深い河 (講談社文庫)

深い河 (講談社文庫)
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深い河の感想・レビュー(2942)

それぞれ思いを抱えてインドのツアー旅行に行く話。ずいぶん昔に読んでいての再読。インドの熱気あふれる空気感が伝わってきて、あー行ってみたいなーと思ったものだが、沈黙読んだ後に読むと印象ががらっと変わった。しかし、キリスト教について何もわからないが、本当に自分達と考え方の違う人は異端とされてこんな扱いをされてしまうんだろうか。私には大津の考え方の方がしっくりくるが、それは日本で育った日本人だからなのか。宗教とは何かに俄然興味が出てきた。あーでもやっぱりインドに行って現地で女神像やガンガーの流れを見てみたい。
★5 - コメント(0) - 3月24日

生れること、生きること、生きていくこと、、死んでいくこと、死ぬこと、生れかわること。そのすべてを母なる深い河ガンジスは受け入れる。印度や宗教はもちろんのこと、このお話には自分が普段触れない世界があり、それを通し生きることと同時に死についても、読了後色々と考えさせられた。
★7 - コメント(0) - 3月22日

混沌とした印象の物語だけれどもラストが軽やかだ。読み進めるうちに死は恐るべきものではない、と感じる。喪失や空虚、そして死への恐怖をも、深い河は受け止め溶かし流してくれる。
★5 - コメント(0) - 3月19日

全ての登場人物が主人公に見える細かい描写と、斬新な構成に驚かされ、一気に読めました。 『沈黙』が重くて読みづらいと感じる方におすすめしたい一冊です。
★7 - コメント(0) - 3月16日

この物語が包むものが大きすぎて、なかなか感想を書くことができません。清浄と不浄・神聖と卑猥・慈悲と残忍など、相反する要素が混在し共存するインド。すべてを包み流していくガンジス川。大津が内面に育んできたものの大きさ。チャームンダーが持つ苦しみと優しさ。途中で引用されるガンジーの言葉にも胸を打たれました。究極の寛容。読み終えて、森羅万象という言葉のもつ凄みをひしひしと感じています。圧巻です。素晴らしかった。
★15 - コメント(3) - 3月16日

◆遠藤氏の文章は、文章自体における完成度の高さや、文の美しさはあまり感じられないが(失礼!何様?ごめんなさい)、『キリスト教の枠組みを越えようとしている試みが、ストーリーにのっていること』がすごいと思う。◆天童荒太氏が影響を受けてそうだなと感じた。
★33 - コメント(0) - 3月14日

学んでいるときは理解できないが、あとになって「あっ!」ってわかるようにを教えることを、『最後の授業』の教壇に立つランディ・パウシュは「頭のフェイント」と呼んだ。先日味読した『テレーズ・デスケルウ』は文系音痴の私にはさっぱり意味が理解できなかった。が、ソコに色濃く絡んでくる主人公・美津子の屈折した心描写に「あっ!」が降りてきた。周作版「頭のフェイント」。両作品ともに秀作である。善悪じゃないんだなぁ、清濁の濁こそが人間らしさ、それを問答無用に受け容れてくれる深い河。訪れたいとは思わんが、また読みたい。
★77 - コメント(0) - 3月7日

A+ カトリック教徒の著者が数々の著作の中で、仏教への帰依とも思える記述をされるのを不思議に思っていたが、今回何度目かの再読をして初めて理解できたような気がする。この本では「キリスト」は「玉ねぎ」とか「深い河」という言葉に置き換えて語られるが、それは「教会が語るキリスト」への作者の不信感というか、ガリラヤ湖のほとりで「愛」を説く生身のイエスを表現したかったからだろう。その「愛」は原始仏教やあらゆる原始宗教ともつながるものだ。神を信じていなかった主人公が、ガンガーで沐浴をした時、「玉ねぎ」は神へと昇華した。
★14 - コメント(0) - 2月27日

