薔薇忌 (集英社文庫)

薔薇忌 (集英社文庫)
あらすじ・内容
腐爛した花びらにつつまれて、死にたい。バラに埋もれて窒息することを夢見た劇団員。やがて縊死を選ぶ…。演劇の世界で生きる男と女の妖しく幻想的な物語7編。第3回柴田錬三郎賞受賞作。(解説・石堂 藍)

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薔薇忌はこんな本です

薔薇忌の感想・レビュー(109)

演劇に関わる人たちの話やけど華々しいわけじゃなく・・なんでしょう、このどよーんとした暗さ。常に死の匂いが近くにある。でもそこに惹かれてしまう怖いけど気になる。。みたいな独特の雰囲気。お婆さん女優の話が印象に残った。何がホントなんだか。本人が幸せならいいけど気付いた回りは薄ら怖い。桶に映る顔、人形の首、乗り移るお母さん。大衆演劇の子役・・人気者でもスグ忘れられてまう。縛ってるのか縛られてるのか。こう考えると劇場っていろんな物が渦巻いてるんやろなぁ。演者の素の心と役としての心、没入するほど濃い闇にハマりそう。
★5 - コメント(0) - 2016年10月30日

舞台芸術の世界を題材にした、死の影が漂う耽美な短編集。なかなかに魅力的です。
★12 - コメント(0) - 2015年8月12日

最近、初めて大衆演劇を観る機会があり、女形のあまりの美しさと迫力の演技に感動!間近で観る、その色気たるや…(*_*)この短編集のテーマとも偶然通じるものがあり、タイムリーな作品でした。華やかさと儚さと危うさ、夢の世界を舞台という場で、生で見せることの大変さ、舞台裏も垣間見えて面白かったです。でも、まだ小さな子供が白粉塗って、大人から御祝儀を頂き、学校の合間に舞台に立つって、特殊な環境ですよね(*_*)
★1 - コメント(0) - 2015年3月17日

芝居絡みの短編7編。いずれのタイトルも中身もあやしく美しい。ぎょっとすることがさらっと出てくる「祷鬼」(字が出てこない)が一番好み。
★7 - コメント(0) - 2014年12月28日

舞台関係者たちが登場する怪美短編集。どれもこれも美味しい。
★1 - コメント(0) - 2014年12月16日

もしも現実の性を知らない幼き日ー仮に10歳頃から夢の中でその愉悦を知ってしまったなら。熱い肌や重ねた身体の重みを、現実の性として経験する年齢になっても、いや、年月を経るごとに眠りの中、訪れる夢がますます淫蕩に、猛々しい陶酔感を深めて行ったとしたなら。歌舞伎や旅芝居など演劇に関係する人々主人公の短編7作。上記、夢が現実を上回る、性の喜びの極限に招く「紅地獄」 主人公は芝居の小道具製造を家業とする家のお嬢。歌舞伎の舞台でしばしば登場する生首で、上首と呼ばれる極めて精巧・役者の生き写しのような生首造りの才有る→
★95 - コメント(7) - 2014年10月6日

舞台のお話の短編集。 流暢に文章が並び最後に、最後に繋がり解けた時の感覚はもうさすが!としかいえません。 短編ならではでしょうか。 私の言葉ではなかなか表現しきれない蠱惑的な世界です。
★4 - コメント(0) - 2014年6月30日

舞台演劇をテーマにした短篇集。耽美であっという間に読了。皆川さんは長編もかなり重厚だが、短編もずっしりとした物語がある。
★1 - コメント(0) - 2014年6月28日

蠱惑的で耽美な文章。「紅地獄」「化粧坂」が特に好き! 少女愛と少年同士だからというのが、大いにあると、思いますが!!!(正直) 読んでて時間が止まるほどのエロティックさだった。子供は残酷。三度読みしました……。
★2 - コメント(0) - 2014年4月4日

