窓の向こうのガーシュウィン (集英社文庫)

窓の向こうのガーシュウィン (集英社文庫)
あらすじ・内容
家出した父、家庭を顧みない母。ずっと欠落感を抱えて生きてきた“私”だったが、ふとしたきっかけで出会った額装屋の仕事に惹かれ、次第に心を開くようになる──。等身大の成長小説。(解説/植田真)

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窓の向こうのガーシュウィンの感想・レビュー(427)

【所蔵】表紙と挿絵は植田真さんです。どこかで内容を目にして、この子は難聴かしら思い、読んでみようと手に取りました。周囲のお友だちの話していることが理解出来ないとか、この孤独感とか、難聴の症状に似ているのだけど、読んでいるうちにこの子はかなり特殊な感性の持ち主なのだなと判ってきました。時々、えっ?そういう風に思っちゃうの?と驚かされたり、彼女の優しく可愛らしい心が羨ましくなったり、もしかしたら彼女は妖精なんじゃないかと思えたりしました。何が起こる訳でもない淡々としたお話が、今の気分に心地好く染み入りました。
★23 - コメント(0) - 3月22日

なんて優しくて強い小説なんだろう。朧気に、殻に籠って生きてきた少女が、力強く、自由に再生する姿が丁寧に描かれている。未熟児で育ち、いつも周囲に馴染めず、「自分には何かが足りない」と思いながら生きてきた主人公。介護ヘルパー先の横江先生の家での額装の仕事との出会いが、ずっと混線していた私の心をゆっくり静かに解き放つ。例え何か足りなくても、それを補える何かがあって、それを理解してくれる人がいる!「ひとつひとつ揺り起こして、こじあけて、今まで見たこともなかった風景を見る」心をそっと包みこむ、始まりの物語。
★29 - コメント(3) - 3月19日

★★★☆☆
★1 - コメント(1) - 3月14日

宮下さんのこういう時間の流れの話は好きです。まだまだ続いて行きそうな話。サマータイムを思い浮かべながら読みました。
★2 - コメント(0) - 3月5日

A
★2 - コメント(0) - 3月5日

ちょっと寂しいサマータイムを頭の中に流しながら読んだ。
★5 - コメント(0) - 3月4日

(多少周りに合わせて振る舞うことがあるにしても)ありのままの自分で在ろうとする人、自分はこういう人間なんだからと(逆ギレ気味な部分があるにしても)言える人というのは強い。そして喜怒哀楽を素直に表現できる人というのもまた強い。佐古さんはどうか。そういう意味では弱い人に分類されてしまうかもしれない。でも自己を持つ者、自己を表現できる者だけが強いというわけじゃない。道端でそっと揺れるタンポポのような佇まいの佐古さんもまた強い人なのだと思った。この物語は私が今までに読んだ宮下さんの作品の中で一番やさしい本だった。
★16 - コメント(0) - 2月23日

もうちょっと続きを読んでいたかった。
★3 - コメント(0) - 2月19日

初読みの作家さん。何かがドラマチックに大きく動くような展開はなくて、なにか足りないまま成長してきた主人公が、ヘルパーの派遣先である横江家で家族的に付き合っていくなかでの成長過程の記録のような作品。成長するうえでは師となるメンター、同じ目線でものを考えらえる同士、何かに没頭して模索する時間を共有する誰かも必要なのかなって。なにかに当てはめて考えるのはよくないけど、いままで読んできた作家で例えると小川洋子的な印象かな。
★4 - コメント(0) - 2月16日

Y
★1 - コメント(0) - 2月13日

幸せだって寂しさだって今というこの時にしかない。放っておいても古びて黴びてしまう。そんな当たり前だけど尊いことに気づいた主人公は、嬉しいも悲しいも全て受け止める決意をする。暖かな人と触れ合いながら、不器用な女の子が成長していく物語です。宮下さんらしい穏やかな筆致の作品ですが、羊と鋼の森同様にその奥にわずかな熱を感じました。
★5 - コメント(0) - 2月11日

MN
「たくさんの言葉を聞き洩らし、たくさんの合図を通り過ぎてきた。たったひとことから得られる情報など、取るに足らない量だろう。だから正確にいえば、わかった、という閃きも錯覚なのかもしれない。それでも、私たちはそこで何かをつかむ。大切なことを知る。ほんとうは私たちが手にした以外の部分が重要だったとしても、どこに何が書かれていたとしても、いちばん知りたいことに私たちは出会うんだと思う。」
★5 - コメント(0) - 2月9日

他の作品と比べると抽象的なイメージ、でもとても優しい。とてもよかった、、、勢いよく読んでしまったのがもったいなく感じる。あとでちゃんと読み返したい。
★4 - コメント(0) - 2月9日

