聖者の戦い (小説フランス革命 3)

聖者の戦い (小説フランス革命 3)
あらすじ・内容
革命の舞台はパリ。追及の手は聖職者へ
1789年10月。革命の舞台はヴェルサイユからパリへ。ついに、聖職者たちの富の独占が槍玉に挙げられる。教会の破壊を精力的に押し進める高位聖職者オータン司教・タレイランの真の野望とは?

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聖者の戦いはこんな本です

聖者の戦いの感想・レビュー(165)

バスティーユから1年経過。後々まで活躍(?)するはずのタレーランが登場して聖職者の特権剥奪を宣言してからのドタバタを描く。とは言えまだミラボーが重要な役回りを演じていてバルナーヴとの対決とアントワネットとの会談が本書の山場。ミラボーは相変わらず格好いいセリフ連発で「誰しも究極の確信とは直観であり霊感でありつまるところは思い込みなのかもしれない。が、自戒するにそれを安直に口に出しては終いなのだ」というのに私も自省します。ロベスピエールはいつの間にか急進派。デムーランは女々しく。ダントンは暴れん坊である。
★2 - コメント(0) - 2016年6月27日

いよいよタレーランが登場。この人は当然のように最初から悪人として描かれる。でもまだまだミラボーを中心に展開しているようでハイライトは議会におけるバルナーヴとの対決とアントワネットとの面会。「まやかしこそ宗教じゃないのかね」とさり気なく日本人的な宗教観を言わせたりしてます。 いつのまにかロベスピエールは自信満々だが頑固な急進派に変わってるのはちょっと説明不足な気もしました。ダントンふがただの乱暴者なのが笑えました。大きな転換点はないので前2巻と比べると随分と地味な感じですがこの時期はそんなもんなんでしょう。
★5 - コメント(0) - 2016年6月23日

この巻の主役は大貴族でオータン司教のタレイラン。しかし聖職者とは名ばかりの彼は、実は無神論者。王室によって蕩尽されつくした国家財政を立て直すため、彼は驚くような案を出した。それはカトリックの財産をすべて国家財政の借財の分に充て、聖職者をすべて国家の公務員として俸給をもらうシステムにしてしまおうというもの。教皇権至上主義者たちはもちろん、ガリア教会主義の人間もこれには驚愕を隠せない。なんたるアンチ・クリスト。タレイランは神をも畏れぬ。カトリック教会の聖性はどうなるのだ?勝馬にしか乗らないタレイラン。
★12 - コメント(5) - 2016年5月27日

革命の舞台はパリへ。バスティーユ牢獄襲撃から1年、聖職者たちの特権を奪うための戦いが始まる。 のらりくらりと既得権益を守ろうとする聖職者たち。あまつさえ、焼け太りで権益を増やそうとまで画策する。対して革命側では、ロベスピエールがついに覚醒。今までの弱気な印象を覆し、リーダーとしての一歩を踏み出す。早くも混沌としだした情勢。フランスは変われるのか、革命は成就するのか。様々な思惑が錯綜し、物語はさらに彩りを増す。おすすめ
★4 - コメント(0) - 2016年3月7日

何とか既得権益を維持しようとする教会との戦い。とはいえ中世の時代ならまだしも、十八世紀も末になっては俗世を越えた力を発揮することもできず。実質的には国家の下につくことを受け入れ、形式的に何とか権威を保とうとするのが精一杯。タレイランが呆れるのにも、どことなく共感してしまう。この巻から登場したミラボーの悪友タレイランがまた魅力的。美形な隻脚で自信家で野心家で、名門出身で権力もあるけど、いまひとつ空気の読めない破滅型博打打ちという、まあ絶対傍にいてほしくはないけど遠くから眺める分には面白い。
★5 - コメント(1) - 2015年11月30日

S
小説フランス革命第3巻。これまで結託していた人物たちが次第に道を違え、かと思えばまた近寄ったりしている。この巻で新たに登場したのは、聖職者で大貴族でもあるタレイラン。「貴族は革命をこそ歓迎する」という彼は、自ら教会のあり方を変えるべく対立する聖職者たちと戦う。同じ「革命」という目標を持っていても、思想や志を異にする革命家たちはやはり一枚岩というわけにはいかないらしい。ミラボーが議会も宮廷も上手くコントロールしているように見えるが、彼が抜けた後それだけで制御不能になってしまうような、不安定な印象がある。
★13 - コメント(0) - 2015年8月28日

