半落ち (講談社文庫)

半落ち (講談社文庫)
あらすじ・内容
「妻を殺しました」。現職警察官・梶聡一郎が、アルツハイマーを患う妻を殺害し自首してきた。動機も経過も素直に明かす梶だが、殺害から自首までの2日間の行動だけは頑として語ろうとしない。梶が完全に“落ち”ないのはなぜなのか、その胸に秘めている想いとは――。日本中が震えた、ベストセラー作家の代表作。2003年このミステリーがすごい! 2002年週刊文春ミステリーベスト10 第1位。(講談社文庫)

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360ページ
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半落ちの感想・レビュー(7428)

それぞれの立場の人物の目線で一つの物語が完結されるストーリー。なぜ完落ちしなかったのかは予想できませんでした。身近な人がアルツハイマーや要介護状態になったらどうなるか…考えさせられる物語でした。
★14 - コメント(0) - 3月23日

アルツハイマーの妻を扼殺して自首した現職警察官の梶総一郎。自首までの空白の二日間を調べた取調官の志木、検察の佐瀬、記者、弁護士、、バトンを渡されるごとに明らかになりつつも謎が深まる二日間。最後は少し予想外で暖かくて素敵でした。
★64 - コメント(0) - 3月23日

色んな立場から話を読めて面白かったです。最後も全く展開が読めず、引き込まれました。
★8 - コメント(0) - 3月23日

アルツハイマーに侵された妻から死を請われたとき、その願いを受け入れるのが優しさなのか、それを拒み人間として壊れていく様を寄り添って見届けるのが優しさなのかは正直分からない。ただ、この元警部は間違いなく峻烈な選択をしたのだろう。最終章で元警部が完落ちしなかった理由と自首することを選んだ理由がわかった時、心が震えました。「あなたには守りたい人がいませんか。」読んで良かったと心から思える1冊でした。
★38 - コメント(0) - 3月22日

これ本当に真相明かされるのかな、と疑いながら読み進め、理由が明らかになったときは、梶を見守り、彼が生きることを望んだ登場人物たちと想いが重なった。読了直後は、希望のあるラストで良かったと思った。けれど、その後考えれば考えるほど、梶を哀れに感じた。梶は生きると言う選択をしたのだと思うけれど、それはこの先ずっと、息子を失った悲しみにとらわれ続け、奥さんを殺したという自責の念に苛まれ続けるということなんだろう。いつの日か、この優しい人に心からの安らぎを。
★17 - コメント(0) - 3月20日

過去に読んでいて再読。何度読んでも名作というのは色褪せないのだと実感する。ラストは涙が溢れて止まらない。実直な梶の生きざまへの憧れはつきない。しかし横山さんは男にモテる男(恋愛的な意味じゃなく!)を書くのが上手だなぁ。
★13 - コメント(0) - 3月17日

再読。アルツハイマーの妻を殺し、自首した警察官。決して明かさない、犯行から自首までの空白の二日間を追う。色々な正義が詰まっている。警察、検察、記者、弁護士…様々な立場の人間から見た犯人、梶の姿。どれも間違っていない。けれど、そんな職務に根差した健全な「正しさ」を凌駕する、人間としてどうありたいか、という指針。誰もが、譲ってはいけない人間としてのあるべき姿を守った話だと思う。それは勿論、犯人である梶ですらも。真実を知ったときは、やっぱり目頭が熱くなる。人間は、正しいまま生きていけるのだ、きっと。
★32 - コメント(0) - 3月13日

正直、真相は予想がついていた。
★1 - コメント(0) - 3月11日

真相が分かった時は魂が震えた。梶は幸せになるべき男だ。
★21 - コメント(0) - 3月4日

文体と志木・佐瀬像からの警察内部のビリッとした空気感が ひしひしと伝わってきて、読んでいて緊張感のある面白い作品だった。志木、佐瀬、植村の真実を必ず明るみに出してやるという強い気持ちはとても感情移入するところがあるし、裁判で皆が藤林の同行を見守っていたのも、自分もその場にいる一員かのような気持ちになった。最後は切なくてウルっときた。
★16 - コメント(0) - 3月4日

最後の一章まで真実が読めなかったが、意外とあっさりした結末だった。勧められて手にとって、推理物だと思っていたけど、法に司る人間達の心理ドラマと命の話しだったような気がした。
★11 - コメント(0) - 2月25日

現職警察官が妻を殺し自首してくる。とてもまじめな警察官。「アルツハイマーの妻を慮って殺害したのだろう」と思っていたら、殺害後、歌舞伎町に行っていたらしいという情報が入る。で、そのことは完全黙秘するわけです。殺したことは話すのに、その後の行動は黙秘。だから「半落ち」なわけですよ。これ、おもしろいです。人生50年です。はい。
★14 - コメント(0) - 2月25日

