殺人出産 (講談社文庫)

殺人出産 (講談社文庫)
あらすじ・内容
「産み人」となり、10人産めば、1人殺してもいい──。そんな「殺人出産制度」が認められた世界では、「産み人」は命を作る尊い存在として崇められていた。育子の職場でも、またひとり「産み人」となり、人々の賞賛を浴びていた。素晴らしい行為をたたえながらも、どこか複雑な思いを抱く育子。それは、彼女が抱える、人には言えないある秘密のせいなのかもしれない……。

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殺人出産はこんな本です

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殺人出産の感想・レビュー(837)

この人の書く世界が怖い、怖いと思えるのはそれがありえない事ではないかもしれないからなのかも。私たちは生きるという動物の本能と理性という人間の資質とを持って生きているからこそ、苦悩する、本能である食べるとか、生殖とかという事がもし野蛮とされて制限された世界となったら。現在ある常識が100年後も同じとは限らない。こういうお話好きです。
★10 - コメント(0) - 1月15日

コンビニ人間で村田沙耶香さんに興味を持ち、こちらも購入。コンビニ人間よりもはるかに衝撃を受けた作品でした。異常な世界をあたかも当然のもののように書くのが抜群に上手い。今、私が普通だと思っている世界も、もしかしたら異常な世界なのかもしれない。コンビニ人間もそうでしたが、村田沙耶香さんの作品はいつも、普通とは何か、を考えさせてくれる。
★1 - コメント(0) - 1月14日

「殺人出産」、タイトルに負けず劣らず衝撃的な内容でした。「殺意」っていうのはそんな遠いものではなく案外自分の傍にあるものなのかもしれないですね。実行しようと思わないだけで。今の自分の当たり前が崩されてしまうのはそう難しいことではないんだなんて思うとぞっとしてしまいました。
★4 - コメント(0) - 1月13日

村田沙耶香さんの本を初めて読んだ。私たちの日常とは何かが違う世界の書き方がすごい印象的な作品。異常な現実をまるで当たり前かのように語っていることが怖くもあり興味深くもあった。他の作品も読んで見たい。
★4 - コメント(0) - 1月13日

今、普通だと思ってることが、違う場所や時代から見るととても異常なことなのかもしれない。こんな世界にだけわ生まれたくないと思いました。恐ろしい。
★3 - コメント(0) - 1月12日

10人産んだら1人殺していい世界、【トリプル】という3人で付き合うのが流行の世界、【死】がなくなり自分で寿命を決められる世界。 各短編でえがかれるのはとんでも設定なのに、こういう未来もあるかもなと思わせるのは、生々しくて共感してしまう心情描写のせいかも。 特に表題作の「殺人出産」では、主人公が人に殺意を抱くエピソードが良かった。誰かを殺す妄想で、誰かに対する怒りを鎮める経験なんてみんなしてると思う。だから、この世界がリアルに受け入れられた。最後の殺人シーンは綺麗で吐き気がした。
★4 - コメント(0) - 1月12日

今、信じている世界も、何年か後には全く違うものになっているかもしれない。でも、そこに生きる人にとってはそれが真実で、疑いはない。私たちが信じて疑わない今も実はおかしいことだらけなのかもしれない。描写がリアルだから、電車内で読むのには向いてなかったかな。自分の部屋で、夜に、怖いものみたさで読むのに向いていそうな本。
★4 - コメント(0) - 1月11日

10人産んだら一人殺せる社会を描いた表題作、3人で恋人として付き合う「トリプル」、性的嗜好をパートナーには求めない「清潔な結婚」、自分でセンスのある死に方を選ぶ「余命」の4つの短編。どれもぶっ飛んでいるけれど、何が正常で何が異常かだなんて、いつひっくり返ってもおかしくないのかもしれない。短編でもなかなかのダメージを受けたので、長編じゃなくてよかった…。
★5 - コメント(0) - 1月11日

