新装版 虚無への供物(下) (講談社文庫)

新装版 虚無への供物(下) (講談社文庫)
あらすじ・内容
「アンチ・ミステリー」な推理小説の金字塔 氷沼家の周辺で次々と起こる謎の事件、くり返される密室殺人、謎解きのためのキーワードの数々、多彩な仕掛け――最後に明かされる犯人の意外な真実とその重み。

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新装版 虚無への供物(下)の感想・レビュー(1394)

感想は上巻で
★1 - コメント(0) - 3月21日

確かにこの小説はアンチミステリであった。ミステリをエンタメとして読むのか、悲劇として読むのか考えさせられた。
★11 - コメント(0) - 3月17日

なんか、途中から急に興味を失い、なかば斜め読みになってしまった。真犯人の独白は、それでも面白く読めました。
★3 - コメント(0) - 3月3日

偉大なる古典作品へのオマージュ! 本作品を楽しむポイントは、推理そのものよりも、むしろ作者の遊び部分(ミステリオタクっぷり)を共有することにあります。暗示として用いられるポー作品や、サロメ、アリス、ガリバー、オイディプス王、カラ兄、ぶな屋敷なんかは知っていますが、ガストン・ルルーの「黄色の部屋」を未読で後悔しました。あ、カーター・ディクスンの「ユダの窓」も読んでないや。それにしても氷沼のお屋敷は、扉とか構造的にはどうなっているんでしょうか。忍者屋敷かな? 227Pの挿絵がシュールすぎて笑っちゃいます。
★61 - コメント(4) - 2月19日

三大奇書のひとつ。またアンチミステリでも有名な作品。探偵達による推理合戦は読みごたえがありました。さすがアンチミステリと呼ばれるだけあって、発表した世が世なら壁本になっても仕方ないなと思わないでもない(笑)犯人の動機や登場人物の行動が純文学チックで、正直言って牟礼田の行動とかよく分からないところもあったけれど、もともと一回読んだだけで理解できるような本じゃないと思う。だって著者が10年もかけた作品だから。いつか再読したとき、理解できる私になっていることを期待して。
★9 - コメント(0) - 2月18日

上巻とは違い、アンチミステリであることをよく認識させられた。犯人は「やっぱりですよね」と感じたが、真相はまさにアンチミステリ!小説の読み方を考えさせられたような気分。素晴らしい作品であった。
★2 - コメント(0) - 2月18日

氷沼家の周囲で次々に起こる不可解な死。真相に近付けないまま様々な推理が成され、すべてのピースが集まった時に明かされる真犯人は、薄々そうかもしれないと思いつつ、彼であってほしくないと思った人物で。一度で掴むのは難しい。推理小説は読み始めたばかりなので、もう少し読んだ後ならまた別の感想が出てくるのかもしれない。
★5 - コメント(0) - 1月11日

悔しい!10代後半や20代前半の頃に何故読まなかったのだろう。三大奇書の中でも読みやすいと聞いていたのに、怯んでいた昔の自分が憎い。色々なタイプのミステリ小説を読む前に、本好きとしてもっと若かった頃に出会っていたら、また違った印象を持ったはず。50年以上前に出版され、後のミステリにも影響を与えた作品である事は私でも解る。綾辻さんの十角館の殺人を初めて読んだ時にも感じた、出逢うタイミングを間違えたと痛感する虚しさ。奇書を奇書と思えず、コレはこれでありかな?と感じた私は異端?
★44 - コメント(4) - 1月5日

本当にあらすじの通りで金字塔と言われる理由もわかるが、国内オールタイムベストの2位なのは聖域感がある。自分の理解不足のせいかもしれないですが1位の獄門島が素晴らしかったのでこちらは読んでいて怠かったです。やりたいことはわかるしすごいと思うけどそれが小説として面白いかどうかは別という。
★5 - コメント(0) - 1月4日

事件はさらに増え密室の謎も出てくるけどその解釈についていけない。密室殺人を小説の中で完成させて実際に発生するのを防ぐとか四次元の断面とかワンダランドとか何なんだ一体。ということで中盤は結構ダレてスピード落ちました。年内に読み終わらんかもしれんと本気で心配した。全4章立てなんですが読みどころは最終章だと思います。犯人の独白の中に出てくるセリフを読んでアンチミステリってそういうことかと納得しました。正直推理小説としてはどうかと思いますが、ミステリというジャンルにメタな方向から切り込む大作でした。
★40 - コメント(4) - 2016年12月31日

