ジニのパズル

ジニのパズル
あらすじ・内容
オレゴン州の高校を退学になりかけている女の子・ジニ。ホームステイ先でステファニーと出会ったことで、ジニは5年前の東京での出来事を告白し始める。

ジニは日本の小学校に通った後、中学から朝鮮学校に通うことになった。学校で一人だけ朝鮮語ができず、なかなか居場所が見つけられない。特に納得がいかないのは、教室で自分たちを見下ろす金親子の肖像画だ。

1998年の夏休み最後の日、テポドンが発射された。翌日、チマ・チョゴリ姿で町を歩いていたジニは、警察を名乗る男たちに取り囲まれ……。

二つの言語の間で必死に生き抜いた少女が、たった一人で起こした“革命”の物語。全選考委員の絶賛により第59回群像新人文学賞を受賞した、若き才能の圧倒的デビュー作!

あらすじ・内容をもっと見る
194ページ
1408登録

ジニのパズルはこんな本です

ジニのパズルを読んだ人はこんな本も読んでいます

みかづき
3630登録
i(アイ)
3363登録

ジニのパズルはこんな本です

ジニのパズルの感想・レビュー(748)

世界が右傾化している、今だからこそ、読まれるべき作品。ってのが簡単な書評。きっと政治的とか差別の問題とか色々な論じ方をされるんだろうけど、しっかり1人の少女の「物語」として発信してる所が凄い良い。久々にパワーのある小説を読んだ
★3 - コメント(0) - 3月26日

いまという瞬間もこの悩みにもがいている人がたくさんいるだろう。大人への問いかけに胸が熱くなった。
★3 - コメント(0) - 3月26日

国という線引。目には見えないものによって分けられる自分とあの子。ジニの苦しみは刃となってまわりもろとも自分を傷つける。痛々しいが、考えることを止めない強さがジニを生かしてくれるはず。自分がジニだったらどうするか。差別と暴力、諦めとどう闘えるのか、想像せずにはいられない
★3 - コメント(0) - 3月20日

大雑把ですが、前半と後半で大きく違う。作者の費やした時間?環境?思い入れ?書いた時期?何かが違うと思うけれど、何かはわかりません。私は前半部分が素晴らしいと思った。連日、北朝鮮関連のニュースを目にする今こそ、この本(特に前半)で救われる人がいると思う。
★7 - コメント(0) - 3月15日

自分の思いと周りの違いに戸惑い、考え抜いて行動した結果、周りを不幸にしてしまった主人公。それでも生きていい、輝こうとしていいんだとこの本に励ましてもらった。
★5 - コメント(0) - 3月15日

★★☆
★1 - コメント(0) - 3月15日

日本語を話し朝鮮語を話せない在日朝鮮人ジニが、中学から朝鮮学校へ通わなくてはならなくなったことで、苦悩し闘う様子が綴られます。単民族国家という日本の状況は彼女のような人には本当に生きにくいのだと改めて感じます。彼女が自分を表現するために起こした行動は、結局どういう結果を引き起こしたのか、本当に痛々しく読んでいてとてもつらかった。出自など自分で選べるものではありません。作者が込めた思いを私がどれだけ受け取れたかはわかりませんが、とにかく読後疲れてしまうほど、パワーに圧倒され、いろいろなことを考えました。
★79 - コメント(0) - 3月13日

どこまで理解できたか自信がないし、例え再三再四読み返したとしても、絶対に理解し切れない部分が残るだろう。ラストの一応の救いを得られた場所が、日本ではなくアメリカであったということを、我々は悲しまなければいけないのではないか?
★6 - コメント(0) - 3月11日

語り口が素晴らしい!
★2 - コメント(0) - 3月9日

日本にある朝鮮学校に通う少女の物語。朝鮮学校にいても韓国がほとんどわからず、日本人の学校にいても馴染めない、居場所のない感じがつらかったです。
★16 - コメント(0) - 3月8日

「どうせ国境なんか誰かの落書きだろう。」 ばらばらのパズルみたいに、落書きの国境で分けられた国々みたいに、この物語を形作る掌編たちは、きれいなまとまりではない。世界は一つになんてならない。一つになるなんて、気持ち悪い。 ちぐはぐで、つぎはぎだらけで、間違いばかりで、それでも美しいのが、世界だ。ジニはこの世界の文化や自然を、とても美しいものとして捉えている。彼女を否定し、受け入れない世界を。表面だけみて、簡単に嫌いって言ってちゃ、ダメなんだとおもう。
★7 - コメント(0) - 3月7日