面白かったです、とても読みやすかったので1時間で読み終わりました。いま否定されている考えやものが肯定された世界だけれど、人の感情はいつの世も変わらないし、また正しいとは大勢が肯定している状態をいうのか?など読んだ後考えさせられる作品でした。あと個人的に最後の話は星新一さんぽいと思いました。
★2 - コメント(0) - 1月10日

食や性といった生理に直結する部分の常識を変えた世界を描く。10人生んだら一人殺せる社会や、セックスは3人でするのが普通の世界。生活と生殖を分離した結婚など。□まあ確かに現行の婚姻制度は、恋愛からセックスから生殖から育児介護まで全部がフルセットで、個人主義がここまで幅を利かしてる世相には重すぎると思ってる。だからこの手の思考実験は好き。□30年ぐらいで常識なんざ変わる。生理的と思っていることの大半は文化的な縛りでしかない。潮目が変わって勝者が変わってこれまでは環境不適合種だった者が生き残る。社会淘汰の物語。
★14 - コメント(0) - 1月9日

【She is so crazy!】さすがはクレイジー沙耶香と呼ばれるだけあってブッ飛んだ設定。各話の登場人物の考え方や社会システムは異常に見えるが、それはこちら側の価値基準で判断しているから。住む世界が違えば物の見方も変わる。 生・死・性・結婚を題材としたほうがクレイジーな世界観を作りやすいとは思うが、違うテーマでブッ飛んだ作品を読んでみたい。あ、でもしばらくの間、クレイジーな本は遠慮いたします。
★8 - コメント(0) - 1月9日

人気作家達がTVで村田さんはクレイジーと言ってたのを納得。「コンビニ人間」はソフトバージョンだったのね。表題作は少子化が進み10人産んだら1人殺していいという制度が確立されている未来の話。「トリプル」では独特の作法で3人でするセックスが若い人達の間で一般的になっている。「清潔な結婚」の主人公は結婚に性的関係を持ち込まずに子供を持とうとする夫婦。「余命」では死ぬ時を自分で決定する。どれも価値観が変化した世界がきちんと構築されていてそれが怖いったらない。エログロ寸前だけどなぜか品が良く、くせになりそうだ。
★9 - コメント(0) - 1月9日

R2
正義なんて時代によって変化する。特に戦前戦中戦後の正義なんて時と場合によって180°違う。だから、この小説の世界に入る(信じる)と思って読むのなら、この世界が正しいと思ってしまう。「殺人出産」「トリプル」「清潔な結婚」「余命」どれもびっくりな仮想未来だった。究極的な肉体関係が殺人をするってところは妙に納得した。殺人したら、それこそ、その人のことを一生忘れないと思う。ただし銃はダメ。
★16 - コメント(0) - 1月9日

3編に共通するテーマは、今世間で「正しい」とされている価値観を常に疑い、何が正しいのかは自分で決めるべきだということだろう。何が「正しい」のかは100年前は全然違ったし、次の100年でも全く別のものに変わっていく。現代を生きる我々には到底受け入れられないような奇妙な文化、過激な思想。それらが著者のクレイジーな想像力によって、この小説では当然のことのように描かれている。自分の信じる世界を信じたいなら、自分が信じない世界を信じる人を許さなければならない。
★9 - コメント(0) - 1月9日

刺激的な内容の短編集です。10人出産すれば1人殺すことが許される世界。3人で交際する新しい恋愛観。セックスと結婚を分離した夫婦。死の自由なデコレーション。常識という一面的な視点に対する鮮烈で独創的な切り込みに、思わず唸らされました。特に表題作「殺人出産」は、生死というテーマを露骨な設定で描きます。10人の出産を代償に、精神的にも社会的にも認められて、正しく人を殺す。殺意によって保たれ、殺意が肯定される世界。そこで認められた殺人を犯す者と、受け入れる者の心理。とても新鮮で、衝撃的に感じました。
★7 - コメント(0) - 1月9日

