谷崎潤一郎フェティシズム小説集 (集英社文庫)

谷崎潤一郎フェティシズム小説集 (集英社文庫)
あらすじ・内容
本当のいけないことを また教えてあげる
谷崎文学の名作の中から、人間の心に潜む密やかで妖しい欲望を浮かび上がらせる作品を一冊に。「刺青」「悪魔」「憎念」「富美子の足」「青い花」「蘿洞先生」6篇を収録。(解題/千葉俊二 鑑賞/KIKI)

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夜行
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谷崎潤一郎フェティシズム小説集の感想・レビュー(591)

6つの短編どれもフェティシズムの極致とも言える小説だったが、その中でも「富美子の足」が傑作だった。ここまで「足」を徹底的に描いた甘美的な小説は無いだろう。読んでいるだけで情景がありありと浮かんできた。
★2 - コメント(0) - 2月25日

地元の図書館に所蔵がなく、ずっと探していた作品集。一番のお気に入りは「青い花」。久しぶりに痴人の愛が読みたくなった。「富美子の足」も至高。
★3 - コメント(0) - 1月28日

足フェチ、どS(というよりサイコパス) どM、汚物フェチなど、色々なものに倒錯した人々の話を集めた短編集。2chなどではよく村上春樹を「あんなの文学じゃない。ラノベだ。いや官能小説だ」とくさす人が見受けられるけれど、この谷崎潤一郎が文学扱いされるなら、村上春樹だって文学扱いされてもいいだろうと思いました。
★1 - コメント(0) - 1月18日

扁桃体に直接、揺さぶりをかけてくる6つの短編集。短編ながら「登美子の足」ほど足が蠱惑的に描かれた作品は無いだろう。美しい足を何度も心象化するうちに、惹きこまれていく自分に気づく。これは感染なのだろうか、あるいは、、、覚醒なのだろうか。
★13 - コメント(0) - 2016年12月25日

誤解を恐れず書くと《憎念》が一番面白かった。鼻の醜さをきっかけとして、あれま、いつの間にやら、表面上の親切な顔とは裏腹にこんなに憎んで、こんなにグロいこと考えてしまいました、という。なんて無邪気。なんて理不尽。良く発表できたな。常識と懸け離れたところにある歓びを、認めてしまいましょう、という、寛大で、我が儘なその世界。「耽美」という言葉を発明した人は、偉い。私はダメ人間なので、世の中全部が耽美主義なら、こんなに平和なことはないな、と時に思います。誰も傷つかないし、傷つくことすら、それでいい循環なら、と…。
★44 - コメント(0) - 2016年12月16日

なんだこのものすっごくのたうち回りたくなる気持ちは。終始 (^~^)こんな顔のまま読了。ああこれ読んだら今後軽々しく「わたし〇〇フェチなんですぅ」なんて言えません。ごめんなさい。
★25 - コメント(2) - 2016年12月13日

★★★☆☆
- コメント(0) - 2016年11月10日

自分はこの濃密な世界感にはついて行けません。まったくもってフェティシズムとは凡人には理解し難い奥深いものだと改めて思わされました。谷崎は本当に素晴らしい想像力豊かな変態だったんだなと感動すら覚えます。女性がみんな若いのも谷崎先生の趣味なんでしょうね。
★12 - コメント(0) - 2016年10月31日

なんと言っても「富美子の足」!!顔の美しい人でも、ガサガサの踵だったら幻滅しますものね…そういえば何かの本で、『女性の人生は足に出る』って書いてありました。嘘か真かはさておき、紳士諸兄お待ちかね、選りすぐりのフェチワールドへご招待。鼻水フェチ、鼻の穴フェチ、ぬるぬるぺちゃぺちゃ…etc.やはり谷崎は、常人とは目の付け所が違います。変態でも、他人に迷惑をかけなきゃいいんです…はい。
★53 - コメント(0) - 2016年10月24日

積読本-104 「刺青」「悪魔」「憎念」「富美子の足」「青い花」「蘿洞先生」の6篇を収録。「刺青」がいちばんインパクトがあった。撫子凛の表紙絵が秀逸。
★8 - コメント(0) - 2016年10月19日

