読書メーター KADOKAWA Group

「火附盗賊改」の正体 ――幕府と盗賊の三百年戦争 (集英社新書)

感想・レビュー
23

データの取得中にエラーが発生しました
感想・レビューがありません
金吾
新着
○創設から廃止まで火付盗賊改の歴史をトップに焦点をあて書いています。鬼平以外の人の話も面白かったですが、やはり鬼平がメインと感じました。松平定信との関係等興味深いものがありました。
0255文字
読書管理用
新着
江戸時代、幕府と盗賊たちとの間で繰り広げられてきた闘争を、火盗改を軸にして説明した本作。 まず本作を読むと、盗賊たちの凶悪さと勢力の大きさに驚かされる。何百もの手下を率いていたり、関八州の村に本拠を置いていたり、堂々と武家屋敷を襲うだけでなく、賄賂を使って奉行や役人たちを汚染させたりなど、さながらメキシコの麻薬カルテルのよう。こうした凶賊を相手にするわけだから、火盗改も高機動かつ強権的、そして暴力的になるのは無理もない。 コメント欄に続く
読書管理用

また、本書では歴代の火盗改長官たちにも目が向けられていて、長谷川平蔵を代表に優秀な長官もいるが、拷問が大好きな奴、自信過剰な奴、悪口ばかり言う奴、賄賂に汚染されて盗賊を屋敷に住まわせる奴など、駄目な長官も意外と多くて、その辺は現代と変わらない。ただ、やはりこう俯瞰して見ると、長谷川平蔵の凄さがわかる。 ともかく、本作はおすすめ。「幕府と盗賊の三百年戦争」という素晴らしいタイトルだと感じ入る一冊だった。

09/20 22:10
0255文字
レフ
新着
江戸だけでなく、結構地方の事件に介入してる。 八州廻りと絡めて書いてほしい。
0255文字
スー
新着
36鬼平犯科帳をテレビで見てたので火附盗賊改と言えば長谷川平蔵ですが200人近くが任命されていて江戸初期の戦が無くなり行き場を失った風魔衆等の荒れくれ者達が相手なので火附盗賊改は武闘派を集めたのでかなり乱暴で無茶苦茶やっていたようで平蔵は鬼どころか仏で庶民から人気があったけど田沼に目をかけられていたので田沼失脚後は出世ができなかったそうです。江戸時代はけっこう物騒だったんですね意外でした。
0255文字
Riko
新着
図書館で借りた
0255文字
スター
新着
4代将軍徳川家綱の時代、新たに設けられた火附盗賊改の実像を紹介する本。池波正太郎の小説で有名な長谷川平蔵にも文章が割かれているが、興味深い内容でした。 当時逮捕した盗賊に対して行った拷問の内容も具体的に書いてますが、エグいとしか言いようがないです? 実際拷問に耐えられず、本当は無罪なのに、「自白」したケースもあるようです。
わんちゃん

コメント失礼します。小さい頃、父や祖父の影響で時代劇をかなり観ていた?観せられていました。そのためか、小学2年生のとき、将来なりたいものを書く作文で『ひつけとうぞくあらためかたになりたいです。』と堂々と書きました~。そんなことを思い出しながら読みたい本に登録させていただきました(^-^)

09/27 00:47
スター

たまたま本屋で見かけて読みましたが、火盗改の歴史がわかり、面白かったです。特に長谷川平蔵は、実際に数多くの盗賊を捕まえたそうです。コメントありがとうございます。

09/27 06:46
0255文字
サケ太
新着
『鬼平犯科帳』にて“鬼平”こと長谷川平蔵が就いている役職である印象が強い「火附盗賊改」。しかし、その職務経験者は約200名いるという。更に火附盗賊改を経験したものは大体昇進(上に役替え)しているが、平蔵はそうはならなかった。当時の文章を引用しつつ、「火附盗賊改」の実像に迫る。鬼勘解由、山川左衛門、進喜太郎成睦、横田 松房などの人物を知れたのも面白い。鬼平の評判。幕末の警察機能について知る事が出来て良かった。
0255文字
ずっきん
新着
言わずと知れた鬼平で有名な、火附盗賊改の成り立ちから内情までを詳しく記した本。当時の警察機構や犯罪の背景、町奉行との違いがよくわかる。町奉行はほぼ世襲制で捜査の叩き上げだったのに対し、盗賊集団の殺戮が目的の火附盗賊改。指名される歴代先手番組の方々の荒くれっぷりがすごい。その中でも、やはり長谷川親子は傑出してます。鬼平犯科帳ファンとしては松平定信の冷淡な評価というのにも驚く。長浦京さんの『赤刀』もこういうことなのかと。うーん、面白かった。
Shintaro

ナイスレビュー!これも創作も肥やしですかね。

08/09 12:12
ずっきん

ナイス、ありがとうございます。いやいや、興味があるものを読みまくってるだけです(笑) ホント、ばらっばら( ・ε・)