警察、報道、司法に携わる様々な立場の人間が、1人の男に翻弄される。組織間や上司と部下のやりとり、いざこざは面白かった〜オチに度肝を抜かれるというよりも、オチに辿り着くまでの過程がワクワクして楽しいミステリーって感じ!誰もが熱意をもって真実を追い求めるけれど、自分の地位や立場を守るため、組織を守るため、そして大切な誰かを守るために、時には自ら信じる正義に反する選択をせねばならない。それにしてもこの男、澄んだ瞳と優しいオーラでベテラン達を魅了するとは只者ではないな…殺す優しさ、なんて安易には納得できないけど。
★19 - コメント(0) - 2月24日

6人の視線から、真実に迫っていく構成。面白かった。守りたい人のために、意思を貫いた梶教務官。話が進むにつれ、影響を受けている。最後は感動的だった。
★12 - コメント(0) - 2月19日

警察官の殺人と逮捕までの空白の2日間に焦点が当てられ物語が進んでいく。ただ、空白については重要かと思いきや、大したことないのでは?という印象。秘密を利用して読み進めさせることにより、ベルトコンベアーと表現されていた無力感を味あわせるのと、秘密がわかった時、なんだそんなもんかって感想を抱かせるのが目的かなぁ。当人にとってはその秘密が希望で、暴かれることで人生の意味を失うものだってあるよなと。他人の秘密なんぞは邪推しない、こじ開けない。当然だけどそれをしないように耐える難しさを実感させられました。
★12 - コメント(0) - 2月18日

内容も良かったし、章ごとに立場の違う人の目線で綴られていく仕掛けも新鮮だった。 最後に真実が解った時には感動した。
★12 - コメント(0) - 2月16日

覚悟や決断を揺るぎないものとした彼の澄んだ目に、相対した者はそれぞれ影響を受け、身の回りの歪んだ事情への仕舞い込んでいた感情を滲ませる。信じるべきもの、守るべきもの。秘めた信念は当人にしか見えない。
★13 - コメント(0) - 2月16日

自分が「人間でなくなる」と患者に言わしめるアルツハイマー病を浮き彫りにし且つ嘱託殺人についての深過ぎる連作短編小説、当に圧巻でした。各章を飾る登場人物もまた哀愁と葛藤のなかで奮闘し、本書を盛り上げます。ラストは謎が明かされそして感涙ものです。当方はブックオフで本書を購入したのですが、最終ページは妙に波打ってるんですよね。これって、前持ち主の涙なのでしょうか?なんだかそんな気がします。
★327 - コメント(1) - 2月12日

★★★★☆
★13 - コメント(0) - 2月9日

『あなたには守りたい人がいませんか』 尊厳と誇りを引き裂かれても守るべきものを、守り抜こうとする『梶』の信念に感服。
★13 - コメント(0) - 2月7日

読み終えてみると、いろんな場面で布石がちりばめられていたんだなと思う。どんな世界にも「大人の事情」というものがあるのだろう。もちろん真実を明らかにしなければならないのだろうが、時には「大人の事情」が全てを解決することもあるのかもしれない。時と場合によるのかな。
★10 - コメント(0) - 2月5日

暗い結末が待ってるのかなぁと思いきや、むしろ温かい気持ちで読み終わるラスト。ほっこりした気持ちで読み終われる推理小説って好きだなぁ(*´-`)
★10 - コメント(0) - 1月31日

N
アルツハイマーの妻を不憫に思い殺害した元警官が自首するまでの「空白の2日間」を巡る物語。刑事、検察官、弁護士、刑務官がそれぞれ一人称で語って話が進む。引き込まれる文体。★★★★★
★9 - コメント(0) - 1月29日

現職警察官・梶を通して、警察官、検察官、新聞記者、弁護士、裁判官、刑務官を通して物語が進んでいく。それぞれの立場の話も面白くて良かった。50代が近くなると人は人を見る眼差しに深味が出るのだろうか? ラストの数ページは胸に迫るものがあった。読んでいて涙が溢れた。
★10 - コメント(0) - 1月28日

意外とラストがあっさりしていて驚いた。空白の二日間に何があったのかに重点を置くのではなく、登場人物の心情にそって読んだほうが楽しめる作品かも。
★6 - コメント(0) - 1月18日

読了、よかった。オチよりも途中の人間ドラマのほうが面白かったかな。やっぱりこの作者は警察官の熱い心情を書くのがうまいわ。
★8 - コメント(0) - 1月15日

アルツハイマーを患い苦しんでいる妻を殺害した警察官、梶の事件を中心に、関わりのある者たちのヒューマンドラマと感じた。数人の登場人物毎に章にしている点は珍しい。クライマックス古賀誠司の章で一気に感情が加速。心地良いじ〜んを味わった。人は人無しでは生きていけない…。人がいるから、希望が持てる。
★85 - コメント(5) - 1月15日

