ブロークバック・マウンテン (集英社文庫(海外))

ブロークバック・マウンテン (集英社文庫(海外))
あらすじ・内容
ヴェネチア映画祭グランプリ受賞映画原作。
米西部の牧場での二人のカウボーイの運命的な出会い。友情は禁断の愛に変わった。同性愛をテーマに人間の愛の問題を感動的に描く。『港湾ニュース』のアニー・プルーによる映画原作短編。

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ブロークバック・マウンテン 海外巻はこんな本です

ブロークバック・マウンテン 海外巻の感想・レビュー(198)

映画を見たあと、原作はものすごく短い短編で、そこからこの映画になるとはというような感想をどこかで読んで、読んでみた。たぶん映画を見ていないといろいろ分かりづらい部分もあったんじゃないかと思う。訳者のあとがきで、その分かりづらさを補完してもらった感じ。自由で明るい国アメリカ、そう日本人が思い描いているアメリカは、実はある面ではものすごく狭量で堅苦しいのかもしれない。
★2 - コメント(0) - 2月5日

ゲイ映画のベストでNo.1に輝く作品(自分はトーチソング・トリロジーが好きだけど)に原作があるというので購入。ブロークバック・マウンテンの山中で羊の放牧の臨時に雇われた二人の青年が関係を持ち、その後、お互い妻子を持っても求め合ってしまう恋愛物。少年の頃のゲイ狩りのせいで二人の関係は気の迷いと思おうとするイニスと自分のセクシャリティを受け入れているジャックの葛藤が描かれた短編。映画のラストは感動的に描かれていたが、小説では少しニュアンスが違っていたのも考えさせられた。
★1 - コメント(0) - 1月29日

2016年11月20日 読了 集英社文庫 2006年2月22日 第1刷版 頁13行 95頁 映画は、2007年4月29日に観了、 ちなみに「シッピング・ニュース」は、2003年1月1日に観了、書籍は未読、
★2 - コメント(0) - 2016年11月20日

切ない、悲しいといえばそれはそうだと言わざるをえないが、途中の二人の自由っぷりに少しいらいらした。
★8 - コメント(0) - 2016年6月5日

★★★☆☆紙の本、ドナる前に再読。以前映画も観たんだけどここまで切ない話だったか。人を傷付けるのはいけないけど、この結末を考えると妻子も仕事も捨てて二人で知らない街に行けば良かったのに、と思います。モラルとしてはイカンよなぁ。でも幸せな時間をもう少し…。二重になったシャツを抱きしめるシーンが本当に切ない。匂いまで感じるような物語でした。
★12 - コメント(0) - 2016年5月15日

ブロークバック・マウンテンの放牧の仕事で出会った二人のカウボーイを描いた短編小説。一夏の思い出を手繰るように逢瀬を重ねていても、現実には一緒に生きていけない二人が切なかった。
★2 - コメント(0) - 2016年3月19日

訳者は後書きで映画版が「現実」を書いたものだとすれば小説版は「記憶」に関する物語だと述べていた。全くその通り。これだけ素晴らしい短編はどのような言葉を選んで語っても陳腐になりそうなのでその魅力を端的に表した一節をここに書き留めておきたい。「何年も何年も、二人は苦労して高原の牧草地や山の源流域に登り続けた。馬の背に荷を積み、ビッグホーン山脈へ、メディスンボウ山脈へ、ギャラティン山脈南端へ、アブサロカ山脈へ、グラニット山脈へ…(中略)…だがブロークバック・マウンテンを再訪することはなかった。」
★3 - コメント(0) - 2016年2月15日

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★2 - コメント(0) - 2016年1月24日

ブロークバック・マウンテンでの羊番の仕事で出会ったイニスとジャックの20年を描いた物語。ブロークバック・マウンテンで別れてからお互い家庭を持つが、再会し、その後様々な山に登り逢瀬を続ける。同性同士の愛を体感しつつも認められないもどかしさと切なさ。静かで激しい2人の時間。焚き火にタバコ、ウィスキーにマウンテンセージ、ジャスパーの匂い。アメリカ北西部の情景が浮かぶ秀逸な短編。映画も観たくなった。
★10 - コメント(0) - 2016年1月14日