人は誰しも心の内にやり過ごせない想いを抱えている。人々のその想いは絶える事なく深い河のように過去から未来へと流れ続けている。神の姿は確かに目には見えない。しかし、深い河に向かって祈る人々の姿にこそ、その慈しみを見出す事が出来る。人々の悲しみの流れは、救いを求める人々にこれまでもこれからも寄り添っていく。清濁併せ呑むガンジスは、作者の考える寄り添う神の姿の具現だと感じた。
★16 - コメント(0) - 2月26日

人の世の不条理、怒り、愛しさ、儚さ、生も死も全てを包み込んで流れる深い河、ガンジス。登場人物一人一人の人生を重ねながら、人は何故生きるのかを問いかける。読む年代によって感じ方は異なるのだろうけれど、とても心に残る一冊。まだまだ読んでいない、巡り合っていない素晴らしい本が沢山ありそうで、心がざわめいてくる。
★12 - コメント(0) - 2月25日

汎神論としての宗教. 確かに神の所有を説得すること, 個々の信仰の尊重をすることできるが, 同時に内向の姿勢を表明することとなる. /小説としてみると, キャラクターの多さが仇となっている. 多声的な主張を狙ったのだろうが, 行動の制限以上の役割を果たしきれていない. 残るのは倦怠感のみ.
★27 - コメント(0) - 2月25日

ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。然り、流れてゆくのは罪か記憶か、はたまた河の流れとは人の業の深さそのものか。時代なのか意図的なのか、日本人登場人物たちの偏見や狭窄さがどうしても鼻に付き、言語と宗教の坩堝であるインドとは西洋以上に理解不可能なものであったのだろうか。人は母なる自然としての深い河と向き合う時、向こう岸の人までは想像を巡らすことができないのだ。そこにいるのは生者かもしれないし、死者かもしれない。他人の罪を背負った玉ねぎかもしれない。その遠さ、歯痒いくらいの遠さがただ印象に残る。
★38 - コメント(0) - 2月23日

一人旅(リフレッシュ休暇)の途中で読了。内容は重いが、一人旅で読むべき本だったのでしょう。
★7 - コメント(0) - 2月22日

これまでほとんど興味を持たなかったインド、知らなかった歴史、凄まじい状況とそこから生まれる生きる意味。自分が知らないことが、知らなくてもいいと漠然と思っていたことが今の世界にも歴史を遡れば無限ほど物凄くあって、これからは少しでも理解したいと思った。
★7 - コメント(0) - 2月20日

⭐️⭐️⭐️
- コメント(0) - 2月19日

沈黙ほどの衝動はなし。主役が多くて錯綜し、各々の描写が少ないのが敗因かな、主役の誰一人として感情移入できなかった。かすかに奥さんを癌でなくした御老輩だけ心を掠ったけど、その末路もニューエイジ思想への敗北宣言だよな。 食人、色欲、等など、それを罪と規定するから苦しいのであるが、大丈夫だよー と思うためには、日本にいるのではなく聖 河巡礼が必須だろうか。インドそんなにいいんだろうか。人生観変わるんだろうか。
★3 - コメント(0) - 2月19日

それぞれの過去と想いを持った人達のインド団体旅行。そこで目にした人々、醜い女神像、良いも悪いもなく全てを流すガンジス河。そして最後に投げ掛けられた、インドの地で日本人が日本人によって生命の危機に立たされる結末。この結末について考えることが何より大事だなと思いました。自分でも良し、この群像小説に沿って登場人物それぞれになってみても良し。難しいし、答えがないし、どうしようもない事なんだろうけど、考える事が大事。そういう壮大な小説でした。
★17 - コメント(0) - 2月16日

宗教色が強い作品ではあるけど、特定の宗教というよりは人としてどうかという内容なので、多くの日本人にとって「沈黙」より共感しやすいじゃないかな。
★5 - コメント(0) - 2月9日

24の時、母を亡くした。その時から、自分の心の内に彼女が転生したのだと、リアルに感じている。遺伝子とかではなくて、生きていく上での様々な選択を行うとき、彼女は声となって甦る。自分からも、心の内の母へ問いかける。死んでしまったからこそ、母との対話に嘘が入り込む隙などなく、玉ねぎのように進むべき道を示してくれる。死して沈黙するからこそ、始まる心の対話。その話し相手こそ、転生した死者だと、自分は受け止めている。
★10 - コメント(0) - 2月8日