聖職者との闘争、国王一家のベルサイユから パリへの移転等、知らないことばかりなので、新鮮で面白い。日本史だと色んな歴史小説を読んで生き生きとした歴史認識が出来ているのに比べ、世界史では革命があった事実だけしか学んでないので余計にそう感じるのかも知れない。
★13 - コメント(0) - 2015年2月20日

3巻は国王一家がベルサイユから パリに移った後を描く。 司教タレイランが聖職の 特権没収という提案を 掲げ、物語は急転していく。タレイラン、ミラボー、 ロベスピエール…革命の 主役たちが各々の思惑で 動く様が妙に人間くさく 面白い。やや議会での やりとりが長く単調だが、 個々の人物造形が演説に 反映されているような 気がする。 マリーアントワネットが少し登場させたのは、今後への 伏線なのだろうか…
★54 - コメント(0) - 2014年11月24日

ようやく出てきたタレイラン。やはり天才というのは、「自分以外はみな愚物」くらいに根性が曲がっていないと面白くない。ようやく特権階級を追い出したと思ったら、新たな特権を作り出そうとする議員たち。人間なんてそんなもの。民主主義といえば聞こえはいいけれど、絶対的に良いといえる体制ではなく、あくまでも相対的にマシな体制であるというだけ。これは現代にも通じる話。登場人物たちの距離が近付いたり遠ざかったりすることに対する描写が少々足りないことがちょっと気になる
★5 - コメント(15) - 2014年10月11日

(A)いやおうなく日本と作中の議会をくらべてしまう。体系化されているといえばその通りだが、用意された原稿を読んで答える質問方式は面白みには欠けるだろう。その点、作中の議会にはうまく言っているかどうかは別にして力強さが感じられる。
★3 - コメント(0) - 2014年8月7日

第二身分の聖職者の動きを軸に、革命の立役者たちが、それぞれの道に分かれて突き進んでいく。ミラボーがこのまま活躍していたら、王家は存続し、フランス革命はずいぶんと違った形になったのかもしれない。
★3 - コメント(0) - 2014年7月20日

2014/05/27
★1 - コメント(0) - 2014年5月27日

CCC
分かり合うなんて幻想なんですね、分かります。思惑と思惑のぶつかり合い。立ち位置は人物で様々だが、自分の要求を通すことばかり追求しているところはかなーり一貫していている。
★8 - コメント(0) - 2014年4月20日

自信家タレイラン登場。青春のロベスピエール、慧眼のミラボーなど、それぞれの人物の対比がおもしろい。ネッケル人気の凋落を、二度の決起を成功させた民衆の自信の表れだとするミラボーの分析は、やはり他の人物の一歩先を進んでいる。だからこそ、軋轢も強いのだろう。今巻の相手は、自尊心の塊である聖職者。それにプラスして、王家を守るために革命を目指すミラボーにとって、板挟みは続く。マリー・アントワネットとの会話が象徴的だ。「革命はお嫌いですか」「嫌いだと、どうなります」「フランス王家は破滅いたします」
★20 - コメント(0) - 2013年12月26日

革命は一日にして成らず、ですね~。一言で民主主義と言っても、各々、それぞれの立場での思惑もあり、そこにはどうしても私利私欲が入ってしまうのも人間であり。大化の改新の時に豪族たちが土地を返上することに対して猛反発したのに似てる・・・かな?とにかくまあ、ミラボーです。ミラボー△!
★8 - コメント(0) - 2013年12月9日

1.タレイラン/10月10日、教会財産国有化の発議。2.ミラボー/ミラボーの入閣は阻まれる。3.ロベスピエール/ミラボーと袂を分かったロベスピエールは、マルク銀貨法に疑問を抱く。4.デムーラン/逮捕命令が出されたマラはロンドンへ逃れる。5.デムーラン/11月3日の提案から始まり、司法行政管区の刷新について議論。1780年1月15日、83の新しい県が制定された。一方、12月19日、アッシニャ債券の発売開始。
★3 - コメント(5) - 2013年10月22日

