読む人間 (集英社文庫)

読む人間 (集英社文庫)
あらすじ・内容
ノーベル賞作家が語る“読む”ことの大切さ
自分は「これらの本と一緒に生きてきた」。自身の体験を元に、“読む”ことが生きるうえでいかに大切かを説いた読書講義録。東日本大震災後の2011年6月に水戸で行った講義も収録。

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読む人間の感想・レビュー(72)

大江健三郎はともかく文章が難解で、苦手意識がありました。このエッセイには、彼の文体の秘密が明かされています。大江は学生時代に詩人ランボー(仏)や、エドガー・アラン・ポー(米)の詩に甚く傾倒し、独学で翻訳を学びました。翻訳された仏文に独特の面白さを見出した彼は、それまでの既成概念を無視して『オリジナルの日本文』を作ってやろうと考え、小説を書き始めるのです。初期作品が不自然でゴタゴタと読みにくいのは、そういった彼なりの理由がありました。個人的には、巻末の「読む人間は引用する人間」という言葉が参考になりました。
★13 - コメント(0) - 2016年1月16日

大江ちゃん、相変わらず自分が好きだなー。
★13 - コメント(0) - 2015年12月6日

難しかった!でもキライじゃない。知ってる引用元があると嬉しくなったりもしました(笑)
★1 - コメント(0) - 2014年12月15日

生きることと読み書きがこれほど一体化した人を他に知らない。何度も読み返しその読書法を真似してゆこうという思いが強く浮かびあがってきた。
★2 - コメント(0) - 2014年11月4日

黒人のジムを助ければ地獄落ちと思いながら、「よし、僕は地獄へ行こう」と瞬時に決めたハック。それを自分の生き方にしてしまった大江さん。渡辺一夫の翻訳を原文と読み比べながら一語の重みを体得していった経緯は、彼の小説作法にとって極めて重要な体験だったらしい。なるほど大江の小説の文体には、この感動が生きているのだと納得がいった。サイードとの交流も心に残る。文学をやめようとした時勇気を与えてくれたのが、『文化と帝国主義』だったという。本との出会いは人を新しい一歩へ向けて、導くというより押し出してくれるのだと思った。
★57 - コメント(0) - 2014年9月14日

原文での読み方など、色々はっとする所があった。伊丹氏との関係が妙である。やや筆者が傾倒する作家に関して前提知識がないとつらいかもしれない。
★1 - コメント(0) - 2013年7月22日

s
「読む」ことは生活の一部であり、趣味の領域を出ないものであり、暇つぶしでさえある…そんなふうに「読む」ことをしてきた私は、ある文に感動したり、難解故にもどかしい思いをすることはあっても、本を閉じてなお、その文がいつまでも頭から離れず、ある経験を機にその意味を理解する、といった経験をほとんどしていない。生活そのものであったり、生きることとほぼ同義であるかのような著者の「読む」に触れ、自分がこれまでしてきた「読む」とは何だったのか反省せざるを得ない。 著者と伊丹十三氏の高校時代のエピソードも面白い。
★2 - コメント(0) - 2012年11月10日

外国の本や小説の、原典にあたる際にはどういう読み方をすればいいか、が著者の体験から説明されており、そのなかでもとくに辞書を引くことの大切さが印象に残った。電子辞書が普及している今日では紙の辞書を引く機会はますます少なくなっているものの、辞書がどのような意図に基づいて構成されているかを学べたのでぜひとも紙の辞書も使ってみたい。後半部で述べられる「pseudocoupleおかしな二人組」を非常に多用した作家のひとりとして、カフカがいるように思った。
★1 - コメント(0) - 2012年9月15日

本の読み方、古典との付き合い方。
- コメント(0) - 2012年2月15日

読書を通じての自作の紹介といった感じか。
- コメント(0) - 2011年11月19日

読む人間という題名からして、気になる。 大江の読書エッセーはこれ以外にもあるが、若いころから、老年を迎えた 現在まで通してよむことができるのは、このエッセーだけかもしれない。 rereading=何かあるものを探し出してつかまえようとする。という読書への姿勢や、自分の言葉の世界で、いろいろな形で英語やフランス語の原典を反響させる、それを日本語に置き換えていくことや、柳田國男のマナブ・オボエル・サトルという考え方など、読書から派生する概念を発見できることも嬉しい。
★3 - コメント(0) - 2011年11月16日

大江さんの読書の仕方、そこからの自作への始動の仕方など、大江さんに近づける良い本でした。
★1 - コメント(0) - 2011年10月21日

能動的読書のススメ。
★1 - コメント(0) - 2011年10月9日

本当に好きなモノについて語る人は素敵なんです。ただ、聴き手が興味無いと退屈で仕方ないですけどね
★1 - コメント(0) - 2011年10月2日

本は自分の中にしみこむまで何回でも、じっくりと読み込まなければ、その本を読んだことにはならない、と。本によるけど確かにそうだ。でも何回でも読ませる本があるのです。それは必然。
★2 - コメント(0) - --/--

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