抱擁、あるいはライスには塩を

抱擁、あるいはライスには塩を
あらすじ・内容
三世代にわたる「風変わりな一族」の物語
東京・神谷町の洋館に暮らす柳島家は、ロシア人の祖母、変わった教育方針、四人の子供のうち二人が父か母が違う…等の事情で周囲から浮いていた。時代、場所、語り手を変え、幸福の危うさ、力強さを綴る。

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抱擁、あるいはライスには塩をの感想・レビュー(1824)

子供は学校へ行かせず自宅学習、大邸宅の中には叔父や叔母まで同居し、更には四人兄弟の内上と下がそれぞれ腹違い、種違いと言う世間から見ると異様な桐島家。様々な語り手が時代を前後しつつ物語は進んでいく。衝撃的な絹さんの告白。竹治郎さんを思うと複雑な気持ちになった。最終章は最も「桐島家らしい」陸ちゃんが語り手なのが良かった。「世のなかは本のなかに似ている」陸ちゃんらしい言葉。家族は永遠に続くようでも、いつかは離れ離れになってしまう。当たり前の事なのに、考えたこともなかったなぁ。
★1 - コメント(0) - 3月22日

抱擁、は家族との繋がりを、ライスに塩を、は自由への祝福を表していると思う。一方は、反発しながらも柳沢の家に居着き、家を守り続けた菊乃の世代。もう一方は、外の世界に生きる場所を見つける望たちの世代。後半で家族の秘密が明らかになり、家族の誰もが本来的な意味で幸せではないことがわかってしまう。菊乃と百合と、子供のままの陸子だけが残される物悲しいエンディング。
- コメント(0) - 3月7日

豪邸に住む貿易会社を経営する一族の3世代に渡る物語です。学校に通わず家庭で教育を受けるという方針の中で育っていく子どもたちの成長ぶりが、時代や視点を変えて語られ、狭く深い世界をのぞいた気持ちになりました。外国のまちの風景の描写がすごく素敵で、読みながら街に立っているように感じます。
★4 - コメント(0) - 2月10日

家族のそれぞれの背景,想い,交流,どれをとっても奇妙で違和感のある出来事のあるはずなのに,読むにつれて柳島家に対して暖かい気持ちになっていた.最後には柳島家の人達の方が一般の人々よりも気持ちに正直に素直に誠実に人生を過ごしているのではないかという気さえした.実直,それが「ライスには塩を」の意味なのかなと自分なりに解釈した.周りから見れば柳島家は違和感の塊,でも柳島家の中ではいろいろな想いや秘密が複雑に絡み合って彼らにしかわからない世界がある.その一端を見れたような本書.読んでよかった.
★1 - コメント(0) - 1月20日

何かが決定的に一般的な人とズレている家族を描いたもの。 すごいものを読まされたような気がする。世の中から結果的に隔離して生活していると、狂うのが正常なのだろうか?折り目正しく誰もが奇妙だ。
★1 - コメント(0) - 1月17日

家族のことはその人たちにしか分からない。秘密にしてなくてもそれは秘密みたいなものだと思う。そして、家族を構成する人が多ければ多いほど複雑に絡み合って、本人たちも分からなくなる、色々。 この本と同じではないけど自分の家族も変わっていて、苦しかったりそれでも愛おしかったりする。その思いを少しずつ溶かしながらじっくり読んだ。 私は江國香織が好きで、この本は同じく江國香織好きの兄が読み終わってからくれた。兄も色々思うところがあっただろう。あと最初に書いたが家族のことは秘密みたいなものだ、他人には分からない、なのに
★2 - コメント(1) - 1月7日

語り手、時代が次々と変わっていくので混乱しながら読み進めていった。変わった家族のそれぞれの話。何ケースかの不倫がでてくるけどそれも正しいと思わせられてしまった。 桐おじさんが亡くなったのが唐突で驚いた。本を読みながら驚きで声出すのは初めてかもしれない。。笑
★3 - コメント(0) - 1月5日

家族構成や教育方針が変わっていることで、周りから奇妙がられる洋館に住む家族の話。時代や語り手が各章で変わり、様々な視点からその奇妙さが見て取れます。登場人物がみんな気難しく思考が独特なので最初はとっつきにくいですが、100ページ後半くらいから、親しみが出てきて俄然面白くなりました。そして、ラストは淋しい気持ちに…。気づかぬうちに家族が離散し、衰退していく様子が巧みに書かれています。
★11 - コメント(0) - 2016年11月17日

これも図書館に返さなきゃで最後まで読めなかった。教育は学校ではなく家庭で、ってやつ最高。義務教育的にありなのかな?それなら私もそう育てて欲しかった
- コメント(0) - 2016年11月12日

