エントロピーをめぐる冒険 初心者のための統計熱力学 (ブルーバックス)

エントロピーをめぐる冒険 初心者のための統計熱力学 (ブルーバックス)
あらすじ・内容
わかったようで、わからない――エントロピーについて、そう感じている人はとても多いようです。

「乱雑さ」のこと、と簡単に片づける見方もあれば、エネルギーと並ぶ物理学の最重要概念であり、宇宙のすべてを支配し、

私たちの運命さえも決めてしまう究極の理論、などと、やたら深遠なことを書いてある本もある――

いったいエントロピーって何なのでしょう? 教科書には無味乾燥でとっつきにくい数式が並ぶばかりで、こうした疑問に答えてくれません。

ならば、人類がどのようにして自然の中に潜むこの「怪物」を発見したのか、どのような必要に迫られ、どのようなプロセスをたどり、

どのようにその姿をあぶりだしていったのかを再現し、追体験してみたら、その正体が見えてくるのではないか? これが本書の主旨です。

実はエントロピーに悩んだのは、昔の天才たちも同じでした。あの電磁力学の祖マクスウェルさえも、最初はなかなか理解できなかったのです。

本書の主役となる3人の開拓者は、無理解と闘いながら、いかにしてエントロピーという新概念を見いだし、世界のすべてを記述する理論に育て上げ、

あらゆる科学技術へ応用する道を開いたのか――革命後、無残に没落した祖国フランスを憂える一人の青年の決意から、物語は始まります。

さあ、時代と国境を超えて、エントロピーをさがす壮大な冒険の旅に出かけましょう。

翻訳書『理系のための口頭発表術』の「イケてる」訳文が大好評を博した著者ならではの「ブルーバックス離れ」したナビゲーションも見ものです。

あらすじ・内容をもっと見る
272ページ
105登録

エントロピーをめぐる冒険 初心者のための統計熱力学の感想・レビュー(61)

エントロピーのお話しばかりかと思ったら、科学者の歴史や伝記みたいなお話になったり、いろいろ楽しめました。でも肝心のエントロピーの概念は・・・。?
★7 - コメント(0) - 2月28日

エネルギーとは、温度とは・・・。当たり前と思っていることから真理を追究していくのが、自然科学なのかもしれない。というか、エネルギーという概念自体、この100年くらいで確立したということが、驚き。エントロピー自体は理解があまり進まなかった。理系の素養がない・・・。
- コメント(0) - 2月11日

再読。 やっぱりギブズおじさんは偉かった。 あと、若き日のマックスウェルが実はイケメンだった(ノット髭もじゃ時代)という、古典物理学史上最大級の発見が。
- コメント(0) - 2016年5月28日

シュレディンガーの『生命とは何か』から、エントロピーって実際は何だろうと思って手に取った。純粋に読み物としても楽しい本でした。著名な科学者が、争いながらも探究のバトンを繋いでいく物語の描き方は、サイモン・シンっぽくてかなり好み。知的好奇心をくすぐる素敵な文章です。しかし、内容的にはやっぱり難しいかな。短くまとめる為に、物理の用語がさらりと出てくるので、基本的な知識が必要かもしれません。そこを越えたら、物理の教科書に載る名前が、人間味を帯びていく楽しさがあるはずです。興味がある人には、おすすめしたい本です。
★9 - コメント(0) - 2016年5月1日

エントロピーの解説書としても、純粋に読み物としても、大変面白い。 読みやすいが卑俗でない文章力、そして解説のためにひく比喩の巧みさ。亡き都筑卓司先生を髣髴とさせるものがあった。 こうした良い本に、突然邂逅することの悦び。
★1 - コメント(0) - 2016年3月10日

参考文献をみよ。
- コメント(0) - 2016年3月5日

文科系の学問の歴史は読んでてうんざりするけど、理科系の歴史はおもしろいなーって思う。ちゃんと先人の業績を踏まえてるところが良い。エントロピーの話は本の内容の一割も理解できてないと思うけど目から鱗の部分はたくさんありました。
★1 - コメント(0) - 2015年12月25日

エントロピーは増大するということの説明の本。難しい。夭折したサディ・カルノーが「熱の流れから引き出すことのできる動力の量には原理的な限界がある~動力は不可逆的・不可避的に浪費されてしまう」と書き残したもの、その後半部分をクラウジウスがエネルギー保存の法則と両立するものとして名付けたものがエントロピーだ。彼は状態量だという。その後原子の存在を前提にボルツマン・ギブスがそれを解いていく。ウィーンでは原子論争に明け暮れ、そのなかギブスが熱力学を完成させた。平衡への流れか。時間は戻れない。統計力学的には乱雑さだ。
★2 - コメント(0) - 2015年12月22日