在日の朝鮮学校を舞台にした物語は今までにもたくさんありましたが新人賞選者のとおり新しい感覚だと思いました。今後に期待したいです。
★5 - コメント(0) - 3月6日

トウモロコシ畑でつかまえて、に似た文体。
★4 - コメント(0) - 2月28日

日本が北朝鮮や韓国とモメるたびに、やれやれあの国には参るねと肩を竦めていたが、そんな空気の中の日本で生きる在日朝鮮学校の生徒の肩身の狭さを想像したことさえなかった。日本育ちで日本語しか話せないまま朝鮮学校に入学したジニは、テポドン発射の時勢にともない“朝鮮人”であることに悩み始める。朝鮮学校の中で一人だけ日本語しか話せないアウェーの立場なのに教師に「わからねぇって言ってんだろ。うるせぇよ(日本語)」って返す強すぎる主人公。日本人に書けない、書いてはいけない物語があるとすれば、この『ジニのパズル』だろう。
★23 - コメント(0) - 2月27日

ジニが抱えていた闇に圧倒されました。「生まれ」によって人はこんなにも苦しむことになるのかと…。最後にステファニーに心を開くことができてやっとやっと光が差し始めたようで良かったけれど、永遠の問題だよね。日本人ひとりひとりが心せねばならない問題でもあるね。
★42 - コメント(0) - 2月26日

父母がいて祖父母がいて国籍があって、安心して生活出来る。そんな当たり前が当たり前でない人がいる。自分とは何かというアイデンティティに苦しみ、祖国を愛せない不幸は想像に難くない。在日というだけでいじめられ唾を吐かれる。ジニは少々乱暴だけど中学生とは思えないほど思慮的だ。差別がまったくなくなるとは思わないが、少なくても、あの国の出身だからという偏見は、大人の責任で無くすことが出来ると思う。それが私たちに出来る唯一の事なのかな。この世界は残酷だ。一部の人たちにとっては。
★47 - コメント(0) - 2月26日

著者の「名前」から勝手に想像していたものと随分と印象が異なる。背景は確かにその通りで、重たいテーマを扱っているのだが、生の感情が剝き出しに表出されるのではなく、どの場面を取ってもフィクションとして昇華され、むしろ爽やかな読後感である。米国の場面を両端に置かれたせいもあろう。ゲームセンターの場面はもちろん、私には終盤の学友による民族舞踊の描写がとりわけ印象的だった。初読はとりあえず小説として面白く読んだものの、如何せん読みが浅く、題名の意味すら理解できていない。再読してみたいと感じる、私としては珍しい作品。
★10 - コメント(0) - 2月25日

どこにいてもよそ者で。それは自分ではどうにもできない生まれつきのもので。それでももがいて受け入れて。こんなこと書いちゃうんだ、すごいな、としか言えない私はぬるく生きてきたんだな。
★6 - コメント(0) - 2月25日

最初は、シンプルで素直な文章に児童文学的だなと思いながら読みました。 だんだん、これは「今」の物語だと思いました。 北朝鮮という国はたしかに理解不能だけど、政府=国民と決めつけてはいけないし、制服で登校することで生命の危険を感じるような社会であってはならないと思います。 ステファニーの存在の意味やラストはちょっとあっさりしすぎかなーと思いました。
★13 - コメント(0) - 2月22日

どこで生まれたか、国籍は?何人か。生きていくうえで避けては通れない問題。自分を取り巻く環境に、自分の感情に正直に立ち向かっていくジニ。人は誰かに許されて認められたいんだな。自分で自分を「これでいいんだよ」と認めてあげることは難しく、自分の中だけで気持ちを完結させることがいかに難しいことか。自分のためにも、誰かを認めてあげたくなった。ほんと、自己中だな、わたし。いろいろ考えさせられました。
★36 - コメント(0) - 2月22日

