蛇行する川のほとり (集英社文庫)

蛇行する川のほとり (集英社文庫)
あらすじ・内容
少女たちが胸に秘めた過去の事件の真相とは…
美術部の憧れの先輩・香澄と芳野から、夏の合宿に誘われた毬子。胸躍らせて合宿先に向かった毬子を待っていたのは、遠い日の殺人事件の秘密。真犯人は? 少女たちの夏を描く傑作ミステリー。

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350ページ
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蛇行する川のほとりはこんな本です

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蛇行する川のほとりの感想・レビュー(2238)

昔不幸があったボートハウスがある川のほとりにある家に住む美しく謎めいた高校生とその友人二人に演劇部の舞台背景を描くために誘われ夏休みに招待された後輩の少女。美しいけれど脆く影響されやすい少女たちの物語。
★13 - コメント(0) - 2月21日

美術部の先輩の家で夏合宿をすることになり、憧れていた香澄と芳野に誘われ喜びいっぱいで参加した毬子。その高揚感は束の間で、少女たちが幼かった頃に起きた1人の女性と幼女の死の気配が漂い始める。記憶にかすかに残るあの夏の日の出来事はほんとうのことだったのか。誰が犯人だったのか。美しく残酷な少女たちの短い夏の物語。恩田陸さんが書かれる、瑞々しい少年少女たちのどこか仄暗さを纏ったようなお話がとても好きです。この作品もお互いを探りあうような駆け引きもありながら、とても美しい夏の光や木々の緑が目に浮かぶようでした。
★12 - コメント(1) - 2月16日

恩田陸直木賞受賞記念に再読。ミステリアスな美少女たちが織りなすひと夏の物語です。澄みきった空気と、差し込む日差しの中に、ちらりちらりと垣間見える過去の闇。初めは憧れの先輩に誘われた毬子の少女らしい興奮、特別な夏になりそうだという予感が打ち破られる展開はなかなかに残酷です。本当に人物から舞台から美しいのですが、だからこそ残酷さが際立ちます。それぞれの視点で語られる物語で、徐々に過去へと立ち帰っていく構成が見事です。引き込まれました。終章であの朝の彼女の想いが分かったことがちょっと救いです。
★14 - コメント(0) - 2月13日

【★★★★☆】再読。おすすめしたい一冊。
- コメント(0) - 2月9日

少女の一瞬にも似た短い間の儚さと美しさと残酷さ。あっという間だった。すべてが計算されていて、長い長い舞台を見終えた感覚。外にいる読者であるわたしには、ぞっとするほど美しかった。津原さんの少女小説の探偵ものとはまた異なる、ミステリがかった少女小説。冬のこんなにも寒くて外に雪が舞っていなかったら、あまりに演劇じみた無数のことばを飲み込めなかったかもしれない。
★49 - コメント(0) - 2月1日

「ネバーランド」と対をなすような、4人の少女たちの一夏の物語。羨望や憧れ、チクリと小さな傷を残す言葉の棘。秘められた想いの欠片が、束の間当てられた光の乱反射に、視界を眩ませる。まるで3幕ものの舞台を観たような感覚。二度と来ないあの夏の濃密な気配を、下ろされた幕の向こうに閉じ込め本を閉じる。
★40 - コメント(0) - 1月17日

六番目の小夜子と同様、ミステリアスな美少女の描写がすてきだった。夏というのがまたノスタルジックで、読んでいる途中で心臓がドキドキして怖くなる感じ。
★6 - コメント(0) - 2016年12月6日

かわいい女の子とかわいい男の子たちが夏休みの一週間を共に過ごす。楽しい毎日と過去の殺人事件と切ない恋。雰囲気ちょっとPLLっぽい感じ。好き。
★2 - コメント(0) - 2016年12月1日

冬の“少年”たちの話だった『ネバーランド』とは対照的に、“少女”たちのひと夏のお話。 憧れの先輩・香澄と芳野から夏休みに香澄宅で合宿をしようと誘われた毬子。 楽しいはずの合宿だったが、香澄の家ではかつて不幸な事件がおこっており、毬子は忘れていたはずの遠い夏の記憶を思い出していく。 恩田さんの描く美しくて賢い女の子たちがとっても魅力的。一人一人の名前も恩田さんわかってるなあって感じ。展開はショッキングなはずなのにラストは彼女の感じる清々しさがこちらも体感できるほど伝わってきて、満ち足りた気持ちになりました。
★31 - コメント(0) - 2016年10月16日

