こころ (集英社文庫)

こころ (集英社文庫)
あらすじ・内容
恋人を得るために親友を裏切り、自殺へと追いこんだ。その過去の罪悪感に苦しみ、自らもまた死を選ぶ「先生」…。愛と偽善、誠実の意味を追究した傑作。(解説・菊田 均/鑑賞・吉永みち子)

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こころの感想・レビュー(4688)

高校生の頃に遺書の最後の方を読んで、初めて授業中に泣いてしまいました。ハッピーエンドでぬくぬくと育った私にバッドエンドの美しさを教えてくれた衝撃の作品だったかと思います。その時の気持ちが忘れられなく、やっと全てを読了しました。先生の「恋だの愛だののために友人を出し抜く」「友人の死体より先に遺書の内容を危惧する」「最期までKには人間として負けていた」「罪悪感に苛まれ、ようやく手に入れた奥さんという居場所にKの影を見て幸せになれない」などという描写が、余りにも人間らしく、美しく、悲しく、愛おしかったです。
★10 - コメント(0) - 3月21日

「こころ」は高等学校の教科書に採用されていることも多い作品である。しかし教科書で取り上げられるのは上中下の下の部分である。下の部分のみを読むとこの作品の主題は単なる恋における人間のエゴイズムのみと捉えられてしまうだろう。だが上中下の全てを踏まえて考えるとKが全てを捨ててまで求めていた「道」を他でもないKが自ずと捨てること。人のこころは誰にもわからない。道徳倫理正義を超越する何かがこころの中に見え隠れしているもの。それは明治という変革と保守の時代と時代の間で苦しむポストモダンに虜にされた幻影かもしれない。
★1 - コメント(0) - 3月18日

kindle版での再読。 先生と自分の姿を照らし合わせて読んでみると、より深みが増すような気がします。 自分が先生と同じ立場だったらどうしたろうと考えると、同じようにしたかもしれないなと、そんな風にも思います。 何度読んでも面白いなぁと思える一冊です。
★8 - コメント(0) - 3月15日

特に恋愛に関わることは外から見れば簡単な問題なのに、当人になるとうまくいかない。今言ってしまえ...!とおせっかいなことを思いながら読みました。先生は結局いつも自分のことしか考えていなかったようにみえます。「妻が可哀想だから」最後まで何も話さずこの世を去ろうとしましたが、その妻の気持ちをちゃんと聞いたことが1度でもあったのでしょうか…そしてKの気持ちも。そしてこの手紙を父の死の間際で貰った彼がどういう行動に出るのか、考えれば分かるでしょうに。先生の苦しさにも共感できますが、何とも言えない読了感です。
★10 - コメント(0) - 3月12日

初めて読んだのは高校生の時で、大人になって読むとまた違う。私は先生のどこに惹かれたんだろ〜
★6 - コメント(0) - 3月12日

通勤中にあっという間に読みました。高校の国語で一部、読んだ気がしますが、先生のところどころのセリフが沁みました。また、何回も読むと思います。
★9 - コメント(0) - 3月5日

6回目か、7回目だと思う。 初めて読んだのは小5の時。 飽きない。 一気に読んでしまう。
★9 - コメント(0) - 3月5日

うん。先生と自分は似てる気がした。 評価:10/10
- コメント(0) - 3月5日

友を裏切った自分に絶望し、死に場所を探し続け命を絶つ。時代背景もあるだろうけどそこまで死に拘るかなあと思うけど。生き行くことも大事なんではなかろうか。人のこころは開いてみなければ理解できないことがあるだろうから是非を問うこたはできないが、正直自分は共感できなかった。
★37 - コメント(0) - 3月2日

先生と私の関係、先生の告白を受けての、その先は? 金とエゴの話 うしじまくんをいつも思い出す。
★8 - コメント(0) - 3月1日

RADWIMPSの『棒人間』を聴いて『こころ』を読み返したくなり、再読。 人の生死は切り離せないテーマ。私も、立ち止まって考え込んでは少し前に進む、その繰返しで今日まで来た。 生きることついて突き詰めて考えると、先生が遺書で書いていたように、死に向かっていく道しかないのかもしれない。 でも、私はやはり生きたいと思う。棒人間が人間になりたいと願うのと同じように、私も生きている意味を感じたい、残したい。 先生もK氏も、ご自身なりの生き方で精一杯生き、そして命を絶っていったのだと思いたい。
★9 - コメント(0) - 2月22日

