八月は冷たい城 (ミステリーランド)

八月は冷たい城 (ミステリーランド)
あらすじ・内容
夏流城(かなしろ)での林間学校に初めて参加する光彦(てるひこ)。毎年子どもたちが城に行かされる理由を知ってはいたが、「大人は真実を隠しているのではないか」という疑惑を拭えずにいた。ともに城を訪れたのは、二年ぶりに再会した幼馴染みの卓也(たくや)、大柄でおっとりと話す耕介(こうすけ)、唯一、かつて城を訪れたことがある勝ち気な幸正(ゆきまさ)だ。到着した彼らを迎えたのは、カウンターに並んだ、首から折られた四つのひまわりの花だった。少年たちの人数と同じ数――不穏な空気が漂うなか、三回鐘が鳴るのを聞きお地蔵様のもとへ向かった光彦は、茂みの奥に鎌を持って立つ誰かの影を目撃する。閉ざされた城で、互いに疑心暗鬼をつのらせる卑劣な事件が続き……? 彼らは夏の城から無事に帰還できるのか。短くせつない「夏」が終わる。

あらすじ・内容をもっと見る
244ページ
621登録

八月は冷たい城を読んだ人はこんな本も読んでいます


八月は冷たい城の感想・レビュー(119)

「七月に流れる花」に続いて本書を読みました。本書は少年目線での物語。カニバリズム的な要素もあり、ホラー的な色彩が強かった感がします。最初7月と8月どちらを先に読むかを考えましたが、順番通り7月⇒8月で正解でした。両作とも装丁、挿絵が素晴らしくコレクションには最適な作品です。機会があったらミステリーランドの他の作品も読みたいと思います。
★55 - コメント(0) - 1月23日

4人の男子が夏休みに死と向き合うのは、やっぱりスタンド バイ ミーだ。違う価値観でもお互いを認め尊び、女子よりも純粋に心の結束が信頼できる。男の人の繊細な優しさにはいつも救われる。この両編とも書いてしまう作者。7月の秘密を元にした、更なる秘密。7月よりスリルがある。ぜひ、両編とも読んでください
★19 - コメント(0) - 1月23日

「七月~」はミチルだけが怖がっていてかわいそうと思っていたけれど、こちらは全体的にホラーちっくで怖かった。 光彦、だいぶ心の傷になったんでは?このシリーズでこういう内容OKとは講談社さんもやるなぁ。
★8 - コメント(0) - 1月22日

『七月~』と対になった今作。こっちの方が怖かったわ。光彦の恐怖心がじわじわと伝わってきた。でも少年らしくて微笑ましくもあったかな。可哀相だったけどね。
★42 - コメント(0) - 1月22日

このシリーズ、昔乙一の「銃とチョコレート」も読んでいて、その時も子供用なのに容赦なくショッキングで驚いた。本作の方が「七月に流れる花」より気持ち悪いというかおぞましい。花を食べるカマキリというのは巧い伏線だったと思う。
★21 - コメント(0) - 1月22日

CK
不気味な秘密は残酷でした。もしわたしが子どもで、こんなお話を読んでしまったら、怖くて眠れなくなりそう。。。ところでみどりおとこは、何故夏にしか来ないのでしょう???
★14 - コメント(0) - 1月22日

『七月に流れる花』の双子作品で、物語は同時進行しています。『七月』を先に読まないとネタバレしますので、これから読む人は注意してくださいね。ミステリアスでホラーっぽくて、そして切ない。これぞ恩田陸ワールド。傑作『蜜蜂と遠雷』といい、ここにきて恩ちゃん、ぐぐっと再浮上して宇宙まで突き抜けそうな勢いです!
★21 - コメント(0) - 1月22日

「七月に流れる花」に引き続き。こちらは四人の少年たちの物語。七月に比べて、こちらは悲しさ以上に残酷さも纏っていると思う。夏流城に集まった四人の少年たちに次々起こる、恐ろしく奇妙な出来事。七月からの繋がりも描かれ、彼らの置かれた境遇が切なく、辛い。少年たちの繊細な心が丁寧に描かれています。角をカットしてページをめくる指に優しい装丁。本を作る側の思いが伝わってきますね。高価なのも納得ですが、これを2冊揃えるにはハードルが高いかも。
★75 - コメント(4) - 1月21日