可憐で儚い少女たちの美しさが浮き立つ。かつての記憶が絡んで逃げられなくなった人たち。儚い。最後の朝の「愛してる」に思わず身構えたのはぼくだけでしょうか。
★39 - コメント(0) - 2016年10月14日

蛇行する川のほとり。泊まり込みで絵を描きながら、昔ここであった事件に触れていく。少し不気味で不思議な感じで物語が進んでいく。少女たちの関係がどう動いていくのかすごく気になりました!個人的には、ネバーランドがすごく好みだったので、少し物足りなさもあったかな。
★3 - コメント(0) - 2016年10月10日

とても面白かった。 それぞれが探り合いながら真相に迫って行き、仲を深めて行くのは羨ましくも感じる関係だった。真実は最後に書かれており最後にはすっきりした気持ちで読み終えることが出来た。
★3 - コメント(0) - 2016年10月8日

中盤までは、好きだった。寂しいお話は苦手です。だけどやっぱり恩田さんは心の機微や情景を描くのが上手だなあと。ねちっこいくらい丁寧で言葉遣いが巧み。表現が好きです。
★11 - コメント(0) - 2016年9月26日

やはり恩田さんは、思春期の中高生の心情描写がとても鋭い。どのような経験を思春期に積まれたのかが、非常に興味がある
★8 - コメント(0) - 2016年9月24日

あらら、終章の数ページで、美少女たちの青春ミステリーが、狂気ママの愛憎ストーリーに反転しちゃったわね。このアレアレ感が恩田陸よねぇ。      ( ̄◇ ̄;)
★5 - コメント(0) - 2016年9月9日

少女たちの、はかなくも悲しい追想。「あたし」が誰なのか、終始心は右往左往する。大人の登場で鼻白み現実に引き戻されたのは残念だったが、急にくる意外性が、ある意味とても楽しいミステリーだった。
★16 - コメント(0) - 2016年9月9日

美しく残酷な話。夏の暑苦しさと、過去に秘めた想い。静かに進む話の裏と、そこに絡む登場人物の強さと脆さを感じる。意外にも結末は、はっきりしていた。この雰囲気が好き。
★27 - コメント(0) - 2016年9月2日

一生のうちの少女から女性へと移り変わるほんの一瞬、暑い夏の日々を過ごす瑞々しくも危うい硝子の少女たち。そして過去に起きた悲しい出来事の謎。ただの青春物語でもなく、ただのミステリーでもない。恩田陸らしさ溢れる唯一無二の世界観に魅了された。
★30 - コメント(2) - 2016年9月2日

珍しく綺麗にまとまっていた。★3.5
★7 - コメント(0) - 2016年8月31日

再読。
- コメント(0) - 2016年8月29日

高校生の毬子は、同じ美術部の香澄と芳野から夏休みの合宿に誘われる。憧れの先輩二人からの誘いに、毬子は胸を踊らせ参加する。そこには彼女達が幼い頃に起こった、女性の死と幼女の事故死の影が漂う。まぶしい夏の日々。大人と子供の間の少女と少年達。毬子は事故死の遠因は自分にあると思わされる。運命の四人の少女と少年。毬子が贄にされると思った刹那、衝撃的な事故が起こる。明かされる謎。呪いの仮面からの解放。本作は単なるミステリーの範疇には留まらない。輝く夏の日々と、陰惨な事件への疑惑が見事なコントラストを描く。素敵な作品。
★203 - コメント(0) - 2016年8月14日

少女から女へと成長、もしくは変化していく様を綺麗に描いた小説。毬子はもちろん芳野も香澄の死をきっかけに女になっていったのだろう。その経過をまるで舞台を見ているかのような美しさ、雰囲気、臨場感、それらを丁寧に描写してるのは流石の一言。
★6 - コメント(0) - 2016年8月10日

毒と華を同時に味わえる。強くて弱くて、儚げでしぶとい。少女が女に羽化していく一瞬を凝縮したよう。
★32 - コメント(0) - 2016年7月22日

★★★★☆夏休みに読みたい話。
★5 - コメント(0) - 2016年7月17日

少女なのか大人なのか、どちらともいえない危うくも美しい女性たちのことばかりが目に浮かび、事件のあらましなどがあまり頭に入ってこなかった。恩田作品にしては珍しく最後にしっかり締めてくれたので、なんとか物語にも追いつけた。
★36 - コメント(0) - 2016年7月4日