原文の味、特徴を生かした翻訳で、短いだけに少し難解。一読後、訳者あとがきを読んでから部分的に再読したら味わいが深くなった。時代や環境から離れて生きることはできないし、人生経験をそれ以後の人生に影響させずに生きることもできない。同性との恋愛には特にそうした面が強いのではないかと思う。少し前のアメリカ西部の荒々しさ、粗野な感じは一見、奔放な印象だが、それが強烈な足枷になることもあると思った。短い中にも、二人の純粋で穏やかで平和な愛情を描いた箇所は少なく、それだけにそこがキラリと光って、なおのこと悲しかった。
★2 - コメント(0) - 2015年9月15日

遅ればせながら映画を見て号泣しちゃったので、こちらも読んだ。短く簡潔に語られる物語。タフで荒々しく、静謐で美しい。映画を見て、二枚のシャツの場面から泣きっぱなしだったが、小説の二枚のシャツの描写も切ない。
★1 - コメント(0) - 2015年4月10日

原作がこんなに短いものだとは思わなかったが、短い中に本当に色々なものが凝縮されていた。同性愛差別が残る土地での、生々しいながらもあまりに激しくて断ち切れないほど深いつながりが、酷く現実的な形で断ち切られてしまう話。重ねられた二枚のシャツの存在がとても悲しくて愛しく感じた。原文の香りを残した翻訳も、物語の舞台の空気を感じさせるのに一役かっている。匂いを感じさせるような背景描写の丁寧さが美しいが、特に冒頭のゴシック体で書かれたくだりの何とも言えないリアルで静かな空気感が印象に残っている。
★1 - コメント(0) - 2015年2月23日

10年近く前に観た映画の印象は強烈に残っている。映画とは全く異なった切なさを感じた。原作がこんなに短かったのにビックリ!「シッピングニュース」の作者だったことにもびっくり!
★1 - コメント(0) - 2015年2月7日

原作をとても丁寧に映画化したのだな、と読み終えて感じた。こんなに短い物語とは思わなかったけれど、原作に登場するシーン、台詞、細かい感情の動きには、確かに覚えがあった。けれど、映画の方が生々しさがなくキレイで、また少しばかり異性愛的視点に依ってもいる気もした。 映画の結末ははっきりと悲しいが、小説はどこか薄ぼんやりとしてやるせなかった。今はもう、夢でしか会わない恋人。様々な感情を残して目覚める朝。まだ生きている人間を相手にしているようだ。イニスは、どうにもならないことを我慢しながら生き続けていくのだろうか。
★3 - コメント(0) - 2014年12月13日

比喩や暗喩が盛りだくさん。括弧で解説があったから助かった。
- コメント(0) - 2014年12月3日

映画をまた見たので、また読んだ。アメリカの小説は、強烈な比喩があってやはり面白い。同性愛が主な題材だけど、主題はもっと深いところにあって、それを表現するのはやはり、「自分で解決できないのなら、我慢するしかない」という一文に込められているように思える。
★6 - コメント(0) - 2014年11月25日

映画のように、ハンサムなカウボーイではなく出っ歯だったり、鷲鼻だったり。2人で牧場を営む話を断りながらも、牧場の仕事探しばかりしていたイニスは、無防備に、同性愛に飛び込めなかったのだろう。少年期に見た、同性愛者へのリンチが、トラウマになっていた。素直に飛び込んでいれば、周りを不幸にしなかったと思う。
★1 - コメント(0) - 2014年10月1日

映画を観て手に取った原作。頁が少ないことに驚く。しかし一行一行読み応えがあり原作者の英語での表現がルビで添えてあり楽しい。例えば「ジャックも思わず同調して」の「思わず同調」に「ジャンプ・イン」とルビが振られている。乾いた過去と心を持った青年が出会い求め合う。理屈抜きで惹かれあった者同士は性別を超える。心で繋がる場合もあれば体で結びつく場合もある。引用すれば「二人は、まるで正しい鍵が鍵穴のシリンダーとかみ合うほど自然に」この作品を女性が書いたことに驚き敬意を表する。
★51 - コメント(4) - 2014年9月3日

