ノボさん(下) 小説 正岡子規と夏目漱石 (講談社文庫)

ノボさん(下) 小説 正岡子規と夏目漱石 (講談社文庫)
あらすじ・内容
心血を注いだ小説の道を断念した子規は帝大も退学し、陸羯南が経営する日本新聞社に入社する。母と妹の献身的な世話を受け、カリエスの痛みをおして俳句をはじめとする文芸の革新に取り組む子規を多くの友が訪れ、「ホトヽギス」も創刊されるが、漱石はイギリスへと旅立っていく……。司馬遼太郎賞受賞作。

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ノボさん(下) 小説 正岡子規と夏目漱石の感想・レビュー(63)

性格も生き方も正反対の正岡子規と夏目漱石。でもその友情はかけがえのないものだった。限りある人生を精一杯生きる子規の周りには、子規を慕って絶えず人が集まってきた。自分が感動したものを言葉にする…一人の男のシンプルな想いが後に多くの文学者を輩出する。周囲の人々から「ノボさん」と親しみを込めて呼ばれ、ただ自分の信じるものに真っ直ぐと歩き続けた正岡子規。その一番の理解者であり、一番の友であった夏目漱石。今まで漱石目線の「正岡子規」を読んだことはあったけれど、子規目線の「夏目漱石」はとても新鮮だった。
★57 - コメント(6) - 2月9日

病に倒れ、わずか34歳で命を絶たれたのは口惜しかっただろうなぁ。この本を読んで、意外といろんな人達が子規と実際に繋がりがあったことをはじめ知りました。鴎外と子規が直接面識があったなんて知りませんでしたし。
★5 - コメント(0) - 1月23日

子規と漱石の友情。正反対とも思われる性格の二人が共通していたのは、血を吐いても文学の道を進んだことと、今まで誰も行ったこともない暗い道を歩んだことだった。ある意味二人とも孤独だったが、互いの存在が大きな支えだった。人との関わりがどんなに大切か、改めて考えさせられた。
★1 - コメント(0) - 1月1日

(図書館) 壮絶なのに爽やか。ノボさんは凄い人だなぁ…
- コメント(0) - 2016年12月29日

命を削って文芸にうちこむ姿が読んでいてつらい。寝てなさいよ、と何度も思った。
★5 - コメント(0) - 2016年11月26日

他作品では散々頑固で偏屈で気難しい夏目漱石像ばかりが目立って描かれるが、「ノボさん」では子規という一番の理解者がいて、ともすると突っ走ってしまう子規を気遣う夏目金之助氏であるのが新鮮な感じ。まさにあとがきにもある太陽と月のような関係。後半はひたすら病床六尺の世界。以前読んだ「笑う子規」と合わせて考えるともう…。すごく身の回りの人に恵まれた人物だったのだ、と思ったが、子規本人の人柄に惹かれてこれだけの人たちが集ったんだろうな。
★4 - コメント(0) - 2016年10月18日

以前に「天才とは、とてつもない努力を平気な顔をして、やり遂げてしまう人物だ。」と聞いた事があったけど、この作品を読んで、思い出しました。また、天才は天才を呼び、かつ、天才を育むものなんだな‥子規はまさに大天才だったと思います。そして、どんな我儘や非常識な事も周りが受け入れてしまう魅力溢れる人物だったんでしょうね。最後に気になったのは、あれだけ献身的だった八重と律は、子規が亡くなった後、どうなったんだろう?
★1 - コメント(0) - 2016年10月14日

正岡子規の印象が変わった‼人柄が凄く伝わった一冊!そして勉強になった!
- コメント(0) - 2016年7月16日

漱石との友情を中心に子規の短い後半生を描く。子規の退学にあたって漱石が尽力したエピソードなどは取り上げられているが、根岸で病臥する子規とロンドンの漱石とのやりとりなどは比較的あっさりとした印象。全体として、もう少し掘り下げられたと思われ、残念。
- コメント(0) - 2016年7月4日

子規の早い後半生を、漱石との友情を中心に。母と妹の献身に頭が下がります。また、子規や漱石たちがまいた種が、現代日本文学の礎となっていることにも思いをはせることができました。
★2 - コメント(0) - 2016年6月28日

K1
子規の闘病を中心とした生涯の後半が描かれている。子規が病床で自分の残りの人生を感じながらも、創作活動に邁進する姿には彼の焦りや苦しみが感じられ自分の心に突き刺さりました。これを読了したあと思わずこの書を手にし根岸の子規庵へと赴いてしまいました。何が彼の良さなのか、俳句や文学などの良さなどはっきり言って私には良く分からないし自分で答えを出す気もないですが、かつて子規を取り巻く人々が彼に魅了されたように私も彼の生きざまに心打たれ、魅了された事だけは確かです。熱くなるいい作品でした。★★★★★(5満点)
★64 - コメント(0) - 2016年5月19日

下巻はやはり闘病生活が中心となります。病のために挫折の連続ということなのですが、それでも俳句に打ち込んでいく姿は鬼気迫るものがあります。ただこの小説ではあまり深刻では無く描かれています。やはり友人家族、俳句仲間のやり取りが中心です。
★119 - コメント(0) - 2016年5月19日

旅先で皓々と照る満月を二人で見上げる描写と、離れた場所で手紙を書き終え、じっと闇を見る描写が対処的だけれど美しく印象に残る。後半、俳句への思いや焦りを思うと最期は涙なしには読めない。子規を支えた女性達の存在の描き方がなんとも良かった。金之助とのエピソードでは、あの逸話もこの逸話も欲しいという気持ちにならなくもないけれど、その気持ちのおかげで今往復書簡集を捲り始めている(涙目)。
★8 - コメント(0) - 2016年5月18日