七月と合わせてひとつ。七月から読んでよかった。恩田さんのブラックファンタジー。悲しい話。嫌いじゃない。でも、これを少年少女が読んだらどう感じるんだろう。
★10 - コメント(0) - 1月21日

七月に流れる花と対になった作品。セットで読まないと謎が残る作りになっています(¨¨¨お高い本だから¨¨¨月末購入は大分財布に響いたぜ¨¨¨)。ネバーランドやロミオとロミオは永遠に、とか好きな人にはちょっと物足りないんじゃないでしょうか、私は七月の女の子の方が好きでした。七月が謎解き編だとしたら八月は解析編ですね。七月で残された物語を回収しています。その為八月から読むとどえらいネタバレになるので、読むときは是非七月から!!皆さん七月から読んでくださいね!!!
★12 - コメント(0) - 1月21日

七月の前に読むと、ネタバレが半端ない。読む順番が重要だった。こちらも学生メインのちょっとホラーで、ドキドキしながら、読み進めれた。
★4 - コメント(0) - 1月20日

七月に流れる花の裏面。そうよね、夏流城に女の子しかいないわけはなかった。こちらは、七月より少しだけシビア。全体に流れる不穏な空気はいずれおとらぬ。生と死の甘やかさや冷徹さ、そして、生き抜こうとする者の残酷さも際立って。夏以外の季節に死を迎える者は、どのように看取られるんだろう。
★7 - コメント(0) - 1月20日

七月〜の鏡本。登場人物が少年たちということで、また違った味わいだけど、世界観の根本は同じ。
★4 - コメント(0) - 1月20日

2冊同時刊行の少年編。少女編の『七月…』に比べると少しシビアで《動》という感じの印象。恩田さんは少年たちの繊細な心の機微を描くのがやっぱり上手い。子ども向けなのだろうけど、子ども騙しではない。装丁も挿絵も素敵で作品の世界観に浸れる。
★41 - コメント(0) - 1月20日

なるほどね。少女たちと同じ様に少年たちにも悲しい夏はあった。だが、こちらはもっと分からなかった、知らなかった『何か』が明らかになる。愛する者の死と向き合わされることなど誰も望まないのに、ここでは違う・・少しだけ大人になって元の世界に帰っていく子等が哀しい。七月と八月の物語・・恩田さんの真骨頂だろう。絵もマッチして不安感を際立たせていた。
★167 - コメント(3) - 1月20日

2冊同時刊行。七月は少女編で、城へ招待された理由や3つのルールの意味が明かされる。八月は少年編で、事件の真相や「みどりおとこ」の真実が明かされる。夏流城に集められる少年、少女たち。城へ向かう行程からドキドキした。恩田さんのダークファンタジーは雰囲気があって好きだ。
★14 - コメント(0) - 1月18日

「七月に流れる花」が少女6人の物語なら、こちらは少年4人の物語。一番目立つ見開きの挿絵が、映画「スタンド・バイ・ミー」の少年達を彷彿とさせる。眼鏡の男の子が一人いるところも同じ。内容は8月もホラーとミステリーのテイストがたっぷり。なぜ林間学校の季節だけこんなことをするのか等、大人の私としてはストーリーに疑問を感じる箇所もあったけれど、ファンタジーだからツッコミは野暮かな?こちらも酒井駒子さんの装画と挿絵が魅力的。少女編がピンク、少年編がライトグリーンの装幀とスピンも可愛らしい。2冊並べて飾りたい♪
★114 - コメント(5) - 1月18日

「七月」に続いて一気に読んでしまいました。 ドキドキもあり、哀しみもあり…。 子供が親の死というものを受け入れることの難しさを見事に描いていると思いました。 悲しいだけじゃない、色んな感情。 人は多くの場合、親の死を乗り越えなければいけない時が来る。 私も父を亡くしたけれど、母をも看取らなければいけない時、自分の中の感情はどうなるか、まだわからない。
★9 - コメント(0) - 1月18日