短編集でページ数がかなり少なかったので、 内容も薄目かと思っていたが、十分な読み応えがあった。 生と死や快楽としての性と繁殖としての性など 昔は一緒だったものがだんだんと乖離している近年、 もっと未来でほぼ別の意味を持ってしまう物語。 アングラっぽくて大変興味深く読めました。
★6 - コメント(0) - 1月8日

設定もさることながら、表現の仕方もいちいち怖い。怖いというか眉間に皺を寄せてしまう感じ。狂ってる、だけど読みたくなる。
★7 - コメント(0) - 1月8日

B
★2 - コメント(0) - 1月8日

すげーな。 テーマがね、、。
★4 - コメント(0) - 1月7日

清潔な結婚に1票!
★5 - コメント(0) - 1月7日

なんとも不思議な世界の話です。怖いもの見たさで別の本も読んでしまいそうです。
★4 - コメント(0) - 1月6日

常識から逸脱した世界観。こんな世界ありえない。そう思ってた世界は案外すぐ来たりして。
★3 - コメント(0) - 1月6日

好みの作風というわけではないのだけれど、なんとなく買ってしまう著者の一人。 自分がどれだけ世間の常識に染まっていて、守られているのか再認識できる作品。
★5 - コメント(0) - 1月5日

こういう世界になったらいいなあ
★4 - コメント(0) - 1月5日

クレイジー沙耶香こと村田先生を初読み。確かに期待していたところを裏切るくらいにはすさまじいクレイジー加減だった。この人が芥川賞作家でいいのか(もっとなにか凄い賞をあげるべきでは……)。「殺人出産」だれかにとって救われる世は、だれかにとって残酷な世である。常識でも法律でも、なんでもそう。「トリプル」少子化と収入を鑑みたら三人一組の交際はアリだが、愛憎を産まない努力は必須だろう。「清潔な結婚」ラストがおや?……と。「余命」未来のひとつのあり方だから、10歳で死んでも文句はだれにも言われないのかしら。
★7 - コメント(0) - 1月5日

これは難しい。面白いと評価すれば・・多分批判される作品ではないだろうかと思う。確かに最後の最後までは凄く面白く、でもたった数行で転換され裏切られた方向性に戸惑う。芥川賞で知った作家さん。この「狂った」世界観に囚われつつある。やはり面白い。
★54 - コメント(1) - 1月4日

殺したら死刑じゃなくて産刑になるのが面白かった.一人殺すために10人産むのは割に合わない気がするけど,そんなものなのかな.ほかの短編も近未来な感じでとても良かった.
★6 - コメント(0) - 1月4日

100頁強の表題作と、30~40頁の短篇が2篇、5頁の超短篇が1篇収録されている。全篇共通して、生死や性について、かつての常識が非常識とされ、非常識が常識とされる社会や人物を描いている。1984年のようなディストピア小説との違いは、現在と異なる価値観で動く近未来社会が、必ずしもディストピアだとは言い切れない点である。非常識が常識となった(近未来の)社会が、読者にとってある程度理解可能なものとして描かれることで、読者が当たり前に信じている現実や常識は、実は容易に覆りうるものだということが暴かれている。
★9 - コメント(0) - 1月4日

なぜかトリプルに反応してしまう。エロスというか未成熟な何かが蠢いているんでしょうね。
★7 - コメント(0) - 1月3日

今年はプライベートについてじっくり考えようかなと思ってしまうほどには、新年早々インパクトのある本だった。表題作は「10人産んだら、1人殺せる」というシステムが導入された社会が舞台。色々おもしろかったけど、なかなか自分ごとには落としづらく、今一歩ハマりきれなかった。(客観的な視点は著者の意図通りかもしれないが)「清潔な結婚」という「性を持ち込まないパートナーシップ」を題材にした話は、それなりに自分ごとに寄せて考えて楽しめた。性的関係と暮らしのパートナーを一生一人の人で遂げるのは簡単ではないよなあ
★6 - コメント(0) - 1月3日

モラルが崩壊したと言うか、進化したと言うか、恐ろし未来でした。10人出産したら1人殺す事ができ、産み人に指名された死に人は拒否権がない。人口増加の為に認められる殺意。怖すぎる。
★5 - コメント(0) - 1月3日

