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ヘヴン (講談社文庫 か 112-3)

感想・レビュー
1777

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桜餅
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★★★★☆
0255文字
むらさき
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ネタバレ苦しい読書体験だった。苦しさの描写が上手すぎて、本当にしんどくなるレベル。その分コジマとのやり取りが救いだったのに、どんどん違和感が増していく。いじめられることに対して意味をつけて宗教じみていく。そこで百瀬とのやり取りで意味なんて究極的にはないものだと言うことが突きつけられる。こんなん耐えられんよなぁ。あんなに健気に生きているコジマが犠牲にならなくちゃいけないのか。真っ当に生きているのになぜ犠牲になるのか?モヤモヤ考えてしまう本だった。
むらさき

法政大学の髙橋賢次さんの『「ヘヴン」の向こう側へ ――「世界の内に生きること」をめぐる文学的応答―― 』を読みました。コジマと百瀬の立場と母親の意味合いが明確に整理されててかなりスッキリ。

01/17 20:41
0255文字
heaen
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ネタバレ書籍で読んだのを忘れて何年かぶりにオーディブルで聴きました。 ノンフィクションかと思うようなリアルな会話が続きます。 いじめの原因は?読み続ければ、なぜいじめが続くのか解るかと思ったけれど解決しない。フィクションだからと綺麗に完結させないところが逆に現実の世界に近くてよかった。
0255文字
ドライアイ
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ネタバレ14歳の“ぼく”はクラスメイトからいじめを受けている。パシり、暴力など日常的に。そんな彼の元へ「私たちは仲間」という手紙が届く、それは同様にいじめを受けているクラスメイトの女子“コジマ”からの物だった。いつしか手紙をやり取りし、2人だけで話しをするようになる。このまま2人はハッピーエンドに向かうのかと期待していたが。。物語は閉塞的であり、“ぼく”の思考と“コジマ”の行動ももどかしく辛い。いじめられ方も気分が悪くなる事ばかりで読むのが辛かった。Y本
0255文字
きのこサラダ
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ネタバレコジマはもう自分自身のことなんか見ていなくて、 虐げられたり、嫌な思いをしているすべての人に気持ちを馳せて闘っていたのだと思う。 でも、壊れてしまった。 逃げてもいい、闘わなくてもいい、そういうメッセージが伝わる世の中であって欲しいな。 コジマ、百瀬、僕、 全く別々の考え方、善悪の基準を持っている人たちが、ひとつの世界で生きていかなければいけないことはとても残酷だと思った。
0255文字
うさぎ
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★★★★☆
0255文字
ショースケ
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強度な斜視である中学生の主人公は虐めにあっている それもかなりの陰湿なイジメだ 読むのが辛くてしんどかった 淡々と一歩引いたような文章がかえってそのむごたらしさを際立たせている 同じようにイジメを受けている女子のコジマとの交流がこの小説の清涼水のように感じられた 逃げないで黙ってイジメを受け入れるのは正しくて強いことだと彼女は言うが、よくわからなかった 百瀬の言い分にも腹が立った 最後は美しい世界を目の当たりにして涙する主人公に心からエールを送っていた 読み始めたらやめられない強烈な一冊だった
0255文字
読書家さん#MwAdFR
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コジマが最後までカタカナだったのはなぜなんだ? もういい大人な自分の目線からすると、コジマの言い分は現状に対し自己完結しようとしてるだけに見えてしまう。悔しいし悲しいけど、結局世の理不尽には逃げるが勝ちと思ってしまう。
0255文字
yupaki
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強くなるには。手紙のやり取りから始まったコジマとの関係、僕の斜視を好きだと言ってくれた。我々は苛められてるのではない、彼らを受け入れているのだと語るコジマは、共に最高の理解者であり強さを持っていると信じて疑わなかった。僕にはそれがわかるような気もしたが目の前の現実に打ち勝つには現実の強さが必要だった。【感想】心情描写では例えや丸い表現が多い中、苛めの描写は淡々と酷い現実を突きつける文体でより突き刺さるような技がお見事。百瀬の言い分が真理なような気もするが、彼自身もその渦中にいるという覚悟はなさそう。
0255文字
kanu
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ネタバレ主人公は母親に苛めの事を話したり眼の手術をしてこれからの境遇は変わっていくと思うがコジマは救われる事があるのだろうかと考えると切なくなる。
0255文字
ゆう
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ネタバレかなり重めだけど大好きな小説。いじめの描写が多いんだけど、単なるいじめとの戦いに留まらない、人間という存在や、人生そのものについて考えさせられる。コジマのように生きることも百瀬のように生きることも常人にはできないと思う。コジマは無抵抗の弱者という姿を貫くわけだけど(非暴力不服従の考えなんかを想起した)それはコジマの強さがあるからできたことでもある。世界はコジマのように真っ向から戦うことができる人ばかりじゃないし、そもそも戦うに値しない相手もいるのだし、潔癖すぎるのも生きづらいだろうなと。
ゆう

