一神教と国家 イスラーム、キリスト教、ユダヤ教 (集英社新書)

一神教と国家 イスラーム、キリスト教、ユダヤ教 (集英社新書)
あらすじ・内容
「千年以上にわたって中東ではユダヤ教、キリスト教がイスラームのルールに則って共存してきた」なのにどうして中東の近現代史において「文明の衝突」が生まれているのか? 一神教世界の謎に迫る!

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一神教と国家 イスラーム、キリスト教、ユダヤ教の感想・レビュー(503)

「国境」ってものが、ある人たちにとってはとても不自然で腹ただしいものだっていうことがわかった。想像しにくいことを想像できるようにならなきゃな。生物のデフォルトは殺戮ではなく共存。この言葉は染みた。
★4 - コメント(0) - 3月17日

[次なる潮流へ向けて]イスラームの政治動向について、積極的に1人称を用いて語ることのできる数少ない日本人である中田氏の考え方は、多くの日本人にとってイスラームのある側面を解する際に非常に有意義ではないかと思います。また、反グローバリズムという点で中田氏と共鳴しながらも、日本人という視座から国民国家の持続を希求する内田氏のポジションが、中田氏に対する迎合でも拒絶でもない微妙なスポットに会話を落とし込んでいる点も読み応えがありました。
★1 - コメント(0) - 3月2日

写真を見る限り中田考は高齢なのかと思いきや1960年生まれ。内田樹よりも10年若い。同志社大学神学部元教授である。同校神学部といえば、佐藤優が出身者である。歴史を宗教的に捉えることが潮流になってきたのが、同校の関係者の著書からであるというのは言い過ぎだろうか。形式は対談であるのと、イスラム本を少しは読んでいたおかげもあって読みやすかった。今まで読んだ本の中で疑問に思っていたことが多々書かれてあって目から鱗である。質問者である内田樹の「同意しがたい点もあるけれどしばらく口を噤んで傾聴しよう」の成果でもある。
★26 - コメント(0) - 1月24日

今更な所感かもしれないが、今展開されているグローバリズムは、アメリカ方式の国際展開であることと、イスラム教の文化を持つ国々とはなじまない(領域を持つ国家という枠組み自体がなじまない)ということを改めてわかった気がする。ハラルビジネスとか今ちょっと注目されているけれども、イスラム教の本質からすると、ビジネスなんだな、とかいうことも思った。一定の領地と領民を持つ国民国家的枠組みにも寿命みたいなものが見えてきている!?
★1 - コメント(0) - 2016年12月20日

ky
中田に対する印象が変わった。佐藤本では、大学生をそそのかしてイスラム国へ送り込んだような記載があり、煽動者のイメージを持ったが、本書によれば、中田はイスラム国に否定的。むしろ、イスラム世界の内情を詳しく知る日本人として稀有の存在かも。中田はカリフ制の復活を訴える。写真は偶像ではなく影という判断で鏡と同じようなものだからいい。イスラムでは強欲は構わない、吝嗇は最大の悪口。イスラム世界というオルタナティブが並立することによりものの考え方が絶えず相対化されることに大きな意味がある。
★21 - コメント(0) - 2016年11月10日

今後、イスラム教徒は世界人口の10人に1人になるというデータが出ており、キリスト教を抜くのも時間の問題。グローバリズムが進む中で、日本の環境でもイスラム教徒が増えてくることは想定できる。今後の為にも購入。イスラム教徒の考え方、価値観が詳しく記載されており、一神教の風土を認識できた。アメリカを批判する表現が多く、グローバリズムを否定している。遊牧民的な連帯の重要性はわかるが、それだけで国家の成長が成り立つのか正直疑問だ。
- コメント(0) - 2016年11月9日

★★★目から鱗の世界観、宗教論、グローバリゼーション論!
- コメント(0) - 2016年11月8日

そもそも「国」という概念は西洋の文化圏からきたものにすぎない、というのは私はいつも忘れがち。「遊牧民」の「共有する(でないと生きていけない)」に基づいた生活習慣や行動が興味深かった。喜捨、ハラール、金貨の使用など、なじみがなく、なんとなく不思議に思っていましたが、背景にどういう考え方があるのか教えてもらえればなるほど…と。説明無用の知恵ってやはり存在しているんですね。かわゆいカリフ道、うまくいくといいなぁ(^◇^)
- コメント(0) - 2016年11月6日

