ユリシーズ〈2〉 (集英社文庫ヘリテージシリーズ)

ユリシーズ〈2〉 (集英社文庫ヘリテージシリーズ)
あらすじ・内容
図書館を出たブルームは、モリーのために猥本を探し、酒場でナショナリストと口論。浜辺で若い女の下着に欲情、モリーら女たちに思いを巡らす。読みやすい訳文、詳細な訳注で大作の全体像に迫る。

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ユリシーズ〈2〉はこんな本です

ユリシーズ〈2〉の感想・レビュー(127)

誤訳が多すぎなのは相変わらず。ブルームの孤独が際立つ巻。愛の物語やね、ブルームの優しさ滲み出てるでしょ。さまよう岩々は、話に沿ってGoogle Mapsでダブリンを実際に歩きながら、登場人物たちの軌跡を地図に落としていくとよく分かる。
★1 - コメント(0) - 1月9日

20世紀を代表する小説、作家と云われるのは何故なんでしょうか。1巻に続いて同じ思いでした。訳文の工夫は伝わりますし、この長い話を読まされてしまうのは事実ですから、相当な語り手であるのは感じます。ただ、何というか、西欧的なジョークはイマイチだと思う。オデッセイア以外の背景にある歴史的な出来事を理解していないからだ、という批判はもちろんあるだろうけれど、それを言ったからといって、さして意味のあることとは思えない名詞の羅列。マイナス要素の方を多く感じてしまう。当たり馬券をめぐるエピソードに既読感があるのはなぜ?
★1 - コメント(0) - 2016年9月11日

シェークスピア文学談義や、同時に起きていることをコラージュのように表現したり、様々な文体模写をしたりと、非常に技巧的ですごいと思うが「だから何?」という言葉が喉元まで出かかっている。さめる前に勢いで読み続けるしかないか。
★9 - コメント(0) - 2016年8月2日

この本、私には精神的余裕がある時でないと読めない。それでも、この本の物語、1904年6月16日のダブリン市の中に入っていけば、小説を読むことの一番の楽しみを感じることが出来るからだ。あらゆる角度から、今この時点の『現実』を写し、その場面に合った文体に所々で変幻させる。どんなに時代が変わってもリアリティがあり、普遍的であり、その街に溶け込んでいくような感覚。しかし現実を見れない時、将来の事や過去の事で不安を感じている時、今目の前の現実に浸れないから、心に余裕がないと、この物語は読めなかった。
★11 - コメント(1) - 2016年5月15日

第二巻になると文章は意味よりも音律を担いたがり、物語はプロットよりも旋律を奏でたがる。少しも面白くないけど。
★1 - コメント(0) - 2016年4月17日

「国立図書館の一室で、スティーヴンは、文学者たちを相手に『ハムレット』論を展開する。一方、ブルームは食事をとりながら、モリーの情事を想像して苦悩する。酒場で、ユダヤ人嫌いの「市民」と口論した後、朝スティーヴンが歩いた浜辺にやってきたブルームは、若い娘ガーティの下着に欲情し、モリー、娘ミリーについて、思いをめぐらす。時刻は、午後9時になろうとしている。」(表紙裏)
- コメント(0) - 2015年12月24日

盛り沢山すぎる第二巻は、スティーヴンの胡散臭いシェイクスピア談義から始まってダブリンの街角の素描へ。そして畳み掛けるような各種文体模倣で、オーモンド・ホテルからキアナンの酒場を経てサンディマウントの海岸へ移動していくレオポルド・ブルームを追う。うだつの上がらなさといいしょぼすぎる下ネタ挿話といいブルームさん情けなくなってくるよ…ため息。ただ基調は寝取られ男の悲哀で、女房と一人娘への思いが切ない。言葉遊びがどんどん複雑化して梗概と注釈がなければ手も足も出ないけど、おかげさまでなんとか読み進められている。
★5 - コメント(0) - 2015年8月14日

やっぱりどのように読んだら楽しめるのか分からない。分からないけど、続きも読む。
- コメント(0) - 2015年3月13日

読み方というかリズムというか、ちょっと慣れてきた。『オデュセイア』で近づく者を歌声で誘惑し、破滅させるセイレーンに対応した、セイレーンの章と人喰いの一つ目の巨人キュクロプスに対応する、キュクロプスの章がよかった。セイレーンは全体が音楽のように、叙事詩のように流れ、音楽記号で交響曲のように強弱や速度が変わる。キュクロプスは取り立て屋の語りにいろいろな文体のパロディが挿入され、バロックの対位旋律のよう。しかし長い。王女ナウシカアの章の当時の女性向け小説の文体はキツかった。ブルーム氏はまたここでもやらかす。。
★43 - コメント(0) - 2014年6月13日

