光の帝国―常野物語 (集英社文庫)

光の帝国―常野物語 (集英社文庫)
あらすじ・内容
穏やかで知的で、権力への志向を持たずに生きる常野の一族。人を見通し、癒し、守る、その不思議な能力は何のために存在するのか。優しさと哀しみに満ちた壮大なファンタジー。(解説・久美沙織)

あらすじ・内容をもっと見る
283ページ
9554登録

光の帝国―常野物語を読んだ人はこんな本も読んでいます


光の帝国―常野物語の感想・レビュー(7759)

あまり期待してなかったけれど、面白かった。 超能力を持つ人達が、派手な活躍をするでもなく、ひっそりと静かに暮らしている。短編で描かれるそれぞれの風景は、何か大きな出来事の前触れのような、序章のような、そんなドキドキ感を感じさせながらも、あくまでもひっそりと静かに事は進んでいる。続編らしきものもあるそうだが、このままの雰囲気と謎を楽しむべきか読むべきか。
- コメント(0) - 2月26日

不思議な能力を持つ「常野一族」の短編集。それぞれの物語と登場人物達は、やがて視えない糸で繋がっていく。普通とは違う能力は、幸せよりも不幸しかもたらさないのじゃないだろうかと思わずにはいられない。「光の帝国」は本当にやるせなくて残酷で、読んでてとても辛かった。最後の「国道を降りて…」を読み終えた時、あぁ、あの話はここに繋がっていたのか、と感動して涙が出た。まだまだ回収されてない話については、「蒲公英草子」「エンド・ゲーム」に繋がっていくのかな?楽しみです。
★6 - コメント(0) - 2月26日

★★★★ミュータントの映画を思い出した。特別な力は、時に人々に恐怖を与えてしまい、悲劇を産む。オセロ・ゲームの続きが気になる。
★4 - コメント(0) - 2月26日

恩田陸直木賞受賞記念再読キャンペーン!の三作目です。『六番目の小夜子』で恩田陸に出会い、『三月は深き紅の淵を』で好きになり、今作でハマりました。それからずっとの付き合いですが、読み過ぎて単行本がだいぶくたびれて来たので文庫も買いました。不思議な力を持った「常野一族」の連作短編集。何度読んでも最初から泣けてしまいます。冒頭の「大きな引き出し」でぐっと引き込まれて大泣きし、中盤も泣き、「光の帝国」でやるせなく泣いたところに、「国道を降りて…」でみさきちゃんとの邂逅を果たすツル先生でまた泣ける。いい作品です。
★18 - コメント(0) - 2月26日

ものすごい遠くの音が聞けたり、遠くの物事が見えたり、ものすごい記憶力を持っていたり、美しい音楽を奏でられたり、何百年も長生きできたりと不思議な力を持つ人々の話。世間とは違う力を持つということは、いいことよりも危険にさらされるリスクが高くて、それ故彼らはひっそりと暮らしている。力が知られて一般社会から排除される苦しみに遭っても、そこで生きる普通の人々を信じ、協力する健気さ。不思議な話でしたが、常野の人々の優しさに満ちた物語。続きも気になる。
★17 - コメント(0) - 2月26日

不思議な能力を持ちながら、普通の人々の中に埋もれてひっそりと暮らす「常野」の人を描いた連作短編集。はじめの3篇は一見繋がりのなさそうな短編に見えたが、中盤の「手紙」「光の帝国」を経ることでこれは壮大な「常野物語」なのだと唸らされる。ラストの「国道を降りて…」で明るく締めるのがとてもいい。個人的に恩田陸作品は「序盤から中盤は調子よくラストは煙に巻かれる」ような傾向があると思うが、それが上手く作用した作品なのだと思う。続きも読みたい。
★14 - コメント(0) - 2月26日

光の帝国が切なかった。読んでいるうちに怖くてぞわぞわした。ツル先生の若い時も気になる。最後再会できてよかったね。
★8 - コメント(0) - 2月24日

気になっていたので読んでみました。 短編集だと知らなかったので、 頭の容量の使い方失敗しました。わかってれば、もっと楽しめたかも。 アイデアマン。ネタ宝庫。すごいなー。
★8 - コメント(0) - 2月24日

