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技術大国幻想の終わり これが日本の生きる道 (講談社現代新書 2322)

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けっと
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衝撃的な主張がタイトルとなっていますが、その根拠として1.海外でも日本と同様の品質で生産できるようになってきている、2.日本の職人を持ち上げ過ぎである、3.品質が良いものが売れると誤解している、が挙げられています。筆者曰く、過去では海外の成功事例を参考にして単に品質を上げれば売れたが、変化の激しい現在では「発想の新規性」によって柔軟に需要に応じた製品企画をしたり、ジョブスのように新しい需要を生んだりする必要があるとのことです。やや自分の認識と異なるところもありましたが、大体頷ける主張だと思いました。
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CEO MOT
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戦後から昭和までの高度経済成長期の日本は国民総生産で働いて時代だ。この間にソニーやトヨタなど世界に冠たるブランド企業が生まれた。平成になって日本が得意としていた半導体や家電はじり貧状態。相手国のニーズに応えられなかったことが原因と言っている。私は+デジタル化の対応が遅れたことも要因ではないかと思う。日本にAmazonやAppleのような企業が育たなかったことにも本書で言及しているが、やはり日本標準江尾ISOのような世界標準に変えて行かないと、今後日本の主導権は回ってこないと感じた。
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KOBOY
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★★★☆☆経路依存性のある技術とていつかは他国に追いつかれる。不断の技術開発力向上努力が必要。
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こうき
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8年たっても変わっていないなあ。過去の失敗や今後の目指すべき点は同感。
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にゃんじろー
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【借り本】職場に老兵(失礼を承知しつつ敬意を込めて…)がやってきた。「無理」と言われたモノを世に多く出してきた、と聞く。自身を『老害』と言って憚らず…でも、謙虚で厳しくも、絶えず大局をとらえようとするその姿勢に、倣うところは多い。請われて未知の分野に飛び込んだ老兵は、『今』『これから』を憂いている。…だけれども、だからこそ、自分の頭を使って、『今』と『これから』を造り、担っていかなければならない。
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Kiyoshi Utsugi
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著者の畑村洋太郎氏は、「失敗学のすすめ」で有名な方。 ・日本の状況 ・日本がこれから意識すること ・日本の生きる道 今後、日本がやらなければいけないことは、 ・考え方を変える ・からくりを変える ・教育を変える としています。 この歳でオバマ大統領が言ってたchangeは厳しいですが、やらなきゃなと今更ですが思いました。 それと、からくりを変えるのところで触れられていた「マイナンバー制度」ですが、遅ればせながら昨日総務省から送られてきた手順に従ってカードの申請してみました。😅
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Masaki Sato
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日本メーカーにありがちな品質志向が、いかに自己満足的なものかというのがよくわかる
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ちくわん
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ネタバレ2015年6月の本。工学者。エネルギーや食料、技術を語る。戦後の奇跡の50年を経て、すっかり能天気な国民と化した日本人。失った30年を挽回なのか、再出発なのか。新型コロナの上に、突然の政治空白。しかし、冷静に状況を観察すると、やるべきこと、できることははっきりしている。安ければいい、効率化がすべてという馬鹿げた競争を止めて、先を見据えた立国をしましょう、ということ。
