追想五断章

追想五断章
あらすじ・内容
五つの物語にひそむ秘密。精緻な本格ミステリ
古書店に居候する芳光は、依頼を受けて五つのリドルストーリーを探し始める。やがてその著者が、未解決事件の被疑者だったことを知り──。精緻でほろ苦い、大人の本格ミステリ。(解説/葉山 響)

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追想五断章の感想・レビュー(3279)

図書館
★2 - コメント(0) - 3月21日

依頼により故人が書き残した5編の小説を探していく内に二十数年前の事件の意外な真相に繋がっていきます。バブル崩壊後の大不況による倒産や就職難などの時代背景も合わさって全体的にどんよりと暗く重たかったです。
★28 - コメント(0) - 3月14日

バブル崩壊の後の話。インターネットとかを手軽に使えない時代にしたかったのかな?こつこつ積み上げてきたものがどーんと最後にやられる感じがおもしろかった。
★12 - コメント(0) - 3月14日

古本屋で足かけに働く青年が依頼を受け5編のリドルサストーリーを探すミステリー。公衆電話とかがある一昔前の時代が舞台。余計な部分が削ぎおとされており、結末の真実に至るまでの経緯にしても何の違和感もなく、良質のミステリーだった。まさに精緻でほろ苦い。
★15 - コメント(0) - 2月22日

5つのリドルストーリーを追いかけながら、1人の男性の過去や事件の真実を追って行く話。それぞれのリドルストーリーに用意された結末が、パズルが組み変わるように入れ替わるとき真実が浮かび上がる、その構成を違和感なく描ききる様は流石だなと思います。主人公が居候している古書店の薄暗く埃っぽい雰囲気に、バブル崩壊後の世間の鬱屈した様子が重なって全体的にどんよりした空気感が漂っているのがまたいい味を出していました。北里参吾の手紙や小説の中で使われる語彙が難しく、何度も辞書で引きながら読みました。
★10 - コメント(0) - 2月13日

嘗ての過去を追想したとある家族の人生の断章。身内の都合で休学し叔父の古書店で働く芳光。本を買い戻したいという依頼から叶黒白という筆者が書いた他4作のリドルストーリーを探す事に。リドルストーリーとは読者に結末を委ねた小説でその5編にはそれぞれ本編とは別に筆者が遺した結末がある…5つの断章とそれぞれの結末に籠められた叶黒白(北里参吾)の家族に対する想い。そしてある趣向が凝らされていてもう1つの意味になると全てがひっくり返ります。人生という物語…ハッピーエンドで終えるかそうでないかは自分自身…(ノ_<。)
★31 - コメント(4) - 2月7日

図書館本。文庫は分からないですけど、単行本は、ページもめくりやすくて、すごく読みやすい本でした。変なこと書きますけど、映像化するならこっちでしょうと、今さらながら思う。なんで、『インシテミル』やっちゃったかな。個人的な意見です。こっちのほうが、より面白そうだなと思っただけです。できた作品にどうこうということではありません。単純に思っただけです。勝手なこと書いてます。スミマセン。いやー、すみません。
★31 - コメント(0) - 1月20日

途中で想像していた結末に落ち着いたので、なんとなく物足りない感じでした。主人公の苦境を描くために、大学を辞めざる負えなかった状況をもっと表現してもよかったのではないかと思います。助手役の久瀬さんが途中退場してしまったり、伯父さんから「諦め」という言葉しか出てこないところが陰鬱過ぎて残念な感じでした。裏を返すと「挫折」や「敗北」の表現が味わい深くできています。
★5 - コメント(0) - 1月17日

一昔前を思わせる空気が漂う文章。それだけで物語に深みが増している気がする。そもそも何が原因で事件は起きたのか?そこが明確になっていない。5つの物語を読み、記憶を手繰り寄せ、真実を知った可南子は、何を思いその後どうしたのか?この物語そのものがリドルストーリーなんですね。
★8 - コメント(0) - 1月1日

大変面白かったです。一読するともろもろの位相が定まったように思えますが、それでもなお何かしらの組み換え可能な《すきま》のようなものもある気がします。毎回この作者の感想で毎回書いてる気がしますが文を追っていく、言葉を読んでいくのが本当に良い体験になります。バブル経済の崩壊後が背景としても描かれているのですがそこで動いているような澱んでいるような人々もしっくりきています。読み始めは古本屋が出てくる話は気が重いなあと思っていたのです。良い意味で期待を裏切られました。また、『氷菓』に通ずるような、というかrevi
★5 - コメント(0) - 1月1日

素晴らしく丁寧な作品。隠れた真相自体は、ミステリーではよくあるものだが、物語の中での使い方もうまく、小道具のリドルストーリーの使い方もひねりがあって、素晴らしい。
★9 - コメント(0) - 2016年12月22日

初読は文庫本で今回は4年ぶりの再読。米澤さん自身が『追想五断章』という作品を書きながらその中で5つのリドルストーリーも考え、さらにはある仕掛けでそこに真相を潜ませるということをやってのけてるのが本当に見事としか言いようがない。相変わらず「雪の花」の言わんとするところはわからなかったけど、この作品自体がリドルストーリーだと思えばそれはそれでいいのかなと思う…自分の理解力・想像力が足りないだけかもしれません。
★6 - コメント(0) - 2016年12月6日