伊集院氏は、とにかく子規を敬愛していて、それがこれを書かせたのだろう。しかし、情に流されて書いている。子規を愛し尊敬するのは当たり前で、筆を尽くさなくても彼の魅力が伝わるはずだと思ったのではないか。子規をよく知らない人には、ここまで誉めちぎられても良さは実感しにくい。また子規や漱石をよく知る人には少し物足りない。一年前、根津の子規庵を訪れた時のことを思い出した。子規がほとんど寝て過ごした部屋から。当時に似せた庭の眺めを見れる。「糸瓜咲いて 痰のつまりし 仏かな」子規 辞世の句
★126 - コメント(2) - 2016年5月7日

読了 中学2年生の時の国語の先生が 「教科書以外に1年をかけて一つのテーマを研究しましょう」と言われました。 そのテーマが正岡子規でした。学年全体で正岡子規について、調べた事を思い出します。 その時は俳人正岡子規でした。この小説は人間正岡子規です。 沢山の人に慕われ、文学に大きな影響を与えた素晴らしい人物だと思います。 俳人正岡子規は尊敬します。 ただ、私は人間正岡子規は余り好きではありません。友達にはなれないです。
★2 - コメント(0) - 2016年4月27日

子規の文章に触れたのは、病牀六尺が最初だったと記憶する。墨汁一滴とともに、記載の正確さや字も絵も上手かったことが最初の印象だが、様々な人との交流にも驚愕した。ノボさんの下巻にもなると、子規の人柄だけでなく、その交流の大きさが綴られている。ただ、夏目漱石の影法師の句が取り上げられていないのは不思議だし、鶏頭を葉鶏頭と強弁しているのは作家の不勉強だしと、アラが目立つのはちょっといただけない。
★4 - コメント(0) - 2016年4月24日

子規を考える時、私は「痛みに耐えて大事を成し遂げた人」、「俳句、文学に大きな影響を与えた偉大な人」等という印象にはならない。ましてや「我儘で大食漢」とも。横たえた枕の上から藤の花を見つめる姿だけが思い浮かぶ。それは、瞳だけが爛々とした姿に感じる時も、うつらとした寂しげな姿に感じる時もある。この小説を読んだ今、子規の印象は、人を惹きつける魅力的な少年の印象が強く残った。いくつになっても少年。会いたいと思った。男性ではないから会っても簡単には話が弾まないのかもしれないなとも。切なくなりたくないのに、切ないな。
★8 - コメント(0) - 2016年3月27日

この小説のハイライトは、間違いなく子規と漱石の最後の文通にある。実際もそうであったと思う。それだけに、紙面の量だけいえば、もう少し読んでみたかった。印象的なことは、子規が東大を辞める決断に、漱石との違いをみることか。
★48 - コメント(0) - 2016年3月23日

結末わかってて読んだけど最後ちょっと泣いてしまった。子規があと10年生きてたら近代詩歌の世界はどうなっていただろう、漱石の小説も何か変わっていたかなとかいろいろ考えた。文字通り命を削っての創作活動。周りの友人知人の支えもさることながら、母と妹の献身に頭が下がる。享年36かー・・・満年齢だと34歳か。
★6 - コメント(0) - 2016年3月9日

ほとんど寝たきりとなり、もう「べーすぼーる」も「寄席」もない、思い立ったら即行動の彼が臥せる日々。小説への夢は断つも俳句・短歌への創造は一層ドライブがかかる。「ホトヽギス」創刊、「歌よみに与ふる書」を通じノボさん親交は幅を広げ、従軍記者時代には森鴎外も仲間となる。漱石は英国留学し会えぬ状態になるも心は通い合う。ノボさんの人脈が俳句だけでなくその後の短歌・小説の礎となったことが興味深い。彼を支えた母と妹に頭が上がらない。子規の肖像は真横アングル(教科書より)。偏屈な?イメージに見えたが、良い意味で覆された。
★12 - コメント(0) - 2016年2月17日

上巻の青春の渦中にいる溌剌とした子規の様子とは打って変わって、下巻では古白の自殺や早逝した則遠の回想を通した「死」の色がとても濃いように感じました。子規の随筆を読んでいたので前知識はあったのですが、それでもやはり壮絶な病床の描写には胸が痛み、臨終の場面には涙してしまいました。読んでよかった。
★3 - コメント(0) - 2016年2月15日

病床で苦吟したイメージの強かった子規ですが、若い頃の様子や漱石との交流が丁寧に描かれていて、彼の人間的な魅力がよく伝わってきました。副題にわざわざ「小説」とあるのは、いくつか創作も混じっているのでしょうか。伊集院さんらしい作品でした。
★3 - コメント(0) - 2016年2月13日

読了。大きな喀血をするようになり子規は自らの運命にさほどの時間が無いことを悟る。そして肺結核の菌が身体中の骨や肉を蝕むカリエスに至り、寝たきりののちに長年の激痛から解放されるかのごとく亡くなる。彼の存在がなければ、後出する高名な俳人もなく、俳句はこれほどに日本に根を生やさなかったのではともいわれる。夏目漱石との篤き友情も飛び抜けている。若き日にのびのびと「べーすぼーる」をしてグラウンドを駆け回るノボさんの姿に著者は想いを馳せる。
★3 - コメント(0) - 2016年1月31日

家族の献身的な介護には胸が熱くなります。有名な子規の写真は30前後には見えない位鬼気迫る印象を受けましたが、病状を考えるとそうなるのでしょうか。。
★4 - コメント(0) - 2016年1月31日

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