オフレコの言いたい放題対談集といった感じ。グローバリゼーションの恩恵を被っているのは、先進国もさることながら、低中所得国の方だと思うが・・
★9 - コメント(0) - 2016年10月10日

ムスリムでカリフ制を提唱する中田先生とユダヤ系の哲学が専門の内田先生の対談。ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の同根の宗教の違いや、イスラムから見た解釈が新鮮です。またイスラム教の合理的な考え方なども判って、イスラム教が広がるのもなるほどと思いました。ユダヤ教とイスラム教は対立しているけど似ていて、キリスト教とは違っていて、これはキリスト教が農耕民族の宗教となったこと、という指摘も納得(この本には全く触れられていませんが、キリスト教と仏教の共通点もこのあたりにあるかもと)。おもしろい本でした。
★4 - コメント(0) - 2016年10月8日

国家とは、世界とは、人間とは。内田先生の言った「信仰の一本筋のあるひとはぶれないから信用できる」ということばがふらふら考えをあちこちに揺らす私に刺さる。現在の枠組みに生きる私もバイアスのかかったニュースを見て、それが世界の有りようなのだと納得させられていて、油断するとすぐにその歪みを正常と補正させられてしまう。中田先生の異質な考え方に新たな世界を知る。かといって宗教に救いを見出ださない私は、フラットな視点を持つためにたくさんの視座からの知見を得よう、そう思う。
★2 - コメント(0) - 2016年7月15日

イスラームの見方が変わる。ゲマインシャフトとしての宗教。反グローバリズムとしての宗教。おもしろかった。
- コメント(0) - 2016年6月13日

内田先生が日本人ムスリムの中田氏から、イスラームの宗教観や社会観を軽快に引き出しながら一神教の今に迫る。「世界フラット化を目論むアメリカ式グローバリゼーション」VS「共同体を重んじ国民国家をボーダレスに行き来するイスラーム式グローバリゼーション」。両者の相容れない関係を認識・理解できた事が一番の収穫。このあまりにも大きな潮流のぶつかり合いのなかで日本はどのような姿勢を示していくべきなのか考えさせられた。
★2 - コメント(0) - 2016年4月28日

イスラーム、カリフ制、中東情勢について中田考が語り、内田樹がユダヤ教などと比較しつつ考察する。イスラームの喜捨の考え方は、昨日読んだ『イッピー!』のなんでも無料(フリー)の思想に通じるように思えた。イッピーは反体制活動として、証券取引所で金をばらまいたり、紙幣を燃やしたり、と過激そのものだが。国籍、国境を越境するグローバリストにたとえられた中田氏が、「いや、アノ、私グローバルじゃなくてホームレスなんです」と返したのには笑った。
★1 - コメント(0) - 2016年3月22日

ビル・ゲイツは、巨額の寄付してるんだけど、守銭奴扱いされてて、思い込みのイメージで語っている雑さが気になる。グローバリズム批判で、食文化の同一化について批判してるけど、そうなると、東南アジアでヤクルトを売ってる日本も食文化の破壊者って、ロジックになってしまうと思うんです。
★1 - コメント(0) - 2016年2月4日

cof
辺境ラジオを聴き、いろいろと衝撃を受けて興味を持ったので手に取った。イスラームの考え方を垣間見ることができた気がする。自分は資本主義で民主主義の人間なのだとは、普段意識することもないけれど、きっと意識できないくらいに染みているのだろう。池上さんがイスラムについて2002年に書いた本を読んだ後に、この本を読んだ。池上さんの本が少し前の本であることを差し引いても、いろいろと違いがあっておもしろい。続けて読めてよかった。
★2 - コメント(0) - 2016年1月29日

アメリカが主導するグローバリゼーションへの対抗手段としてのイスラム世界の連携という考えに納得。しかし日本においてはグローバル化は否応なしに進行する。内田氏が韓国の人に提言したように、日本でも食糧自給率を上げることを考えねばなるまい。倒産した会社や工場の跡地に、家やらマンションやらを建てている場合ではないのだろうなあ。
★1 - コメント(0) - 2016年1月11日

進行中の「グローバリゼーション」なるものは世界中がアメリカ的な単一の価値観に覆い尽くされる、世界のローカル化に他ならないという点に納得。同一の宗教儀礼、同一の儀礼言語、同一のコスモロジー、同一の人間観が共有されるイスラーム圏がいわゆる「グローバリスト」にとって大いなる脅威(目障り?)であることも事実なのだろう。
- コメント(0) - 2015年12月20日