ガンジス川には死者の灰が流れ、生きた人間もその川に入り。いろんな信仰がありますね。 各章の関連がいまいち分からなかった
★22 - コメント(0) - 2月5日

「公称では三百万人の仏教徒がいると言われてますが、実際は仏教礼拝は先ほど申しあげた不可触民に多いのです。つまり、いかなるカーストにも属さない最下層の人々が、人間の平等を説く仏教に救いを求めたわけですね。」 やっぱり教科書とかメディアって偏ってますよね。仏教がインドの絶対宗教で、皆が崇めてると思ってました笑 既知の事実でも疑いを持って、自分で知的探究心を持って調べる方が、より正確な事実が得られますね。 私はこの作品に出てくる登場人物で、美津子が最も自分に近しいと感じました。 「心の奥には、何か破壊的な
★28 - コメント(4) - 2月4日

大きな何かに圧倒された。それはガンジス河であろうか、神であろうか、愛であろうか、玉ねぎであろうか。ただそれは彼らを、私たちを受け入れてくれる。キリスト教も仏教もヒンドゥー教もわからないけれど、どれも人を救おうとしているのだと思う。ただ不完全な人間が不完全な形で語るから完璧にできないだけで、それらが求めることはどれも同んなじ気がする。信者に怒られそうだけど。
★27 - コメント(0) - 2月3日

感情が動かされた。
★6 - コメント(0) - 1月28日

生命は生まれて死ぬまで流れ続ける、各各の生には唯一無二の物語が流れている、楽しいこと辛いこと、生きたいこと死にたいこと、生きている限り全てを背負わなければならない、また物語での出会いが荷を軽くしたり重くしたりもする、私たちの思考がこの世を美しくも醜くきものにもする、物語は独白ではない、調和と平和がありますように、愛と自由がありますように、そして感謝で満たされた心でありますように、私が死ねば私の物語は終わる、そしてこの肉体が自然に帰りまた新しい物語が紡がれる。
★13 - コメント(0) - 1月25日

スコセッシの影響か、作品というのは作者の人生そのものの表れではないかと思った。つまり、遠藤周作のこの作品に表れているのは全て遠藤周作の人格や経験の何らかのフィルターを通しての結実なのではないか、と。様々な人格の登場人物が現れ、会話して交わるが、誰もが遠藤周作の分身であり誰もが本人ではない、そんなことを思いつつ読んでいると、何だか不思議な気持ちになった。もっと純粋に文学的にとらえれば、登場人物の書き分けが巧みな優れた文学だと思う。それぞれの人生、それぞれの悩み、それぞれの感情が瑞々しく描かれている。
★11 - コメント(0) - 1月22日

前に読んだときに同じく読んだことがあるという祖母と全然違う感想になって話が全然かみ合わなかったのを思い出した。今個人的に遠藤周作ブームが来てるので機会を見つけてもう一度読み返したい。大して長い話でもないが、上記の体験もあってとても印象深い作品。
★14 - コメント(0) - 1月21日

8年ぶり?に再読。これと中谷美紀のインド紀行本読んで実際にバラナシへ行ったっけ...。川っぺりにある焼き場の臭いとヒンドゥー教の祭祀の記憶が蘇りました。
★11 - コメント(0) - 1月21日

自分はイエスのことは好きだが、キリスト教というものをどうしても信仰する気になれない。そういう、自分がキリスト教に対して感じている複雑な感情を見事に表現してくれているように思う。イエスの思想は、一つの宗教に押し込めきれないほど普遍的なものだ。しかし、上下巻の上巻?と思うほど尻切れトンボだ。
★8 - コメント(0) - 1月18日

再読。奇しくも13日の金曜日に読了。インドツアーに居合わせた人々、そして愚直なまでに自分にとっての「神」を追い求める大津の想いが綴られます。異端的と評された大津の存在は『沈黙』のキチジローの様でありながら、美津子にとってはイエスの様でもあると感じます。大津の様な生き方はできませんが、「神」に関する解釈には強い共感を抱きました。「信じられるのはそれぞれの人が、それぞれの辛さを背負って、深い河で祈っているこの光景です。」特定の宗教を超越した真理を追い求めた、遠藤先生の集大成と言っても良い作品だと思います。
★20 - コメント(2) - 1月13日