高校生の宿題の手伝いで何十年ぶりかに読んだ。武者小路実篤の「友情」と題材がかぶっていていろいろ混同してたことが判明。取りあった末の奥さんが今は先生の妻で、妻の側は淡々としているのが夏目漱石の女性観ということだろうか。夏目漱石や芥川龍之介は若い頃に読み済ませて(こんな言葉はないか?)おきたいものだけれどそれをあまり勧めると読書が楽しみではなくなるのかもしれない。昔は楽しみもさほどなくて暇つぶしに読めたけどイマドキの子はゲームとかもあって大変だな。そういえば父の危篤の最中に出てったその後どうなったんだろうか。
★1 - コメント(0) - 2月21日

たまには漱石でも読むか、と適当に手に取った一冊でした。 ストーリーとしては裏表紙に書いてある通りでそれ以上の事は無いのですが、何故かそれでも惹きつけられる物がありますね。 親族に裏切られた先生と、気づけば友人に対して自分もひどいことをしてしまい、その結果を突きつけられた時の気持ちは一体どんなものだったのでしょうか。
★8 - コメント(0) - 2月20日

初めてオーディオブックで読んでみた。高校の教科書で一部分しか読んだことがなく、興味はずっとあったのだが何となく手を出さずにいた。もっと早く読めばよかった。高校生だった頃、Kの「精神的に向上心のないものはばかだ。」という言葉にものすごくこころを動かされたのを覚えている。著者の表現しようとした人間らしさがとても好きだ。タイトル通り人間の「こころ」に迫った作品だと感じた。再読と言わず何度も読みたくなる気がする。
★19 - コメント(0) - 2月19日

やっと読めた。読みたい読みたい思ってて、ずっと読めてなかった。当然だが、高校の教科書の一部を読むのと、全体を読むのでは全然受ける印象が違った。K可哀想だなーと授業では思ったが正直Kとても面倒臭い。お嬢さんはもっと大人しやかなイメージだったのに、案外ぐいぐい来る。こころ、すごい。くらいの感想しか、いまはまだ持てないのでまた読む時、どんな印象を受けるのか楽しみである。
★8 - コメント(0) - 2月19日

高校生のときに教科書に載っていた、そのときに本を購入し読んだはずなので、今回で2回目。ただ、内容はほとんど覚えていなかった。正直これが名作なのかどうか、僕にはわからない。多分僕にはまだ理解できないんだろうと思う。
★16 - コメント(0) - 2月14日

読んだのは二回目。今回は先生の自己中っぷりに辟易した。「運命」という言葉を使いたがるのも責任逃れだと思うし、結局いい年まで生きていたのは妻のためというより自分のためでは?、、とここまで考えて気づいた。先生の考え方、全部自分にも当てはまる、、それから一つ言いたい。K好き。
★11 - コメント(0) - 2月12日

高校の教科書に本作の一部が掲載されていました。それ以来、この作品に興味を持ち全編読みたいと思っていたのですが、ズルズルと時間が過ぎてしまい10年目にしてやっと読破できました。やはり面白い、先生の心理描写が素晴らしい。しかし、一番盛り上がる部分を教科書で読んでしまっていたので、本当に初見だったらもっと凄い衝撃だったろうなと、少し残念です。
★11 - コメント(0) - 2月10日

学校の授業で習ったので結末はわかっていた。だから2回目読む時は先生がどうしてこんなに世間に対して冷めた目でみるのか、厭世的なのか、なぜ「私」に壁をつくってしまうのかその理由がわかった上だったので、とても辛かった。
★3 - コメント(0) - 2月7日

現代小説にない圧倒感。他の作品も少しずつを読んでいこうと思います。
★9 - コメント(0) - 2月6日

現代文で一部をやったので一冊丸ごと読みたいと思って買った。一度読むと自分の人生のあちらこちらに夏目漱石が登場するようになるような感覚を持つ。早いうちに作品を一周したい。
★24 - コメント(0) - 2月2日