凄い物語である。 古本屋に働く若者が、ある男が書いた五つの小説を探す話しなのだが、作中に出てくる小説がどれも面白い。 小説を探す過程もとつとつと描かれテンポ良く物語が進められる。 この物語。どこから書き始めたのか、皆目検討がつかない。 すごい物語であった。 物語のタイトルがまた良い。『追想五断章』 五文字である。
★7 - コメント(0) - 2016年11月14日

少々暗い。古本屋でのバイトの傍ら、五つのリドルストーリーを探す青年の話。作中のストーリーはそれぞれに趣向を凝らしており楽しめた。しかし、特に意外な真相が判明するわけでもなく、最後もアッサリ終わる。ラストとしては充分綺麗な締めだが、米澤さんの他の作品と比べると地味だし余韻が残らない。主人公の青年もあまり魅力がない。しかし、途中で父親の一周忌に故郷へ帰り、自分の境遇を振り返り自室で涙するシーンがいい。他人の物語を探している途中で、夢も希望もない自分の物語を見直し、その虚しさに心にまで雨が降っているようだった。
★12 - コメント(0) - 2016年10月31日

趣向は凄まじいと思ったのですがどうも乗り切れず。
★3 - コメント(0) - 2016年10月29日

全体的に暗く重い作品。ちょうどバブルが弾けたころの時代背景なのに、受ける印象は時代めいていて少し古臭い。だからこそ、謎の美女が亡き父の五つの掌編の探索を主人公に依頼するという物語が成り立つのかと思える。五つの掌編がリドルストーリーであると同時に、作中のそれぞれの人物たちのその後も描かれておらず、二重の意味でのリドルストーリーとなった構成が興味深い。派手さはないけど読み応え十分。面白かった。
★52 - コメント(0) - 2016年10月23日

私の世代だと真っ先に連想するのはロス疑惑だけど。米澤さんの男主人公の中では好感が持てる方。作中作の完成度が高い。さすがだ。結局リドルストーリーはリドルストーリーのままだったように思う。
★112 - コメント(0) - 2016年10月11日

五つの物語を探していくのが謎解きのようで面白く一気に読み進めました。リドルストーリーの結末がああなるのも予想できず、その意味が・・・なんて驚きです。米澤穂信さんいくつか読んでますが、これもまた良かったです。
★10 - コメント(0) - 2016年10月5日

古本屋でバイトしている芳光は、客としてやって来た女性からある人物の著書を探して欲しいと依頼を受ける。 全体としてちょっと暗い印象だけど、読みにくいという事も無かった。
★1 - コメント(0) - 2016年9月16日

hk
滅多にお目にかかれない秀逸な作品だ。物語の結末部分をあえて隠し、余韻を残すとともに読者の想像力を喚起する手法をリドルストーリーという。本書はこのリドルストーリーをスパイスとして人心の機微を圧倒的な筆力で描写している。作品の根幹をなす5つのリドルストーリーにおける古風で剛毅木訥な筆致、主人公の独白部分における淡々としながらもどこか物憂げな筆致、ヒロインからの手紙における清楚さの中に屈託を潜ませた筆致、これらを円滑に使い分けることで作品に深みと味が醸し出されている。真相は藪の中ではなく、真相は読者の中である。
★16 - コメント(0) - 2016年9月13日

3点(5点満点) さらっと読みやすい。
★2 - コメント(0) - 2016年9月11日

ほんとよくできた構成ですね。ままならないことばかりで重いのですが、謎が解けていくところに引き込まれてどんどん読み進められました。読みやすいけど読み応えがあって、大人の本格ミステリーというだけありますね。
★4 - コメント(0) - 2016年8月31日

小説がテーマの小説というのも中々面白い。ただ、結末は、何となく予想がつきました。このお話がリドルストーリーで無くて良かった。
★3 - コメント(0) - 2016年8月14日

難解。米澤さんの描く、日常生活の延長線上にある推理が好きですが、この作品は、厳密に言うと作品の中に出てくる小説が難しかったです。 娘さんは孤独な人生を生きていくのでは、と不憫です。
★3 - コメント(0) - 2016年8月12日

再読。 面白いと思うけれど、でもどうしても読むとざらざら、落ち着かない気持ちになります。 滲む悪意より、どうにもできない虚無感の方が強いのかなと。
★9 - コメント(0) - 2016年6月20日

大学を休学せざるを得ない芳光は、居候先である伯父の古書店でバイトをしていたが、そこに亡き父の5編の作品を探して欲しいと可南子から依頼される。発見した編は其々奇譚っぽく、更にある共通点が垣間見ることができる。リドルストーリーでありながら何故結末だけ可南子の手元にあるのか。「青春去りし後の人間」を描いたとあるが納得。娘の知らない若かりし父の青春、庭をいじるだけの老いた父。父が娘を守る為に捨てた人生に、また捨てきれなかった物に潜められた事件の概要を紐解く可南子。生きることは難しいと感じての読了でした。
★50 - コメント(0) - 2016年6月14日