どうしてそんなに評価されるのでしょう。 会話によって話が進むだけの普通のミステリーでした。物語として登場人物のキャラの描写も弱くつまらないものになってしまいました。もう一回読んだほうがいいかもしれません。
★1 - コメント(0) - 2016年12月16日

日本三大奇書の一つ。三大奇書最後の作品にして、これにて三大奇書が完成する、いわば最初の作品。他の二つよりも読みやすくて、途中までは「全然奇書でも何でもないな」と思っていました。モチーフの洞爺丸事件をはじめ反推理小説の名のとおり、作品の外に答えや鍵があり過ぎる。
★6 - コメント(0) - 2016年11月29日

蒼司の最後の告白がさながらカリギュラのようだった。人間の誇りのために悲劇が必要だと蒼司は説く。一滴の血は人間の誇りのために流されるのか、見物人たちのお化けのような好奇心のために流されるのか、、異常な現実に対抗するには異常な非現実が必要だ。起こった現実に出して推理が生まれるのではなく、無責任な推理が怪奇な反世界をつくりだしていくような、不思議な読み心地だった。
★6 - コメント(0) - 2016年11月10日

強い驚きというよりも、少しドキリとさせられるような、そんな小説でしたね。虚無の中に謎や幻想を求めずにいられない人間の性を嗤っているのに、その中に自嘲も含まれている、みたいな……うまく言えないですけど、読後には大体こんなことを思いました。現代に生きる身としてもだいぶと考えさせられるというか身につまされるというか。なんだか、趣向への驚きよりも、静かな余韻に浸っていたくなる気持ちが勝りますね。「アンチミステリ」としての手法に現代の別の作品群で触れちゃってるのも大きいんでしょうけど。後、全編通して文章が綺麗でした
★6 - コメント(1) - 2016年11月5日

錯綜に次ぐ錯綜に次ぐ錯綜に次ぐ錯綜…。そして最後は煙に巻かれた感。これがアンチ・ミステリというものですか!頭から煙が出そうでした。こんな小説を書けるなんて、著者はなんてかっこいいんだ、何年経っても届かない小説って感じがしました。
★12 - コメント(2) - 2016年10月29日

洞爺丸事故は昔、海に投げ出された大勢の人が海上で溺れている写真を見た記憶がありましたが、作品中「宇高連絡船の事故」で「海上でおたまじゃくしのようになっている人々の状態が撮影された」と書かれており、「あの写真は洞爺丸事故ではなく宇高連絡船の事故の時のものだったか」と小さな動揺がよぎりました。ピアフのシャンソンでもガス栓開いたままこのままスーっと死んでしまうという歌も本筋にさほど関係しないが「ああこの歌はそういう意味か」と、さらに「黄色い部屋の謎」ムレタビンユウや「不思議の国のありお」には「おやまぁあらさて」
★4 - コメント(1) - 2016年10月22日

主人公達は、連続殺人の犯人を「小説」「薔薇」「お不動様」などの観点から導き出そうとします。それらの観点と犯人を繋ぐ奇妙な暗合、またそれらに邂逅する主人公達の「ためらい」(ツヴェタン・トドロフが定義した語としての)が重層的に現れては消える様は、この小説を幻想小説として読む大きな余地を与えていたように思います。 また、結末にて提示される「犯人」は、本作が1964年に刊行されたものであるにも拘らず、現在の私達に投げかけてくる部分があります。 今に生きる人は犯罪者の要素を持っていないと、どうして言えましょうか。
★3 - コメント(0) - 2016年10月20日

 上巻はすっきりとまとまっていたのですが、下巻では次々に事件が起こって拡散していき、それらが解明されないままグダグダと続いてもう何が何やら分からない状態に。  最後まで読んで一応謎が解明されたのですが、本当にこれで全て解明されたのか、良く分かりません。  記憶が鮮明なうちに、もう一度再読して確認する作業が必要かも。      少年少女・ネタバレ談話室(ネタばらし注意!)  中井英夫『虚無への供物』ネタバレ感想会   http://sfclub.sblo.jp/article/177292872.html
★3 - コメント(0) - 2016年10月18日

上巻に続き、やたら難しく解釈して墓穴掘る探偵は出るし、事件の真相を知ったかぶりしてる人が事後になって「実は・・・」とか言い出すし、犯人がカメラ目線で喋ったりと、まさにカオス。
★2 - コメント(0) - 2016年10月18日

メタとかアンチミステリというところは理解できたけれど、それでももっと面白くできなかったのかという感は否めず。やはりミステリとは相性が悪いのかなあ。
★2 - コメント(0) - 2016年9月29日