遠藤周作の作品は高校生の頃多少読んだ。一番心に残ったのは「私が棄てた女」。この作品は再読。あまり記憶になく、九官鳥の死だけが記憶に残っていたと思っていたが、深い所に記憶は眠っていた。人は歳を重ねるごとに、心の中の河底には色々な感情や出来事が沈殿されてゆく。許し、受け入れ静かに終焉を迎える事ができたら、一番幸せなのかもしれない。
★30 - コメント(0) - 1月13日

学生時代の美津子、面白半分に一人の男から神を捨てさすなんてすごい悪い女やな~と。キリストならああしたであろう、こうしたであろうという考えの元に異端と言われながらも、自身の生き方を貫いた、大津。磯部には奥さんの生まれ変わりに会って欲しかったなぁ。
★18 - コメント(0) - 1月12日

あっというまに読めた本。ガンジス河。行ってみたい気持ちもあり、でもその覚悟あるかな…三条夫婦以外のメインな登場人物には共感がもてた。美津子さんのいろんなものに対する空虚感が今の自分にぴったりだった。それで簡単に考えをまとめて感想がかけるような本じゃない。覚え書き木口さん仏教でいう善悪不二。何事も善と悪が背中あわせになっていて、それを刀で割ったように分けてはならない。マザーテレサの尼さんなんのためにそんなことをなさっているんですか?それしかこの世界で信じられるものがありません
★14 - コメント(0) - 1月10日

人々が死ぬために集まってくる河。それぞれが何かを探してインドに向かう。宗教的なことは詳しくないけど、心にくる話だった。
★12 - コメント(0) - 1月6日

美津子が愛を知らないと感じていたのはどうしてだろう。あの時(学生時代)の美津子を救うことができたのは大津だけだったのかな。
★5 - コメント(0) - 1月5日

図書館で借りて、読了。
★1 - コメント(0) - 1月4日

『沈黙』の印象が強かったため、『深い河』は読みやすく少し軽くも感じましたが、サクサクと進む感じがありますね。
★8 - コメント(0) - 2016年12月28日

中谷美紀のインド旅行記の中で触れられていたので気になって読んで見た。最近こういうリンクも読書のいいところ。
★6 - コメント(0) - 2016年12月27日

妻は必ず生まれ変わると言うことによって夫にずっと覚えていて欲しかったのだったのだろうな。最後まで転生した妻が見つからず、躍起になっていく過程で思考が整理されていき、記憶の中にいつの間にか妻がいることを認識していくプロセスが面白かった。信仰心、玉ねぎについての話も始めは理解できなかったが、自分がじいちゃんの遺影の前で目を閉じながら記憶の反芻をしている時に感じるアレが自分にとっての玉ねぎだなと。たまに思い出すだけでいいんです、それが故人にとっての最大の供養です。過去に聞いた坊さんの言葉を思い出した。
★12 - コメント(0) - 2016年12月25日

初めてこの本を読んだとき、大津や美津子に年が近いせいか、この二人が印象に残る話だったのですが、数十年ぶりに再読し、木口や磯辺、沼田のエピソードが心に残りました。人生の苦しみをそのまま受け入れてくれるガンジス川を描くことによって、生き難さから救ってくれる宗教心を説いているのでしょうか・・・新婚でまだ人生バラ色の三條も、この先の長い人生の中で味わう悲哀によっては、またこの川のほとりにやってくるのかもしれない、自分も年を重ねそんな風に読むことができました。
★19 - コメント(1) - 2016年12月24日

何が言いたいのかよく分かんなかった。もう少し人生経験を積んでからならわかったのかもしれないが、少なくとも今はよく分かんない。自分自身に宗教に縁がないからかもしれない。早速、もう一度読み返してみようと思う。
★4 - コメント(0) - 2016年12月22日

深い河の 評価:90 感想・レビュー:690
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