『黒い塔』『国道を降りて…』で不覚にも泣いてしまった。。。全体的に悲しい影が落ちるけど優しい気持ちになれる。本当に常野の人々が今もひっそり暮らしてるんじゃないかと思うと手を差し伸べたくて心が苦しかった。次は蒲公英草子に進むはずだったけど、個人的に裏返す能力が気になったのでエンドゲームに進みます。
★17 - コメント(0) - 2月24日

sai
蒲公英草子を先に読んだためか、懐かしさを感じながらすんなりと読み終えた。どの話も好きだが、表題となった光の帝国の最後はは胸が締め付けられてしまった。
★9 - コメント(0) - 2月23日

恩田さんの本で、読んでいなかった常野物語。不思議な能力をもつ常野一族にまつわる話。はじめは特に考えなく読んでいたけれど、だんだんと出てくる人がつながっていく。まだ序章な感じだけど、これからどうなるのか、楽しみです。
★14 - コメント(0) - 2月19日

特別な力を持った常野一族を描いた短編集。 短編集ながら、それぞれの話がどこかで繋がっていて一つの作品のように感じました。 恩田さんのあとがきに機会があれば、、と書いてあったけど、是非この一族の今後の話が読みたいです!
★13 - コメント(4) - 2月18日

常野の幻想郷感。核心は描かれないがそれで良い、むしろこう云うものを読みたかった。
★59 - コメント(0) - 2月18日

不思議な力を持つ常野一族を語った連作短編集。何とも独特な世界観、それでいて仄かに感じる優しさに心を揺さぶられた作品、面白かった。シリアスな話、もの哀しい話、ざわざわする話、心に染みる話など多彩なエピソードが様々な切り口で語られていた。読み進めると彼らがどういった人たちなのか少しずつ分かってくる。ただ、話は断片的に描かれているため人の繋がりなど色々と思い巡らすことになり、むしろ謎めいた雰囲気はいい意味で増していったと思う。彼らの今後はどうなるのだろう。何とも言えない優しげな余韻に浸りつつ、ふと思いを馳せた。
★38 - コメント(0) - 2月17日

なんだかよくわからなかった
★5 - コメント(2) - 2月17日

面白かった。S(少し)F(不思議)な話。東北のどこかにある常野という土地に住んでいた人々は、千里眼や未来予知の能力があるという。物語の中では常野から散り散りになって、私たちと同じように普通に暮らしている。短編集それぞれ話が繋がっていて、登場人物が入れ替わり立ち替わりながら話は進み、常野という世界観がだんだん見えてくる。哀しい歴史もわかってくる。自分たちの帰る場所を内に秘めながら、彼らはひっそりと私たちの近くで本当に暮らしていたりして、なんて思いながら楽しく読んだ。
★38 - コメント(4) - 2月15日

どこか民話を彷彿させるような、不思議で少し残酷さもある物語で自分の好みだった。だんだんSF色が強くなってきたけど、東北固有の地名が出て来たり、異質な存在として排除されそうになる一族の歴史を知ったりすると、なんだか現実世界にも通じるものがあって…本自体は薄いのに、一つ一つの話が濃くて読みごたえがあった。
★13 - コメント(0) - 2月15日

引き続き恩田陸氏から、連作短編集「光の帝国・常野物語」を読了。これは「常野」という日本に古来から住む特殊な力を持つ人々が現代社会に溶け込みながら、それぞれの目的に対していくという連作もので、収録された10本のエピソードそれぞれが別個のストーリーでありながらも、別のエピソードとリンクしたり、同じ登場人物が登場したりする。ちなみに「常野」は「つねの」ではなく「とこの」と読み、解説の久美沙織氏が指摘するように柳田国男の「遠野物語」に対するオマージュと思われる。
★20 - コメント(4) - 2月12日

昔、この国には、人と違う秀でた能力を持つ一族がいた。それが常野一族。過去の話、現在の話、それぞれの話の中でそれぞれの登場人物が絡み合い、短編だが長編作品のようになっている。かつて人間が当たり前のようにできていた事が退化しできなくなり、まだその能力が残っている者を能力者と言うけれど、元々は私たちみんながここに出てくる能力を秘めているかもしれないとなんとなく思った。
★20 - コメント(0) - 2月11日

何度繰り返し読んだ事だろう。 人にない能力を持ちだからこそひっそり生きてきた常野の人たち。 常野の村があったという達磨山。 子供達、先生たちが軍部に利用されるのを拒否し命を落とし跡形も無く消されてしまった学校。 未来が見える人たち、 過去を仕舞っている人たち、 何かから逃げて暮らす人達。 どの話も胸に迫り 寂しくなる。 いつかこの後の物語が描かれるのだろうか。
★101 - コメント(4) - 2月7日