再読。恩田作品の中で最も美しい傷跡を私につけた作品。過去に残してきた殺人事件を巡る夏の日の一瞬を描いたミステリなんですが、それだけではなく、これ私、誰も賛同してくれなくても良いんですけど、恋愛小説だと思うんですね。【聡明で美しく毒のある少年少女】は最早恩田のお家芸の一つですが、この作品に満ちている眩しいほどの夏の光やちかちかとまばたきする青空、狂おしいほどの思慕と静けさは美しすぎて殆ど恐怖に近い。私に、或いは誰かの肩越しに『あったはずの青春』を躊躇なく暴き出した、痛々しいほどに囚われた夏を描いた作品です。
★20 - コメント(0) - 2016年6月28日

自然の風景とともに揺れ動く少年少女の心がとても綺麗に鮮明に描写されてました。冷たく残酷だけど美しかったです。
★11 - コメント(0) - 2016年6月21日

好きなものを叩き壊さないためには、自分の手を壊すしかない……じわりとした恐ろしさがある。なんだろう、うまく言葉にならない。とても好きだし、面白かった。たぶん、これから先、何度も読み返す一冊。
★15 - コメント(0) - 2016年6月5日

二回目だけどすっかり内容忘れてた!
★1 - コメント(0) - 2016年6月3日

面白かった。個人的には夜のピクニックより面白かった。私世代の少女漫画の世界だなと思った。今の少女漫画はどんなのかわからない。リアルでない少女漫画の少年少女たちは純粋でひどく残酷。そのうえ壊れやすい。久々の世界を堪能した。
★10 - コメント(0) - 2016年6月2日

謎が謎をよぶって、こういう感じ?と思いながら気になって読み進めた。少女達は少女と思えないぐらい、いろんなものを背負って生きている。稚拙な部分があるかと思ったら妙に冷静で大人っぽい。私が少女の時に、こんな少女に出会っていたら…ある意味、いまの世界が色褪せる。
★9 - コメント(0) - 2016年5月29日

相変わらず情景描写が美しかった。ただ、現実的にはこういう少女たちっていないよなあ、と思ってたらあとがきを見て納得。少女の頃の恩田さんが、自分も間違いなく少女なのになぜかその「少女たるもの」から疎外感を感じていて、その「たるもの」への憧憬を形にしたのが彼女たちたったのですね。
★5 - コメント(0) - 2016年5月26日

現実に起こった事件。 それに関わる空想の中にいるような少女たち。 なんとも現実と空想の狭間のような、 なんともいえないイメージが読んでる中ありました。 女性ならではの美しさと危うさ。 夏だからこそまた際立ったのかなと思います。 最後の真相ははっきりしましたが、 理由についてはあまり共感できず。 あと、 もう少し夏のさわやかさとは別にけだるさが欲しかったです。
★7 - コメント(0) - 2016年5月19日

登場人物・状況設定とも恩田陸さん独特の雰囲気で一気読みしました。ひとつだけ気になった事は、香澄が亡くなったのに合宿が継続されたこと。
★6 - コメント(0) - 2016年5月18日

初めての作家さんだったが、この人の書く少女が好きだと思った。儚くて美しかった。この閉塞感が好きだなあ。他の作品も読みたい。
★25 - コメント(0) - 2016年5月9日

うん、もやもや無く完結してる。少しずつ過去の謎が明らかになっていく恩田さん得意のパターンでありながら、最後がもやもやしないという、ある意味らしくない作品。『ネバーランド』とは逆の少女たちが主役の作品でした。
★36 - コメント(2) - 2016年5月5日

僕の好きなタイプの話だった。キャラクターの描写が物語的で良い。
★4 - コメント(0) - 2016年3月31日

学生時代に読んですっかり入り込んでしまった本です!恩田さんの作品はだいたい学生時代に読んでるんですが、今読んでも昔と同じ感覚に戻って入り込めるので好きです。高校生を描いたら最高だと思います。
★5 - コメント(0) - 2016年3月24日

久しぶりの恩田さん、高校生を描かせたらNo.1だと思います。現実にはいなそうなクールで美貌の女子高生、舞台は恩田さんゆかりの仙台か松本辺り?緑が濃くて美しいひと夏の物語。ミステリーというより少しオカルトを加えたきれいな青春小説。
★7 - コメント(0) - 2016年3月17日

昔読んだことがあり再読です。少女と少年の一夏の思いきや、ミステリーものでした。恩田さんの作品は同じ登場人物でも視点の切り替えで、印象ががわりと変わる。穏やかなようでいて、少し衝撃を加えると崩れてしまうそんな危うい印象を持ちました。少女から大人になる瞬間は不意に訪れるものなんでしょうね。
★9 - コメント(0) - 2016年3月3日

蛇行する川のほとりの 評価:62 感想・レビュー:420
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