とはいえコジマは生きやすさなんて望んでないのだろうなと思うし、反対に「僕」はあくまで平凡な人間の一人なのだと思うから、手術をしたことできっと幸せになるのだと思う(百瀬はいじめの原因は斜視じゃないと言って、私もそれには同意だけど「僕」に関しては斜視が治ることで自信がついたり精神面にも良い影響がありそう。)。百瀬の考え方は論理的には否定できないけれど、倫理観や信仰心のようなものは人間になくてはならないものだと思ってる。百瀬のようなあらゆる意味で強い人間にはそんなものいらないのかもしれないけれど。

01/03 19:13
0255文字
ゆき
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イジメの描写が辛くて…だったけど気になってすぐ読めました。コジマ… やっぱりつらかったです。
0255文字
ゆうゆう
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ネタバレいじめられている中学生の「僕」。ある日、「仲間です」のメッセージが届き‥。コジマは本当は弱者ではなく自分の世界を持っている勝者であり、戦う相手は自分自身なのではと思う。「僕」の明るい未来を感じたラストは良かった。いじめた側の中学生の考え方が歪みすぎで怖い。
0255文字
エバンス
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ネタバレコジマが最後まで救われなかったので辛かった
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須崎
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ネタバレイエス・キリストとニーチェのバトルみたいな……? いじめの描写はふつうにキツいけど、当事者なのに外から眺めてるように淡々と語ったり、なにかが憑依したように勝手に動き出したりする主人公のおかげで、あんまりしんどくはならなかった。「リリイ・シュシュのすべて」のグロさが春樹文体で中和されている感じ。 8章の締め方が結文としてよすぎるので、まだ続いたことにびびったけど、9章は必要だと思う。
0255文字
Jun
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ネタバレ凄く面白く楽しく読んだ。転結も終わり方も良かった。 僕との相性が完全に良かった訳では無いかもしれない。 フツーに良かったとかそついう所に落ち着いてしまった。
0255文字
no6
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ネタバレこれでもかと続くいじめの描写がきつい。これ確か単行本のときに、内容のわかるような具体的なものをカバーに入れたくないってことだったと思うんだけど、内容全く知らずにタイトルで選んで読んだら耐えられないな、読者には全くヘヴンじゃない。二ノ宮は百瀬が好きなのかな?と思うところがあったけどそれきりであれは必要なのだろうか。継子に無関心のように思えたお母さんが実は真っ当だったのが救い。カバーフォト=岩田和美、カバーデザイン=鈴木成一デザイン室
0255文字
RIN
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ネタバレあれだけ酷いことをされても、なぜ親や先生に言わないのだろう。。 言わないまでも、親や先生から見て、気づかないものなのかな。。 とはいえ、いじめの主犯格の百瀬には自分の考えをちゃんと話合えるのだな。。 話が通じない相手だったけど、ちゃんと言えたのはすごいと思った。 ひとまず手術して、ちゃんと目が見えるようになったのはよかった。百瀬はいじめに斜視は関係ないと言っていたから、それでいじめはなくならないのかもしれないけど、最後の描写に何か将来に対する希望のようなものが見えてよかった。
0255文字
Ryuta
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ネタバレなかなかに辛い虐めの描写。終盤の義母との会話と、眼の手術後の世界の見え方に少し救われる。
0255文字
黒崎
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百瀬の話は好きだと思う。難しくて考えたくない。
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悠理のお父さん
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力で弱者を押さえつけることはできない。弱者には弱さの意味があり、強者には強さの意味がある。それが分からないお前等に弱者を超えることはできないと言っているように感じた。身体のマイナス点はある意味その人を形づくるアドバンテージだ。でも人は違うものを持つ者に対して、敵対心を持ち排除したくなり、集団で攻撃する。でも私達には分かっているんだ。「人と違うことの痛みや苦しみは絶対報われると。苦しみや悲しみは乗り越える意味があるんだと」少女が放った言葉はおぞましさを超えて凍てつくような寒さを感じた。心理描写鋭い作品です。
0255文字
yutayonemoto
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いじめの描写が度を過ぎてキツい。生き残らないといけない。百瀬のことが嫌いになれないが、こんな狂った中学生は流石に存在しないと思う。二ノ宮、お前は息絶えろ。 子どもの貧困(貧困とはお金のなさだけではないのだ)とダークでアンビバレントなボーイミーツ(weird)ガールなのだ。 彼にとっての斜視のデカさが、彼女からの鎖になるが、第三者である医師によって良い意味で矮小化され、彼自身の基準点に戻る、戻れた、離脱できた、という話。99年に彼らは出会わなかっただろうと思う(回想がどの時点かにもよるのだが)
0255文字
みゆきち
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地獄のような物語だった。まだ未熟で狭い世界に生きている子供にとって、逃げることも抗うことも受け入れることもできない状況。そもそも、そんな選択肢に悩まされる理不尽さ。後半、母親の短いながらも大きく包み込むような言葉に一気に救われた。
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miya
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友達が、少しネタバレを気にしながら「君は雨が降ってたら、その雨にただうたれるのか?傘とかさすだろう?起こることに対して無防備のままでいないだろ?」 みたいなくだりがあるって言われて紹介されたんだけど、なんと、そんなくだりはなかった笑 でも、彼女の紹介はわりと的を射ていたとおもうし、仮に射ていなくても、僕はこの本が読めてよかったと思った。
