形式:文庫
出版社:講談社
本巻の主要舞台である、御徒町、上野界隈は演芸場や博物館通いで馴染みがあるだけに土地勘とイメージが浮かびやすい。
専門家ならではの、本筋と関係ないけどリアルな細部ってあるじゃないですか。登場人物が警官だったり弁護士だったり医者だったり、一般読者に知りえない世界を知る人たち。absintheは割とそういう細部の描写が大好きな人間で、本来ならとことん楽しむんですが。ところがですねぇ、本書『人類資金』の長々と語られる世界の経済は、一般人のステレオタイプそのままなんです。これならシオン議定書とかエリア51とかトンデモ陰謀史観を読まされたほうがよほど面白いという・・・
いや、今3巻読了ですが、面白かったですよ。しかもクリフハンガー。ロシア好きのabsintheには2巻より良かったです。
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