重い話だな。でも目をそらしてはいけないことなんだろうな。考え続けていく必要のあるテーマだと思った。
★7 - コメント(0) - 2月19日

中学から朝鮮学校に通い始めた在日朝鮮人のジニは、朝鮮語が話せない。居場所がないジニの辛さ、苦しさが切々と伝わってくる。「人は誰でも、必ず輝く。誰よりも輝いて見える瞬間は、皆にあるわ」
★21 - コメント(0) - 2月19日

残る作品だなぁと思います。自分の傷を言い訳に、最も大切な人を傷つける事件を起こしたジニ。在日朝鮮人として日本の学校へ、言葉が分からないまま、朝鮮人学校へ。どこでも疎外感を感じるジニは打開策として「革命」を実行する。閉じてしまったジニの心に、ステファニーさんの言葉が温かい。「人は誰でも、必ず輝く。あなたが、努力して引き寄せなければならないのよ。逃げたら駄目よ。過去は変えることはできないわ。だから、受け入れるしかないのよ。空みたいに。」
★17 - コメント(0) - 2月19日

在日韓国人3世のチェシルさんのデビュー作。彼女にしか書けない、彼女ならではの作品。国籍が違うこと、言葉の壁、そして差別。どこにも居場所をみつけられない寂しさと苛立ちを、繊細かつ過激に表現してある力作。正直、日本というひとつの国で生まれ育った普通の人には理解できないかもしれない。けれども、ジニの苛立ちや苦しみ、虚しさは伝わってくるし、子供ながらも何かをしよう!変えようとする勇気は素晴らしかった。正解などない。ただ、彼女を救うステファニーさんがいてくれて良かった。できるなら、私がそばにいてあげたかった。
★9 - コメント(0) - 2月18日

できるだけたくさんの人に読んで欲しい作品でした。国籍が違うこと、ルーツが違うことは、だれにでもある、ちいさなアイデンティティの差異でしかない。そういう風に考えることが出来る日本になってほしい。ジニのように、当たり前のように横たわる事実に疑問を投げかける強さを持ちたい。
★91 - コメント(2) - 2月17日

日本の小学校卒業後、朝鮮学校に通い始めた在日朝鮮人ジニが心の葛藤を克服する物語。金一族への周囲の態度に疑問を抱く一方、日本人からの差別意識に直面したことで、革命と称して破壊的な行動を起こしたが、大切な人を傷つけた自分自身を許すまでの彼女の苦悩が豊かな文章表現で描かれている。 理解や共感を拒む差別主義者と分かりあえる社会を実現できるか。大人たちが持つプライドを捨てることで、辛い思いをする子どもたちについて沢山のことを出来るなら、未来を少しでも明るく出来るなら、大人は子どものために努力するべきではないのか。
★23 - コメント(0) - 2月16日

衝撃。同じ世代だなと実感。中学時代の勢いをスピード感をもって表現していると思う。
★8 - コメント(0) - 2月15日

在日韓国人、しかも自分の意思で国を選んだわけではない3世のジニ。彼女のアイデンティティの覚束なさと実際にもあったであろう出来事に読んでいて申し訳なくなってしまいます。物語とまだたどたどしい文章に『さよならオレンジ』を思い出しそのときに似た感情も湧いてきました。彼女が革命を起こし人生を再生しようとする姿に心が動かされます。でも、あんなことやってこんなこと書いて大丈夫なのかしら、というのはまた別問題。
★2 - コメント(0) - 2月13日

ゲームセンターへ行くあたりから面白くなってきた。 それまではあまり入ってこなかったが最後まで読み終えて思い返すととても良い物語だった
★7 - コメント(0) - 2月13日

aks
とてもよい。荒削りなぶん次回作が楽しみだけど、これ以上のものが生まれるのかは分からん。
★5 - コメント(0) - 2月11日

朝鮮語のできない子供を、できないままなぜ中学から朝鮮学校に入れたの?なぜ最初は日本の小学校に?ハワイの高校で英語はできたの?無知な親のせいで子供が追い詰められていく可哀想な話、の気がする。大事な輝く十代はもう取り返せない。バラバラになったジニを繋ぎ合わせてくれるのは圧倒的な自然。感性の強すぎてしまっただけのジニが、再生していけますように、と祈るばかり。
★9 - コメント(0) - 2月8日