アンチミステリというカテゴリではあるが、単純にミステリとして楽しめた。真犯人というやつにはドキリとしたし、なるほどこれが奇書と呼ばれる所以なのかと納得。
★2 - コメント(0) - 2016年9月22日

金字塔。ミステリというより戦後文学の一つの達成であり、50~60年代の日本文学の記念碑的作品なのではないか。下巻の前半はやや読むのがだるいが、それもこれも怒濤の結末への踏み石である。読もうかどうか迷っている人がいたら、とにかく最後まで読んでみることをお薦めしたい。54年当時の様々な猟奇事件、重大事故、風俗が描かれるが、それは解説子のいうような「時事・風俗への愛着」等ではなく、満腔の怒りをこめた告発であるのは言うまでもない。この文庫に限っていえば、本文を読む前に解説を開かないほうがいいと思う。
★6 - コメント(0) - 2016年9月14日

これがどうして「アンチ・ミステリー」なのか、推理小説に疎い私にはさっぱり分からない。お不動さんの色の件は面白かった。あとがきに書いてあるように、推理小説は悪の内面から書けない、というジレンマがあるよなぁ。所詮、安全地帯から見る高みの見物的な……。戦後10年、という時代に読めば、かなり新鮮で知的で衝撃的で時流に乗った作品だったのだろうと、想像する。
★15 - コメント(0) - 2016年9月11日

やっと読了しました。構造が複雑で、一度読んだだけではこの本の凄味の全てには浸りきれない気がします。時を経てまた読み返したいと思います。
- コメント(0) - 2016年9月1日

下巻。  上巻からあった推理合戦、メタ、見立ての豊富さ、他のミステリーネタが絡みに絡んで知の迷宮に彷徨い込んでワンダーワールドを空けて焦らしに焦らした最後のオチが奇書たる由縁だろうか。  今となってはそこまで目新しくないと思うが最初にやったらかやはり偉大!   難しかったが黒死館よりは遥かに読みやすいので奇書を読むならそっちからの方がいいと思う。   さあ最後はドグラ・マグラ!
★30 - コメント(0) - 2016年8月14日

終盤になるにつれ、ミステリというより、不条理・偶然・無意味の耐えられなさとの格闘の物語として読んだ。犯人と探偵どちら側も。傑作でした。
★5 - コメント(0) - 2016年8月13日

広がり続けた氷沼家の殺人も一応の解決は見せる。ただ犯人の口上どおりなら、たぶん何も解決していない。作品の舞台は1955年前後だが、2016年現在になっても犯行は続いており、死者の群れは積み上げられ続けているということになる。ヒヌマ・マーダー・ケースは、未だ続いているのです。めちゃくちゃ疲れた。
★7 - コメント(0) - 2016年8月5日

登場人物たちによる稚拙とも思える推理合戦に苦笑を隠しきれない上巻だったが、下巻もその流れは変わらない。氷沼家を襲う殺人の連鎖は止まらず、推理合戦はウィーン会議の如く踊るばかりで結論は遅々として埋まらない。しかし、罪の意識が犯人を暴発させる。猖獗という言葉が相応しいのか、己の思いをぶちまける犯人のこのクライマックスは圧巻の一言でした。それは、著者がこれまでの推理小説に果敢に挑もうとした思いを代弁するような力強さだった。著者渾身の一冊です。
★3 - コメント(0) - 2016年7月22日

ヒヌマ・マーダー・ケースの悲劇と、それを勝手に推理する素人探偵の話。奇書と言われるほど変な話じゃなくて、ちょっとメタっぽい要素がある読みやすいミステリだった。今の時代だともっとメタにしたり(ミステリの名探偵役でなかったら殺されてるところだった、的な)、諧謔的要素をもっと入れたりするんでしょうが、社会派的テーマになっているのが時代というか。どうも鴻巣玄次の話は構成的に必要だったのか。あと、ネタバラなんだけど、真犯人にいきなり出てくる共犯者というのは、これはないなあ、と思った。上巻ほどワクワク感はないのよね。
★2 - コメント(0) - 2016年7月16日

efu
読み終わりました。 やっぱり気になった所ははっきりと覚えているものですね。 私にとっては五色不動のあたりとか大烏だったのですが、薔薇も五色あったのは忘れていました。ローゼンガルデンは覚えていたのに! 真の真犯人も。 久生さんもけっこう和服だったんだあ・・・って、若い頃は描写が和服だってことに気付かなかったんだなとため息。 今回購入した文庫は字が大きくて、私みたいに年を取って読み返したくなった人をピンポイントで狙ったんじゃないかと勘繰りたくなりました。(笑)
★6 - コメント(0) - 2016年5月27日