さまざまな地位の人間がお互いの利益を追求しながら渡り合う、議会の裏側がなかなかに面白い。
★4 - コメント(0) - 2013年5月8日

バスティーユ陥落後、保守的になるブルジョワ勢。封建制度廃止後は貴族たちは他国へと亡命し、議会の矛先は聖職者達へ。登場してきましたタレイラン。由緒正しき名門貴族、のせいか人を見下し過ぎててある意味面白い。ミラボーを下僕扱いしてる所とか、とんだ大将だよ。ミラボーだけがフランスの行く末を遠くまで見通してるような巻でした。ので、どーしてもロベスピエール、タレイラン、デムーランなどなどの人物像がいささか思慮に欠けてるよーな描き方になってる。しかし、私はミラボーの虜になってるので別にいい。
★8 - コメント(0) - 2013年2月7日

今ここにある民主主義は、このようにしていろいろなことを考え作られたんですねー。議員内閣制の是非、国王の開戦宣言の権利など、どのような権利をどのようにして持つのか、議論としてとても興味深いところでした。ミラボーはものすごい先見性のある人だったのですね。
★5 - コメント(0) - 2013年2月3日

- コメント(0) - 2012年8月22日

「究極の貴族主義は革命をこそ歓迎するのだ」タレイランが本格的に登場。ロベスピエールが「青い」なら、タレイランは「若い」。他人の考えを読めないし、また読む必要性も特には感じないという。将来の大外交官の片鱗、特になし。そして、ミラボーを下僕扱い。 「革命」の方は、人間宣言において「権利において平等」を謳ったものの、納税額により選挙権・被選挙権の有無が決められる「マルク銀貨法」が可決。庶民の国政参加はほぼ不可能になっていた。同時に、言論の自由も制限され始めていた。揺らぎ始める革命の理想。
★7 - コメント(0) - 2012年7月7日

「人間は間違いを犯す。国民であろうと、議会であろうと、王と同じに間違いを犯す可能性がある。我を通すために暴力にものをいわせることだって、短絡的に多くの兵隊を集めてしまうことだってあるのです」
★3 - コメント(0) - 2012年5月1日

議会というものの難しさと、立場による意見の違い。
★4 - コメント(0) - 2012年4月7日

超名門貴族出身の司教、タレイランが第1身分である教会の財産を国有にし、僧侶たちを公務員として雇用することを提案。しかしローマ・カトリックとしての意地と既得権益を逃すまいとする教会は邪魔に入る。理想と現実の解離、権力と金への執着、国民主権と国王の存在意義などなど、道は遠いです。しかし1人1人が人間臭くてどんどん面白くなってきました。ミラボー伯が一番大きな視点でものを見ていますが、病魔が襲ってくるようです…。ミラボーが亡くなった後にすべてが暴走しはじめる予感。
★6 - コメント(0) - 2012年3月27日

第3巻は、革命後の膠着状態が描かれ、ややもどかしい感じ。今回の中心は議会だが、そうなるとやはりミラボーの圧倒的存在感が印象強かった。国民主権という理想が、宗教や外交といった場面でどう具体化するかなど白熱の議論の場面もあって、そこも面白い。これからやや滞り気味の状況がどう切り崩されていくのか、楽しみ。
★5 - コメント(0) - 2012年2月7日

バスティーユ陥落から1年。 革命は膠着状態に。 ブルジョワジーは、当然のことながら保守化してゆく。 ミラボーは未だ健在。 一方、革命の立役者だったデムーランは生彩を欠く。
★14 - コメント(0) - 2012年1月28日

タレイランの台頭~アッシニャ債券の発売による教会財産国有化~カトリック聖職者の反発~革命一周年記念祭まで。馴染みのミラボーから、俄に台頭し始めたタレイラン、我らがロベスピエール、コンプレックスと恋人がいるパリの英雄デムーランと、役者も揃ってきたか。 先が気になって、読んでいてもついつい目が先走ってしまう。やっぱりミラボーはいい男だ。悩みも後悔もしない人はいなくて、反省したり弱気になったり、かと思ったら突っ走ったり周到な根回しをしたり。歴史の女神は誰に微笑むのか。
★8 - コメント(0) - 2011年11月3日

