目で見てきたのではないかと疑いたくなるほどの描写力は相変わらず健在で感嘆する。
★9 - コメント(0) - 2016年8月18日

初めての作家さん、登場人物が多いとウンザリするのですが、結構引き込まれます。特にコレットが気になります。
★11 - コメント(0) - 2016年8月17日

「竪琴の全音を奏でるような、秋であった。」冒頭の文から、もうクラクラする。このクラクラするような美しさが皆川さんだー!フランス革命の知識はベルばらしかなくて、世界史にも弱いので何のためだかさっぱりわからない革命に辟易する。自由、平等、友愛とは?上巻はまだ序章にすぎなくて、誰を信じられるのか、運命は彼らをどこに連れて行こうとしているのか。下巻が楽しみすぎる!
★9 - コメント(0) - 2016年8月17日

フランス革命時を舞台に、平民の少年、商人の息子、貴族の従者視点で革命を描いた物語。皆川博子らしい耽美さは勿論健在で、これからどうなるのかドキドキする。
★3 - コメント(0) - 2016年8月15日

メモ:「quo fata trahunt, retrahuntque, sequamur. 運命が運び、連れ戻すところに、われわれは従おう。」
- コメント(0) - 2016年8月14日

皆川博子とフランス革命、なんて素敵な組みあわせ……! 革命の流れに翻弄されていく登場人物たちは決して表舞台にいるわけじゃないのに、明らかになにかの運命に転がされていく気がして怖い。後半はイギリスが舞台になるのかな。
★13 - コメント(0) - 2016年8月12日

確かなのは、自身の欲望。『形を持つと、生きるのが楽になる。私の中の混沌は、時に形を突き破りそうになりはしたが、制御できた』私の思考に近いのがピエールなので、彼が鰐に呑み込まれないように祈りつつ下巻へ。
★31 - コメント(0) - 2016年8月9日

皆川博子の最新作は、フランス革命を描く。とはいえ、映画や小説が散々取り上げてきたステレオタイプのフランス革命ではない。圧政に苦しみ、革命に身を投じ、自由と平等を勝ち取る、そんなわかりやすいドラマはここには描かれていない。革命政府が行う反革命派への徹底的な粛清は、やがて貴族や教会の資産を不平等という名のもとに没収、それを資産家に売ることで広がる格差という本末転倒を導いていく。革命という正義が起こす熱狂、その怖さは、当然のこと、現代に通じる問題でもある。(つづく)
★35 - コメント(1) - 2016年8月5日

NAO
革命の際大虐殺が行われたナント。貴族の母を持つ裕福な商人の息子ロランスは、領地内で不気味な鰐の姿を見る。貴族・貴族の従者・裕福な商会の跡取り息子・商会の副支配人・貧しい兄妹。貴族だけでなく、様々な身分さまざまな境遇の人々が革命の波にのまれ、翻弄され、人生を狂わされていく。革命を機に上手く立ち回って成り上がっていく一部の者たちの陰で、ほとんどの者たちはこうやってさらに苦労し、ますます貧しくなっていったのなら、何のための革命だったのか。鰐は、死のイメージか、革命の影・狂気の象徴だろうか。
★52 - コメント(1) - 2016年8月4日

帯の惹句は「壮大な物語と巧妙な仕掛けに耽溺せよ」です。盛ってませんのよ。ズブズブと溺れましたわ。敗走する反革命軍のずだぼろ具合に疲弊し、貴族の少年将校・フランソワと従者ピエールの微かなBLの香りにうっとりし、性根が卑しいとまで言われるほど堕ちた少女・コレットの復讐にドキドキ。随所に散りばめられたブルジョワ出身の(自称→)卑怯者・ローランの回想は秘密の匂いが盛大に。そして、なんと「紅はこべ」サー・パーシー・ブレイクニーまでお出ましになって、イギリス編も期待度MAX。ブラボー☆皆川博子!!
★38 - コメント(0) - 2016年8月2日

フランス革命の混乱を、貴族、従者、ブルジョアのぼっちゃんと平民それぞれの目線で疾走していく。きっと、人知を超えた大きな力にみんな流されて時代が動いていったのでしょう。ココがどこまで行くのか、そして兄に再開した時彼女はどうなるのか非常に楽しみ。ちらりと覗いたⅡ巻の登場人物一覧の最後…!!ネイサンって、あのネイサン!?Ⅱ巻にいそげ!
★10 - コメント(0) - 2016年8月2日