★★★★☆ 連作短編集なんだけど各章によって良くも悪くも雰囲気がガラリと変わり読みやすい章とそうでない章との差が大きい。 しかも中途半端な終わり方の話もあり、少しモヤモヤしたまま読み終えてしまった… 「二つの茶碗」と「国道を降りて…」が良かった。
★20 - コメント(0) - 2月6日

SF的な設定だけれど、穏やかで個人的な物語たち
★5 - コメント(0) - 2月5日

めくるめく展開される恩田陸ワールド...秀逸な設定と物語。設定を決めたとしてどのように人物を動かし、どのような事件が起こるかはやはり作者の力量次第で、心から素晴らしいと思った。美しい物語。
★8 - コメント(0) - 2月4日

何故もっと早く読まなかったのか悔やまれるくらい好みの作品でした。『大きな引き出し』から物語に引き込まれ、父の愛情を感じホロッとし、『達磨山への道』の結末、『オセロ・ゲーム』の、人を裏返す力等、独特の世界観が良かった。そして東北にゆかりのある作家でもあるので、私の見知った東北の地名も多数登場し、「あの辺りなら常野があっても不思議ではないかも…」といった想像も個人的には楽しめた。
★22 - コメント(0) - 2月4日

序盤はゆったりと進んだのでゆったりと読めばいいかなと思っていたら!こんなにわくわく読み進められるとは!不思議な力を持つ常野の人々の日常みたいな話かと思いきや,時代を超え登場人物が交錯し,とても不思議でおもしろい一つの世界を構築していた。後半へいくにしたがってSF色が強くなり,どんどん引き込まれる。そしてずっと昔の回想を挟んで再び現在に戻る。常野の人々はもれなく魅力的で,その人たちがいた世界もまた魅力的。ふつうの暮らしの中にひっそりと存在している,穏やかだけれでも芯の強い人々がたまらなく素敵だった。
★19 - コメント(0) - 1月31日

不思議な力をもちながら、密やかに穏やかに生きる常野一族の物語。連作短編である。とても読みやすいが、初めはそれが物足りなかった。読み進めていくうちに登場人物たちが入り組んでいき、常野の歴史やらがみえてくる。薄皮一枚ずつ常野一族へ近づく感覚がじれったい。一冊を通して壮大な物語の序章のようだ。早く続きが読みたくてたまらなくなる。
★13 - コメント(0) - 1月31日

直木賞受賞され、気になり色々探してこの本を手に取りました。 以前、「猫と針」を読みましたが戯曲というものを知らずよくわからなかった印象があり、かなり抵抗がありました。 物凄い読みやすかった。出だしの「大きな引き出し」で引き込まれました。 「光の帝国」「草取り」の3つが個人的に好きでしたね。 常野一族の優しさと哀しさが非常に良かったです。
★13 - コメント(0) - 1月30日

厳しさと優しさが同居した不思議な世界観
★7 - コメント(0) - 1月29日

再読。と言っても初読は高校の頃。ほとんど覚えて無くてほぼ新規気分で読み通した。それでも覚えていたのが、表題作の「光の帝国」ツル先生と生徒のお話だ。当時、こんなに暖かくて切なくてそれでいて沁みる話は初めてだった。「待つ」ってとても強い事だと思う。必ず「来る」事を信じていなければ待てない。最後に再開できて本当に良かった。 この本は特になのかもだけど、ファンタジーなのに何故か自分のすぐ近くでも起きてそうな感覚。例えば、1本違う帰り道を通ると恩田ワールドに入ってしまうような・・とても身近に感じた。
★11 - コメント(0) - 1月27日

以前、『大きな引き出し』を読み、興味を持ちました。恩田陸さん初読み。『大きな引き出し』の春田家のお話をもっと期待していたので、次の章では全く違う人物の話になり、ちょっと期待はずれ?!と思ったのですが、そうではありませんでした。「権力を持たず、群れず、常に在野の存在」であろうとする、不思議な能力を持った常野の人々。その能力は一人一人違ってて、その能力に私は魅せられました。常野人達が、現実にどこかに存在してたりして…。亜希子の両親の話には、涙が。これから常野の人達に何が起きるのでしょう?続編も楽しみです。
★35 - コメント(2) - 1月27日