強烈でした。谷崎潤一郎は何を思ってこれらを書いたのでしょうか...。
★12 - コメント(0) - 2016年10月15日

耽美で濃厚な谷崎文学を堪能できました。どれもインパクトがあり、描写も豊かで、単純に変態を描いた作品として楽しめました。 しかし変態とはいっても、誰もが持っていると思われる普遍的な性癖を描いており、人間の奥深さのようなものを感じました。
★12 - コメント(0) - 2016年10月14日

今から大体100年前に書かれた小説群。密やかに隠されて盗み見られる物達の、一瞬の露見。秘密の甘さと毒が溢れている。フェチの本質って何だろう。匿名性と想像力かな…、とそんな事を思ったりしている。
★3 - コメント(0) - 2016年9月15日

とりあえず「富美子の足」だけ。最高です。ただ、顔を踏まれるなら額の上を横向きに踏む(冷えピタ的なかんじになる)のではなく、顔面を縦に踏んでもらう方がより良いのでは?(追記、続いて「悪魔」。きもい。「憎念」「青い花」「蘿洞先生」は未読)
★9 - コメント(0) - 2016年8月29日

めっちゃ面白いな
- コメント(0) - 2016年8月19日

真夏に読む明るいヘンタイ!この爽やかなる自己肯定感。やっぱり谷崎先生は偉大なるfantasist。秘すれば花、その花をコッソリ盗み読む快感を谷崎は与えてくれた。「僕は一人の男子として生きているよりも、こんな美しい踵となって、お富美さんの足の裏に附くことが出来れば、その方がどんなに幸福だかしれないとさえ思いました。」ふむ、少女のか細い足の先にちょこんとついている、ほんのりピンクの、まんまるの踵は確かに可愛い。でも自分が踵になりたいってのは突き抜けてるな。
★22 - コメント(0) - 2016年8月3日

谷崎のフェティシズム小説集、ということだけど何作か谷崎作品を読んでる人にすれば「まあ、こんなところだろう」という感じか。「富美子の足」が一番よかった。10いくつの女性が一番しっかりとしていて、したたかで、それに振り回されるおっさん…。
★6 - コメント(0) - 2016年8月1日

谷崎さんには参りましたするしかなーい。たいがい変態自覚のあるわたしですが、谷崎さんの足元にもおよばねー。はいつくばってつま先なめるしかないですぅ。って谷崎さんじゃなくて、富美子さんのんがいい。でも、怒涛のいきおいでフェチ的なことがらを述べられるのだけど、あんま興味のないことに関してはついていけないねえww変態さんにもいろいろ流派があるようです。
★62 - コメント(0) - 2016年7月30日

谷崎忌に。収録の六篇すべてになんらかのフェティシズムが満ちていて、それは時々めくるめく倒錯の世界なのだけれど、それらは隠微なものというよりは、何か滑稽で微笑ましいような、己の性癖を隠しておれぬまるで幼児のような駄々っ子っぷりで、どこかたくましい生のようなものが私には感じられた。川端が凝視する女はいつも死の匂いがするけれど、谷崎が愛するのはまるで猫のように気まぐれで我儘ですぐそっぽを向いてしまう勝気な女。光を纏う生きた女。その女に踏まれ、蔑まれ、虐げられ歓ぶ男。そのどこか突き抜けた変態性は清々しくさえある。
★147 - コメント(7) - 2016年7月30日

「刺青」は再読。清吉の「苦しかろう。体を蜘蛛が抱きしめているのだから」がいい台詞だ。「悪魔」いくら好きな人のでも、風邪ひきの洟をペロペロは無理。「憎念」屑な主人公に苛立ち。「富美子の足」谷崎先生は足フェチだったのか。「青い花」ちょっと共感(^^;)「蘿洞先生」M。谷崎先生はまったく面白い。
★8 - コメント(0) - 2016年7月16日