08/09 12:15
0255文字
takao
新着
ふむ
0255文字
yumi
新着
長谷川平蔵以外の御頭についてや、その当時の時代背景等も知れて面白かったです。
0255文字
rista99
新着
江戸や周辺で多発した強盗・放火等の凶悪犯罪の取締りを担った役職、火附盗賊改を紹介した本。その成立の背景から、苛烈な取締りの様子、鬼平犯科帳で有名な長谷川平蔵宣以をはじめ歴代のお頭の活躍ぶりまで詳述されている。犯罪の捜査、容疑者の取り調べ、刑罰の判決という一連の警察・裁判機能を持っていたという点では火盗改と町奉行と同様だが、最大の違いは町奉行が役方(文官)だった一方、火盗改は番方(武官)だったという点。藩をまたいで捜査できるという絶大な権限も有していた。江戸時代の犯罪史や幕政の内情も学べる好著です。
0255文字
4fdo4
新着
「火盗改メ」って言えば”鬼平でしょう”っていう貴方も、そうでない方も楽しめる1冊。 帯に書かれている「泣く子も黙る”殺しのライセンス”」ってのは伊達ではない。 町方の奉行所と違い、設立当時は賊を見つけ次第殺すのが役目であった。 ちなみに「火付盗賊改方」とは時代によって変遷していくが、「火附改」「盗賊改」「博奕改」の三者が吉宗の時代に一体になったものである。うーん知らなかった。 そしてもっとびっくり、長谷川平蔵って二代目だったと。うーん。知らなかった。
0255文字
てんつく
新着
鬼平さんが、盗賊を捕まえる際、手向かう賊を切り殺してた理由が分かって、スッキリ。火盗改の歴史、役割を知るのに良い本。
0255文字
図書館おじさん
新着
なんともまぁ…いつの時代も人の本質は変わらないと感じさせる一冊でした。火盗改そのものよりもそれに携わる個人の本質がよく分かる本です、きっちり仕事をする人もいれば権力にのっかって好き勝手するなどなど。そしてどんな仕事にも向き不向きがあるというのがよくわかります、そういう点では長谷川平蔵は火盗改に向いていたのでしょう、逆に森山孝盛は事務方向きだったのかなと…。いやーそれにしても容疑者への拷問とでっち上げが酷い酷い、拷問が残酷すぎてそりゃやってなくてもやりましたって言ってしまいますよ。
0255文字
デューク
新着
江戸時代、増加する凶悪犯罪に対抗するために結成された、火附盗賊改。「鬼平犯科帳」でしか知られていない、この重要組織についてまとめた一冊。 戦国時代が終わり、かつての兵士が関東各地、そして全国に散らばっていった。そのなかから盗賊として生計を立てる者も多く、凶悪犯罪への対抗は幕府の重要事項であったという。その重要度にもかかわらず、この組織のトップは200年間でのべ250人以上も存在するほど、持ち回りの役職であったという。時代劇を見る目が変わる一冊。
0255文字
さとうしん
新着
ご多分に漏れず火附盗賊改と言えば鬼平というイメージしかなかったが、鬼平以外にも、鬼平とともに名火盗として語り継がれた中山勘解由、盗賊集団の大ボス日本左衛門と渡り合った徳山五兵衛など、印象的な人物が取り上げられている。鬼平についても、松平定信による冷淡な評価、誤認逮捕に対して補償を行ったことなど、意外な面について触れられている。前身の盗賊改が、盗賊集団の殺戮を目的とした実戦部隊の指揮者であったこと、火附盗賊改が基本的に在任期間が短く、幕閣へのポストであったことなど、制度面の解説も面白い。
さとうしん

鬼平が青年時代に悪い仲間と付き合っていた、父親の死後もしばらく遺産を元手に遊んでいたという話を見ると、中村吉右衛門やさいとうたかをのデザインより、新作のアニメ版のデザイン→ http://eiga.com/news/20160831/4/ の方がしっくりくるなと。

11/13 13:31
0255文字
6
新着
0255文字
qbc
新着
インポート
0255文字
じぇろポーta
新着
「糞責め」って…。とんでもねえ拷問があったもんだなあ。江戸初期の野武士盗賊団の殲滅から始まる火附盗賊改の長い長い捕物帳の歴史。盗賊を一種の用心棒として雇った村落の話や天下の大盗賊団の首領の話、歴代の火盗改の指揮官たちの話など興味は尽きない。幕末期の「攘夷強盗」一味のボスの旗本(!)が捕縛後拷問されながらも自白を拒んでそのまま戊辰戦争の混乱で釈放され明治維新後は料理店を営み繁盛したという逸話が、悪党がまんまと逃げおおせた事例として強く印象に残った。
0255文字
あしだかだっしゅ
新着
明暦の大火の頃は町火消も火附盗賊改もまだなかったとのこと。その役職で活躍した人たちの物語から、江戸という時代が生き生きと感じ取れる名著と思います。
0255文字
スプリント
新着
町奉行や勘定奉行などの奉行職と盗賊改や火附盗賊改の違いがわかりました。 拷問の描写は生々しいです。
0255文字
糸
新着
もちろん鬼平からなんですが。しかし御頭のお父さんのお話もいいですね!ドラマ化してくれ!
0255文字
miu
新着
鬼平犯科帳は以前読みましたが、長谷川平蔵だけではない火附盗賊改の実像は初めて知ることも多く、ためになりました。
0255文字
全23件中 1-23 件を表示
「火附盗賊改」の正体 ――幕府と盗賊の三百年戦争 (集英社新書)評価100感想・レビュー23