日本の学校で教育を受け、中学から朝鮮学校に通い始めたジニは、二つの言語に揺れ、さらに自分を見下ろす金親子の肖像に激しい違和感を持つ。朝鮮学校の日常や日本社会との微妙な関係などは、作者の実体験が含まれているのか、非常に現実味がある。自らのアイデンティティを問う少女の話にとどまらず、もっと普遍的なものがテーマだとも思えた。正義からの行為がコミュニティや人を傷つける暴挙であったこと、それに気づいた時の絶望、自分を許すきっかけになった「人」の存在。どれもが力強く迫ってきた。次回作が楽しみな作家。
★23 - コメント(0) - 2月8日

★★★★☆在日の描く在日の話は多く、そこに日本人にはない感性に喜ぶ審査員は多いのだろうと呆れたりする。しかし、本作はストーリーは兎も角文章が美しい。丁寧に選ばれたフレーズ、作法に則った句読点の打ち方は、清々しい可憐さみたいな印象を与える。
★7 - コメント(0) - 2月7日

読み進む程哀しく自分の居場所を探してさ迷うジニ!切なかった
★5 - コメント(0) - 2月7日

タイトルから想像していたよりも遥かに文学的な内容だった。在日朝鮮人のジニが日本の小学校を卒業後朝鮮学校へ入学することにより、日本人にも朝鮮人にもなれないジニの葛藤が始まる。作者の実体験が反映されているのでは…と勘ぐってしまうほどリアリティがある。
★8 - コメント(0) - 2月6日

『〜版ライ麦』と評された小説はよく手にとるが、実際に読むと、まあ面白いけどだいぶ落ちるよね、との感想に至ることが多かった。庄司薫とかマキナニーとかプラスとか。しかし。本書は本当に来た。体当たりの感受性がビシバシ肌に刺さる。ただ、個人的には、セラピー的なラストは蛇足かなあ。精神科病院のとこか『ガミーベアー』のとこで突き放すように終わってたらもっと凄まじい余韻を残す傑作に化けたかも。もちろんこのままでも十二分に凄い傑作ですが。当然、ライ麦とは似て非なる別物。著者固有の血が熱が伝播する素晴らしい読書体験でした。
★12 - コメント(1) - 2月5日

ヒリヒリとした心の痛み、主人公ジニの心の叫びを感じる本だった。在日三世のジニは、自身のアイデンティティがあいまいであり、思春期の反抗心も相まって、寄る辺なく混乱している。ジニは「革命」と称し、朝鮮学校である事件を起こすが、結果的に周りの人達と自分自身を傷つけることとなる。1人の少女という1個人が国家という大きなものに体当たりする少女の姿は清々しい。傷を負った彼女が日本ではなく、アメリカのホストマザーの言葉に救われるというのは何かを示唆しているのかな。
★19 - コメント(0) - 2月4日

この世から差別が無くなれば、ねじれた価値観が無くなれば、恐怖による支配が無くなれば、ジニのような思いをする人がいることは無いのだろう。自分が社会のゴミだと思わせるような歴史や現状はあまりにも残酷。祖国の馬鹿げた体制にどうすることも出来ずに翻弄されている人々がたくさんいる今を認識する程度しか私には出来ない。せめて自由で平等な社会になることを祈らせてほしい。
★25 - コメント(0) - 2月4日

パズルとタイトルに入っているだけに、断片的なエピソードをつなぎ合わせてジニの人物像が最後に掴める感じ。主人公は様々な出来事に心を閉ざして自分を守り続けてきた。最後ジニは傷ついた自分自身をやっと受け入れるが、長い軌跡を経て辿り着いた場所だった。ヘイトスピーチ横行する今朝鮮学校に通う少年少女たちはアイデンティティ確立の落としどころをどんな風につけているのだろう。
★3 - コメント(0) - 2月3日

『空が落ちてきたら、何処へ逃げよう』誰もが固有の空をもっている。空が落ちてきたら、空が迫ってきたら、誰もがなにか選択をするだろう。その選択を正しいと思ったり、間違っていると感じたりするかもしれない。だけど、正誤の判断を本当の意味でできる者が何処にいる? そんな者は何処にもいないし、いたためしもない。正解はなく、間違いもない。ただ、決定権をもつ自分がいるだけだ。
★18 - コメント(0) - 2月2日

ジニのパズルの 評価:94 感想・レビュー:348
ログイン新規登録(無料)