形式:文庫
出版社:集英社
正直、大神と織笠は「復讐を企てられるだけの悪」であり、それを知らずに琢馬の前に立ち塞がり、バトルを仕掛けて来る仗助や億泰は「感情移入を拒む存在」となる。読者は琢馬がどれほどの苦境を生き、母の明里がどれほどの苦しみの果てに琢馬を世に送り出したかを知るが、仗助達にはそれが隠されている展開の凄味よ。ラストの康一が千帆に託す言葉は美しいが、それはもう少し早く、琢馬に掛けて欲しかった、と思ってしまう。ジョジョ要素と乙一要素が両立する為には、この結末しかなかったのだろうが。
【コメント下】1人の女性の悲劇が子に復讐を誓わせ絡んでいく人間模様に溜息の連続ですがストーリーがしっかりしているので映像化しても楽しめる作品だと思いました。 ここで本作と関係ありませんがジョジョシリーズの概略説明を。。第1部の舞台は1888年のイギリス。英国貴族のジョースターと吸血鬼と化したディオの戦いを描いており、以降第2部はジョースターの孫が活躍し家系ごとに話が進んでいき血統を受け継いだ者が主人公として活躍して一旦、第6部で落ち着きますが第7部から過去の流れを汲んだアナザーストーリー的な展開となります
書ききれなかった!4部ならではの爽やかさももちろんあるんだけど、千帆ちゃんや蓮見先輩の過去の繋がりが……相当な地獄なんだわ…二重三重の地獄…康一くんのラストシーンの台詞で泣いてしまった
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