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purupuru555
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日本人の思い上がりや危機感の欠落、これはどうにもならないかも・・・
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Kazuo Ebihara
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失敗学の権威、畑村先生の最近の作品。 日本の社会、産業の現状を分析し、 これから進むべき道について語っています。 結論は、「考え方を変える」 「からくり(仕組み)を変える」 「教育を変える」に集約しています。 特に目新しい視点はありません。
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uko
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父の薦めで手にした本。工学部の教授らしい話の組み立て方と、らしからぬ文章の柔らかさ。読みやすくて話がすんと入ってきます。 これ系の本を読むたびに、この危機感を持ってる日本人がどれくらいいるんやろ、って思う。現に自分も海外と仕事をした結果、そりゃ日本人の働き方じゃだめやわって実感したし、日本人はcrazyやと言われたこともあるし、圧倒的な生産性の差を感じた一人。 でも結局一個人としてどうすればって、こんなにしんどいなら楽な仕事したいって両手をあげた感じやしな。。。。やはりこの問題はとても難しい。
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みずほ
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高度経済成長の成功の上にあぐらをかいていてはいけない、という話から、これからの日本の生きる道がかなり具体的に現実的に描かれていたことが印象的で面白かった。物作りの世界をよく知っている人だからこその内容だなと感じた。
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Saito  Seiichiro
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グローバル化とデジタル化によって国際競争は激化し、日本の優位性は失われている。 日本は激動の時代を生き抜くことができるかどうかの瀬戸際だか、危機意識を持っている人がどれくらいいるのか。
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阪本早弥奈
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先端技術の開発と既存技術を新しい発想で活用すること。 海外に目を向けて、現地のニーズを把握すること。 幸せが当たり前の日本はある意味理想的な状態だけど、これからは変われる力が大事。
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K-YM
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ネタバレ日本の産業界の問題点を鋭く指摘。製品や機械が壊れるモデルやシナリオを把握しその機構を正確に考えることをしない今の日本。当然対応策も考えていない。品質幻想が日本をダメにする。品質は消費者の要求で決まる。時間が経つと技術は陳腐化するので「価値」を突き詰めて考える。素材系企業の強みは試行錯誤してきた時間の積み重ねによる。多くの人は階層の下位部分、深く考えず決まりきったことをやることを好む(考えの硬直化・行動の固定化)。これを脱するために自分の頭で判断し努力し続ける。否定的だが、モチベを上げてくれる本だと思った。
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ひろろ
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我が国が技術大国であるとはもはや幻想であり,これからの世界で生き抜くには技術に加えた「発想」が重要であることを,深い洞察で丁寧に論じています。鮮やかだと思ったのは,中国に新幹線をコピーされた一件について,著者は「ある意味当然」「(中国が不正をしたという国内の論調は)どうかと思う」と断じていることです。技術のコモディティー化がどんどん進むこれからの時代,技術だけを武器として競争を勝ち抜くことはもはや不可能であり,これからの日本人は,過去の成功例に囚われることなく,発想を変えてゆかねばならないということです。
ひろろ