0255文字
然
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苦しいことや辛いこと、生きづらい世の中でも、この世界で生きていくしかないし、あらゆる出来事には全部意味があって、今も過去も未来の自分を照らしてくれると信じて生きなければいけない
0255文字
鍵ちゃん
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14歳のある日、同級生からのいじめに耐える僕は、差出人不明の手紙を受け取る。いじめられる者同士が育んだ密やかで無垢な関係はしかし、奇妙に変容していく。葛藤の末に選んだ世界で、僕が見たものとは。会話が少なく、文章が密になっているのになぜか読みやすく、また文章にかなりの力があるため引き込まれた。いじめが主となり描かれていたために心が折れそうになるが、僕やコジマを応援しなくなる。これから先の二人が末永く続いていたらと願う。斜視は出来るだけ手術して視力を戻した方がいいよ。
0255文字
TS
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ネタバレねぇ川上さん何でコレを書いたの?何でも意味付けしたい派と何でも無意味と断ずる派の闘争を描きたいならイジメを持ち出す必要ある?文体、比喩の癖、語彙の選択、物語の構造など、どう切り取っても村上春樹で、影響を受けるのはいいけどちょっとやり過ぎかな。村上春樹的な一人称小説とイジメは食い合わせが悪すぎる、イジメ進行中の人たちはイジメだけが人生の全てで、天気とか色とか匂いとかに対する繊細な感性を持ち続けるのは無理なのよ。物事の本質を見つめてようとしているように見えるけど、むしろわざと回避しているようにも思えてくる。
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yukiko snowwhite
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ネタバレ⭐️⭐️⭐️同級生からの虐めに耐える14歳の僕 私たちは仲間ですというメモ 貧乏暮らしの父への「しるし」として不潔な身なりで女子から虐められているコジマさん 手紙のやり取りや外で話す友達になる 虐めの主犯格二ノ宮と傍観者の百瀬 不快な虐めシーン 「しるし」に取り憑かれるコジマさん コジマさんは亡くなったかと思ったが救出された? 義母に虐めの告白‥からの斜視の手術を受け目の前に広がる並木道の美しさ 僕の未来がこの先美しいもので溢れるように願う 虐め撲滅に私個人が出来ることがあるだろうか
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あおちゃ
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なかなかに不愉快な中学生のいじめの話し。 いじめている側に自分では手を出さず常に傍観していて、中学生とは思えないほど人生を達観した人物が居て違和感があった。 問題は解決せず発覚した時点で終わり、主人公はいじめのきっかけとなった、と思っている自身の身体的障害を手術によって取り除き生まれ変わったというようなところで物語は終わったが、その後の結末を読者に委ねず最後まで書き切って欲しかった。
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stki5236
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★★★★☆
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sheepseeker
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コジマの態度はまさに宗教信者のそれではないだろうか。主人公は同じように信じられない。だから最後、主人公は決心ができたのだろう。話の途中、いじめられている者同士でも、相容れない考え方が分かってきたときはとても怖く、いじめの描写がとても痛々しい分、そういう考えを持つに至る可能性もあるのだろうと感じた。
0255文字
ビッグチナスキー
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「なんで、笑ってるの」と僕はきいた。 「わたしね、こわいと笑うのよ」 「こわいの?」 「そりゃこわいわよ。だってこんなに血がでて。こわいでしょ、ふつう。痛くはないけど。それにこれ、このまま止まらなかったらどうなると思う?」 「……死ぬ感じになる」としばらくして僕は言った。 「その通り」と言って母さんは肯いた。   なんだろう、このシーンの開放感。 隠し扉から物語の外側へ飛び出していくような感覚。 それは私にとってこの作家の最大の魅力であり。 けれど、得体の知れぬ恐ろしさでもある。
0255文字
mada
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自慰のとき、コジマのことを考えていたのに気づいたら百瀬の妹になっている描写が良いと思う
0255文字
ぴー
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今後の主人公の人生が少しでもいいようになりますように。
0255文字
tosakin77
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ネタバレかなり重たくて読むのがつらかった。コジマと百瀬でやっと世界に期待してるかしてないかの対比を感じて少し読めた。 コジマはしるしの呪縛を逃れられるだろうか、逃れても生きていけるだろうか。 主人公は輝く世界に生きていけるだろうか。読者に投げる部分が多い終わり方だった。
0255文字
dokusyozuki
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なぜ、逃げないのか?なぜ、頼らないのか?なぜ、戦わないのか?はがゆいばかり。コジマの理論は、一種のストックホルム症候群か?それとも、14歳の一瞬の心の揺らぎにすぎないのだろうか。薄汚れた大人には百瀬の理屈が納得できたりする。自分の14歳はどうだっただろうか?コジマの考え方に、いいしれぬ憧れのようなものがあったような気がしないでもない。コジマにとっても主人公にとっても、長い人生のほろ苦い笑い話になればいいと思う。大変な体験だが、義母との会話、医者との会話に真理があり救われた。コジマのその後が気になるけど…
dokusyozuki