ユリシーズを試しに読んでみるなら「さまよう岩々」から始めてみるのが良いと誰かに言われたことがある。確かにその通りだな、と思った。何故ならダブリンという街、あるいはそこに住む人々の生活を描き出そうとしているからだ。この章はダブリンという街そのものが主役なんだろうな。「キュクロプス」は政治的問題や差別の問題を扱いながらも33通りの変幻自在の文体を駆使することによって良い意味で読者を「おちょく」てくれる。「ナウシカア」においてはこれほど滑稽でロマンチックな手淫はないだろうな、と思った。
★12 - コメント(0) - 2013年12月30日

【Ulysses:Act2】古典ギリシャ語存在ではなく《再現「古典」ギリシャ語存在》-丸谷才一訳はジョイスとの融和作者論を説く。この起源システムは「古典古代ギリシャ」に存在した万神殿(パンテオン)を的確にラテン語訳化した『ユリシーズ/オデュッセイア』対照翻訳写本を忠実に活写した。この方法と理論とが《ジョイス》を「完全復活」させる-ホメロスのもたらした仮想作者論を《史実論》と化したポストモダニズム存在であるジェイムズ・ジョイスは同時にモダニズム存在、復古考古は日本語訳化されることでの《再臨》すら約束した-。
★16 - コメント(0) - 2013年11月13日

二十世紀初頭の知的問題をこれでもかと詰め込んでいることがようやくわかってきた。物語的にはやはりブルームのしょぼくれ感と破廉恥ぶりに笑う。巻末のエッセイ二編が興味深い。スペインとアイルランド。
★6 - コメント(0) - 2013年11月13日

転生したナウシカアたるガーティ・マクダウェルに興奮を覚えたブルームが一人で事に及んでしまう賞が収録されている。フロイト理論が世を席捲していた時分、男だけでなく女の方も雑誌や日常会話の中に常に性的なものが溢れている。オデュッセウスがナウシカアを見て自慰をしていたらパラスアテネの援助もなくなっていただろうかと想像するとジョイスのパロディ力のすごさがわかる。
★11 - コメント(0) - 2013年8月21日

ジョイスは己の文体を自由自在に変化させる超絶技巧を駆使しつつ、20世紀のダブリンに紀元前の神話オデュッセウスを再構築する。10年にも及ぶ物語を1904年6月16日の18時間に圧縮し、冒険譚の世界は平凡な日常に矮小化される。英雄オデュッセイアの魂はダブリン市内を徘徊し妻の浮気に心悩ます中年オヤジ・ブルームに憑依し、かくして神話の興奮は現代の悲哀と倦怠に置き換えられた。それにしても音楽のピリオドに合わせては屁を捻り、見知らぬ女性のスカートの中に興奮しては野外オナニーをかますブルームさん、相当ゲスいです。
★38 - コメント(0) - 2013年7月27日

同じ一日の話でも章が変わるごとに文体・雰囲気までガラッと変わる。訳注も大回転。9のシェイクスピア論から11-'セイレン'の音楽縛り、12,13と文体模倣が続き12で差し込まれる派生話に13のブルームさん自重して下さい。
★2 - コメント(0) - 2013年1月20日

gu
(性的な意味で)が多すぎるだろーと思いながら読んだ。文体パロディが頻出し、いよいよ文章の目的と手段が逆転した感じがする。そして読むのが面白くなってきた。
★2 - コメント(0) - 2012年11月24日

シェイクスピアのあたりは読むのに苦労した。けっこう彼の戯曲は読んでるつもりなだけに、少し苦痛だった。後半は読みやすい。そういう読みやすい部分を読んだり、あるいはジョイスのユリシーズ以前の作品を読むと、彼が書こうとすればもちろん読みやすい文、19世紀的な意味で面白い小説を書けることが分かるわけで、それを理解しつつ難読な箇所を読む気分は、まるでピカソの絵画を見るよう。さまざまな潮流の極致としての作品は、読みづらいところでさえ、自分の中の「文章」の想定範囲を拡張してくれるようで、読んだかいがあったと思わされる。
★3 - コメント(0) - 2012年7月21日

折り返し意外と下世話なよくよく考え。蝙蝠。スカートの奥、白いストッキング、冷たいパンツ。彼はいつも。そうなるのか?語調の転換、酒飲みばかり。あそこ。死。そして次へ。
★1 - コメント(0) - 2011年10月15日

フフ…下品な話ですが…跛の娘が夜空の花火をバックに、自分のスカートを持ちあげて見せてくれたとき…フフ…勃起してしまいましてね…  っていうエピソードあり。
★1 - コメント(0) - 2011年3月15日

頭に一気に情報が叩き込まれるような感じ
★1 - コメント(0) - 2010年2月21日

くっそおもしっろい と言わざるを得ない!
★3 - コメント(0) - 2009年7月1日

いろいろと<試してみている>という感じがして、そこは面白い。
★3 - コメント(0) - 2009年6月28日

パパ パパ いがいによむのめんどくさいよっ
★2 - コメント(0) - 2009年2月9日

だんだんわかる
★1 - コメント(0) - 2008年11月12日

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