最初の方はなかなか物語に乗れなかった。ロレンスのひねこび振りがイヤだったのよね。バスティーユ襲撃以降、ぐいぐい読ませられた。その時「パリ」がどうしたこうしたは知っていたが、地方都市がどういう流れで革命後に中央に巻き込まれて行くのかは想像さえしたことがなかった。中央と地方、その時間的物理的心理的ギャップ。これは面白いね。第一身分のフランソワ、第三身分とはいえイギリス系大富商のロレンス、無一物のジャン=マリーとコレット、そしてピエール。大人たちも一筋縄ではいかない曲者揃い。2巻が楽しみだ!
★11 - コメント(0) - 2016年7月31日

フランス革命は「自由・平等・博愛」の精神に基づき、王政を廃止して民主国家を作ったと学習してきた。ここから近代の民主主義が始まるんだ、と理想の時代が来たかのように教わる。ところが実態は混乱そのもの。「市民」の名においてギロチンにかけまくる、裕福な者から財産を奪い取る、宗教を否定する。それまでの社会と価値観の否定以外の何物でもなかった。そんな時代を貴族、その従者、裕福な商人の息子、平民の若者、その妹がそれぞれの生き延びようとする物語である。民衆が力を得ると間違う。フランス革命は民衆革命の失敗の元祖である。
★6 - コメント(0) - 2016年7月26日

ローランのおぼっちゃんの語りがまどろっこしくて前半なかなかスピードが上がらず。ジャン=マリが出てきた辺りからぐん、と物語にのめりこむ。ピエールのフランソワに対する空洞と言う描写がなんとも。対してピエールは外側がない、と。悲惨なナントの攻防でした。コレットがどんな女性に成り上がるのか。あの人やあの人も出てくるらしいイギリス編がたのしみ。
★9 - コメント(0) - 2016年7月25日

フランス革命の頃の、かの地の様子が解り興味深い。ストーリーは、やや盛り上がり欠いて後半へ。
★22 - コメント(0) - 2016年7月24日

フランス革命前後を舞台にした、壮大な歴史ミステリー。ローラン、ジャン=マリ、ピエール…と視点が代わりながら話が綴られていく。次第に接点が生まれていき、いよいよ…面白くなってきた!ところで上巻はend。あの悪女がどう動くのか…この先の展開を考えるとムズムズする。革命はとにもかくにも血生臭くて読んでいて、正直気が滅入ってしまうところもあった。話を楽しむだけでなく「政治とは?」も考えつつ、下巻にいきます!あと、あの紅はこべのパーシーが出てきたのが嬉しい!活躍を期待します~!
★18 - コメント(0) - 2016年7月21日

コラージュを思わせる鉛筆画的な美麗な押絵と装丁。そこには大義に隠された流血のフランスの一端が描かれていた。フランスが「市民の自由」を勝ち取ってからたった二百年と数十年。しかし、その革命には逆転した地位によって家族や大切な者を奪われた者の嘆きたくても嘆けない現実、犠牲になった市民の慚愧と叫び、プライドを捨てて「蝙蝠」にならなければ生きていけなかった者の澱が淀んでいた。急激な価値観の転換はそうした者たちの意思に対し、歴史的には美化されるばかり。歴史は勝者の大義が掲げられるばかり。だが、コレットが嫌いになれない
★54 - コメント(0) - 2016年7月20日

図書館本。図書館のバーコードシールを貼る場所が無いではないか!なのにそこによりによって貼るか(泣)というほど綺麗な本。そして…。革命も戦争も動き始めたらどうしようもない。何万何千の人々が呑み込まれていくだけ。駒ではなく血肉のある人々が。♪ガビアル、クロコダイル、アリゲーター…と空元気を出して歌いながら読まないと体力を削られてしまう上巻。
★20 - コメント(0) - 2016年7月16日

皆川さん初読みですが、フランス革命はベルバラ以来好きなテーマです。というか、世界史を教わってから革命史、独立史、戦争史が好きなことに気付きました(あとシルクロード史も)。当時から偏向学生だったんですね。物語はフランス革命に翻弄される5人の男、ローラン、ブーヴェ、ピエール、エルヴェ、ジャン=マリを巡って展開する。振り子は革命を巡って大きく揺れる。男たちは何のために戦うのか。大義か、神か、金か、自分のためか。クロコダイルのからみが弱いのが気になるが、物語は意外な展開を見せ、にわかに冒険の様相を帯びる。次巻へ。
★86 - コメント(2) - 2016年7月9日

藤本ひとみ『聖戦ヴァンデ』以来の、虐殺装置革命フランスのナント地獄絵図。その絨毯の上に生まれる皆川先生の虚無と化物誕生の話。怖いね。あのコ。怖いこわいコワイ!!!未熟ゆえのいびつさで、更にねじ曲がっていき…。ハッキリ書かれない彼女の表情。恨めしいのね。…コロシタイホドニ。うわ〜やってくるわ〜。次巻へ続く。
★7 - コメント(0) - 2016年7月4日

クロコダイル路地1の 評価:86 感想・レビュー:77
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