リドルストーリーの結末を暴きつつ、最後はリドルストーリーで終わるという構成がニクい。読みやすい文章のためか、湿った内容のわりには陰鬱な印象は受けませんでした。
★10 - コメント(0) - 2016年6月9日

古書店が舞台なのも、依頼を受けて遺された小説を探すのも、そもそも主人公が儘ならない状況なのも、更にそれら全てがどんよりとしたテイストで描かれているのも、とても好みです。辿り着く真相は想像していた通りでも、探しあてた5つの小説を主人公と一緒に、暗〜くドキドキしながら読みました。古い語彙を調べながら読むのもまた一興。
★11 - コメント(0) - 2016年6月8日

5つの話が複雑に絡み合って、全体としていい味を出していた。星4
★6 - コメント(0) - 2016年5月22日

うぉぉ。やはり重い。と感じてしまった。満願からここまでの間に読了した本が影響してかズシッと怖い❢本当にホラー?ミステリー?両方!って米澤ジャンルですねぇ☆江戸川乱歩さんのテイストも少し感じてしまいます。だから年齢を知ってビックリでした。私より一回り年下だったとは……。しかし読ませてくれます。本当はすぐさま再読した方がもっといいのだろうなぁと思うのですが、今はやっぱり重い~。でも、面白かったです。笑う方じゃなくて興味深いの方です。
★58 - コメント(6) - 2016年5月21日

読者に結末を委ねるリドルストーリーが核となる話。話が集まるにつれ明らかにされていく過去も進んでいく現在も、未来となる結末も全てが暗くて、救いのなさでどんよりしてしまいました。それでも次の作品を読みたくなる不思議な魅力があります。
★16 - コメント(0) - 2016年5月19日

米澤作品は、それほど読んでないけれど、どれも違うパターン。引き出しの多さに驚かされます。物語の中の物語がシュールでまた良かった。
★15 - コメント(0) - 2016年5月19日

ゆったりとした過ぎる時間が心地よい話。父の遺稿を探して欲しいという女性。その五つのリドルストーリーを探すことにした古書店の居候芳光。行方も知らぬ物語を追いかけるうちに著者が巻き込まれたある疑惑に行き当たる…。「最後の一行が凄い!」と銘打たれた作品は良く見かけますが、これはその「最後の一行」の力を見せつけられる話。同作者の「儚い羊たちの祝宴」ともまた違ったよさがあります。秘密を閉じ込めたまま、大切な誰かを想って、断たれた物語。時を経て真の形を取り戻した物語は、いったい何を語っているのでしょうか…。
★63 - コメント(0) - 2016年4月19日

si
パッとしないお父さんかと思いきやなかなかの個性派でした。静謐さが伝わる文章、内容は別にして…読んでて心が落ち着く。
★10 - コメント(0) - 2016年4月8日

うーん ちょっと イマイチ
★1 - コメント(0) - 2016年3月28日

2009-1223
★3 - コメント(0) - 2016年3月26日

古書店に居候する芳光の元に結末がわからない5つの小説を探して欲しいとの依頼が来ます。実はその小説は22年前の事件に関係しており、読み進めるごとに謎が少しずつ解明されてゆきとても面白かったです。 1つ難点があり、5つの小説もとても面白いのですが、自分には難しい漢字や言葉が多くて読むことが大変でした。次からはこの作者の本は電子書籍で読もうと思いました。
★8 - コメント(0) - 2016年3月19日

タイトルと表紙に興味を惹かれなかったので後回しにしていたけど、とんでもない!小説を書くようなタイプではなかった父が残したとされる、5作の小説を探して欲しいという依頼を受ける書店員の話。手がかりもない中どうやって探していくのか?見つかった小説に隠された秘密とは?など、さまざまな謎がすべて繋がろうとする頃、最後の最後で辿り着く真相に迫った時の高揚感はさすが米澤さんと言わざるを得ない。個人的には、米澤作品の中で上位に来る面白さだった。
★13 - コメント(0) - 2016年3月17日

行方不明のリドルストーリーを五編探し求める話。話の中にそれぞれの話が入れ込まれていて手の込んだ作品だなあと思った。どの話も苦くやるせないような後味のうえ、枠物語も雰囲気が暗く、精緻な文章と相まってなんともいえない独特の味わいだった。読み終えてこれは氷菓の進化形だったのかなと思った。カタルシスを求めたいときには不向きな話だと思うけどこれはこれで。
★7 - コメント(0) - 2016年3月12日

図書館本。米澤作品 初読み。恥ずかしながら、所々知らない漢字や言葉があった。リドルストーリーというものも初めて知った。最後の一行の入れ替わりは想像出来たけど、その理由は想像よりも深かった。話の背景は暗いけど、展開がよく読みやすかった。読むのに少し日数がかかったので、冒頭に可南子の文章が載っていることも忘れていた。読み返してスッキリ。他の米澤作品も読んでみたいと思った作品だった。
★14 - コメント(0) - 2016年3月9日

追想五断章の 評価:70 感想・レビュー:1217
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