 主人公が友人を裏切る行為をした状況での、感情の記述は自然でリアルで、自分もあの状況なら同じことを感じ、同じことをしたかもしれないと思わされました。でも、過ちを犯した後の流れには、違和感を感じざるを得ません。自殺に至る過程での主人公の気持ちや考え方、罪悪感に殉死するような考え方には共感できません。たぶん、これは、明治という、人々の精神的支柱が揺らいだ混沌の時代を生きた著者や当時の人々の精神構造が私には理解できないからかもしれません。この作品は、私にとって、明治の人々の感じ方を学ぶためには有意義なものです。
★1 - コメント(0) - 1月31日

高校生の時に国語の教科書に載っていた。その時は、ほとんど理解できなかったが、6年ほど経って読むと先生の気持ちが理解でき、共感した。文章が綺麗だなぁと。理解できる嬉しさを感じながら読みました。また10年後くらいに読みたいなぁ。
★13 - コメント(0) - 1月31日

ほぼ初漱石。己の偽善に誠実に正対する先生の葛藤の描写は、成程さすが文豪だ。テーマが普遍的であるゆえ各々の感情の推移に共感出来、面白い作品であった。作中人物達の価値観にこちらの感情を沿わせてゆく限りにおいては。まず静さんの魅力がわからない。美しい、と云った形容は頻繁に出るが折々の発言が痛い。長年連れ添っておきながら先生の屈折に気付かないのは更に痛い。天然には天然の魅力もあろうが、先生の救いにはならない。美辞を述べながら先生の自殺の要因は静さんへの絶望なのかと勘繰りたくなる。試験でこう答えると×だとも思う。
★16 - コメント(2) - 1月28日

先生の繊細さ、 丁寧な描写、 文体、ことば、 みんな好き。
★10 - コメント(0) - 1月27日

先生と私のやりとりが好きでぐいぐい引き込まれました。先生の遺書にKに対しての自分の心の動きが書いてあった。まさか先生もKが死ぬとは考えなかったのでしょう。「突発的なもの」ですませられなかった先生は繊細で誠実だったのでしょう。だから、長い遺書を残して、自分と同じようには生きて欲しくないことを私に伝えたのでしょう。若さの怖さを知っている先生だからなのかもしれません。漱石は一文一文の長さが適切で読みやすいことも教えてくれる本です!名作です。
★20 - コメント(0) - 1月26日

先生は罪を犯し魂を業火に焼かれ亡くなった、自らの行為や思考を一番分かっているのは自分自身であり、自ら罪だと思えば万物は罪になりうる、逆に殺人を犯そうとも罪だと思わなければ主観的世界では罪ではないのだ、戦争に於いては英雄にさえ成りうる、結局誰が何を言おうと事象の是非を最終的に決定するのは個人の心である、先生のように過去に囚われ今を殺してしまうことは実生活でも心当たりがあり、そういう時は先生を思い出し、過去を今に活かす形で捉え直す必要があるのかもしれない。
★15 - コメント(0) - 1月25日

本心を何かの理由に託つけて隠し、その後悔から身動きがとれなくなって、自分を追い込む憐れな主人公の心の動きが繊細に描かれている。物語は一貫して重く、読後の感動や爽快感はない。登場人物が、本の中から戒めてくれているような感覚に浸ることが出来る。小説として素晴らしいものであることは間違いないので、一度読んでおくことには大きな意味があると思う。
★11 - コメント(0) - 1月22日

人の金銭欲と恋愛についてを先生という人物を通して見ることができる。罪の意識を背負いながら生きてきた先生の考えと、それに惹かれた学生という関係。経験があるからこその言葉の重みがあったのだろうか。人の心の機敏を写し出している物語でとても面白かった。
★16 - コメント(0) - 1月20日

前半は厭世的な先生と先生を慕う私の物語。後半はその先生が自殺をする前に私に宛てた厭世的になった理由の手紙の内容。親族に父親の遺産を使われ人生としては被害者になり、下宿先のお嬢さんを自分のものにしたいがために友人を自殺に追い込んだという加害者の立場になってしまう。生き続ける事が辛い気持ちがじわじわ来る。
★21 - コメント(0) - 1月20日