とある目的のために集められた光彦ら四人は、石の城で共同生活を送ることになる。終わりが来ることを待ち望んではいけない、奇妙な時間。部外者などいないはずなのに、生命の危機を感じる出来事や侵入者の形跡があって、光彦は緊張を張り詰めていく。『七月〜』の別人物、別視点の物語であり、『七月〜』から読むと二段オチのようにも感じられる。なので大人や蘇芳が主人公の、別の物語もありえたんだろうなと思わせる。『八月〜』は展開が早くてスリリングで、はっきりした決別が爽快な最後だった。なんとなく『月の裏側』を思い出した。
★20 - コメント(0) - 1月18日

同シリーズ『七月に流れる花』と対をなす物語。予想しているとはいえ、思春期に親を亡くすという体験が子どもたちに与える影響を思わずにいられない。ファンタジーの世界だけに、その事実だけがリアルで、最後に「みどりおとこ」を想う少年が切なく哀しかった。2作とも手元に置きたいが、2冊で5000円は厳しいかな……(笑)。
★28 - コメント(0) - 1月18日

苦手な恩田陸をこんなに楽しく、スラスラと読めたの初めて。自分でもびっくりしている。それはさておき、『七月に流れる花』を読む前にこちらを読んでしまったのはかなり、損をしてしまった気分である。もっと、よく調べてから読むべきであった。少年たちに感情移入をしてしまい、こちらまで震える。怖い。早く、『七月に流れる花』を読んでみたい。
★36 - コメント(0) - 1月18日

図書館本…。「七月〜」に引き続き、こちらも読了…。「七月〜」を読んでから、こちらを読まないとせっかくの伏線も面白みも台無しになってしまいますが、こちらは子ども向けには残酷すぎる気がします。それにしても同じ状況下でも、やはり男の子よりも女の子の方が大人ですね。蘇芳は育った環境もあるかもしれないけど大人びすぎているのが逆にかわいそうです。これからはもっと少女らしい経験を積んでいって欲しいなと思います。そして何より「夏の人」は、切なすぎます。
★17 - コメント(0) - 1月17日

これにてミステリーランド完結。半分くらいは読んだかな?。「七月に~」は女性側で本作は男性側。でも「七月に~」を先に読んだ方がいい流れですね。
★125 - コメント(0) - 1月17日

同時刊行『七月に流れる花』と対をなす作品。『七月』は少女たち『八月』は少年たちが、お城で死を想う。順番に読んだ方が伏線回収出来るだろう。『七月』と『八月』では、感受性の色合いが随分と異なる。男女間の対比も楽しみたい要素だ。★3/5 対象年齢 小学校高学年辺りから。
★47 - コメント(2) - 1月17日

みどりおとこ、切ないな。男女ともに2回目の子がいるけどやっぱり女子の方が大人っていうか胆が座ってるのかな、と。まぁ、親の職業や秘密の一端を知ってしまってるから…ともいえるが。隔離だけではなく最期もなしの理由まで必要だったのかな?『かつて~』ならありだけど『いま』な子にはどうかなぁと思ってしまい後味がちょっと…でした。
★6 - コメント(0) - 1月15日

”七月”を先に読んで良かった。謎が解けたが、なんとも残酷な話です。”七月”の方が好みでした。
★31 - コメント(0) - 1月15日

八月は少年たちだった。均衡が薄くて危うい。みどりおとことは。なぜ夏の城にこなければならないのか。かまきりとは。意味不明なみどりおとこの言葉は、きっと誰かの言葉だ。
★8 - コメント(0) - 1月14日

八月で、親も子も家族との別れへの感情を想像してしまい、難しいのに上手いなぁと。食し、血まみれはホラーすぎる。
★5 - コメント(0) - 1月14日

少年少女の、危うさゆえに眩しく、ピンと張りつめた雰囲気に圧倒される。大人の私のままでは、つまらないところにツッコミを入れたくなるので、このシリーズのコンセプトどおり、かつて子どもだった私になり、物語の世界に浸った。少女だった頃の私に読ませてあげたい。
★21 - コメント(0) - 1月14日