こういうタイプの小説を読むと、世間って数学の公式みたいに融通のきかないものなんだよな、とつくづく考えさせられる。男と女=それこそ愛、みたいな。いくら自分たちがその公式に従っているからって、イニスとジャックを嘲笑っていいのか? 二人は苦しみながらもちゃんと、男と男=それでも愛、を証明したと思ったのだけれど。
★4 - コメント(0) - 2014年8月4日

映画を観てから読んだ。あまりに短く、映画のほうが行間部分をだいぶ膨らませて描いてたことには驚いたが、映画でカットされてしまったジャックの少年時代の重要な出来事が読めたのは良かった。思い出のシャツを提げたクローゼットが隠れゲイを指す隠語でもある「クローゼット」と重なり、強く印象に残る。同性婚が認められた国々でもいまだ地域によってはゲイ差別による殺人や自殺が多いが、この作品に描かれる1963年~1983年ならなおさら、心のままに自由に愛を育むなど難しい時代。山の名前にも象徴される世間との厳しい隔たり(続く⇒
★151 - コメント(4) - 2014年7月17日

映画はかなりロマンティックに仕上げてある。ラストも原作とは少々違っている。でも、これはこれでいいんだろうな。今でこそ同性愛者の権利を認める法律が制定された地域が多くあるが、それでもマイノリティであることに変わりはない。それが1960年代といったら、彼らに対する嫌悪の感情は想像を遥かに超えるものだったろう。同性愛は罪というのはキリスト教的考えなんだろうな。愛した相手が同性だった。たったそれだけなのにね。荒々しく、でも切ない20年に渡る愛の物語は読了後に余韻が残る。贅沢を言えば、翻訳をもうちょっとどうにか…。
★4 - コメント(0) - 2014年4月23日

映画を観てから読んだ。ジャックの境遇がかなり強烈。いろんな事情から手に入らない愛の、または「ストレイシープ」(『三四郎』より)の廻りをぐるぐる回り続けながら、なお微妙にすれ違う二人が哀しい。
★2 - コメント(0) - 2014年1月9日

BDを観て読みたくなった。映画では想いの強さ、悲しさに惹かれたが、小説は人物が美形でなく言葉も荒く、砂埃りと干草の匂いが強烈でより地方色を感じた。方向性は多少違っても二人の生き方と情の行方に心が痛むのは同じ。愛を自覚しジャックの記憶を抱いて生き続けるイニスはある意味幸せかもしれないし、この結末だから心を掴まれるのだろうが、イニスに正面から向き合ってもらえないままあの夏の至高の体験を胸に惨死するに至ったジャックが可哀そうでしょうがない。ただの社会批判小説ならこうは惹かれない。普通の男の純愛だったからこそ。
★5 - コメント(0) - 2013年12月7日

クローゼットに閉じこもるか、出て行くか、の対比が痛々しい。下界での苦しい生活があり、高原での2人だけで夢を見ているかのような生活が際立つ。こんな恋愛してみたい。でも同性愛小説って、全く報われないものばかり。
★2 - コメント(0) - 2013年11月14日

「カウボーイ」が象徴する男らしさ、岩や山、牧場の放浪、そして文章までもが乾いていて、突き放され、それは最後まで続く。荒々しい描写に心が奪われる。この短い中に、同性愛、時代背景が濃く影を落とす家族や男の在り方、生と死、過去と現在、自然と人。どこを切り取っても厳しい現実。その中で、二人を神秘に包んだのがブロークバックマウンテンであり、若き日の思い出に惹かれ、それを温め続けるのは、切ないほど人間らしい、
★1 - コメント(0) - 2013年11月2日

もやもやするお話。性的マイノリティが辛い境遇にあるのは理解できるのだけども自分も含めて周囲の人間を傷つけてしかない2人の関係と顛末が読んでてしんどい。2人の振る舞いは身勝手すぎるやろうと思いつつもブロークバックマウンテンでの一瞬の心からの繋がりを信じ続けてるところには感じ入ったり。あとがきの解説も参考になった。
★1 - コメント(0) - 2013年8月17日

