「独裁者」との交渉術 (集英社新書 525A)

「独裁者」との交渉術 (集英社新書 525A)
あらすじ・内容
超大物政治家たちとの苛烈な駆け引き
カンボジアPKOやボスニア紛争の調停など、国連が主導した90年代の平和活動を指揮した明石康に、『オシムの言葉』の著者・木村元彦が迫る! 現代史に残る調停の裏側に何があったのか?

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「独裁者」との交渉術はこんな本です

「独裁者」との交渉術の感想・レビュー(91)

交渉におけるロジックの根本は、世界規模でも市町村単位でも変わらないのか。純粋な2国間交渉は稀で、複数のステークホルダーが存在するのが普通だから、なおのこと、「共通の目的を見つけてそこに向かわせる絵を描けるか」にかかってくるのだと思った。もう一点、本書の本質ではないけど気になったところ。今回のインタビューアはたぶんこの道に精通した人で、そのせいか、私はたびたび話に置いて行かれた感があった。インタビューアは綿密な下調べをする必要があるとは思うが、インタビューの際には素人であったほうがいいように感じる。
- コメント(0) - 2016年9月14日

★★★★国連の事務総長特別顧問も務められた明石氏のこれまでの活動を振り返った一冊。インタビュー形式ですすめられ、その時その時の実際の想いが印象的。クリーンで潔い、さわやかな印象です。
★4 - コメント(0) - 2016年6月11日

ボスニア、スリランカ等での調停の経験を語りながら、(著者が感じた)事実とその背景、彼自身が果たした(果たせなかった)役割を語る。ボスニア政府/ルーダー・フィン社によって極悪人と評価され死刑となったミロシェビッチについては、世評とは異なる見解を持つ。「NATO空爆の最終通告時にはミロシェビッチはむしろカラジッチ達の説得側に回った」と事実を語る。国際政治は正統性をめぐる競争でもある。国内で「のみ」流通する言説をいくら国際社会に訴えても逆効果にしかならない。今後の日本政府には世界に対する誠意と戦略を期待したい。
★3 - コメント(0) - 2015年11月22日

元国連事務総長。スリランカ、ユーゴスラビア、カンボジアの和平交渉などに取り組まれた。まずは、相手の話を聞くことから。できるだけ、1対1で話をして本音を聞く。相手の立場を尊重する。日本人は武力でなくても、国際貢献できると。
★3 - コメント(0) - 2015年5月18日

国連特別代表であった著者のPKO活動における経験が語られている。紛争の裏側を知る貴重な証言であるが、すべてに対して中立であろうとする国連の限界を強く感じてしまった。歴史や民族で深く長く対立してきた紛争当事者が双方納得できる解など無いかもしれないなかで、国連しか出来ないことは愚直に地道にしかないのかも知れないが、もどかしさは拭えない。
★1 - コメント(0) - 2015年1月30日

●何事についても、感じたことを素直に言うこと、ただし言い方には気をつけるべきでしょう/日本での真ん中というのは、アメリカに行くと左翼寄りです/ニュートラル(中立)という表現よりも、インパーシャル(不偏性)という表現が好きです/あらかじめ敵を想定しない/歴史をみたとき、実は文民のほうが戦争をしたがっていたのではないか/まずはグッド・リスナーであるべき/大事なことは、そのときに考えられる一番よい、それしかない決心をすることで、それを慎重に丁寧にしたのであれば、あとになって左見右見するのは未練たらしい
★2 - コメント(0) - 2013年9月27日

『上手なコミュニケーションのとり方』といったハウツー本にした方が良かったかもしれない。「良き説得者であるには、その前提条件として、良き聞き手でなければならない。」というところは、なにも交渉術ではない。人とのコミュニケーションで一番大事なことだからだ。 そういった内容の部分はよかったが、ボスニア紛争やカンボジアPKOなどの自前知識が必要で、それらを全く知らないと、何を言っているのかわからないと思う。
★1 - コメント(0) - 2013年9月22日

交渉(ネゴシエーション)には話術だけではなく相手の言葉の意味を理解することが必要だ。それには「聞く」事が大事。またどちら寄りにもなってはいけない。勇午と併せて読むとよいだろう
★1 - コメント(0) - 2011年12月6日

タイトルを忘れて読んだ方がいい。交渉に必要なのは説得力でも発言力でもなく、聞き取る力。「言うこと聞かないと武力行使しちゃうぞ」じゃアメリカだもんね。国連がそうなったら、国連じゃなくなってしまうもの。
★2 - コメント(0) - 2011年11月22日

交渉術ってほど技術的な内容ではない。死刑観にしろ戦争観にしろ個人的には論外。「遅れている」なんてよく使えるものだ。進歩史観と戦後日本的思考欠如型平和観に基づいていて期待外れもいいとこ。現実世界とコミットメントすることしかできないからくだらない思考回路しか獲得できないのだよ明石君。対話と自己を省みる姿勢を基調としていれば当然の態度でしかない。功績は評価されるものかもしれないが、私は好きではない。図書館の廃棄処分対象になる訳だ。
- コメント(0) - 2011年3月29日