蒸気機関やエンジンの効率を如何に高めるかという実用的な研究から生まれた熱力学。その本質を突き詰めていった先に現れるエントロピーという深遠な概念に挑戦する物理学者達の苦闘を描きます。イメージしにくいエントロピーを何とかして頭に思い浮かべてもらおうと著者の工夫が随所に見られます。そして本書通読の暁には、私達が日常的に接する熱現象を統計力学というアイデアで見事に説明した先人の知恵の深さに感嘆することでしょう。熱力学発展にまさに情熱を燃やした科学者達の息吹を感じることのできる一冊です。
★2 - コメント(0) - 2015年11月15日

やはりエントロピーの概念は難しいですね…。熱は高温から低温にしか移動しない、とか、乱雑性が増していく、いうことがわかると何となくわかったような気になりますが、まだまだ難解です。
★21 - コメント(0) - 2015年8月18日

エントロピー難しい。まだまだ完成したイメージが出来ない。分配関数辺りからイメージ出来なくなった。
★8 - コメント(2) - 2015年8月10日

真面目に読んだつもりだが、統計力学の章はいまひとつわからなかった。科学は積み重ねなんだよってのは実感できたが、エントロピーを理解するためにはならないと思った。 自分の理解力がないのもありうるが
★2 - コメント(0) - 2015年7月29日

19世紀後半のボルツマン、マクスウェル、ギブズ辺りの科学史の良い勉強になった。ボルツマンの自殺は不可逆性をめぐる議論が原因と思っていたが、意外と論敵達と仲が良かったと書かれていて驚いた。実際はどうだったのか。エントロピーの説明としても分かりやすかった。特に統計力学をしっかり書いていたのは好感。ギブズを中心に据えてくれたのも嬉しい。
★1 - コメント(0) - 2015年7月4日

科学史の観点からも良著と言えるのではないだろうか。 つかめそうでつかめない「エントロピー」という概念をめぐる様々な科学者模様,さながらドキュメンタリーを見ているような知的好奇心が得られた。 「熱学思想の史的展開」の橋渡しとして有効な本かもしれない。
★1 - コメント(0) - 2015年6月18日

第3章と第5章の歴史の記述が読んでいてとても面白かった
- コメント(0) - 2015年6月9日

科学に情緒は含まれない。事実(というか仮説)が厳然とそびえるだけである。しかし、その概念と仲良くする上では、その裏にあるドラマや研究史、着想などに目を向けることは極めて有意義だ。饒舌に物語られるそのドラマは、深い感動を与える。理系として知っていると少し鼻高々にまれる、ミニ情報も多い。読み応えの有る本だ。なお、日頃熱力学にお世話になっている人も、エントロピーという概念を俯瞰する上で役立つだろう。こういう本をかければいいな、と思って読んでいたら、理学部の先輩に当たる方が書かれていた。自分も頑張りたい。
- コメント(0) - 2015年5月30日

エントロピーという用語にまつわる歴史。今までイメージが全然わいていなかったエントロピーという概念を考える機会になってよかったです。まだまだ理解には程遠いですが、(社会人になって重要やと感じてる)感覚的なイメージを身につけるいいきっかけになるかも。しかし、世界は不思議ですね〜。
★1 - コメント(0) - 2015年5月17日

カルノー、ボルツマン、ギブスという物理学者たちの議論の歴史を学び、わかりにくい概念であるエントロピーを学ぶ。。。ちなみに、普通の人たちは、エントロピーが増えていく事をきらう傾向にあるのですが、イグアナの皆さんはエントロピーが増えて、ガチャガチャしてるのを好む気がするのですが、そんな事を書いても誰も相手にしてくれないので、加入条件には反映させませぬ!
★3 - コメント(0) - 2015年4月24日

学生時代から熱力学が苦手だった。エントロピーは得体の知れないものだし、なぜ測定困難な物性値と測定容易な物性値に等式が成り立つのか。実際に熱物性データを見て関数電卓を叩くと簡単に答えが求められるという事実に狐につままれたような感覚を覚えた。そんなアレルギーが少し解消されたような気がする。 カルノーの放った矢は熱力学に革命を起こし、ギブズによる物理化学の創造、さらに統計熱力学へ進む。純粋な科学史として面白い。
★6 - コメント(0) - 2015年4月20日

概念の萌芽からの経緯に沿うことで、発展していく過程で見いだされた「課題のクリアに関する要所」をピックアップする形になり、結果的にわかりにくいようなところが効率的に解説されている。
★1 - コメント(0) - 2015年4月13日