なんという作品なんだ。思い返すと、久生のこれから起こるであろう事件に対しての考察、各探偵が次々と推理していく様子をなんとも不自然に感じていたがそのもやもやが最後まで読んでようやく気づく。この小説では様々な偶然も重なって起きる事件に対して各探偵が推理して反証して前に進むと同時に後ろに戻ったり横道にそれたり、道がくっついたりする。それに五色不動やら薔薇など非現実的な話で構成されているからややこしい。が、それさえも最後には納得せざるおえないというのと、また読み返したいという気にさえさせるのがこの小説のすごさ。
★27 - コメント(2) - 2016年5月24日

牟礼田さんの、思わせぶり!勿体ぶり方が、ジリジリするが、なるほど面白かった。解説者の方が言うように、確かに犯行の動機が文学的すぎるという点が、共感できる。でもなんとか、納得の行く結末を迎えられて良かった。あと、作者は若い時、足の裏にしか、性的興奮が沸かなかったとかなんとかいう所、ふむふむ、という感じ。
★8 - コメント(0) - 2016年5月18日

三大奇書と呼ばれてはいるが、読みづらさは全くなくすんなり物語りに入っていける。途中に違和感を覚える点は多々あったが、最後の"犯人"による"真犯人"への独白が圧巻すぎて読後には違和感が消えていた。ただし、この点は許容できない人はいるかもしれない。また、本作のアンチミステリたるスタンスはミステリ好きでないとガツンとこないかも。ミステリ好きを公言できる方はぜひ読んで頂きたい。東野圭吾さんの「名探偵の掟」「名探偵の呪縛」も併せて読むと感慨深い。
★4 - コメント(0) - 2016年5月15日

アンチ・ミステリ作品として有名な作品の下巻。次々と起こる事件に登場人物のよくわからない推理や行動が合わさって物語が上巻にもまして混迷していきます。登場人物たちに読者が抱くであろう違和感が最後に回収されているのには驚きました。(まあ、私を含めて人間にはそういう傾向がありますよね)
★6 - コメント(0) - 2016年5月1日

前篇を読んだとき、殺人事件をゲーム感覚で楽しむ登場人物の様子に違和感を感じていたが、ラストのシーンで自分もその一員だったのだと気づかされ、身がすくんだ。 アンチ・ミステリーをジャンルとして確立させた作品として呼び声が高いのも頷ける傑作でした。
★2 - コメント(0) - 2016年4月23日

ホ……ホモォ……蒼司兄さん……儚げ守ってやりたい系病美青年受……。すみません、腐っているとホモウメエにしか見えませんでした。あくまで個人のフィルターかかった感想です。後、昭和二十九年から三十年って陰惨な事件の発生率すさまじいな……。
★6 - コメント(0) - 2016年4月5日

真に偉大な先駆者は無数の模倣者によって陳腐と成るというか、「同系統の作品がたくさん書かれたから今読むとわりと普通」というよく言われる感想に読んで納得。『十角館』の後に『そして誰もいなくなった』を読むと十角館のパロディに見えるようなもんですね。古典本格未読マンなので細かいネタがわからんけど、なるほどみんなこれの影響下なのねえ、あと『黒死館』好きなんだなあとか思いながら既視感の中読んでたんだけど、最後に明かされる「アンチミステリー」の意味が思いがけずド直球だったのにはびっくり。そういう意味だったのかよ!
★11 - コメント(0) - 2016年3月17日

悲劇を因縁の連鎖に変えているのは誰なのか?犯人を見出そうとする行為こそが悪ではないのか?悲劇をただの悲劇として終わらせようとする牟礼田は、それまでの名探偵像を解体する稀有な探偵役。最後の真犯人のセリフは名探偵たちとその読者への断罪であり、これこそがアンチ・ミステリの金字塔と呼ばれる所以なのだと感じた。作品に込められた命題の力強さに反して説教臭さはなく、小説として純粋に面白い。戦後十数年という当時だからこそ書けた作品であり、ミステリとしてだけでなく、混沌とした時代を表した文学としても、紛れも無い傑作。
★5 - コメント(0) - 2016年3月10日

アンチミステリ、と称される所以をラストにて理解。読者もまた犯人なのだ
★4 - コメント(0) - 2016年2月29日

すごい本だ。上の感想でも言った通り推理小説を殆ど読まずにこの本を読んだが (そもそもこの本が推理小説だということを知らなかった),二重の意味で,暫くの間,もしかするとこれから先,推理小説を楽しむことは出来ないかもしれない。
★9 - コメント(0) - 2016年2月14日

新装版 虚無への供物(下)の 評価:72 感想・レビュー:440
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