物語の始まりから、心を掴まれた。このお話は、「んーんー」だ。「んーんーが変なら、あんころもちのあんころ」だ。私にとってとても大切な本になる予感がして、読めば読むほど予感通りで、嬉しい気持ちで読み進めた。はずなんだけど。最後の方になったらなんだか気持ちが離れてしまった。私は基本的に宮下奈都さんのお話が好きなんだけど、最後に主人公がいろいろなことに気がついて、気づいたことについて整理しはじめると、途端にさめてしまいます。これは宮下奈都さんのせいではない。読者としての私の態度を、なんとかしたいんだけども。
★71 - コメント(4) - 1月26日

主人公は周囲に馴染めず、人との距離をとりながら生きていたが、先生や額装の仕事に出会い少しずつ変わっていく。今を生きること、自分の人生を生きることについて考えさせられた。額を通した絵や写真は、その時々の心のあり方によって見え方が変わる。本も同じかも、と感じた。今の私はこの本を読んで、とても心を動かされた。またいつか読んだ時にはどんな風に感じるのかなぁ。
★8 - コメント(0) - 1月24日

ドラマ性のある出来事はほとんど起こらないなか、主人公の心象風景だけがぐっと広がり、深まる。感情の言葉を誤魔化さず軽視せずしっかり当てはめていく。それが成長というならそうなのかもしれない。こんな筆力のある作家さんに出会えて嬉しい。他作品も読んでみよう。
★6 - コメント(0) - 1月22日

宮下さんの作品の中でも、もしかしたら好き嫌いが分かれるかもしれない。私は少しページが進みにくかったけれど、でも「ちゃんすー、ちゃんすー」は好きでした^^
★3 - コメント(0) - 1月21日

ようやく感想が書けました。1週間近く前に読み終わっていたものの、なぜか書くのに時間がかかってしまった。 主人公の佐古さんがひたすら可愛いと思いながら読了しました。独特な表現がたまに現れるのが面白かったなぁ。ちゃんすー、ちゃんすー、ちゃんすー、ちゃんすー。最後のお父さんとの会話はなんだかほっこりしました。 そういえば、額装家という職業が本当にあるのか調べてみたら、あるんですね。
★86 - コメント(0) - 1月11日

★2 - コメント(0) - 1月10日

自分が価値のない人間だと思い込み、そう決めつけて生きてきた主人公が、心ある人たちとの繋がりを築く中でゆっくりほどけていく、自分に自信を持てるようになり、以前の自分とは変わったんだと実感できるようになる過程に、ぐっと心を捉まれました。
★6 - コメント(0) - 1月8日

加古さんを中心とした、心温まるストーリー。「みんな、持ってる物差しもが違うんだよ」心に残った一言。
★5 - コメント(0) - 1月3日

心穏やかな本でした。生まれた頃保育器に入れられなかった、どこか皆と違っていたけれど、そんな彼女が受け入れられ居場所をちゃんと見つける話。先生、あの人、同級生この関係が何となく羨ましく感じられた。年老いた先生の一言一言がとてもよく、この世界を もっと見ていたい、けれどそこには先生の死を迎えなくてはいけない。ここで終わってよかった。
★6 - コメント(0) - 2016年12月31日

優しいお話。登場人物たちの独特な感性についていけず置いていかれることしばしばでしたが、読んだ後にふと理解できた気がします。自分の思うまま自由に感じ、自由に表現できる環境に出会うことは大切。そんな環境に出会い、主人公はこれから自分の人生に手応えを持ちながら進んでいけるだろうと予感しました。
★27 - コメント(0) - 2016年12月21日

欠落感を抱えて生きる主人公。「足りない」から周りに壁を作られてきたの?「足りない」から自分から壁を作ってきたの?たぶん両方だろう。新しい出会いや懐かしい思い出から、前向きに生きようとする姿が良かった
★16 - コメント(0) - 2016年12月21日

私は私でよくて、聞こえたものも、感じたものも、すべて自分のオリジナル。それでいいんだ。感じることに正解なんてきっとない。
★6 - コメント(0) - 2016年12月21日

人との関わりが苦手な登場人物達。父親、隼、先生、あの人と、息を詰めて少しずつ間合いを詰めてゆく。ついに言えた「ありがとう」「ごめんなさい」という言葉の重み。もどかしさと深い共感が背中合わせの物語です。
★9 - コメント(0) - 2016年12月20日

うん、宮下さん好きだ。言葉のチョイスが素敵。やりすぎるとくどくなるけど、そうならないちょうどいいところで表現される。そんな感じ。
★6 - コメント(0) - 2016年12月20日

宮下奈都の透明感のある文章が大好きで、著書はすべて読んでいる私ですが、この本はなんともしんどかったなぁという感想です。気持ちになかなか共感できず、読み進めるのが正直大変でした。ただ、希望をみいだしていく物語でよかったです。
★8 - コメント(0) - 2016年12月18日

