羊をめぐる冒険(上) (講談社文庫)

羊をめぐる冒険(上) (講談社文庫)
268ページ
10887登録

羊をめぐる冒険(上)はこんな本です

羊をめぐる冒険(上)の感想・レビュー(9376)

Ray
村上春樹の凄いところは数えて行けばきりが無い。一つにはその独特な展開の仕方だろう。その成り行きは読者に予測できないものでありながら、しかしふり返ってみた時には実に緻密な構造に仕上がっている。
★5 - コメント(8) - 2月23日

巻頭に登場した亡彼女と別れた妻はこれからの物語にどのように影響してくるのだろう?まるっきり関係ないのかもしれない。「僕」は自分を取り戻せるのか?自分を取り戻すってそもそもどういうことなのだろうか?村上春樹作品では珍しく明るい希望を抱いて下巻へ。
★5 - コメント(0) - 2月22日

数年ぶりに再読したけど、ダメじゃないかな……あまりの自己憐憫、メランコリーに溺れすぎてて、読むのがつらい。そういう自己に対しての、改革として鼠が与えた冒険なんだろうけど、そこに共感するには私自身が年をとってしまった。
★4 - コメント(0) - 2月18日

再読。タイトル通り羊をめぐる冒険のお話。非現実的で凡庸な主人公と、現実的で非凡庸な冒険。最近自分の好みの傾向を考えるうえで思うのがなぞなぞより迷路派だなということ(笑)。物心つく前からそれは変わらなくて、これを再読してより確信した(関係あるかな)。今が今だということ、私が私であるということ、ここがここだということ。しっくり来ないまま折り合いをつけて何とかやってきても、色々なものがこぼれ落ちていく。ここまで長かったような気もするけど、何ひとつ終わっていない。どこにもたどり着かないけど、年はとってきたんだな。
★47 - コメント(7) - 2月14日

1970年11月25日の水曜日の午後、三島由紀夫が市ヶ谷の陸上自衛隊駐屯地で、自衛隊員に向かい「清聴せい!」と怒鳴っていたころ、僕と彼女は三鷹のICUあたりの雑木林を歩いていた。その彼女は1978年に、25ではなく26で死んだ。同年5月に《鼠》から羊の写真と小切手を受け取る。《これをどこでもいいから人目につくところにもちだしてほしい》というメッセージと共に。そしてもう一人、羊の写真に執着している《先生の秘書》と名乗る慇懃無礼な謎の男。《僕》は4年ぶりに《鼠》と出会った故郷の街に戻り、ジェイと旧交を温める。
★40 - コメント(0) - 2月14日

面白かった。表現が上手いなと思う。下巻が楽しみ。
★4 - コメント(0) - 2月11日

妻と離婚し、職も失い、上巻だというのに喪失感ばかりが漂う「僕」。1/3まで冒険が始まらないとはいえ、前二作とは打って変わって物語性が強まる。背中に星の模様をつけた栗色の羊の行方を追うことになるも、「なんでそんな面倒くさいことしなきゃいけないの?」とあくまでマイペース。このユルさと妙な頑固さが同居する「僕」らしさが相変わらずツボ。自分自身と似てるからかw地味に気に入ってる部分として、今回の仕事を脅迫まじりに依頼した男が猫の"いわし"の飼い方を律儀にメモるシーンにジワる。
★20 - コメント(0) - 2月11日

不思議な読後感。 なぜか鳥肌が立つ? 他にも村上作品、読もうかな。
★5 - コメント(0) - 2月9日

まず、喪失感を描くのが上手い。 そして、とてもワクワクさせられる。 羊をめぐる冒険は、始まったばかり。
★4 - コメント(0) - 2月8日

青春は喪失を伴い人生は喪失に富み時間は喪失し続ける。それを生むのが弱さならそれも含めて一つの側面に過ぎないと受け入れたい。うっかり3部作の最後から読んだ僕も確実に何かを失った。
★4 - コメント(0) - 2月7日