あんまり期待していなかったのだが、意外と面白かった。「まず相手の話を聞き理解しようと務める」という明石さんのアプローチは極めて日本的な感じがする。カンボジアではうまく行ったようだが、セルビアでは評価の分かれる結果に。どこまでが「国連的」な態度で、どこまでが明石さんの個人的な哲学なのか、他の国連関連の人の意見を聞いてみたいと思った。アメリカ、もしくは他の西欧諸国の「人権か無か」みたいな考え方が、結果として既得権益の保護につながり、発展途上国をそのままの位置に留めることになるという指摘が印象に残る。
★2 - コメント(0) - 2011年3月27日

木村元彦によるインタビュー。国連職員としてカンボジアPKOやボスニア紛争調停を、日本政府代表としてスリランカ和平調停を行ってきた経験を語る。その際の交渉そのものの話も興味深いけれど、そもそも国連の平和活動とはどんなものかとか、日本の平和憲法下でどのようなことが可能かなどの土台となるような事柄についても言及されていて読みごたえがある内容となっているように思った。
★3 - コメント(0) - 2010年7月9日

国連の要職を歴任した明石氏の半生記。☆☆☆☆☆。
★1 - コメント(0) - 2010年7月1日

カンボジア、ユーゴスラビア、スリランカで国連の代表として平和活動に携わった作者の言葉は重みがある。自分にそれらの国々の歴史的・社会的背景についての知識がもう少しでもあれば、もっともっと面白く読めたのにと思うと残念。
★2 - コメント(0) - 2010年3月29日

調整、調停の実務家として、非常にリアリスティックな現場の雰囲気が伝わってきて興味深かった。説得力とは発言力ではなく、聴く力であり相手の立場を理解してやる力である、という論点は非常に日本人らしいと感じた。それは穏健とも生ぬるいとも言われるかもしれないが、長期的に見て人類の損害をより小さく食い止められる手段ではなかろうか。少なくとも「交渉テーブルにつく」という選択肢を相手に除外させないという意味で、カードを一つ増やす態度であろうとも思う。
★4 - コメント(0) - 2010年3月14日

少しタイトルが強すぎ、内容との違和感あり。明石さんが本当に憲法を大事に思い、日本の進むべき道を示されていると思う。PKO反対派に読んで欲しい。明石さんを始め、緒方貞子さんや西水美恵子さんは、日本の誇り。彼らに評価される日本の政治・外交であって欲しい。カンボジアのPKOが良かった。中田武仁さんもりっぱ、パリ和平協定一周年の式典で各国旗と日章旗が並んだことに涙する明石さんは、ステキ。シアヌーク殿下の見ぬ振りは、武士の情け。交渉は、相手の話を聴き、相手のことを想って誠実に対処するか。当り前だが、本当に難しい。
★32 - コメント(0) - 2010年2月19日

インタビューであるせいか、明石さん自身の著書より読みやすいような。交渉にはごはんも大事。
★3 - コメント(0) - 2010年2月12日

日本人初の国連職員ヤスシ・アカシが語る「交渉」。信用されるためには誠実であれ。どんな相手でも人であるならまず敬意を示せ。独裁者へ向けた「あなたの働きに期待している」という言葉が刺さる。本当に武士のような哲学をもったお方だなあ
★4 - コメント(0) - 2010年2月9日

3:国際情勢に明るくないので、味わいきれなかった…自伝も読みたい。悪魔化。ニュートラル(中立)よりインパーシャル(不偏性)。あらかじめ敵を想定しない。PKOはデパートのショウウインドウ。誰もがニューヨークを持っている。演繹ではなく帰納。地味で現実的な日本のやり方。交渉術は芸術に近い。自己憐憫を許さない人。
★1 - コメント(0) - 2010年2月6日

yzw
交渉において、良き説得者であるには、その前提条件として、良き聞き手でなければならない。とはいえ明石康氏にとって交渉術とは、その個人が持っている資質に関わるところが大きいと考えており、いわば芸術に近いという。本書では中立的で、あらかじめ敵を想定しない国連的な、いや徹底した明石流の交渉の全体像が感じ取れた。これまでの仕事については、その時に最善の判断を行ってきたと断言しており、言い訳がましいことを言わない潔さが清々しい。交渉相手との会食についてのエピソードも面白い。
★1 - コメント(0) - 2010年2月3日

たまたま柄谷行人の「世界共和国へ」と平行して読んでいたからすごく新鮮に感じた。あちらは国家たちを一般化しマクロに見るけれど、一方でこちらは特殊的、ミクロな事態。国家や国家に準じる組織同士のやり取りとは言え、結局は人と人のやり取りなのだ(多分にその「人」に環境的なバイアスがかかるにしても)、というのは当たり前だけれど軽い驚きをおぼえる。その具体的な事象を語ってくれるというのはありがたいことだね。
★2 - コメント(0) - 2010年2月1日

スレブレニツァの虐殺では欧米から酷評された明石さんの言葉を聞いてみたいと思って読んだ。カンボジアもユーゴも元々興味のある所だったので面白かった。また明石さんの後から自己弁護しない生き方というのも気に入った。
★2 - コメント(0) - 2010年1月30日

旧ユーゴ各国でのサッカー取材で知られる木村元彦氏がインタビュアーということで興味を持って読んだ。木村氏の取材体験に基づいた鋭い質問が、明石氏から興味深いコメントを引き出すことに成功している。
★2 - コメント(0) - 2010年1月29日

ごめん、木村さんの質問が長すぎます。もっと再編集してほしかった。むしろ最後の明石さんご自身のコメントのほうが存在感あったな…
- コメント(0) - 2010年1月26日

大昔読んだ。
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