タフな国際競争に常にさらされているためか,製造業で働く方々には,日本の未来をたいそう悲観的に捉える方が多いような気がします。昔の知り合いに素材関係の一流企業の役員の方がいましたが,彼はいつも「この国はもう終わりだぁ!!」って言ってました。もう15年前のことですが,この国は今もなかなか元気です(笑)。彼らの分析や評価は決して間違っておらず,日本の問題点を鋭く見極めているわけですが,それにしてももう少し楽観的になれないものかなぁ・・・と思うことがあります。本書の著者にも,同じような「におい」を感じました。

03/31 20:19
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なお
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学者でありながら批評家のみであることをよしとしない想いは伝わりますが、提案は海外出張ヒアリングまとめ!という感じです。 暗黙知の可視化にはもう一考ほしかったです。
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zm_nouveau
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個々の事例は数多く興味深いけれど、全体的に散漫な印象を受けた。ミクロの事象とマクロの動向をごっちゃにしているような感じ。
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犬こ
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高度経済成長期の技術の日本。その考えをいまだ引きずる日本にメス。中国、韓国も技術では十分に成長しており、技術、品質の謳い文句では、製品が売れない時代。グローバル化の進展、特に外貨で稼ぐ日本にとっては、各国の文化、予算事情などその国政に応じ、製品提供、提案をしていく必要があること、ひしひしと伝わりました。
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nuno
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ノーベル賞を連続して受賞しても、それは過去の研究ばかりで、最近の研究ではないのです(iPS細胞を除く)。日本が誇る技術や品質の部分は、プロセスだから機械化や真似がしやすく、競争で勝ち続けるには分が悪い勝負です。真似した方が楽だし。品質を一桁上げる努力は、新しいサービスを作るより何倍も難しいです。アメリカが成功しているのは、何でも手広くやってるからでは。ソフトやコンテンツは日本だと本当に価値の低い扱いで、技術を誇るのは良いけど、似たような技術や新しいものをバカにしたり軽く視るのは問題だと思います。
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はる
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納得の本でした。「上位の階層で考えたり行動するためには、いままでのやり方を変え、まず自分の頭を使って判断するように習慣づける必要があります。」思考停止にならないように心掛けながら、日々生きていこうと思いました。
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Francis
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読んでみて頷ける点が多かった。過去の日本が欧米に追いついたように、発展途上国が日本に追いつくのは当たり前な訳だけど、それを理解しないまま、技術大国幻想にしがみついてはダメだよね。自分で考えて、自分で行動することがまず第一。
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桔梗屋
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ハードウェアを売りつけて、「後のことは知らん、よきにはからえ」でやってこれたかつての日本。「技術大国」とか標榜していても、いつかは後続に追いつかれるのだから、新たな道として、ソフトウエアやアフターサービスなど、形にならない部分まで包括した提供をめざすべきだ、という提言。確かに、お説ごもっともだとは思うのですが…殿様商売で「技術」に胡座かいてやってきたかつての日本で、現役の学者で技術者だったんちゃうんか、貴方は…と、ちらっと思ってしまったのです。ご当人の現代日本への功績に関しては大いに理解し、評価するけど。
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きっちゅ
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著者は失敗学を専門とする方です。日本製品は品質が良いと言われるが、現状はそれ程でもないという内容と、これからの日本が目指す内容が書かれています。
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hikaru
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理系学生が読んで興味深い内容。日本の機械系、電子電気系、土木系の技術のこれからの戦略が提言されている。基礎研究と先端研究を日本で行うべきとのことだったが、自動車メーカーのエンジニアが日本でやるべきことは無いように感じられたがどうなのだろうか。
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異世界西郷さん
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幕末の洋式兵装に対する刀槍での戦い、太平洋戦争の機関銃に向かっての銃剣突撃、そして世界が変化の途上にある中での技術大国という時代錯誤の自負心。歴史上、何度となく日本人が繰り返してきた過ちを今また犯そうとしている状況には焦燥感を禁じ得ません。日本の企業が世界に対して勝っているところ、劣っているところが詳しく書いてあり分かりやすかったです。今日、世界中で特に中韓に対して劣勢に立たされているのは日本に出来ないことがあるからではなく、やろうと思えば出来るのにやってこなかったからなのではないかと思えてきます。
異世界西郷さん

消費者のニーズをつかむ努力をせず、高品質・高価格の商品を売ろうとしても上手くいくはずがありません。日本企業が分かっていなかったのは、海外の消費者達が自分達の考えている以上に多くの選択肢を持ち得ていたということなのではないかと思います。同じ品質なら安い方を買うのは当然です。

06/02 08:58
異世界西郷さん

とはいえ、ベトナムにおけるホンダのバイクやインドネシアで販売されている車の天井に設置された送風扇など付加価値を付けることで他社より一歩前へ進もうとする姿は日本企業の今後に期待出来るのではないかと思えてきます。「自分で考えて自分で行動する」。何度も文中に出てくる言葉ですが、大切なのはシンプルで当たり前なことなのだと実感してしまいます。