“「恋愛」と同じく「憎悪」の感情は、道徳上や利害上の原因よりも、もっと深い所から湧いて来るのだと思います。『憎念』”読み終えてふっと一息つく。美しいほど醜悪でおぞましくて世界観に陶酔してしまう。読めば読むほど谷崎潤一郎の世界観にはまってしまって戻れるかしらと不安になったり。まあ私自身にそういった趣味はないんですけどね、人の深い部分をこんなにさらりと淡々と描いてしまう描き方。何かいけないものを覗いているような背徳感がねたまらないのです。
★37 - コメント(0) - 2016年7月13日

面白くて一気読みしてしまった。よくまあこんなにバラエティーに富んだフェチズムをひとつひとつ細かに書けるものだ…。「悪魔」の手ぬぐいの鼻水のくだりはだいぶ気持ち悪いし、「富美子」では女性の脚がいかに素晴らしいかが何ページにも渡って書かれている。まさに変態極まれり。 けど、やっぱり谷崎は『痴人の愛』が真骨頂かな。
★2 - コメント(0) - 2016年6月30日

『富美子の足』がすごく狂ってて良いです。 女の美しい足に踏まれながら死にたいお爺ちゃんの話。 どれだけ足が好きなんだよ。
★3 - コメント(0) - 2016年6月12日

小説読めない時期の今の気分では読みにくくてはまれなかった
- コメント(0) - 2016年6月10日

こんなに、ねっとりした描写の文章読むのは初めてで、何とも言えない気持ちになりました。気持ち悪いというかもう逆に気持ちよくも思えてくる。ページ数少ないけどこの描写力に引き込まれて読むのに時間かかりました。
★2 - コメント(0) - 2016年5月11日

企画もの短編集あまり好まないんだけど、珍しく。読んだことのあるものも含めてひととおり読みました。耽美也。富美子の足 を読んでいるまさにその途中で、たまたまBunkamuraの歌川国芳、国貞展に昨日行ったので、現実と倒錯する感じで良きタイミングでした。
★3 - コメント(0) - 2016年5月8日

「刺青」「憎念」では征服欲・優越心から来るフェティシズム、「悪魔」では不安やジレンマなど心理的要素が拗れた末のフェティシズム、「富美子の足」では物体としての肉体への純粋な愛好心から来るフェティシズム、といったようにフェティシズムと一口に言っても様々な種類があるようで。耽美って何だっけ?と読後に思索にふけってしまったのは、谷崎に深みにハマった証拠でしょうか。「悪魔」のラストは衝撃的すぎる…【マイベストフレーズ】僕の生命とお富美さんの踵と、この世でどちらが貴いかといえば、僕は言下に後者の方が貴いと答えます。
★13 - コメント(2) - 2016年5月1日

気持ち悪い。狂ってる。でも好き。
★2 - コメント(0) - 2016年4月22日

これでもかこれでもか、と必要以上に表現されてもな〜、と思うエログロが多い昨今(笑)まるで今日は卵がけご飯好きだから食べます的にサラッと書かれててるのに ぐえ〜、ムリ、読めない、気持ち悪いよ、と悶えつつやっと読了。
★7 - コメント(0) - 2016年4月18日

今どきのいわゆる'フェチ'はいかにも生易しい 'フェティシズム'とはずっとグロテスクで狂気を孕んでる
★4 - コメント(0) - 2016年4月10日

辛うじて『刺青』のみ、読了。清々しい程の足フェチ、ここに極まり。あまりM気のない己には刺青を入れられる時の痛みがいか程なのかは想像すりゃしないのだが、主人公の入れてやりたい「気持ち」がなんとなくわかるだけに、もしかしたら、密かにS気があるかもしれんと考え込んでしまったけど、果して、どうだろう?あまり自信ないな(笑)もっといろんな作品に触れてみないとなんといえん。これで、この『刺青』を物語に取り込んでいる某作品の予習完了。さて、次
★17 - コメント(0) - 2016年4月9日