マジョリティがマイノリティだったら。好き。
★4 - コメント(0) - 1月2日

新年一発目は紅白の審査員も務めた村田さんの作品から。 表題作も含めた四編全てに「清潔」「常識」「価値観」「正しさ」などのキーワードを思い浮かべながら読んだ。 殺人出産では作者の世の中で蔓延している常識の根底を疑ったという想いが物語から伝わってぃた。世界観がぶっ飛んでるはずなのに淡々とした日常の中にあるせいで不穏な怖さを感じた。 トリプルも世の中の当たり前を疑った作品だった。カップルでのセックスを主人公が見ているシーンは自分も俯瞰に観察している奇妙な感覚だった。
★7 - コメント(0) - 1月1日

読み進めながら、既読感があったが『消滅世界』まさに村上さんだった…村上さん。性に対して独特の考え方があるのかもしれない。この作品に対して嫌悪感を持つ人は多いと思うが、今の時代、色んな関係性がある。男女の恋愛も、同姓の恋愛も、様々な形がある。そう思って読めばしっくりくるのかもしれない…『逃げ恥』と同じ!と思えば、全く問題なし!新しい世界を見せてくれたのかも…
★19 - コメント(0) - 1月1日

『私はふっと笑いそうになる。私たちはいつでも、手を伸ばして目の前の命を奪うことができる。殺人出産システムなんかができるずっと前から。』 ちょっとグロい 星新一っぽさ 清潔な結婚はちょっと分かる
★7 - コメント(0) - 1月1日

ありえない世界観が面白い。さすがに10人生むからといって1人殺せるなんてならないだろう。でもこんな価値観の世界があってもおかしくないような気になった。トリプルの気持ち悪さ。清潔な結婚は増えていくような家族のあり方。クリーンブリード?には笑った。最後の余命は短くて面白い。
★12 - コメント(0) - 2016年12月30日

aki
★★☆☆☆(いやぁぶっとんでんなぁ。さすがクレイジー沙耶香さん(笑)殺人出産、トリプル、と読んで、あーこれはあんまり肌に合わないなぁと顔しかめてたんだけど、清潔な結婚、余命、は面白かった。クリーン・ブリードの無理矢理っぷりに失笑してたとこへきて一言「これで9500円なんてぼったくりだ」に吹いた(笑)余命、も結構面白かった。これから死ぬ人にオマケでビタミン剤くれるってなんだ(笑)『女子にぴったり!可愛い死に方100選』『愛される死に方ランキング☆図解解説付き』死に方にセンス求められるってつらいな。)
★11 - コメント(3) - 2016年12月30日

新しい性の考え方が盛り沢山だった。ぶっ飛びすぎていて時々思わず驚いた。けどこういう社会、世界があるとしたらきっとこういう判断もあるのかもと意外と受け入れられた(笑)
★7 - コメント(0) - 2016年12月30日

現代社会とは異なる生と死を扱った作品×4。テーマとしては「百年法」等ありがちとも思う。表題作「殺人出産」は10人産めば1人殺せる社会。作中では出産が「拷問」と称される。作者はそう感じているということだろうか。
★7 - コメント(0) - 2016年12月28日

出産が一種の刑罰になっててモヤる。そもそも「出産」と「刑罰」って一緒くたにするもんじゃないだろうと思うんだけど。殺人出産によって生まれる子どもが多くなれば、殺人願望の資質をもった人間が増えるんじゃね?あと殺人を目指しての妊娠なんて胎教に悪そうww 清潔な結婚については、生活はともかく、赤ちゃんプレイをする人って根源的にどっかにすごいストレスがかかってるはずなので、赤ちゃんプレイに目をつぶってもどっかで歪みが生じると思う。妻にもどっかに歪みがあるだろうからちょうどいいのかもしれんけど。
★6 - コメント(0) - 2016年12月28日

殺人出産の 評価:100 感想・レビュー:385
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