図書館本。初の恩田陸さん。ふしぎなちからを持つ常野一族のおはなし。最後まで掴めない作品だったなあ。表題作「光の帝国」が1番読んでて辛かった。東北に住む私の近くにも、ひっそりと、普通の人に紛れ暮らす彼らがいるのかもしれない。知らないだけで。
★20 - コメント(0) - 1月25日

『光の帝国』と言っても、連合軍も反乱軍も出てこない・・副題として『常野(とこの)物語』としているが、きっとカッパ伝説の遠野(岩手県)当たりを考えていたのでは無いかと思う。連作短編10話で、それぞれが非常に予想外でおもしろい・・あるときは、お坊さん、あるときは女子高生、はたまた、男子小学生、またまたOLであったりと、多様な語りとストーリーで、摩訶不思議なSFランド仕立てなのである。・・1話目から、「ふーん・・こういう世界ね・・」と理解出来はじめる。すごく10話とも魅力的である・・・
★118 - コメント(7) - 1月25日

直木賞を受賞したと聞き、初の恩田さんでした。 ファンタジーだと聞いていたのですが、ファンタジーよりもホラーっぽく思えました。 続編も読んでみようっと。
★4 - コメント(0) - 1月20日

学生時代に読んだ筒井康隆氏のSF物を思い出した。東北のある地域に昔から関わりのある常野一族は、とても不思議で魔法のような力を持っていた。驚くべき力を持ちながら、どの人も温厚で物静かな人柄が滲み出ている。いつの世も、世間とは異なる人種は生きにくいものだと改めて思い知る。とても切なくやりきれない。今は各々が別々の場所に住んでいても、いつかは帰りたい場所・常野…。みんなが無事帰ってくることをツル先生がずっと待っていてくれる!今年もあの懐かしい丘の上に立っているはずだ。ラストの「遠回り」に泣けた。
★78 - コメント(7) - 1月18日

帝国=宇宙。。。ギャラクシーもの?って思ってたら、全く違った~ この世のどこかでひっそりと暮らす不思議な能力を持つ常野の人々。。。の話だった。。。ポーの一族みたいだのぉ。。。常野一族のそれぞれに受け継がれた能力者たちのほんのサワリだけの短編集らしい。。。続きを読まなくっちゃ~なんか、ワクワクする~
★10 - コメント(0) - 1月18日

「常野(とこの)一族」と呼ばれる不思議な能力を持った人々にまつわる連作短編。一族の少年視点だったり、一般人からの視点だったり。なにかのストーリーが進むわけではないけど引き込まれてしまう。この本は初めての恩田陸作品でした。中学生だった時、友だちの中でおすすめの小説を貸し合うのが流行ってて、いつも私が薦めるばかりだった人から初めて貸してもらったのがこれ。後にも先にもこれだけだったけど、なんか印象深かったなぁ。はっ‼もしかして彼も常野一族なんじゃ?!と思ってみたり。自分でもシリーズ揃えたので、今から読もう。
★12 - コメント(0) - 1月9日

めっちゃ良い作品に出会えました! 柳田國男『遠野物語』をベースにした物語。東北にある『常野』と言う地域に由来する不思議な能力を持つ人達。 10編の物語が少しずつ繋がって、最後の『国道を降りて…』は泣けた(´;ω;`)『大きな引き出し』もうるうるしました。
★11 - コメント(0) - 1月8日

ファンタジーにはこんな形もあるのかと感心させられる1冊でした。タイトルを見た時は解説に書かれている通り壮大な話なのだと先入観を持ちかけましたが、長編でもない、けれども短編というわけでもない。やさしい気持ちになったり、恐怖を感じたり、悲しい気持ちになったり、1話ごとにいろんな感情を味わうことができました。ツル先生に会いたくなりますね。
★9 - コメント(0) - 1月7日

読みやすい文体です。物語はなんてことない日常の風景、に見せかけた少し違った風景を描いていて気付けば引き込まれました。それぞれの短編にも少しずつ関連している箇所があり、それに気付いた時は感動しましたし、各話の人たちの前後を想像するのも楽しい。 日常にひっそりと紛れているけど、ハッとするほど魅力的な人たち。そんな素敵な常野の人たちに出会ってみたい。
★9 - コメント(0) - 1月4日

中学校の頃、恩田陸を初めて読んだ本。「確かに君の神と僕の神は違う。でも、二つの神が目指すところはそんなに違わないんじゃないかな?」
★6 - コメント(0) - 1月4日

光の帝国―常野物語の 評価:96 感想・レビュー:1658
ログイン新規登録(無料)