以前Twitter等で中田考先生を見ていたときに、主張に違和感を感じていたのは、領域国民国家の否定、世俗主義(政教分離)の否定が根底にあったからだとわかった。そして、それはイスラーム世界においては歴史的な背景からみれば正しい一面なのだろう。
★13 - コメント(3) - 2015年12月2日

オルタナティブな共同体、境界線のない共同体、ということ。アメリカ政府型価値観でしか判断出来ない人間にはなりたくないなあ。
★5 - コメント(0) - 2015年12月2日

中田氏がイスラームに対する偏見をいろいろ解消してくれる・・・ハラーム、ハラールの話は食べ物の話だけに記憶に残っている。食べていいかどうかは人ではなく神に尋ねるべきなのだと・・・この考えは随所見られる。イスラーム社会は神の法の下に共同体を形成するべきだと。
★11 - コメント(0) - 2015年11月14日

 イスラム教徒は、喜捨という教えに基づいて生活しているので、西洋でいうような国家や税金が必要ないことがわかった。もし、共通の教えで結びついた16億人の人々が、一つの国家のようにまとまったら、世界の覇権を取ろうとするアメリカ、中国はどうするのか。その時、日本は日米同盟を捨てて、イスラムの国と交易を重視するのか? あと、日露戦争で、ジェイコブ・シフという人の力で、国際ユダヤ資本が日本の戦時公債を買ってもらい、ロシアン戦時公債を拒否してもらったという事実を初めて知った。
★14 - コメント(2) - 2015年11月8日

汎イスラム主義に基づいたカリフ制再興を唱える日本人ムスリムの中田孝を講師にした対談形式のイスラム入門。内容は多岐に渡るが興味深い指摘は多く、同じ一神教として類似したイメージで見られがちな宗教同士の大きな相違点をくっきり説明しているにとどまらず、「占有、自我の実在、領域」などをコードにする定住文化に対し「共有、歓待、喜捨」をコードにするイスラム文化の強調と、それとレヴィナス哲学の類似の指摘と、図式的な難点は多々目立つが理解しやすく文化論としてはなかなか秀逸な出来栄え。一方政治論、社会論は際どい粗挽き感がある
★23 - コメント(2) - 2015年11月7日

全くなんとなくだけど、この宗教には来世の概念がないのか?と思った。神道と同じく生きるための習俗、というのは強そうだな、そういうものを強く感じた。脱成長・分配派になんとなくシンパシーを感じるのは「持続」に最も重きを置くからなのか、と自問して本を閉じました。
★1 - コメント(0) - 2015年10月21日

イスラム圏の話は外からの視線での解説はよくあるものの、当事者たちの認識ではどうなっているのかを解説してくれているものは少なくて、よくわからないと感じています。中田先生の本は初めて読みましたが、そういったことを教えてくれる稀有な方だと確認できました。たとえば、イスラム教はユダヤ教やキリスト教と兄弟の関係だと言っても、イスラム教徒の視点からすると、日本で普通に解説されているのとは違った意味なのですね。
★11 - コメント(0) - 2015年9月22日

非常に内容の濃い対談 イスラームとはなにか、という基本的なことについて多くの情報を得る 特に、イスラームが国家を超えた同一共同体志向であることについては、国境を超えたイスラム反米戦争を見れば明らかである 国際政治に疎いが、戦後から最近の潮流についてわかりやすい 時期的にISのことはほぼ書いてないが 日本というのが国民国家に適しすぎているとも思った 国境がはっきりし、自由な行き来ができない 移民や難民が雪崩れ込んでくることなんてのもほとんどない ましてやそれらを保護せねばならぬ状況もない
★3 - コメント(0) - 2015年9月7日

もう一回読む!
- コメント(0) - 2015年8月18日

MIC
イスラムの歴史から、イスラム教徒の考え方から、ユダヤ教、キリスト教との違いまでわかりやすく解説してくれています。理解するまではできなかったので、何回か繰り返し読まないといけないかも。
★2 - コメント(0) - 2015年7月17日