マゾヒズム小説集より倒錯度が上がって、ほぼ期待を裏切らない内容でした。男性の強い性欲が、ある特定の物に向けられると、このようになるのでしょう。理想の物と出会えたフェティシストはとても幸せそうですが狂気を帯びて心が病んだようになってしまう。村山由佳の「花酔ひ」の誠司を思い出しました。
★3 - コメント(0) - 2016年4月9日

『憎念』。主人公が、気に入らないやつをいじめるめる事に喜びを感じているのに思わず共感を覚えてしまった。私は、自分をMと自覚してるが、どうやらSの資格もあるらしい。ところでタイトルのわりにどの作品もあんまり変態じゃないぞっ、やっぱり『痴人の愛』がいいね。
★4 - コメント(0) - 2016年3月23日

小説なのに表紙買いしてしまいました… しかし内容もなかなか狂気をはらんでいます。どんな人間にも奥底に潜んでいるであろう「フェティシズム」と「マゾヒズム」をえぐり出してくるような、「まっとうな面して生きているけどこういうのがいいんだろ?」というような小説がそろっています。この一冊で谷崎潤一郎という小説家のイメージがだいぶ変わりました…。いい意味でも悪い意味でも
★1 - コメント(0) - 2016年3月8日

若々しくて取っ散らかってる印象が強いけど、だからこそ力強さを感じる作品集。西洋藝術や西洋哲学からの若々しい影響が見られる。作品の中のたった数行に強く興味を惹かれるものが多い。『悪魔』における強烈なフェティシズム,『富美子の足』の浮世絵観など。『青い花』の女性の洋服についての観察も根源的ながら新鮮で面白かった。///『刺青』,『悪魔』,『増念』,『富美子の足』,『青い花』,『蘿洞先生』
★1 - コメント(0) - 2016年2月24日

『マゾヒズム小説集』では、目覚め、堕ちてゆく過程を描く作品が目立ったが、こちらはもうド直球。官能的な『刺青』はやはり名作だし、『青い花』における男のSとMの混在する倒錯的な欲望は正に「変態」という言葉がふさわしい(衣服フェチ的な描写もある為尚更)。なんといっても『富美子の足』における綿密を通り越して執拗なまでの脚の描写へのこだわりようは流石。ただ、『悪魔』におけるハンカチのくだりはちょっときつかった、、、
★7 - コメント(0) - 2016年2月7日

フェティシズムの真髄がこの短編集にはあります。女性のパーツ(特に足)の美しさ・艶やかさが、粘着質に感じられるほど綿密に描写されています。
★3 - コメント(0) - 2016年1月24日

M.
これぞ谷崎ワールド。耽美。ほんとに耽美。そして気味が悪いのに惹きつけられて、そんな自分か嫌になるのに、なんだか癖になりそうで……相反する色々な感情が渦巻く短編ばかり集まってる。
- コメント(0) - 2016年1月21日

面白かった。谷崎潤一郎作品を読みたいと思いつつもなかなかだった。この短編集はよいきっかけになる。フェティシズムとはここまで書き込んで伝わるものかーと思ったなあ。描写の色がありありと浮かぶ。惹きつけられる。なんか、余生を美しいものにまとわりついて終わりたいおっさんの話が多かったような。刺青、憎念、青い花が良い。
★4 - コメント(0) - 2016年1月9日

これぞ本物のフェティシズム。近代人の理知が、それとは対極にあるものを描き出す。本能、欲望、性癖…どれも違い、「フェティシズム」とはよく言ったもの。妾女に翻弄され、痴態を曝す男に共感と理解を覚える不思議がある。「『愚』という貴い徳」「当人になってみれば随分気味の悪い視線」など、冷静に異常性を自覚する様が、逆に理知的である。『富美子の足』の足の爪の描写は、繊細で美しく感嘆したが、その後に滔々と続く足の礼讚にはさすがに引いた。極まるところで「あの踵のためなら喜んで死んでみせる」。あ、「変態」が一番しっくりくる。
★2 - コメント(0) - 2016年1月8日

谷崎潤一郎フェティシズム小説集の 評価:82 感想・レビュー:221
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