名前を持たない主人公と登場人物。80年代の若者のライフスタイルに影響を与えた要因は、この匿名性にあったのかもしれない。マッチョな主人公は過去のものとなり、「僕」は炊事洗濯、料理も得意だ。三島、大江、中上の主人公たちと大きく変わったのは、自己完結できる男の描写だった。名前をなくすことで、彼らはリアリティから逃れ、物語のなかをより自由に躍動する。鼠は鼠だし、ジェイはジェイ、耳のモデルはガール・フレンドでしかない。羊の謎をめぐる旅に気乗りのしない僕に、旅立ちを勧めるガール・フレンドは巫女なのか。冒険がはじまる。
★4 - コメント(0) - 2月1日

『彼女は小枝を地面に捨て、立ち上がってコートについた枯草を払った。「ねえ、十年って永遠みたいだと思わない?」 「そうだね」と僕は言った。』
★3 - コメント(0) - 1月31日

村上春樹っていつ読んでも、やれやれまた意味分かんないこと言ってるな、と思いつつ好き。相変わらず食べ物が美味しそうに感じる。ただのオレンジジュース、ただのピーナッツなのに。宗教的運転手がちょっと気になるキャラ。いわし可愛がってくれるといいけど。「失うものは何もない」って小説とかドラマではよく聞くけど、どんな気分だろう。仕事を辞めて家族も居なくてペットも然るべき人に預けて、羊をさがすなんて途方もない旅に出るのってどんな気分?非現実的な、抽象的な話なのになぜか自分に置き換えて考えてしまう、不思議。
★5 - コメント(0) - 1月30日

主人公の淡々とした、感情の起伏にどこか欠ける印象。相手にたいして自身のむき出しの感情をストレートにぶつけたりすることもなく、どこまで行ってもものわかりがよく最後は相手の意思を尊重するしかないでしょ的な、君がそれを望むなら僕はこれ以上言うことないじゃない的な、いい人で優しい人で、でも根っこで繋がることを拒みドロドロした人と人との関係のなかから生まれてるズルさ、ヤキモチからは背を背け距離をおいている、一種の淋しさとどこか冷たい。25年前遊んでた女の子に村上小説の男の人みたいだと言われたのを思いだし読んだ。
★14 - コメント(0) - 1月29日

やれやれ。面白いじゃないか。鼠が闇の中に現れて、既に死んでいると告白するシーンが一番ズシッと来た。長い冒険の果てに辿り着いた別荘での再会だったから余計にそう思う。他にも印象的なキャラクターがたくさんいて、世界観に厚みが出た。前作までは感覚的に書いていたのが、立体的になり、より筋道立った構成になった。こんなに先の展開が読めず、続きが気になった小説は久しぶりだ。流石である。
★18 - コメント(2) - 1月28日

冒険が始まるまでの話。村上春樹なのにストーリーが面白く、珍しく続きが気になる。風の歌を聴け、1973年のピンボールと読んできたおかげで僕と鼠のこれまでがわかり、物語にすんなり入れた気がする。それにしても村上春樹の比喩表現は面白い。結びつかないはずの言葉も彼にかかればどことなくしっくりくる表現に変わる。こどもの遊びにとりいれたらこどもの表現力が飛躍的に向上するかもしれないが、拗らせた若者になりそうだから難しい…
★5 - コメント(0) - 1月26日

風の歌きけとピンボールに比べたらとても読みやすく分かりやすい。上巻の後半ぐらいから分かる『羊を探す』という明確な目的。主人公周りの人物象や状況。これを多少理解したところで下巻を読む。
★5 - コメント(0) - 1月25日

東京と北海道を結ぶ物語なので今の自分の状況とリンクするところがあり3年ぶりに再読。上巻から既に、喪失とか退屈とか虚無とかが全開だなーとおもった。アル中についての「アルコールが入ると自分がまともで感じの良い人間であるという考え方にしっくり同化できそうな気がしたからだ。」という記述が好きで、何となく納得もできた。関係ないけどモテる男の人は村上春樹を読むイメージ、だから私には理解できないところもある。笑。
★5 - コメント(0) - 1月21日