タレイランとミラボーのやりとりが面白かった。議会では右派、左派がくっきりしてきて議論の争点が掴みやすくて分かりやすい。ただ、王家は何を考えているのやら…。
★5 - コメント(0) - 2011年6月9日

n0i
宣戦講和の権限を立法権と執行権が分有する、王と議会は協調しなければならないと、そう私が主張するのは、別な言い方をすれば、
★3 - コメント(2) - 2011年2月15日

第三身分の蜂起に同調して革命を成功に導いた聖職者だが、国民議会では聖職者の特権を奪う決議が次々と可決されようとしていた。聖職者達は果敢に抵抗するが…。 いわば革命の第二フェーズ。体調が悪くてどうなることかと思ったミラボーも再び活躍。立場を変えてしまったロベスピエールは今後どのように動くのか。 若干、次の展開への繋ぎに思える巻だったが、テンポ良く読ませる技は快調。 先の展開が楽しみ。
★7 - コメント(0) - 2010年12月6日

1789年10月。革命の舞台はヴェルサイユからパリへ。富を独占する聖職者がついに槍玉にあげられる。自ら教会の破壊を推し進めるタレイランの目的とは何か? 革命の本道を目指し、天下をかけた戦いが始まる。 『聖者の戦い』といえばいかにも響きは良いが、その実はというと利権絡みであれこれともめている、いかにも俗っぽい聖者の姿が覗いており、実に皮肉なタイトルである。
★4 - コメント(0) - 2010年4月1日

★★★☆ 本巻はバスティーユ襲撃やヴェルサイユ行進に匹敵する歴史的事件はありませんが、登場人物の描写はそれを補っていると思います。
★4 - コメント(0) - 2010年1月14日

まだまだこれからよね。それにしても、いつの時代も男って…。
★2 - コメント(0) - 2009年10月18日

あーいえばこー言う・・・。政治家も生臭○○も、今も昔も何ら変わらないのかも(笑)。
★1 - コメント(0) - 2009年6月17日

革命の中で宗教はどういう目にあったのだろう。軍事力は実際にはだれの手にあったのだろう。さらに聖職者と軍隊と王権がどのように絡み合っているのか。第一巻、第二巻はそんな疑問が消化不良のままにあったが、私の期待に応えるかのようにこの第三巻で佐藤賢一はちゃんと押さえてくれていた。しかも引き続きドラマティックな語りである。 仕組まれた「国家挙げての国民的行事」に熱狂する市民たちを見よ。 一時的に生活苦を忘れ、政治の混乱に目をつぶり、新体制の明日を知ろうともせず、狂喜乱舞する。 遠い国の昔のお話でもなさそうだ。
★3 - コメント(0) - 2009年5月31日

それぞれの思惑を超えて突き進む革命は止まらない。ミラボー、タレイラン、デムーラン、ロベスピエール・・・独白で描かれる様々な思惑が実に面白い。
★3 - コメント(0) - 2009年5月30日

発刊まで期間が開きすぎ…盛り上がらなくなってしまった。個人的にはフーシェをどのように書くか興味がある。歴史好きな方にオススメです。
★1 - コメント(0) - 2009年5月25日

3巻目にして作者の人物の内面に切り込む描写が現れてようやく持ち味が出てきました。ミラボーが非常に魅力的に書かれています。フランス革命初期の議会の運営とカトリック、王室の関係が興味深く描かれ続巻が楽しみです。
★3 - コメント(0) - 2009年5月21日

小説フランス革命の3巻ということで、バスティーユ陥落後の革命の進展を描写。革命後の憲法制定議会の中で右派となった聖職者グループの既得権剥奪に対する抵抗を中心にしている。タレイラン、ミラボーは野心家でありある意味分かりやすのだが、今後の進展でどのようにしてロベスピエールが急進化していくのかが興味がある。
★1 - コメント(0) - 2009年5月18日

男たちの理想と野心、それに弱さの描写が本当に上手い。相変わらず筆がのっている感じで一気に読んでしまった。ミラボーの豪胆さも好きだが、ロベスピエールやデムーランの成長物語として読んでも面白い。
★5 - コメント(0) - 2009年5月11日

聖者の戦いの 評価:56 感想・レビュー:45
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