ゲルマニア (集英社文庫)

ゲルマニア (集英社文庫)
あらすじ・内容
1944年ベルリン。ユダヤ人の元刑事が、ナチス親衛隊から殺人事件の捜査を命じられた。断れば死、事件解決でも死。爆撃と恐怖が支配する街で、命がけの捜査が始まる。ドイツ推理作家協会賞新人賞受賞作。

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ゲルマニアはこんな本です

ゲルマニアの感想・レビュー(222)

1944年のドイツ、ベルリン。元殺人捜査官のユダヤ人、オッペンハイマーはある日、ナチス親衛隊にいきなり連行され、女性が惨殺された現場に連れて行かれ、捜査を命令される。断れば即命を奪われるだろうし、事件を解決したとしても口封じされるかも?そして空爆が続く中、捜査が進んで行き、事件は連続殺人の様相を帯びてきて…。捜査の進展具合と、ユダヤ人の置かれた状況、戦時下での一般市民の生活、ナチの横暴さ、そしてオッペンハイマーの運命はいかに?! 事件の詳細がだんだん明らかになっていくにつれ、面白さが増しました。
★13 - コメント(0) - 3月15日

RIN
第二次大戦下のドイツ・ベルリンを舞台に、ユダヤ人の元刑事とSS大尉が連続猟奇殺人事件を追う。。。と書くと、普通のミステリのようだが、トム・ロブ・スミスの『チャイルド44』同様、時代背景や人物造形が丹念に書き込まれている。ドイツ版古処誠二氏の戦争小説といったところ。我々日本人は、第二次世界大戦といえば直接対峙したのが、自国領土が戦場にならなかった米国だったせいか、欧州戦の苛烈さや自らを”Good German”と言うドイツ人の精神の隔離構造に思いを致すことが少ない。その点でも非常に興味深い作品。おススメ。
★33 - コメント(1) - 2月10日

通勤電車+バスタイムで読み進め、3日で読了。ミステリーとしてというよりも、時代作品として読ませる感じ。1944年連合軍のノルマンディー上陸前後、敗戦色濃厚なベルリンの様子、人々の暮らし、どこか滑稽に見えるナチ党員たち…知らないことだらけで、「へー。」と唸り声ながら読んでいました。前線に送られるフォーグラー大尉の未来が気になります。
★2 - コメント(0) - 2016年12月15日

おもしろかったー。ハイドリヒやサロン・キティも出てきてHHhH思い出した。あっちのほうが苛烈で、こちらはややマイルド。フォーグラー大尉はどこか坊ですなあ。夫を他の女のところに行かせたり留守がちだったりのリザがなんか怖かった。ごめんリザ。しかしもうこういう動機の猟奇殺人お腹いっぱい…
- コメント(0) - 2016年12月11日

緊迫サスペンスという印象ではないが、オッペンハイマーとフォーグラーの人間臭さがいい味を出していて、ストーリーの組み立ても面白かった。
★1 - コメント(0) - 2016年12月2日

積ん読が長かった。ようやく読了。映画化されたら面白いと思った。
★2 - コメント(0) - 2016年11月22日

ミステリとしては、可もなく不可もなく。猟奇殺人より、幼い頃から反ユダヤ主義を植え付けられた子どもたちの方が怖かった。
★2 - コメント(0) - 2016年11月15日

連合軍のノルマンディー上陸の報せを聞いて、ついニヤニヤしながら街を歩いていたドイツ人たちの記述があった。坂口安吾が空襲が無いとなんか物足りないと、当時の人々が言っていたと書いていたように、それも一部の人々のリアルな反応だったのだと思う。この小説は第二次大戦の終わりに近いドイツの状況を細かく描写しているところが良かった。肝心な主人公のユダヤ人の警部がけっこう突っ込みどころ満載なのは悲しい(一応切れ者設定のはずだが)。「チャイルド44」に内容が酷似。
★6 - コメント(0) - 2016年10月23日

時代背景もあるが、非常に緊迫感のあるサスペンス。ナチスがモチーフとして、しかも娯楽小説に登場するというのは、ドイツの中でナチスに対するタブーの観念が少しずつ変わってきているということであり、これからもそうした変化に注目したいと思った。 あとがきにもあったが、続編が出版されるのが待ち遠しい。
★2 - コメント(0) - 2016年10月12日

ミステリでストーリーや結末にあっと言わせるにはもう何もかもだしつくしてしまっているであろう現在、戦時下のドイツというかなり閉鎖された空間でミステリを展開させ、尚且つリアリティを持たせたこの本、なかなかの良作でした。
★9 - コメント(0) - 2016年9月20日

