久生十蘭「従軍日記」 (講談社文庫)

久生十蘭「従軍日記」 (講談社文庫)
あらすじ・内容
変幻自在の文体と技巧で「小説の魔術師」の異名を取り、今なお“ジュウラニアン”と呼ばれる熱狂的なファンを持つ直木賞作家・久生十蘭(ひさおじゅうらん)。彼が海軍報道班員として南方に派遣された昭和十八年の日記が、没後五十年目に発見された。己の心情を吐露することを拒み続けた作家の素顔が見える従軍記。<解説・橋本治> (講談社文庫)

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久生十蘭「従軍日記」の感想・レビュー(27)

えせジュウラニアンだが、彼をもっと知りたいと思い手に取る。軽妙洒脱かつ流麗な筆致で読者を引き込む作家の驚くほど素朴で素直な文章。所謂日記であるから自身による推敲などはされないが第三者の手により誤字は修正され最大限忠実にありのまま残されたモノローグは貴重。戦時下とは思えないジャワ、サランガンの放蕩生活から第4章以降チモール島からの緊張感ある攻撃による爆撃の側にある生活に筆致もシリアスさを増す。異国への抵抗感や潔癖さがある。正直で権威に対し変にへりくだった所もなく男らしい。一方で大胆で情の深さも窺い知れる。
★48 - コメント(2) - 3月20日

ジュウラニアを目指して。海軍報道班員として徴用され、南方に視察に行った際の日記は他人に見せるわけではなく自分用に記録したらしい。当時の人の考え方や感じ方などもわかって興味は尽きない。『内地によろしく』はこの体験をもとに書かれたようだ。《きょうのおれ、普段の気むずかしさはなく大いにキサクなり》十蘭は随筆を書かず、この日記が公表されるまで私生活も謎につつまれていたという。ちょっと気難しいが話が面白く、大酒飲みで酒に酔うと荒城の月を歌い出す人間味あふれた十蘭がますます好きになった。
★51 - コメント(3) - 2016年9月14日

自分が軽症の十蘭中毒者であることを自覚させられる一冊。後半の緊張感が当然のように高まる。解説者であり編集者でもある小林真二が言及している通り、よくぞ持ち帰ることができたと驚愕する。
★8 - コメント(0) - 2015年12月29日

前半は呑気な日記だと思いながら読んでいたけど、前線に出てからの部分は流石十蘭。日記なのに読ませてくれました。
- コメント(0) - 2015年3月13日

 
 戦地の日常が描かれていて面白かった。南方の日本軍というと、物資の乏しい地で泥水に塗れた生活を送っているというイメージがあったが、この本を読む限りでは、料亭あり温泉あり慰安所もあり、酒に煙草にと、それなりに豊かな生活を送っているように思えた。久生十蘭は著名な作家出会ったということもあるだろうが、金回りの良さ?も戦前にしてはすごいなあと思った。高射砲陣地、対空砲火をする防空隊のところの、(多分なにも意図的改ざんのない)ありのままの描写は、自分にとっては貴重なものだった。  返却期限が今日なのでつらかった。
★2 - コメント(0) - 2013年7月12日

なかなか…
★1 - コメント(0) - 2012年11月27日

この人も従軍していたんだなーと思うと何か感慨深いものがあります。
- コメント(0) - 2012年9月30日

十蘭の海軍報道班員として南方に派遣されたときの日記。十蘭の人となりを知る上で興味深い。
- コメント(0) - 2012年9月4日

橋本治の前書き目的だけだったので単行本は躊躇していた。嬉しい文庫化。十蘭は好きだけど日記だけでこの頁、いかんせん長い・・・途中で飽きた。
- コメント(0) - 2012年8月26日

流石(誰に見せるでもない)日記でも読ませる。
- コメント(0) - 2012年8月15日

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久生十蘭「従軍日記」の 評価:74 感想・レビュー:10
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