映画を鑑賞したついでに本を読み直す事に。儘ならぬ恋愛、身の上、環境。淡々と物語が進む中にも、そこらの空想とは比べものにならないほどに描かれる旅路の果て。小説だけでは伝わりきらない所が映画の作中で語られたり、映画ではカットされた内情も小説にはあるので、この作品をより理解したいという場合はどちらの存在も欠かせないと思う。
★2 - コメント(0) - 2013年6月1日

映画は見たことないけど、終始非常に淡々とした印象のお話。 昨今BLが流行っているけれども、そこには無いリアリティや生々しさがあって、簡単に好悪とも片付けられないなんとも言えないモヤモヤとした感覚を味わった。 非痛感がいかんともしがたい。
★7 - コメント(0) - 2013年5月16日

訳者あとがきにある(うろ覚え)、プルーはアナール学派の歴史学者をこころざしていたことがあり、地理的要因が人に絶対的にもたらす影響を重要視している、という点が面白かった。
★2 - コメント(0) - 2013年5月6日

★★★☆☆:解説にある「ハリウッドのお約束」に、まだまだ差別は根深いんだと思い知らされた。
★4 - コメント(0) - 2013年4月13日

訳さえ良ければ。
★1 - コメント(0) - 2013年2月13日

映画を観て。
- コメント(0) - 2013年2月3日

映画とセットで読むと良いと思います。役者あとがきの解説が秀逸! 同性愛という題材だけれど、あのラストのやりきれなさだとか人間味あふれる部分はすごく理解できてしまうのです。
★5 - コメント(0) - 2012年11月27日

ヒースレジャー、ジェイクギレンホール主演映画の原作。1960年代のアメリカを舞台に、二人の男性が愛に苦悩しながらも時代に負けず生きていこうとした姿を描いた作品。映画を先に見たのですが、ブロークバックマウンテンでの出来事が物足りなく心理描写に期待して読みましたが、残念ながら描写は少なくあっさりとした感じでした。しかし原作では二人の仕事や家庭の状況を会話の中から拾っていける手法なのと、映画では問題がありそうな幼少期の出来事が原作では描かれているので映画と違うアングルから楽しめて良かったです。
★21 - コメント(10) - 2012年10月23日

中山可穂の次にこの作品とは、我ながら潜在意識下にでもセクシャリティの問題があるのかしら?と、苦笑してしまう。たくさんの賞を獲った映画の原作ということもあり読んでみたのだけど。時代背景、風土の問題、などをきちんと理解していない者には、セクシャリティとしての「向こう側」だけでなく、言葉や文章の「向こう側」も覗くことが困難だ。同じくらいの短編でも中山作品にはぐいぐい引き込まれる。男女を超えた人間模様に惹きつけられる。真剣な生き方に。いろんな「向こう側」を描いた映画を観た方がよいのかな。そして再読、というカタチ。
★10 - コメント(17) - 2012年10月21日

汚いし下品(すいません)だけど、切ない。「時間がない」。差別という枷のなかで、好きな人とすごす時間はひどく限られてしまう。これが切ないんだ。
★2 - コメント(0) - 2012年3月16日

米国共和党員の演説を聞いていたら、この物語の舞台となる時代も今もそれほど変化はないのかと思う。
★3 - コメント(0) - 2012年3月10日

山があり、落ち込むけど、意味もあり。字も大きく頁も少ない、短編ボリューム。映画と最も違うとこは割と獣のようにヤリまくってる(描写は薄いが)とこ…ではなく、ラストになってジャックの原体験が明かされ、また、ブロークバックマウンテンでの最後の日のことが象徴的に回想されるとこか。特に前者は、映画でも明かされたイニスの原体験(父からゲイの虐殺死体を見せられる)と対になり、また時代独特の虐待的宗教文化の問題も孕んでいるので、同性愛よりは友情・思い出側に軸足が置かれた映画版との違いとしても大きい。解説が的確で詳細。
★4 - コメント(0) - 2012年2月10日

ブロークバック・マウンテン 海外巻の 評価:80 感想・レビュー:61
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