ミステリーとして楽しむより歴史小説として楽しんだ方が合っていると思う。ドイツ文学を読み始めてから大分経つが、ドイツ文学全体の作風が、変わってきたように思う。何故、ドイツ人は、ヒトラーを受け入れ、今、現代人はどう思っているのかという問いは、私だけではないとの思いが強くなった。
★3 - コメント(0) - 2016年8月4日

連続殺人犯人を追うミステリーとしてよりもナチス政権下のドイツでの庶民の生活を読む気持ちで読了。この時代の話をドイツ人がエンタテインメント小説とできるくらいには時が流れたのだなとも感じる。が、オッペンハイマー、メタンフェタミンをぼりぼりかみ砕いて常用するのはいかん。すぐにヤク中になりそう…それくらいやってないと正気が保てないのもあるのか?
★10 - コメント(0) - 2016年7月13日

設定は面白いが緊迫感が足りないように感じた。ミステリーとしても物足りない。登場人物は魅力的なので、もう少し心情を深く掘り下げてほしかった。主人公が取り調べ中に被疑者に飛び掛かるシーンは印象的だった。今まで刑事として正義を貫いてきたはずなのに、人を殺そうとしてしまう。彼をそうさせたのは戦争のせいでもあり迫害のせいでもあるだろうが、自身の問題でもある。人は自分を守るためなら、他人に冷酷になれる。どんな状況でも正しく生きることは、想像以上に難しいのだろう。月並みだが戦争のない時代に生まれて本当によかったと思う。
- コメント(0) - 2016年6月4日

ミステリーというより時代小説。ただこの時代に、捜査能力が優れていると、いうだけでユダヤ人とナチが一緒に捜査というのはかなり無理があると思う。そこのところの理由づけに、一ひねり欲しい。捜査の方もなかなか進展しないが、妨害、中傷などほとんどないのも意外に感じた。犯行の動機が、この時代ならではの複雑な背景があるのかと思ったが、それは無く、拍子抜け。ただこの時代の嫌な雰囲気は感じられた。
★1 - コメント(0) - 2016年5月30日

1944年空襲の脅威にさらされるベルリン。ナチス政権下、ユダヤ人は財産や自由を奪われ、次々と収容所へ送られていた。ある夜ユダヤ人オッペンハイマーは、就寝中に突然現れた親衛隊に殺人現場へ連れ出され、事件の捜査を命じられる…。極めてアーリア人的風貌のユダヤ人元警部と、天敵ともいえるSSの将校が、帝都で連続猟奇殺人を追うという何重にもねじりを加えた設定。犯人像はやや単純な気もするが、狂気の時代の生活、恐怖、市民の本音等の描写は興味深く読んだ。物語が進むに従いオッペンハイマーと大尉の関係にゆらぎが生じるのが面白い
★3 - コメント(0) - 2016年5月11日

後半、時代背景の説明みたいなところがありますが、良作です。
★2 - コメント(0) - 2016年4月11日

あとがきにもあったが、この時代をエンタメにできるようになったことに大きな意義があるのだろう。戦時下のベルリンの状況がこんなふうだったことをはじめて知った。(ミステリ要素は弱いとはいえ)
★4 - コメント(0) - 2016年3月31日

戦時下、それも戦況が悪くなってきた頃のドイツ国内で起こる殺人事件。内政がかなり複雑なのでミステリー小説の形で概略を知ることができて面白かった。ナチ高官の詭弁は時にブラックジョークを超えてコントの域にも達している。ただ「ミステリー」としてはあとふたひねりくらいあってもいい。物語の根幹に組み込めそうなキャラクターがたくさんいるのでもう少し上手に使ってほしかった。
★10 - コメント(0) - 2016年3月24日

舞台はドイツ。1944年のベルリン。ユダヤ人の元刑事が親衛隊からの要請で殺人事件の捜査を強制される。殺人事件は連続殺人となり難航するしナチスや世間のユダヤ人に対する感覚を文章で読むのは違う緊張感をはらんでいて読み応えがありました。読みながらぼんやり感じていた事は、あとがきにあり戦後70年でやっと少しずつこんな作品が出てきたのかなと感慨深い一冊でした。
★30 - コメント(0) - 2016年3月19日

緊張感があり、面白かった。
★1 - コメント(0) - 2016年3月1日

第二次世界大戦下で起こった殺人事件をナチス親衛隊のメンバーとユダヤ人元刑事が組んで解決していく、という設定以外に目新しい点はほとんどなく、連続殺人事件も真犯人も、海外ドラマ等を見慣れていれば意外性はほとんどない、と言っても過言ではないと思うのですが、当時の時代背景のシリアスさと謎解きエンタメのバランスが上手く取れていて、結構楽しんで読めました。そうか、あの時代だってドイツ国民全員がナチを支持していたわけじゃないんだよな…とか、そんなことにも気付かされたり。
★9 - コメント(0) - 2016年2月18日