06/02 08:58
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ky
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日本人が作るものが優れているという幻想、職人の技幻想、品質という言葉に対する間違った理解、が産業停滞の理由という。コダックはxになったが、富士フイルムはフィルム以外に進出し生き残った。ベトナムでのホンダのバイクの販売回復、停電になってもOKな冷媒を上に置く冷蔵庫、インドネシアで大ヒットしたカーエアコンの補助具、途上国では電車より汽車、出産でも回る職場などの具体事例。決定的なのはトップ、カネと技術が分かる人間。一般向けにも分かり易い書き振り。本書は産業政策担当者や製造業サービス業のトップが読むべき本。
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Hiroki  Nishizumi
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この人くらいになると利害関係も弱まっているせいか、本音を語っていると感じる。原子炉の解析プログラムについて、日本は自前で開発出来ておらず、その一方韓国中国は持っている話しはショックだ。「価値」について目覚めること、技術は時間とともに劣化すること、永遠に努力すること、これらは実に良い提言だ。
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かっちゃお
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ネタバレ技術大国と教え育った一人としては幻想などと思いたく無い。しかし、技術や経験は情報や人材のグローバル化によって国外に広まった。現実を受け入れつつ、それでも日本人らしさや生き方を貫く気持ちは忘れてはならない。
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ぶ~よん
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我が師の最終講義にて、紹介された本。思えば、大学4年生のときに初めて紹介して貰った本も、本書の著者である畑村洋太郎の「失敗学のすすめ」だった。社会に出てから7年間、製造業ないし関連企業に勤めてきた。その僅かなな経験から、日本の技術力の将来的な崩壊を薄々感じている。理由は、本書で指摘されているように、日本企業のマーケティング力の脆弱さと、品質重視信仰による傲慢さ。どちらも、マーケットインの考え方でものづくりが出来ない故の弊害である。今後、日本が貧しい国になるかどうかは、我々技術者の意識改革にかかっている。
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ウチ●
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「だから、どうせえ」の部分が弱い気がしたが、日本の産業の置かれた窮状(インフラ輸出競争での中・韓への敗退等々)と、ブレークスルーのヒントを既に掴んでいる企業についての話は、ところどころ非常に興味深いものがあった。コマツのリマン(Re-manufacturing)事業、これは、いわば再生加工・販売なのだが、心情面など含めて中々興味深いやり方。日本にもスティーブ・ジョブズのようなヒトの出現が待たれるところです。
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ゐ こんかにぺ
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なんとなく不安視していたことが割とざっと書かれているかのような。直接関わる世界のお話も多いだけに、興味津々。
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Tanaka Akihiro
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過去の栄光に引っ張られて、今をどう生きるのかを考えない日本企業に対する警告を鳴らしている。 これからを考えていく上で、今の状況を知るには非常によい本。
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おせきはん
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第二次世界大戦後の日本経済を振り返って「奇跡の五○年間、何をしてよいのかわからない二○年間」と評しているのは言い得て妙でした。ホンダがベトナムで開発したオートバイ「ウェーブα」をはじめ多くの実例をもとに、技術大国であるという幻想を捨てて価値を考える、すなわち消費者の立場から考える必要性が説明されていました。価値という言葉は、日本の産業の方向性を考えるうえで重要なキーワードになると思います。
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夢読み
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全体の論調や結論には、意外性は無いのだが、技術それ自体ではなく顧客が受ける価値が大事であること、なにが価値になるのかを顧客・市場から情報を得ることという、納得性の高いことを語っている。つい、「この技術は10年前にやったよね」と語ってしまうことがあるのだが、市場への投入に至らなかった時点で、負けと自戒しなければダメなのだと思う。新書でまとめるには少しもったいないテーマ。
0255文字
starfish
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「負けに不思議な負けなし」の逆を行くがごとき日本アゲ・中韓サゲの風潮の中、痛快な本。
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hashi
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日本の技術力が新興国と比べて優位性がなくなってきているとよく分った。この「全世界的な技術の標準化」が進んでいけば日本の企業が日本人を雇うメリットも少なくなり、単に日本を数ある市場の一つと捉えるようになるだろう。また日本で創業した会社がインドや韓国の企業に買収されることもこれからは増えてくるだろう。新興国で起こる技術のジャンプも興味深い。固定電話・ガラケーをすっ飛ばして、タブレット端末、ペーパーレス社会、Wi-Fi環境といったものが新興国でいきなり整備されていくのかもしれない。
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ide
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失敗学の畑村先生らしく、現代の日本人に警鐘をならす内容。福島原発事故で明らかになった技術力が高いとの思い込み。良い物を作れば売れるのは当たり前との脳天気。原子力は発展途上技術。事故の経験は世代交代する30年で薄れる。巨大地震は必ず起きるので予め検討しておくことが大事。社会階層の二極化と労働賃金の平準化。品質幻想が日本をダメにする。過剰な機能、過剰な品質、過剰に生産。ノウハウ、ノウホワイ、ノウワット。技術大国であるという幻想を捨てて価値について目覚める。
ide

(続き) 中国製コピーに純正部品をバラ売りしたホンダ。リマン事業で製品寿命のデータを集めるコマツ。 iPhone筐体の削りだしと転造めねじ。基礎技術、新技術は安定安全な日本で開発すべき。自分で考えて自分の責任で行動する。常に世界の中でのポジションを意識して物事を考えることが重要だと感じた。

10/24 20:10
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Kazuo
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著者の書名通りの危機感を表した本。「iPhoneの本体枠は、ダイカストで作成するが常識ですが、実際は削り出し、つまり材料を工作機械で削って作っています。 このようなコストアップにつながる判断は、(日本がやってきた)価値より機能や価格、品質を重視する考え方や、近年の経営で流行している短期的なROEを求めるMBA的な経営からは、決して出てきません。」。「何も考えない人の最大の特徴は、「自分はやるべきことはやっているんだからそれでいいんだ」と考えることです」。自らで真摯に考え抜けということ。かなり難易度が高い。
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