「七月に流れる花」の少年サイドのお話。七月~を先に読んで設定がわかっているが、サスペンス色を高めにしてあることで飽きずに読めた。男の子はやっぱり繊細で、女子は腹が座ってるわ。「夏の人」も切ない。ミステリーランド最終本。
★21 - コメント(2) - 1月14日

『七月』が面白かったのでさっそく読了。こっちはミステリ色強めで、先が気になって一気読み。『七月』の方でお城の秘密が明かされたときはSFチックなオチに若干がっかりしたけど、こっちを読み終わってやっと納得したというか、切なさがこみ上げてきた。
★8 - コメント(0) - 1月13日

『七月は流れる花』と対になった物語。作中で鏡が象徴的に使われているが、それはこの二作が合わせ鏡の構造になっていることによるものだ。二作は、同時期にすぐそばで起こった別々の出来事であり、『七月』は少女の、『八月』は少年の物語だ。ほとんどの謎が解かれてしまっているため、『八月』はやや分が悪いものの、その代わりに、主題により近付けているとも言える。両作に共通して感じるのは、恩田陸が子供を侮っていないということだ。二作は子供騙しの物語ではない。(つづく)
★40 - コメント(1) - 1月12日

「七月~」と「八月~」続けて一気に読了。少女編の七月は設定の謎だけど、少年編の八月は設定了解の上の謎。そのせいか八月のほうがドキドキした。さすがに恩田ワールド、そのへんもうまい。久しぶりにミステリーランドを手にできたこともとてもうれしい。
★12 - コメント(0) - 1月12日

同時刊行の「七月…」を先に読んでよかった。読む順番が逆だったら、ネタバレになる。世界観が分かってしまった後なので、あまり驚きがなかったのが残念。ラストはちょっといただけないなぁ。
★5 - コメント(0) - 1月12日

恩田さん最新作。姉妹作である少女版よりアクション度は高め。そしてやはり、女の子よりも男の子の方が繊細。この路線をもっと書いて欲しいなぁ。
★38 - コメント(0) - 1月11日

死を待つ、閉じられた城の中での夏休み。こちらは男子の側で、女子の側で隠されていたことは初めからみんなに共有されている。その上で、「みどりおとこ」とは何なのか、も。こちらの方がサスペンス調? 七月が白昼夢なら、こちらは夜明け前の徹夜で朦朧としているけどどこか冴え冴えとしている感じ。
★16 - コメント(0) - 1月9日

先が気になって一日で読了。「気を付けないとカマキリに食われちゃうわよ。」の警告は、知ろうとしすぎてはいけないという意味?ラストの秘密につながる?。少女たちの「七月」よりも少年たちの「八月」は危険でスプラッター。少年らしいといえばそうかも。豊かな緑の髪をなびかせる「夏の人」の孤独。たくさんの記憶とともに。
★20 - コメント(0) - 1月9日

7月を第1章にしてこちらを第2章にして2冊で1冊にすれば良かったのに。8月からうっかり読んでいたら7月台無しではないか。設定とか恩田陸全開で超素敵なのに。結論も投げていないのに。この倍くらいの長さで書いて欲しかった。豪華フルコースを早食いさせられた気分。つまり、美味しかったけどちょっと損した気分なのでした。
★33 - コメント(0) - 1月9日

七月を読まず、こちらを先に読みました。子供のときの読書を思い出すようなそんな本でした。大人になった今ではつい、夏の人が象徴するものに想いを巡らせてしまいますが、そういった不条理なものまで含めて、理屈が無くともこの世界の全てを受けとめられていたのが子供時代だったのだと懐かしい気持ちになりました。
★20 - コメント(0) - 1月9日

これは子供向けってことでいいの?(素朴な疑問) 好みとしては七月の方が雰囲気も展開も好きです。 でもこちらもしっかり全部のアンサーになっていて良かった。
★6 - コメント(0) - 1月9日

八月は冷たい城の 評価:100 感想・レビュー:67
ログイン新規登録(無料)