コジマは大丈夫だろうか?きっとだいじょうぶだと信じたい。賢い子だから、どこかで大きくかわることができる思うのです。

09/30 18:29
0255文字
i-CHIHIRO
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お気に入りレベル★★★★☆
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眼鏡王国
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久しぶりの読書。イジメの描写がむごい。 イジメの終着点は描かれなかったけど、「僕」に訪れた変化が映す未来を祈るばかり。
0255文字
nishinohawk
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いじめの話、僕がいじめを受けているけど日常として淡々と物事が進んでいく。コジマは親と繋がりを忘れない印のためとも言ってたけど、これは一種のセルフネグレクトではないのかなって思った。学校のいじめに家での孤独感による中学生じゃなくても大人でも辛い状況で認知の低下により「すべてを受け入れて耐える」ことでヘブンに辿り着くという希望を見出してるのかなって思った。あの美術館で見た二人でいる部屋の男女がヘブンだって言ってたように、コジマも僕と一緒に耐えてあのヘブンに行きたったんだろうな。
0255文字
Satoshi
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ネタバレ陰湿なイジメを受けている主人公と同じくイジメを受けている少女コジマの交流を描いている。イジメ克服ものかと思いきや、コジマの信念とイジメグループの百瀬の思想が長く語られ、主人公のイジメの原因かもしれない斜視の治療で幕を閉じる。コジマと百瀬の思考的な対立は人生観を通り越して哲学の領域になり、主人公のコンプレックスである斜視の解釈も全く異なる。主人公が悩んでいた斜視は簡単に治療できることが判明し、その二項対立にどのような解釈ができるのかは読者に委ねられている。
0255文字
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