チャンセラー号の筏 (集英社文庫)

チャンセラー号の筏 (集英社文庫)
あらすじ・内容
襲いくる嵐、飢えと渇き! 大西洋上で炎上、筏で漂流するチャンセラー号の乗員と乗客28人を悲劇の底へ突き落とす―。極限状況下でおりなす苛酷なサバイバル劇。別天荒人描き下ろしカバー。(解説/山際淳司)

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チャンセラー号の筏の感想・レビュー(40)

船は難破し、大海原へ筏で放り出される人々。ジェリコーの絵を思い浮かべるタイトルは、阿鼻叫喚不可避?遭難は自然との格闘。真に恐れるべきは追い詰められた人の心理と行動。死がまとわりつく状況で、理性と本能はせめぎ合う。尊厳を失わずに死を受け入れるか、おぞましき行為を許容してでも生を渇望するか。地獄絵図手前で止めたのは物語作家の抑制かな。ヴェルヌにしてはシリアスで人が死んでいく。極限での選択は何を指標とするか問うようなサバイバル小説は好き。
★25 - コメント(0) - 3月6日

不測の事態でチャンセラー号が沈没し、筏で逃げのびた乗客と乗組員。船長は不屈の精神で皆を率いて陸を目指すが…。極限状態の人間の生き様が克明に描き出されていて、その鬼気迫るほどの迫力に呑まれる。生きるために獣であろうとする人々、あくまでも人として命を終えようとする人々、愛する者のためにわが身を犠牲にする人、それぞれの選択がとても興味深い。
★1 - コメント(0) - 2016年7月13日

科学が自然に立ち向かい曲がりなりにも対抗できているヴェルヌの他作品と違い、自然の驚異に翻弄され続ける珍しい作品。 はじめは周りに目を配る余裕を見せていた主人公の視野が、飢えと乾きの苦しみのなかで徐々に狭くなっていく様は見ていて鬼気迫るものがあります。 また、科学よりも人間ドラマの比重が重く、多くの個性的な人々が出てきます。日記形式で主観的に進むため、主人公が好意を抱く人物はあまり悪くかかれていないようですが、別の人たちの視点で見るとどう見えるかを考えながら見るとより楽しめるように感じました。
★2 - コメント(0) - 2014年2月9日

チャールストンからリバプールへ向かう船と乗員、乗客の運命を描いた作品。実際に起きた事故を元にしている。ハラハラの展開と描写の細かさで臨場感があふれている。極限状態の人間が取る行動は恐ろしい。19世紀末に書かれた作品ながら古くない。とてもおもしろかった。
★2 - コメント(0) - 2013年11月14日

★★★ ヴェルヌの様々な旅にあっても、これほど恐ろしいものはないのかもしれない。あのメデューズ号の史実に基づく傑作。読者のことを考えギリギリの表現、展開に留められている点も秀逸。食料、水、希望、果てしなく順位が入れ替わるその渇望のリアルな描写は、見事としかいいようがない。
★1 - コメント(0) - 2011年3月20日

一味違う、ジュールヴェルヌ
- コメント(0) - 2010年4月4日

こりゃおもしろい。出港から遭難、なんやかんやで筏で漂流。言ってしまえばそれだけなのだがその展開がまぁすごい。わずか300ページにすら満たない分量ながらそんなことは感じさせない冒険、冒険、大冒険。そして人間ドラマ。ラスト付近の極限状態なんか、もうすぐ助かると分かっていながらも手に汗握ってしまったよ。
★1 - コメント(0) - 2010年2月25日

ats
漂流して無人島で暮らして帰りました。というのなら案外多いのですが単純に漂流しただけっていうのはこれが初めてです。そもそも筏で漂流する原因も意外な物ですし、なにより「飢えと乾き」の描写がすさまじいです。捕食する側をすら食べさせようとする生命の本能には戦慄すべきものがあります。現実では神や親子の「愛」はこれらに勝ちうるのでしょうか?
★3 - コメント(0) - 2009年8月19日

130年以上も昔に書かれた、日本ではあまり知名度のない古典がこんなにも面白いとは! 手を替え品を替え、最後まで息をもつかせぬ構成と展開の妙。それを支える、細部までしっかりと描き込まれた事物と自然現象、そして人物。特にクライマックスの「カンビュセスの籤」からの劇的な終幕なんか、もう。昔のよくできた大作映画を見終えたときのような、心地よい脱力と爽快感の残る読後だった。
★6 - コメント(0) - 2009年8月8日

自然は恐ろしい。想像を絶する飢えと乾き…そして、人間それ自体も恐ろしい。船上火災が起こっても、すぐに沈没してしまうってことはないんですね。
★2 - コメント(0) - 2009年6月9日

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