いや~困る!感想書けと言われて一番困るのが村上春樹です。タイトルまんま、『僕』が羊を探す物語。飄々としていますが、実は薄氷の上を歩いていることに気が付いているのか…無職、バツイチ、期限内に羊を見つけなければ命が…というハードモードでのスタートですが、春樹の手にかかればユルフワモードに難易度がチェンジ。羊を求め、下巻へ。
★55 - コメント(0) - 1月18日

読了。まさに「冒険」が始まるまでの話が凝縮されていた。神様の電話番号やら宗教的な部分の描写は『1Q84』を思い出させた。初期作品から、村上春樹の根っこが既に形成されているのを感じる。羊を巡ることで、どんな結末が待ち受けているのか楽しみ。
★8 - コメント(0) - 1月17日

「僕」はどうなるのだろう、「鼠」はどうなるのだろう
★4 - コメント(0) - 1月15日

頂き本。「気に入ったら下巻は自分で買って」というかっこいい台詞とともに頂いた。それにしても、どうしてだか孤独で寂しげというか脱力感、虚無感というものが伝わってきて力が抜けてしまい、なんども眠気に襲われる。しかし不快ではないし、つまらないというものでもない。むしろ心地よい、リラックス状態に近い。独特な会話はもうなんていうか格好いい…。比喩もわかるようなわからないような、フワフワする。でも嫌じゃない。絶望的とまでは言わないけれどヒリヒリするような「僕」の孤独に、救いはあるのだろうか。とにかく羊を求めて下巻へ。
★56 - コメント(3) - 1月15日

ずいぶん久しぶりの再読。私が干からびた古いパン食べると、いつも「壁土のような」パンと思うのは、この本読んでからなのか?なんだか感慨深い。 内容をよく覚えてるわけでもないけれど、そこかしこ「ああ、そうだったな」と思う。
★20 - コメント(0) - 1月12日

再読。「実際には我々は札幌に着くとすぐに二本立ての映画を観た」
★6 - コメント(0) - 1月8日

謎の男の言っている内容の理解が難しかった。あと最初に出てきた過去の彼女の話はどこかにつながっているのだろうか?結末が想像できない。下巻へ進もう。
★11 - コメント(0) - 2016年12月29日

20年ほど前に読んだときは、こんなおもしろい本があるのかと衝撃だった。今もそうだれど、加えてその頃はまだ知らなかった海辺のカフカやねじまき鳥につながる、村上春樹的世界の端っこをつかんだような気がして楽しい。「ピンボール」で直子の死による喪失感で停滞していたところから、羊を探してようやく「僕」は動き始める。「僕」と同じく私も「シャーロック・ホームズの事件簿」を読んでいるという偶然に驚きつつ下巻へ。
★13 - コメント(0) - 2016年12月21日

三島由紀夫『夏子の冒険』のオマージュらしいと聞いて読んでみたのですが、今のところよく分からず。作品自体はやれやれ系主人公のこじゃれた掛け合いや独白が楽しかったです。特に黒服の男と老猫について電話するくだりが面白かった。文章が非常に読みやすくてあれよあれよという間に読了してしまいいました。下巻も楽しみです。
★56 - コメント(0) - 2016年12月19日

再読。初読の時は、新しいタイプの小説に出合えたと喜んでいたはずなのに、物語をすっかり忘れておりました。再読しながらふと、この小説は全体より部分の方が印象に残る作品のような気がしました。たとえば、魅力的な耳を持つ彼女とか。
★17 - コメント(0) - 2016年12月13日

2回目か3回目。シリーズは一度読むと止まらない。
★9 - コメント(0) - 2016年12月7日

初期の作品を発表順に読むと進化する村上さんを感じられるような気がする。個人的には本作が「ノルウェイの森」と「ねじまき鳥」にリンクしているように感じた。各シーンの台詞や描写は都会的で、村上ワールドが完成しきっている。下巻で羊はどうなる?
★69 - コメント(0) - 2016年12月2日