「足りない」から誰ともわかりあえない。それをつらいともさびしいとも思えない主人公。大事な人達との出会いで自分の感情と向き合えるようになって良かった。ふわふわしたいい夢を見てるようなそんなあたたかい話だった。
★14 - コメント(0) - 2016年12月15日

★★★『羊と鋼の森』で2016年本屋大賞を受賞した著者の作品、ずいぶん前から積んでいてやっと読めた。名前をつけてしまったら、という気持ちに心から共感した。知ってしまったら心には波が立つ。それは気持ちのいい音を響かせるかもしれないが、何か悲しいことを引き起こすかもしれはい。もう凪の海には戻れない。でもそれが世界に参加することなのだ、生きることなのだと、私は知っていく。大切だ、幸せだと分かってしまったから、彼女たちはあの家でつらい現実に直面する日が来るだろう。でも、だから、今日を大切に生きていくのだろう。
★6 - コメント(0) - 2016年12月7日

最初のほうはどうにも佐古さんの心情に寄り添うことができず、正直少しイライラしながら読んでいました。しかし読み進めるにつれて、やがて佐古さんは理解力のない「足りない」人間ではなくて、私とは見える世界が少し違うだけなんだと気づかされます。佐古さんに限らずみんな見えているものはそれぞれ違うのに、窓の向こうの幸せもあんころも、どうして同じだと思ってしまうんだろうな。実は最後まで佐古さんは賢くなろうと努力していなくて、だけど自分のそのままの世界を受け入れ愛する姿はあたたかく優しい。素敵な作品でした。
★11 - コメント(0) - 2016年12月7日

自分の場所が見つけられてよかったね
★5 - コメント(0) - 2016年12月5日

主人公は、自分は足りない人間だと思いながら生活しているが、ヘルパーとしていった家の人々および額装に出会い変わっていく。額装は、思い出として残しておきたい窓のようなものなんだね。何だかやさしい気分になってきたよ。
★34 - コメント(0) - 2016年12月4日

懐かしい気持ちでいっぱいになるモノや音楽が私にもあります。その時の情景が浮かんで元気になったり、感動したり。歳を追うごとにそういうモノが増えていってるような…新しいモノにもどんどん触れて行きたいなぁ…そんなことを思った作品でした^ ^
★21 - コメント(0) - 2016年12月4日

この作家さん初読み。初読みなのに,本も薄いのに,なんとも感想の書きにくい本を選んでしまった…。子供の頃から自分にはどこか欠けているところがある,と思っている女性が音楽や絵を通して自分に自信をもっていく物語。こう書いてみるとわかりやすそうだが,実際に読むとモヤモヤ感というかふわふわ感というか,何かつかみどころのない印象を受けた。私が芸術に対する共感性があまりないからかもしれない。イメージができない描写が多くて…。うーん,もどかしい!
★67 - コメント(0) - 2016年11月22日

完璧な人なんていない。自分にないものの存在を受け入れるんじゃなくて、そのままでいること。過去にも、今にも、未来にも固執しないこと。そんなメッセージを受け取りました。
★7 - コメント(0) - 2016年11月19日

主人公を通して見る世界はとても不思議で私の世界とは全く違っているけど、そこが面白い。とてもあんころでした。
★9 - コメント(0) - 2016年11月12日

未熟児としての生まれ育ちから、見るもの、聞く事に揺らぎが出てしまうなんて…。コンディションは気持ちともリンクし、ずっと人並みになれない欠落感を抱えたまま、とても生き辛そうでした。見聞きすることに敏感な彼女は、その感性を生かせる仕事に、受け入れてくれる人たちに巡り合えて、ゆっくりと変わり始めます。暖かい居場所を見つけられて本当に良かった! ”人と仕事に恵まれる”は誰にとっても得がたく有難い事。発達障害児の方の抱える生きづらさに通じるところがありますね。☆4
★16 - コメント(0) - 2016年11月9日

未熟児で「お生まれになった」が母が、保育器で育てることを拒んだことで、普通の人とは違い、相手の会話の雑音が入り聞き取れない。そのため仕事でもうまくいかないが、老先生のお世話をするようになってから変わっていく。ちょっと変わった感じの作品だった。
★8 - コメント(0) - 2016年11月8日

宮下さんの本は初めてなのですが、とても不思議な空気が漂った文章でした。主人公はいつもまわりにうまく馴染めず自分には何か欠けていると感じながら生きる佐古さん。フワリとした文章なのに作者のそのままでいいんだよと言う強いメッセージみたいなものを感じながら読んだ。すごく優しく包容力のある一冊。
★33 - コメント(0) - 2016年11月7日

窓の向こうのガーシュウィンの 評価:78 感想・レビュー:167
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