ゆめこ縮緬 (集英社文庫)

ゆめこ縮緬 (集英社文庫)
あらすじ・内容
女橋のたもとで拾った蒔絵の女枕。好きな男ができると髪が伸びてからみつく、そんな女に追われる男も、また異界の住人か。幻想と官能が妖しく交錯する短編集。(解説・葉山 響)


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ゆめこ縮緬はこんな本です

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夜行
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ゆめこ縮緬の感想・レビュー(116)

大正浪漫の雰囲気と幻想、官能的で奇想繚乱の世界。微妙に絡まった時の流れ。大川の中洲で今も彼らが密やかに棲み、彼女達が焚き火をしているかもしれない。
★80 - コメント(0) - 2016年12月23日

独特の湿度をもった大正、昭和の世界。だいぶ色んな皆川作品を読んできたので、短編に関しては何となく展開に予想がつくところもあるんだけど、その「ラスト叩き落される感」が楽しくて飽きずに読んでしまう。これが中毒ってやつか。
★9 - コメント(0) - 2016年12月10日

図書館本。 覚めない夢か~はたまた夢とうつつの狭間でユラユラ揺れて漂っている様なかんじだ。高尚すぎて私には訳わからん。
- コメント(0) - 2016年10月12日

mm
縮緬は肌触りはサラリといいのだか、手触りにはじっとりした湿度がある。この湿度を書き表したらこうなるのかな?というじくっとざわりとヒヤリとした文章の質感は、さすが皆川博子さん。倒錯的性感覚、死と生の間、家族のしがらみ、生死を超えて残る思い、白粉の匂い、汗の匂い、子どもからみれば不可解ながらも絶対的に存在するオトナのこと訳…酔えます、とことん酔ってみましょう。理屈も解釈も無しに、溺れてみましょう。
★14 - コメント(0) - 2016年7月14日

前々から気になっていた皆川博子作品。幻想的、それでいて色っぽくて闇を持っていて好みの雰囲気でした。どの登場人物が好き、というよりも、登場するどの女も色っぽさと闇を抱えていて魔性、というイメージ。着物というところもそのイメージに一役かっているのかなと思いました。特にお気に入りは「影つづれ」と「桔梗闇」。怖いけれど美しい、浸っていたいけれど逃げ出したい。堪能しました。
★15 - コメント(0) - 2016年2月3日

ねっとり、じわじわ。 個人的には青火童女が好きです。
★1 - コメント(0) - 2015年5月11日

再読。これも好きな短編集。舞台は大正・昭和初期。語り口がどことなく鏡花を連想させる。語り口だけでなく、細部を明かさなくても感応しあってしまうようなところも。冒頭の『文月の使者』は生者と化生が入り混じってあっけらかんと会話したりする場面があって、以前『骨笛』で似たような話を読んだときは違和感があったが、こちらは引っかからずにむしろ楽しく読めた。玉藻前伝説、西條八十の詩の引用など、幻想文学好きにはたまらない仕掛けが散りばめられて、ただうっとりとしました。素晴らしい。
★10 - コメント(0) - 2015年3月3日

この短篇集には、とろけそうに幻惑され、柔らかな唇に吸い込まれるように肌を差し出せばそっと噛まれた所から毒が身体中を廻り麻痺させられます。生者と死者、あやかし、白昼夢、見世物小屋、蛇屋、中洲...大正から昭和初期が舞台のせいか出てくるモチーフがすべて妖しく、官能的です。作中に引用されている詩や物語が、さらにこの短篇集の世界を鮮やかに彩り美しいです。「ゆめこ縮緬」のラストは見事でした。
★27 - コメント(0) - 2015年2月2日

死、命、性、夕闇、夢うつつ、裏路地、闇に引き込まれる怖さと愉悦をじんわりと味わった。本当にこの作家さんは境界をたゆたう曖昧さの中の怖さを言葉の妙で思い起こさせてくれる。文章にも蠱惑的な美しさがあり、美しさの中に優しい残酷さがあって、あの頃の「幼い自分」ともういちど出会える、そんな短編集でした。これから何度も読み返すと思います。
★6 - コメント(0) - 2014年10月5日

★★
- コメント(0) - 2014年8月28日

大正から昭和初期を舞台とした、八篇の物語集。時代設定からして巧みである。薄い壁を一枚隔てた世界は、あたかもあやかしの跋扈する世のよう。狂おしく溶けていくような、性の匂いも醸し出す。皆川さんにしかお書きになれない世界だ、と思うぶん、この本の中で迷子になってしまう恐ろしさを感じ、浸ってみたいような危うさも感じ、戸惑う。
★28 - コメント(0) - 2014年7月12日