自分の命より捜査を優先するなんて・・・・・。
★2 - コメント(0) - 2016年2月17日

1944年春敗戦色が濃くなったドイツ・ベルリンで連続殺人が。捜査を任された親衛隊大尉は協力を要請するのは何とユダヤ人の元警部。ナチス支配の当時状況をひしひしと感じる。ユダヤ人元警部の命をかけた捜査の最後まで惹きつけられた。題名にもなったいる「ゲルマニア」なる都市計画も初めて知ったが独裁者ならではの発想なんだろうなぁ。戦後70年経った今、こういった小説が書かれるなんて。ドイツミステリーに感服。面白かった!オススメ!
★15 - コメント(0) - 2016年2月14日

ナチス支配下のベルリンで起きた猟奇殺人事件。その解決を依頼してきたのがナチ側の大尉。受けざるをえなったのが元警察のユダヤ人。猟奇犯罪の方はさして恐ろしくもないし意外な展開もなかったが、ユダヤ人側から見たナチの恐怖がすごくリアルに感じられた。協力していても見張られ、裏切られるんじゃないかという疑念。裏切り=死の状況下でそれでも真実を追い求めずにいられない元刑事の性。随所に市民生活のリアルが見られ、当時の記録や日記を元に丹念に作られた良質のフィクション。ラストシーンもフィクションだからこその人間味だと思える。
★8 - コメント(0) - 2016年2月6日

★★★★ 翻訳ミステリー大賞は候補5作のうち4作読んでいるけど、自分の一押しはこのゲルマニア。正直終戦間際のドイツでありえない話なんだろうが、それこそが小説の醍醐味だなぁと思うのです。
★6 - コメント(0) - 2016年2月3日

1944年5月のベルリンで、主人公のユダヤ人の元警官オッペンハイマーは過去の異常連続殺人事件の捜査経験をかわれて、フォーグラーSS大尉から命じられて現在の異常連続殺人の捜査をすることになる。大戦末期のドイツの社会風俗が色々と垣間見えるサスペンス小説。フォーグラーはオッペンハイマーのことを何くれとなくフォローしたり、気を使っているそのぶっきらぼうな親切さがいいね。それから空襲によって二人が地下室に閉じ込められたシーンもいい。
★22 - コメント(1) - 2016年1月31日

ナチス体制下のベルリンで、ユダヤ人の元刑事が連続猟奇殺人を追う、という設定がめちゃめちゃ面白そうだったんだけど、正直出オチというか、せっかくの設定がサスペンスに全然貢献していないのが残念だった。当時をよく調べたんだろうな、とは思うのだけど。ディストピアでの困難なミッションとサバイバル、という設定なら『卵をめぐる祖父の戦争』がとても上手かったので。戦後世代のドイツ人があえてあの時代を書く、という趣旨は薄かった気がする。
★4 - コメント(0) - 2016年1月31日

★★★☆
★3 - コメント(0) - 2016年1月26日

1944年のベルリンを舞台にしたミステリ。ユダヤ人ゆえに公職を追放された元刑事オッペンハイマーが、ナチス親衛隊大尉フォーグラーに命じられて連続女性惨殺事件を追うことになるという設定がまず面白い。ナチス党内の様様な思惑が絡み合い、困難を極める捜査を縦軸として、オッペンハイマーとアーリア人の妻リザの国外逃亡計画が横軸となって物語を盛り上げる。ヒトラーユーゲントがオッペンハイマーを取り囲むくだりに背筋が寒くなったけど、ナチスというのも突然変異ではなく、歴史の積み重ねで生まれてしまったのだということを実感。
★8 - コメント(0) - 2016年1月25日

ブラックアウトとオールクリアを読んだので、今度は反対側をと思ってこれを選びましたが、が、が、そもそも小説としてダメ。しかも、第二次世界大戦中のドイツで、ユダヤ人を主人公にしているのに全く緊張感なし、事件と設定に関連なしで、まったく何やってんだ。もっとこう、陰鬱で殺伐としてなきゃマズいんじゃないか?新造人間キャシャンーン(アニメ版)をじっくり観てから出直せ!
★8 - コメント(2) - 2016年1月15日

連続殺人事件そのものよりもナチスや当時のベルリンの情勢に興味を持って読んだ。主人公の元刑事は、妻がアーリア人なので強制収容所に送られずに済んだという設定だが、そういう人もいたんだなあ。続編もあるらしいが、どうやって続くのか気になる。
★7 - コメント(0) - 2016年1月14日

BLらしいというところが話題になっていたので、本筋はいまいちなのかな、と思っていたけど……面白いじゃないの!空襲で毎日のように人が死んでるなかでも殺人事件の捜査はちゃんとやるということに、最初は違和感があったけど、読んでいくと登場人物たちがそれぞれの立場でそれぞれの思惑のもとに動いているのがよくわかって面白かった。ナチが実権握っていたといっても、政治的には一枚岩ではなかったわけで。考えてみれば当然の話なんだけど。オッペンハイマー、『地上最後の刑事』のパレスみたい。刑事魂。いいね。余韻の残る結末も好き。
★11 - コメント(0) - 2016年1月10日