80代で本格ミステリー大賞を受賞した作家に興味があって、図書館へ行ってみた。受賞作の「開かせていただき光栄です」は無かったので、柴田錬三郎賞を受賞したこの本を借りてみた。演劇芸術の世界を舞台にした男と女の妖しい関係や、作者の将来の方向性を暗示させる殺人の告白シーンなど、私の身近とはかけ離れた世界が書かれた短編集。特殊なある意味閉鎖的な世界観の印象のある演劇界の裏表をお仕着せがましくつづられておらず、あっさり読めるものの私には読後感はあんまり...大賞受賞作に期待♪
★4 - コメント(0) - 2013年10月15日

絢爛たる狂気、螺鈿のごとき技巧。 芝居というテーマはこの作者が得意とするところだが、その中でもこの短編集は必読。 文章の美しさに陶然とする。構成も文章もとにかく端正。
★3 - コメント(0) - 2013年5月22日

舞台と現実と回想がきれいに織り交ぜられているけれど、それらを意図的に混同させるような書き方はしていない。作中の謎もほぼすべて種を明かして、それでも妖しさを損なわない。とてもフェアな幻想小説だ。好きなのは「桔梗合戦」だ。三日月に足をかけて逆吊りになり裸を晒す場面があって、こう書くと何か可笑しいけど、それが短編の寸止めなラストと響きあって印象的だった。
★2 - コメント(0) - 2013年5月18日

「紅地獄」「化粧坂」化鳥」が好み、赤江瀑の世界。「忍夜恋曲者」もあった。すべて魔の時空の舞台と芝居にかかわる人の想い、執念。縁ある者に近寄る死者の幻。
★2 - コメント(0) - 2013年3月3日

舞台裏を題材とした妖しく美しい物語たち。切首にさした紅のようなほんの少しの色気に、蜘蛛の糸のように絡めとられてしまう。
★2 - コメント(0) - 2012年12月22日

非常に面白かった。余韻に浸る余裕もない。物語の最後にハッとさせられたり、ゾッとさせられたり、それでも読者を置いてきぼりにすることはなく、波のように飲み込んでいく物語の力は凄まじいものがある。舞台芸術関係者という設定ではなく、美意識によって、統一感がある短編集となっているように思う。絶版本故に古本で手に入れた為、この物語を読ませていただいた対価を著者に支払えなかったというのが本当に口惜しい。復刊を切に願う。
★1 - コメント(0) - 2012年11月16日

演劇、創作舞踊、浄瑠璃、歌舞伎など舞台で人に演じる人々や舞台を裏で支える人々を主軸にし、開く死の気配と退廃、ありえた未来からの異界。猿楽や白拍子などがが地位が低く、位置づけられても聖職的な意味合いを持っていたのは「舞台」という装置で「自分」を解放した「永遠の存在である何か」になれたからかもしれません。どことなく、赤江瀑的な世界観とも言えると思います「紅地獄」、桔梗合戦」、「化粧坂」、「化鳥」がお気に入りです。
★31 - コメント(0) - 2012年11月2日

妖しく幻想的な物語たち、それを描きだす冷静な筆致。狂気と冷徹。舞台や役者という芸術の魔物。不気味でありながら、さもありなんと思わせられる世界。
★3 - コメント(0) - 2012年6月14日

美しくて幻想的な雰囲気がよかった。
★2 - コメント(0) - 2012年5月26日

演劇の世界に携わる人々が織り成す人間模様と、それぞれが奥底に秘めている物語や過去の思いを妖しくも美しく描き出した短編集。現実と幻想の二重写しをさらりと垣間見せてしまう文章の鮮やかな魔力にいつの間にか惹きこまれてしまう。『桔梗合戦』『化粧坂』『化鳥』の3編が特に琴線に触れた。
★4 - コメント(0) - 2012年3月23日

いくつかの短編集。全て演劇に関する話だけど やはり独特の世界観、美意識がいっぱいで素敵でした。 窓に映った自分たちの言い回しとか すっと流されそうなところにも、独特の美しい言葉で 表現されていて、やはりすごいな、と思いました。
★2 - コメント(2) - 2012年3月4日