文月の使者は傑作。
★2 - コメント(0) - 2014年6月24日

皆川幻想のひとつの頂点を示す一冊。もったいないから、すごくゆっくり読んだ。収録作のすべてが陶酔・恍惚へと誘う傑作ばかり。全部好き。でもひとつだけ選ぶとしたら「桔梗闇」かな。西條八十『砂金』からの引用が、これほど話の雰囲気、場面にぴたりとくるとは。また、ここに収録された作はどれも、泉鏡花の文体を彷彿させる。読むだけで陶然となるような。「現実は肌に荒い束子のようなもの」、本当は「絹の夢」から戻ってきたくもなかったけれど、ついに読み終わってしまった。これからも何度でも読み返すに違いない。
★4 - コメント(0) - 2014年6月21日

読むのに少し手間取ったのは、いつにも増して語彙にない言葉が出てきたせいか。『玉虫抄』や『青火童女』のラストでみられる、過去と現在が手を結んで幻視の極北に至る様が見事。他に印象に残ったのは『桔梗闇』。血の雫から、地蔵。みィ、みィ。凄い・・・。
★4 - コメント(0) - 2014年1月20日

皆川博子の短編集を年代の古い順に「悦楽園」「鳥少年」と読み進めてみて、今作は同じ作者と思えないほどの完成度。前作にはどこか作為が鼻についたり、毒が強すぎて辟易させられる短編もあったのがこの「ゆめこ縮緬」は中に潜む毒はいっそう増しているにも関わらず上質の酒のように醸造がすすみ心地よく酔わせてくれる。短編一つ一つに関連が在るわけではないが、自分の尾を喰う蛇のようにどこか残酷な環を感じさせる。
★30 - コメント(1) - 2014年1月3日

大正から昭和初期という時代背景から、皆川先生の絢爛な文章から、夢と現を自在に行き来できてしまう。恐ろしいというよりも、その美しい世界に惹かれて主人公達と共にふらふら彷徨ってしまう。『桔梗闇』『玉虫抄』『胡蝶塚』『青火童女』がよかった。どの作品にもほんのり描かれるエロスにやられて、くらくらしてしまう。
★2 - コメント(0) - 2013年10月22日

大正から昭和初期を舞台にした八つの短編集。さすがこの作家は光と影の使い方が抜群にうまく、霞がかかった世界からぼんやり見えてくる下級女性の気怠さや憂いが特に官能的です。危うさを生来持った女性達が、現実と夢の狭間を足元がふらつきながら進むような幻想的な雰囲気を存分に楽しめました。収録作:「文月の使者」「影つづれ」「桔梗闇」「花溶け」「玉虫抄」「胡蝶塚」「青火童女」「ゆめこ縮緬」
★23 - コメント(13) - 2013年1月6日

生の世界と死の世界が縦糸と横糸のように織り込まれた幻想性の強い短篇集。イメージ喚起力のある表現に触れてはぶわっと鳥肌がたったり。各作品をゆっくりと読み進めて世界観を愉しんできたけど、ラストの一編「ゆめこ縮緬」で足元をすくわれたような気持ちにさせられましたよびっくりー!
★3 - コメント(0) - 2012年9月8日

「文月の使者」「青火童女」自分も浮草のような中洲に引き籠って隠居生活を送りたい。「桔梗闇」濃緑色の羊皮で装丁された袖珍本が欲しくなった。「花溶け」泰山木の神秘的な美しさに開眼した。「ゆめこ縮緬」暗い金色の象徴詩の世界を教えてくれた。
★4 - コメント(0) - 2012年7月29日

「中洲」が通底モチーフとなってる気がしますが、現実と幻の境が表現されてるのかな。妖しくてねっとり絡み付いてくる物語ばかり。出てくる女性は皆、化生めいた艶っぽさを閃かせて立ち現れてくる。「文月の使者」「桔梗闇」「ゆめこ縮緬」が特に好きだなあ。
★7 - コメント(0) - 2012年7月10日

面白かった。大正から昭和初期を舞台にした、死と隣り合って生きる人たちの話。ねっとりとした空気感がよかった。
★2 - コメント(0) - 2012年3月23日

お気に入りは、死者と生者とあやかし(?)が混在している傑作「文月の使者」、「花溶け」、「胡蝶塚」
- コメント(0) - 2011年8月5日

ねっとりと絡みつくように。歪んだ珍品の真珠のように美しい文章で綴られた、微熱をはらんだ息まで感じるような暗い物語。どれかひとつと選ぶには、どれもが同じくらいに禍々しい愛と情熱で煮えている。観念して味わう事をお勧め。
★3 - コメント(0) - 2011年2月23日

過日、古本屋にて購入。美本で見つけた時はうれしかったなぁ。本日読了。皆川氏の小説は絢爛という文字が本当によく似合う。美しいが、それが過剰であり、更に毒を含んでいる。そして私は危険性を承知でそのなかになんの装備も無しに飛び込む。いつまでも余韻が体内に残る。読書体験としては最高だが、日常にも影響が出るのは少し厄介。にしても青火童女の魅力といったら!
★4 - コメント(0) - 2011年2月5日

http://booklog.jp/users/beta-carotene/archives/4087473112
- コメント(0) - 2010年11月3日

☆6 自然と生死の境界が曖昧になっていて、幻想的な作品集だった。幽霊があまりにも自然体で現れているから怪奇は感じられないが、哀しみや美しさを際立たせる要素となっていた。やっぱり少女や艶女の描写が見事で、妖しいエロスを感じさせる魅惑的な女に惹きつけられた。『影つづれ』『胡蝶塚』が特に好みで、最後の一言の、不気味であっちに引き込まれそうな毒と愛を含んだ響きが素晴らしい。
★14 - コメント(0) - 2010年10月28日