「羊の話だ」 羊を通してつながる主人公、男、彼女、鼠。 この上巻では羊探しの旅に至るまでの過程が描かれている。 なんだかよく分からないけれど笑、個人的には主人公の自己肯定感の低さを補ってくれる彼女の言葉が印象的だった。
★9 - コメント(0) - 2016年11月25日

序中盤はひどく退屈だ。29歳の「僕」は人生に飽き、そんな人生をもたらしてしまった自分の生き方に失望しつつある。だから彼が羊を探す旅に出ることを決め、ガール・フレンドを媒介にしてもう一度自分のスタイルを試そうとすることで、物語は急速にいきいきと動きはじめるのだが、それでもこの物語は最後までどことなく薄暗くて、けだるいモノローグはつねにこの冒険の冷酷な結末を示唆し続ける。そしてそのなかに、前二作では語られなかった、喪失をもたらすものの影がようやく浮かび上がってくるのだ。
★7 - コメント(0) - 2016年11月22日

20年以上ぶりに再読。時間が止まったままの実家の本棚から、何となく引っ張り出した。深く心に残ってはいたが、ストーリーはほとんど忘れていた。読み始めてすぐ、「僕」が私の中に入り込んでくる。まるで自分が冒険しているように引き込まれる。
★9 - コメント(0) - 2016年11月20日

主人公のような男性。昔は私もタイプだったな。昔々、お付き合いしていた男性が、学生時代全くモテなかった自分に、学校一のモテ男くんが「とりあえず、お前は村上春樹を読め。」と助言され、彼は村上作品は読むまいと心に決めたそうな。
★2 - コメント(0) - 2016年11月18日

10年位前に読んでそろそろ内容を忘れたので再読。若い頃の春樹のピチピチしていて遊んでいるような文章が満載で、思わず声を出して笑って読んだ。特に、僕と耳モデルのガールフレンドと人懐こい運転手との「名前」に関する不毛な問答が良かった。残らない、けれど軽くもない。非凡庸と凡庸をフラフラしていて、面白いんだか退屈なんだかわかないけれど、いつの間にか入ってゆける、そんな本だ。
★17 - コメント(0) - 2016年11月17日

とある羊を探す、という明確なストーリーの軸があるのが特徴か。しかし、「さて羊を探しに行きますか」というところまでいくのに上巻全部を使うとは思わなかった。羊探しは下巻から。
★11 - コメント(0) - 2016年11月17日

前二作に比べ格段に読みやすく、テーマも提示されていて明確。会話は相変わらず不自然(気障)だが、自然の描写が美しく情景が目に浮かぶ。何度も読ませる飽きさせない作品。「あなたの人生が退屈なんじゃなくて、退屈な人生を求めているのがあなたじゃないかってね」「君のことを考えると僕は少し危くなる。たぶん君が僕に僕が比較的まともだった時代のことを思い出させるからだろう」「世界に対して文句があるんなら子供なんて作るな」
★11 - コメント(0) - 2016年11月13日

はじめての村上春樹。軽い文体で深いことを書いている。
★12 - コメント(0) - 2016年11月7日

村上春樹の初期作品。札幌に住んでるものとしては読まなくてはいけないっすよね! 「僕」が男から依頼(脅迫?)されて、ある羊を探すことに。 面白い。すぐに下巻を読もう。
★7 - コメント(0) - 2016年11月6日

零歳広告代理店が、裏社会のドンに、いちゃもんをつけられる。その原因は謎の一頭の羊。後半に従い、羊を中心とした、様々な要素が絡み合ってくる。下巻ではそれがギュッと締まるのだろうか。それとも。。期待。翻訳家の仕事って別の小説でも出て来たような?
★34 - コメント(0) - 2016年11月4日

羊をめぐる冒険(上)の 評価:56 感想・レビュー:1209
ログイン新規登録(無料)