薔薇忌、紅地獄、化鳥、が好きです。美と死は近いところにあるんじゃないかと思いました。
★2 - コメント(0) - 2012年2月27日

薔薇忌、紅地獄、桔梗合戦が頭一つ抜けて好き。特に後ろ2つは、モチーフの選び方だけで好きな話とわかるぐらい。 演劇、芸の世界の縁を裸足で歩く人たちの姿が危う均衡を保って、一筋の影のようにたたずんでいる。触れてはならぬ、触れてはならぬ。
★7 - コメント(0) - 2012年2月20日

舞台に関わる人ばかりを扱った短編集。イメージが美しい。薔薇の花びらに窒息するイメージ、作り物の生首、八ミリフィルムの中で踊る女、化粧をした少年。夢に出て来そうな強烈さだった。
★3 - コメント(0) - 2011年12月8日

小説。舞台をテーマにした短編集。幻想的な語り口でありながら、時にその酩酊から意識を引きずり出す鮮やかな文章の数々。詩的であり、平易であり、何よりも『美しい』。感動の熱を帯びたため息を一つ残す以外に術はなく、ただ圧倒されるのみでありました。素晴らしい。
★6 - コメント(0) - 2011年12月4日

演劇の世界を舞台にした少し妖しい雰囲気のある短編集。本格的なプロの演劇の裏側に取材した小説はあまり読んだ記憶がないこともあり、新鮮だった。一編一編よく整っていて粒ぞろいという印象。
★26 - コメント(0) - 2011年10月31日

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演劇や歌舞伎など舞台芸術に生きる人間の光と闇。解説の冒頭の文章が皆川さんの作品の世界を素敵に言い表している。「紅地獄」「桔梗合戦」「化粧坂」が印象的だった。
★4 - コメント(0) - 2011年3月1日

短編集。演劇に関わる人々が視た、現実と虚構のあわい――それは甘美なる闇そのもの。演劇という虚構に魅せられている人々だからこそ、「あちら側」への親和性は高いのかもしれない。
★3 - コメント(0) - 2010年10月11日

「桔梗合戦」「紅地獄」の二作が秀逸。人が人を、そして己を愛し憎むが故の業。
★2 - コメント(0) - 2010年7月2日

★★★☆☆ 舞台の世界って情念の魔力がありますね。『桔梗合戦』がよかった。
★4 - コメント(0) - 2010年5月2日

初めての皆川作品。『薔薇忌』、『禱鬼』、『紅地獄』、『桔梗合戦』、『化粧坂』、『化鳥』、『翡翠忌』の7編を収めた短編集。どれも「劇」に関係のある登場人物達。『薔薇忌』は長編で読んでみたかった。ワタシも桶に水を入れて空を映してみよう。『巫女の棲む家』を読んでみたい。
★3 - コメント(0) - 2009年11月12日

久しぶりの皆川作品。手軽に読める薄さが、いっそ憎らしい。そんな思いをしながら、やはり堪能しきって満足の吐息と共に本をおく自分がとてもいじらしい。たゆたう大河のように壮大で、しかし表面に見えない部分では常になんらかの作用がおきて、変化に富んだ表情を見せている。移り気な猫のように奔放で、鋭く刺す蜂のように危険で、歪んだ世界を見下ろすような不安感を与えてくれる作品群。しかし、そこには壮美で官能的な大伽藍が鎮座して、やさしい手でうなだれた我々をやさしく手招いてくれるのである。ああ、なんて蠱惑的なんだろう。そして、
★3 - コメント(0) - 2009年9月9日

2ちゃんねるでお勧めされたので読んでみた。流石です、おもろかった!
- コメント(0) - 2009年1月13日

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2003/2/2
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虚を演じることと実を生きることとが、どうしようもなく分かちがたく重なり合っていく。虚と実とがその領域を侵し合い、隙あらば入れ代わろうとしてさいなみ合う様を描く筆致は、時に華麗に、時に凄惨に残酷に、そのあわいにあるものを掬い上げていきます。闇の中のたった一本の蝋燭の灯を眩く感じるのにも似た、矛盾と魅惑に充ちた眩暈感。
★2 - コメント(0) - --/--

芝居、舞台を巡る掌編集。
★1 - コメント(0) - --/--

舞台をテーマにした短編集。(ホラーを書く!より)本人曰く俗っぽい要素を入れたらしい。
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