幻想的な短編集。最初と最後が…。全部、嘘だった?儚い様でいて、確かな存在感。面白かったです。
★1 - コメント(0) - 2010年10月20日

いくつもの夢現が微かに響き合い、そしてすべて灰になる ああ、境目が溶けていく… 「作品精華」で読んだものもあったけれど、こちらでまとめて読めてよかった
★1 - コメント(0) - 2010年7月1日

夜がもっと暗く、現世と黄泉の境がもっと曖昧な時代。おどろおどろしい妖怪や化け物が登場するわけではないのに、冷たい毒の流れにゾクリと致します。髪の毛が一本ずつ絡みついてくるような心地が、気が付いてみれば快感。小説世界に浸る楽しみを久しぶりに味わいました。短編集ですが、一話ずつゆっくりと堪能するのをお勧め。
★9 - コメント(0) - 2010年6月1日

色が綺麗かも。わりと良かった。
★1 - コメント(0) - 2010年5月25日

kaz
鏡の裏の蒸着した金属がはがれていくような暗いエロス
★2 - コメント(0) - 2009年11月14日

全てではないが季節は夏、だと思う。美しい描写に酔っているうちに深い闇にひきこまれる。夏の川沿いの陽射し、広がる一面の芒の原、夕暮れに浮かぶ泰山木の白い花びら、昼間でも冷やりとする床はきしみ、奥の部屋から人形達がこっちを見ている。耽美、と言葉にすると簡単だけれど。実にいい。
★15 - コメント(0) - 2009年10月24日

ぴんと糸をはった緊張感を保ちつつぞわりぞわりとたちのぼる狂気にすっぽり絡めとられる甘美を堪能。収録の短編はどれも、妖しという水に浸されつつもやがて霧粒となり昇華する見事なまでのめくれ感があり、さすがさすがの皆川ワールドに放心ふらふら。秀逸な「文月の使者」から始まり、桔梗、胡蝶花(シャガ)、鉋(カンナ)などの花々が現実と物語との距離をとりはらってくれます。是非、この季節に読むことをオススメします。なんといっても、冒頭一文「指は、あげましたよ」!!!ですからっ。
★24 - コメント(8) - 2009年7月10日

non
冒頭の「文月の使者」から一気に異界に惹き込まれる。闇から生まれ、終わりの来ないような冥く、妖しい幻想的な物語の数々が、最後の章で瞬く間に灰になってしまう潔さ。皆川さんの美学に惚れ惚れする。
★18 - コメント(0) - 2009年7月2日

夢と現実、そして記憶のあわいに漂い、蠱惑的な物語に魅了される皆川博子の本。 八篇の幻想短編を収録。 中でも特に冒頭の「文月の使者」に心乱された。 ゆるりと流れる河にはさまれた中洲、そこにある煙草屋で、 彼岸と此岸、魔物と生者と亡者が交錯する。 虚実が二重螺旋のように絡まり 、彼岸の扉がぱっくりと口をあける。なまめかしさに圧倒され、後に愛おしさと悲しさが残った。この著者の作品の中でも、一番好きな一冊。 収録作品は 文月の使者 影つづれ 桔梗闇 花溶け  玉虫抄 胡蝶塚 青火童女 ゆめこ縮緬
★26 - コメント(0) - 2009年6月30日

短い物語ばかりなのにさらさら読めず、読了するまで随分時間がかかった。現在と過去、現実と幻影が溶け混じり、爛熟したような幻想小説集。彼岸を思わせる中洲、病院、絵描きの男、舞踊家の女、ばあや、西條八十の詩集、奇妙に符合し交差する物語に心が昂った。八編どれもよかった中でも、「影つづれ」「玉虫抄」「青火童女」に目眩を覚える。
★24 - コメント(1) - 2009年4月26日

◎なんやろ。めっちゃ好きやわ。言葉を産むことが出来ん。そやから好きを連打しよる事にするわ。好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き
★9 - コメント(0) - 2009年4月24日

久々の再読。現なのか夢なのか。登場人物のみならず読者をも巻き込んで幻惑させる優美な毒に満ち満ちた皆川ワールド全開の作品集。冒頭の此岸と彼岸の狭間にあるかのような中洲の物語から一気に物語世界に惹き込まれる。耽美と官能が滴る物語に酔わされ心揺さぶられる。大満足。好き好き。
★17 - コメント(0) - 2009年2月18日

いつものごとく、描かれる世界は琥珀色した幻想の世界だ。ぼくは皆川博子の一連の幻想物を読む時、い
★3 - コメント(0) - 2009年1月22日

ゆめこ縮緬の 評価:88 感想・レビュー:45
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