内田樹、最初に「中田先生にお話を伺う」と言っていた割には、自分で話を進めていく部分がかなり多かったと思う。まあそれはどうでもいいけど。ユダヤ・キリストがそれぞれ固有名詞なのに対し、イスラームは「帰依」を意味する一般名詞であるというのは目から鱗だった。他にも、欧米は農耕民族だから個人主義、イスラーム世界は遊牧民族だから共同体主義で、それに伴う民族性の違いだとか、或いは内田と中田の2人してアメリカのグローバリズムをボッコボコに叩いてたりと、興味深い角度からの分析がいくつもなされていたように思う。
★6 - コメント(0) - 2015年7月5日

「グローバリズム」というコトバの裏のうさんくささが良く分かった。日本と言う「国家」はどこへ向かおうとしているのか。考えさせられる中身がたくさん。
★2 - コメント(0) - 2015年6月19日

R
かわゆいカリフ制は成功するのか。
- コメント(0) - 2015年5月12日

対談仕立てであったため読みやすい。 身体と宗教のあたりでドキドキした。
★4 - コメント(0) - 2015年5月12日

変な人,中田教授のコメントは別な印象を持った。カリフ制は進むのだろうか?
- コメント(0) - 2015年5月9日

小難しい本かと思ったら肩すかし。ほのぼの感さえ漂う対話的モードの対談本でした(対談本だからといって対話的とはかぎりません)。イスラムに対する偏見を解消するのに好適。中田先生のキャラも魅力的。ところどころ笑えます。タイトルがちょっと違うなあ。『なんだ、そうだったのか イスラム教』なんかどうでしょう?
★6 - コメント(0) - 2015年5月3日

イスラームは富者が貧者に分け与える宗教だといいながら、確かに米国はじめ西欧諸国の迷惑な介入はあったとはいえ、金持ちサウジは貧乏な中東諸国にまったく手を差し伸べていない。「カワユイ(^o^)カリフ道」も結構だが、憎しみの連鎖にがんじがらめになっている今のアラブ世界にとって救いになるとは到底思えない。
★4 - コメント(0) - 2015年4月28日

グローバリゼーション≒悪、連帯できればそれに対抗しうるイスラーム圏…みたいな話?/今まで世俗主義についてよく知らんかった。シャルリエブドの件とかから意識するようになったかな。世界史で習ったっけ?/イスラエル在住でないユダヤ人の葛藤についての内田さんコメントに、なるほどー。/誰が何と言おうと副流煙は吸いたくないし(くさい)、手酌が好きですがそれが何か。/中田さんが手持ちの現金を金貨にしてしまう話、お金の話が面白かった。/中田さんつうと、ISに入ろうとした大学生に便宜をはかってたイメージ。カワユイかあ?
★3 - コメント(0) - 2015年4月26日

日本のメディアではわからないイスラム世界を分かりやすく紹介していてためになりました。中田先生のカリフ道構想が面白い。またカウボーイ映画のシェーンを例えにした、国家の概念の説明がすごく印象的で面白い。
★2 - コメント(0) - 2015年4月15日

対談形式なので読みやすくはあるが、インタビュアーであるはずの内田さん、喋りすぎ(笑)。中田さんのカリフ制再興の話はかなり興味深く読めたが、それが良策とは…断言は出来ない。同思想のISのやり方はとても正しいとは思えないから。イスラムの共生については古き良き時代の日本に繋がるものを感じ少し共感。アメリカ(キリスト教)流グローバル化が生んだ悲劇は多いと思う。神は一つのはずなのに…
★9 - コメント(0) - 2015年4月14日

レヴィナシアン(ユダヤ哲学者レヴィナス信奉者か?)とイスラーム学者の対談で読み易く、それなりにわかったような気にさせてくれる。特に中田氏が主張するカリフ制復活や領域国民国家の否定は、イスラーム世界観を理解する大きなポイントだろう。ただし、中田氏が標榜する『カワユイ』とか顔文字、ラノベやアニメへの接近は、一部の反イスラームの論陣を張りたがるメディアや、すでにアレルギー反応を示している人々の感情を助長していしまうのではないか。悪い主張ではないのに残念だ。
★2 - コメント(0) - 2015年4月7日

内田樹と中田考の対談を本にしたもの。イスラームと国家について書かれていて、カリフのことや、現代中東史についても書かれている。きちんと理解できたわけでないが、概念的なものはわかった。
★3 - コメント(0) - 2015年4月4日

一神教と国家 イスラーム、キリスト教、ユダヤ教の 評価:68 感想・レビュー:173
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