読む前はどれだけ難しい話だろうとびびってたけど読んでみたらすごく読みやすくて心象の機微の捉え方は最近の私小説となんら変わらないし先生の厭世的で女々しくて自意識過剰で内省的で卑怯なのは自分みたいだと思いました。
★12 - コメント(0) - 1月16日

授業をするにあたって、実は初めて通して読んだ。やはり高校の時と今では読んだ印象が大きく違う。昔はKかわいそう、先生最低!だったけど、今はむしろ自分を貫くことを選んだKはあのまま生きているよりかえって良かったのではないかと思うし、先生は永遠に自意識過剰に縛られたままの哀れな人だなぁと同情の気持ちが湧いた。私はKより先生側の人間だと思う。思ったよりお嬢さん(奥さん)が上巻で心情を喋っているのが印象的。お嬢さん側の視点で物語を見てみたい。
★18 - コメント(2) - 1月16日

なぜか私の中で夏目漱石読みたい熱が高まっています。坊ちゃんにつづき2作品目読み終わりました。内容は理解できたけど、どう感想を残しておけばいいのかわからない。またいつか読みます。知ってる地名が出てくるのは読んでいて面白い。昔の風景を想像しながら読んでいます。次はどの作品にしよう?
★10 - コメント(0) - 1月15日

恋と友情、人間のこころって難しい。
★8 - コメント(0) - 1月14日

遥か彼方高校の教科書に一節のっていたのを読んだだけ。今回はじめて全編通し読み。いやぁーーー。イタかった、イタかった。さすが、胃潰瘍で血を吐いて死んだ人の小説だけある。読みながら、ミゾオチあたりがしんどくて。。。恋愛をモチーフにはしているけれど、テーマは恋愛ではない。正しく生きるとはどういうことなのか、踏み外してしまったときに、更に生きていくことはできるのか。。。血止め、バンドエイド、包帯、ください。
★13 - コメント(0) - 1月14日

久しぶりに読んだ。Kの言った「精神的に向上心のない者はばかだ。」というセリフがすごく心に残る。先生の遺書がすごく長い。長いけれども先生と奥さんとの関係性が興味深い。⑤
★12 - コメント(0) - 1月12日

幾度読んでも、こころがふるえます。死んだつもりで生きることしか選択できなかった先生。全てを託していた叔父の裏切りに、人間の卑しさを見出し軽蔑しながらも、自らが親友を死なせるという矛盾と絶望。自分なりの正義と、悪魔のようにそれを蝕む利己心のせめぎ合い。この作品で微かな希望を見出すとするならば、自らのエゴイズムを、罪と認める正しさ、だと思いました。罪を真正面から意識し、苦悶し続けたある種の強さ。私のこころの中で、先生の過去、先生の人生、先生の死は生きていく、私とともに生きていく。私自身にとっても不朽です。
★80 - コメント(3) - 1月11日

国語の授業の予習的な感じで読んだが、なかなか読みづらかった。何故「私」はあんなにも先生を慕っていたのか、たまたま出会っただけの他人に、どうしてそこまで好意を持てるのか、私には分からなかった。叔父に欺かれ、もう人間は信じまいと固く決心するが、結局、叔父と同じように他人を欺いてしまう先生。「他に愛想を尽かした私は、自分にも愛想を尽かして動けなくなったのです。」なんだか読んでいてとてもやりきれないと思った。先生はどうして思ったことを、思ったように言ってしまわないのかとやきもきした。結果的に人を欺き後悔するなら、
★24 - コメント(1) - 1月8日

告白できない男二人が結局自殺する物語。女心がわかってない。
★6 - コメント(0) - 1月8日

「精神的に向上心のないものは馬鹿だ」 心にすっと入ってくる作品だった。高校生のころの教科書で読んだ以来、初めて手に取った。当時教科書に記載されていた遺書の部分だけではなく、先生を慕う学生の目から映る先生を客観的に描写されている箇所をしっかり読むことで、テーマである「我執」をより一層強く感じることができたように思う。自分を含め、人は、「自分は~なやつだ」と呪いをかけてしまいがちである。その呪いが強ければ強いほど、自分のもつ柔軟性を失い、しまいには先生のように自ら命を絶ってしまう結果を招く。小真面目に生きよう
★8 - コメント(0) - 1月7日

こころの 評価:66 感想・レビュー:920
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