警察官による嘱託殺人。犯行は素直に認め判決も受け入れるが、殺害後の空白の二日間については絶対に話さない。彼が何をしていたのかは最後まで明らかにされない。刺激的な真相を求めてしまった自分を反省しないといけないなと思った。個人的にはその真相よりも、各章の刑事、検察、記者、裁判官、刑務官達の生き様、働く姿に心を打つものがあった。信条を貫けない姿に苦いものを感じた。中高年男性の悲哀…とは違う。歌舞伎町に何をしに行ったか。ヒントはあったんだなあ。全然思い至らなかった。謎解き小説ではないが、そういう読み方をしちゃう。
★14 - コメント(1) - 1月12日

良い意味で最後までイラつく!笑 でも、最後のワンパンですっきり! なんか悔しいなぁぁぁ~^^
★10 - コメント(0) - 1月11日

オモロかった。もし、自分がどの章かの登場人物と同じ立場で梶聡一郎に面会したとしたら何かに気づくんやろか?鈍感で空気を読まん登場人物だらけやったらどんな話になってたんやろな。
★56 - コメント(0) - 1月5日

アルツハイマーを患った妻を殺した、当時現職の警察官の男の殺害後の空白の2日間の行動を警察官、検察官、新聞記者、弁護士、裁判官、刑務官視点で語られ、男は、なぜ殺意に至ったのか、なぜそこへ出向いたのかという理由と、完落ちしない理由は何かがそれぞれの心情と、男の状況などを踏まえ、点と線が纏まり、6人の視点が一つとなる様は面白かった。介護で、息子の命日を思い出せない妻を見ている辛さ、妻が絶望感に打ちひしがれる中、夫に対し、これ以上迷惑をかけたくない気持ちから殺めたと思うと辛く悲しくなってしまう。
★75 - コメント(0) - 1月5日

空白の2日間 そんなにきになるだろうか?最後のおちも そんなに驚きもなく… ひっぱりにひっぱっているのでさぞや驚きの結末とおもいつつ、『はあ、そうですか』という感じで終わった 文章やストーリーの進みかたはとても読みやすく楽しい 最後までサクサクよめた ひとりひとりの登場人物の個性もしっかりしていて楽しい
★6 - コメント(0) - 1月4日

色々な結末を想像しながら読みましたが、感動しました。映画も見たいなぁ
★11 - コメント(0) - 1月4日

空白の二日間を違う人物の視点で語られて、すらすらと一気に読めました。最後は感動して泣けました。
★10 - コメント(0) - 1月4日

2016年、最後の一冊は地元へ帰る飛行機の中で読了。 元警察官の妻殺し、犯行から出頭までの「空白の2日間」を話の中心に据え、取調官、記者、弁護士、検察官、刑務官、それぞれの視点で物語の核心に迫る。ラストに賛否はあるとのことですが、そこに突き進むまでの過程がとにかく面白く、ページをめくる手が止まりませんでした。 作者が元記者ということもあり、警察、検察の内部事情も垣間見えて非常に興味深く、ぜひ他の著作も読みたくなりました。
★15 - コメント(0) - 2016年12月31日

2016年ラストは不朽の名作で締めました。妻を殺した元警官の殺害後の行動を警察、検察、記者、弁護士、裁判官、刑務官の視点で迫ります。各人の所属の保身や他部署とのしがらみもあったりで読み応えも十分です。最後のページでは目頭が熱くなりましたが、オチが読めた上、ここまで盛り上げた割には物足りませんでした。それでも人に薦められるだけの魅力を持った作品であることに変わりはありません。
★13 - コメント(0) - 2016年12月31日

Y氏、ビッグタイトルその2。作者の名を認知した最初の作品ですが、やっと読了。やはり“メジャー”は読ます力が違います。各章、其々の視点から一人の摩訶不思議な被疑者を捉え、然し諸事情により中途で関わりから外れる事になるジレンマ。印象に残るのは30代の裁判官。『一期一会』のもと、私事と重ねてしまう微妙な人間的描写には心打たれました。空白の二日間に関しては、トリックとはいえるのでしょうが、意外性よりむしろ、被疑者、作者の人間性を垣間見た素敵な“オチ”ではないかと… 私的には感じました。
★24 - コメント(0) - 2016年12月30日

警察関連のいろいろな立場の登場人物からストーリーが描かれており、関連する職業のことが知れておもしろかった。ラストはけっこうあっさりしてたという印象でした。
★19 - コメント(0) - 2016年12月29日

最後に出た一言の「お父さん」に泣けた!それまでは抑揚ない感じで読んでたけど。
★10 - コメント(0) - 2016年12月28日

人は自分の為だけじゃ生きていけない。誰かの為じゃないと生き続けられないんだな。最後、梶さんに与えられた希望が眩しく光ってつい涙が止まらなくなりました。
★30 - コメント(0) - 2016年12月27日

半落ちの 評価:62 感想・レビュー:1795
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