 戦時下と殺人捜査のふたつのサスペンスが相乗効果で物語のスリリング度を有効に高めている。なんというか、いろんな意味で続編を求む。ありそうでなさそうで、なんとも言えないけど。
★34 - コメント(2) - 2016年1月5日

1944年のベルリンを舞台に、連続殺人の捜査を命じられたユダヤ人の刑事。かれと組むナチス親衛隊の大尉、アーリア人の妻、友人の謎めいた女医などの登場人物とかれとの人間模様を絡めつつ、連続殺人の謎をが明らかになっていくというストーリー。次から次へとテンポよくストーリーが進み、サスペンスの連続なのであっというまに読んでしまいました。時代背景が丁寧に描写されているのが良かったです。
★12 - コメント(0) - 2015年12月16日

第二次大戦末期敗色濃いベルリンで失職したユダヤ人の刑事がナチス親衛隊大尉と謎の猟奇連続殺人に挑む…当時のベルリンはこうであったろうと思わせる描写に引き込まれる。題名からして大風呂敷広げたミステリは残念だが、歴史や風俗を楽しむ作品で、言い方は悪いがシリーズ化が似合いそう。あと、あからさまにBLです(褒め言葉です)。
★6 - コメント(0) - 2015年12月14日

戦争を知らない子どもである著者が様々な資料を元に当時に肉薄する力作。小学生でアンネの日記を読んで衝撃を受け、中学生になったら、フォーサイス作品、『鷲は舞い降りた』『ナヴァロンの要塞』他、鉤十字とあれば、フィクション、ノンフィクション問わず読んだ私でも満足感はある。面白かった・・・。が、ラストはなんだかな~!(・_・)と思う。
★68 - コメント(4) - 2015年12月14日

発売されてすぐに購入したのに読むのが遅くなってしまった。本が厚かったのと、ナチ時代のドイツの話ということで内容が重そうだったからかな。読んでみると警察ミステリに近い。しかし事件を追うのは元刑事のユダヤ人と、ナチス親衛隊の(もちろん)ドイツ人。1944年の話なのだが、私が思ったよりも人々への弾圧が弱かった。ヒトラー政権下でもっと厳しい生活なのではないかと思っていた。とはいえ、この捜査に参加させられている元刑事がユダヤ人なのにベルリンに居られた理由は奥さんがドイツ人だからだし、行く先々で厳しい目で見られる。
★58 - コメント(3) - 2015年12月12日

大戦末期、ナチス政権下のドイツを舞台にした警察小説、戦争小説で冒険小説でもある小説。ユダヤ人の元刑事がナチス当局から殺人事件の捜査を命じられて物語が進む。この時代の作品は多くあるが歴史改変でもなく、至極オーソドックスな話だった。しかしありきたりな陳腐さはなく、すごく良くできた面白い話だった。ただ、ナチスとユダヤ人との関係は、自分が知る以上に微妙なものがあるようで、その部分が分ればより楽しめたのにと、もどかしい物も感じた。
★47 - コメント(1) - 2015年12月8日

1944年、戦争下のベルリンが舞台のミステリ。猟奇殺人をおっていたSSが、ユダヤ人迫害により職を追放された元警官を恃んで真相に迫ります。読者は事件の行方だけでなく、足りない物資や相次ぐ空襲、悪くなりつつある戦況の中で、息を潜めるドイツそのものも体験します。例え事件が解決したとして、ユダヤ人である元警官、オッペンハイマーは助かるのか、そのことにもやきもきさせられます。妄信的に何かを正しいと思い込む人間の恐ろしさを手をかえ品をかえ、突きつけられる物語でもありました 。スッキリさせてくれないラストが良かったです
★8 - コメント(0) - 2015年11月30日

新聞に群がる人々とか映画館にニュースを見に行くところに異様にあの時代らしさを感じた。情報伝播の遅い時代。猟奇的な遺体をその社会がどのように処理したのだろうを考えると面白い。近代化しつつあった警察機構が頓挫していた時代にユダヤ人の元刑事という材料を登場させたのは慧眼。空襲や迫害などの状況下で繰り広げられた捜査劇。被害者や自分の死との追いかけっこの時間に夢中になって読みふけった。最後の方で俺が一番ゲルマン人らしいじゃないかと主人公が考えてたところでくすっと笑った。ああやっぱりユダヤユーモアの人々だよなと。
★10 - コメント(0) - 2015年11月13日

ゲルマニアの 評価:80 感想・レビュー:94
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