 この宇宙の不可逆性を支配、名前は知れ渡っているものの、意外と言葉で説明するのは難しい謎の概念エントロピー。 その物理的意味を、熱力学上の発見から定義化までを、それぞれの人物像、生涯にスポットを当てて読み解く一冊。 カルノー、ジュール、マックスウェル、ボルツマン、ギブス、ニュートンetc・・・定義、式などはさすがに難しいですが、彼らのやりとり、定義化に至るまで、エントロピーはわからない人でも、これらの歴史は面白く読めると思います。 素晴らしい一冊、掠るくらいでも、科学やエントロピーに興味ある人にお薦め。
★7 - コメント(0) - 2015年4月3日

熱量もエネルギーも仕事も温度も圧力も体積も直感的に理解できる。だがエントロピーとはなんだ?定義式は熱量の差分を温度で割ったものがエントロピーの差分に等しい、という。定義式を丸暗記することは簡単だが、その物理的意味を理解し、自在に操れるようになる気がしまるでしなかった。本書はそんな学生時代の悩みに回答の一つを与えてくれる。何より、エントロピーをめぐる科学者たちの歴史部分が非常に面白い。叙情的な表現に鼻白むこともあったが、概ねあの表現はうまく本書の雰囲気に作用していたように思う。素晴らしい一冊。
★5 - コメント(0) - 2015年3月22日

科学史の本として内容の濃いものだった。数式が分からなくてもお話が面白いので読みやすい。
- コメント(0) - 2015年3月21日

読んでて、「なんかわからんなぁ」と違和感を感じていたんだけど、ようやく気が付いた。冒頭にカルノーサイクルの話が出てくるんだけど、なぜそれが最大効率となるのか、仕事って何?みたいなことがいまいちわからなかった。んで、いつの間にか、熱と仕事の話は消えて、統計力学っぽい話が始まってるし。ってか、よく見たら、副題が「初学者のための統計熱力学」なので、そういうもんかもしれないが。それでも、ヘルムホルツの自由エネルギーとギブスの自由エネルギーとは何なのか、イメージがつかめるようになったので、個人的には有益だった。
- コメント(0) - 2015年3月17日

物理学者たちのエピソードをはさみながら熱力学、統計力学の説明がされる。エピソードが面白くページがすいすい進むのでよい。エントロピーによって世界の根本に迫ってる感じがあった。
- コメント(0) - 2015年3月8日

科学史のテキストとして面白いだけでなく、エントロピーの解説についても著者のユーモアが織り交ぜられている易しいもので、数式と物理現象のイメージを有機的に結びつけることができた。
- コメント(0) - 2015年2月22日

「エントロピー」の発見とその後の発展の歴史を描きながら、統計熱力学の考え方の基本を解説した本。(詳細は別として)勉強した事のある人には良く知られている話が多かったのですが、勉強した事のない人にとっては確かに、目新しい話なのかも。
★16 - コメント(0) - 2015年2月12日

エントロピーという概念が、なぜ生まれてこなければならなかったがわかり、長年理解困難だと思っていたエントロピーが、少しわかりかえてあ。関連して、エネルギーとか、温度とかという概念も、エントロピーと共に生まれてきたことも。「省エネ」という言葉が、「エネルギー保存則」からは、非現実的な言葉であり、実は、効率的なエネルギー利用というべきものかもしれない。
★1 - コメント(0) - 2015年2月1日

面白かった。肝心のエントロピーに対する理解と言ったら怪しいものであるが、作品としての文体があるために読み通すことができた。久しく離れていた理系分野に対する興味を、今再び喚起してくれる一冊に出会えたことを嬉しく思う。
- コメント(0) - 2015年1月30日

数式が少ないエントロピーの解説本……の皮を被った濃厚な科学史本.饒舌に芝居がかった流れる筆致から繰り出される数々の天才のエピソードは,一見するとあまりに目が滑るかもしれない.だがこの演劇めいたケレン味は,同じく「わからないもの」としてのエントロピーを隣にすると,途端に両者とも理解へのハードルを下げてしまう.わからないものを並べることによってどちらもわかりやすくする,いわば理解の共晶を狙ってやっているのだとしたら,この本は恐ろしい魔力を秘めていると言わざるをえない.わたしにとっては恐ろしく面白かった一冊
★2 - コメント(0) - 2015年1月19日

今読んでいるみんな最新5件(8)

07/02:elmooooo1209
02/21:クマリン
07/27:シュレ
06/07:わたり

積読中のみんな最新5件(6)

02/28:放蕩長男
05/31:刂才ッ卜
03/01:jinya tate
01/12:coldsurgeon
01/05:シュレ

読みたいと思ったみんな最新5件(30)

02/12:ぺっら
12/30:白蟻
12/07:JIKO
11/10:Yuma Tabe
エントロピーをめぐる冒険 初心者のための統計熱力学の 評価:98 感想・レビュー:30
ログイン新規登録(無料)