大きなお屋敷に暮らす柳島家の三世代にわたる家族の物語。時代と視点があちこちに飛びつつ進められてゆく形式で、一家の事情がひとつ、またひとつピースがはまってゆき途中からはぐいぐい読まされました。世間から見ればだいぶ風変わりな考え方、生き方をしている人が多いけれど、でもみんなそれぞれ家族を愛していて読み終えた後あたたかな余韻が残りました。菊乃世代、陸子世代それぞれのきょうだいの横のつながりがなんかとてもいいなと思った。絹さんの最後の秘密には驚きました。読むごとに竹治郎お祖父ちゃんが好きになってゆきました。
★7 - コメント(0) - 2016年10月16日

柳島という一族の人生を三世代に渡ってえがいた長編家族小説。ひとから「お邸」と呼ばれる豪邸に暮らす一家の子は、学校に通わず家庭で教師を受ける。母や父のちがうきょうだいがいて、独身の叔父や出戻りの叔母もいる。「風変わり」とうわさされる家族の風景には小さくも無数の秘密が隠されていて、それでもおだやかな幸福と輝かしさがあった。面白くて、じっくり読みたくて、なかなか時間がかかってしまったけど大満足のため息。特に子世代孫世代の姉弟関係の描写に愛情が溢れていて満ち足りた気持ちになった。
★6 - コメント(0) - 2016年9月12日

年代や語り手があれこれで、正直読み切れるかと思いましたが、読後圧倒されました。 不思議な物語でしたが、一編ずつが短編小説の匂いがします。
★4 - コメント(0) - 2016年9月10日

人と人がつなぐお話だなと思いました。恋愛小説というより歴史小説みたいだった。
- コメント(0) - 2016年8月6日

家族のお話。親戚が少ない自分は羨ましく思う部分もあった。長編なのにすらすら読めて、家族と過ごすいまを大切にしたいと思った。
- コメント(0) - 2016年7月31日

ひとりひとりがとても個性的な、三世代の家族のお話。「人生」を書いた話って作家さんの特徴が出る。現実感がなく、懐かしさや寂しさがあとを引くような、それでいて素敵な物語だった。恋愛要素も間違いなく江國さんらしくて、嘘でしょってくらい常識を越えていて、でも堂々としてるから納得せざるを得ないような。豊さんには1番驚かされた。結果的には同じことして、復讐か?とか思ってしまうくらい。悪気がないのも、周りが受け入れているのも、いやー、こわい。小説だもの、現実とかけ離れてるからこそおもしろい。江國さん、もっと読みたい。
★3 - コメント(0) - 2016年7月18日

いびつな家族、大家族同居なのにどこか独りの匂いがする話。恋や愛が結婚とは結びつかなくて、それでも繋がりのある家族の形がガラス細工のようだった。「抱擁、あるいはライスには塩を」の意味合いを示唆するあたりはああ、こういう家族の物語なんだと感じ入ったけれど、そこから先は普通の家族としてばらばらになっていくのかなあと思った。
★2 - コメント(0) - 2016年5月5日

家族の話。他人からどう見られ思われようと、家族にしかわからない世界がある。 人の数だけその世界がある。「標準」「普通」などない。
★1 - コメント(0) - 2016年4月30日

自分の両親や祖父母にも物語があるのだろう。まるで予想もつかないようなドラマティックな事もあったかもしれない。そんな事を思わせる柳島家3世代のお話。大きな洋館に一族で暮らし、少し風変わりで時代から取り残された様ではあるが微笑ましい人々。章ごとに視点が変わるので少しずつ彼らが立体的になり、匂いや色彩を帯びてくるようだった。桐之輔がステキ。
★17 - コメント(0) - 2016年4月29日

柳島家の三世代の歴史を描いた物語です。時系列はバラバラで、語り手も章ごとに変わる形式ですが、読みやすいです。大きな洋館に住むお金持ちの大家族には独特の習慣や言い回しがあります。子供には義務教育を受けさせない、食事にはワインを等々。確かに家族には独自の習慣や言い回しがあります、それを家庭の外に持っていくと変な人になってしまったりするような。結局どんなに幸せな家庭の風景も、外から見るといびつに見えたりする可能性があるのだろうと思いました。それぞれが秘密や孤独を抱える優雅で甘やかな生活は見ていて楽しかったです。
★20 - コメント(0) - 2016年4月18日

1番心に残ったのは、菊ちゃんの結婚生活の話。昭和はね、これでもまかり通ってた。でも恐ろしいのは、今の平成時代に同じ感覚の人たちがまだまだ大勢いることですよ。嫁は家族の手足となって動く労働力であり最下位であり、従順で優しく、夜の生活も貞淑で…ってね。結婚前のその人の人生は無かったことにされちゃうんです。菊ちゃんは助け出されて良かった。考え方はアレになっちゃったけど(笑)ある意味、姑にならなくてよかったですね。時代はどんどん変わり、人間も沢山の変性を遂げていく。壮大な物語でした。
★1 - コメント(0) - 2016年4月12日

世間の人々から受け入れられなくとも、柳島家の家族はあたたかい。 寿司屋の大将がお邸に行って、見てきた事、感じた事が全ての様な気がする。 家族の中にだけある慣習や流行語。バラバラな時系列で様々な語り手が紡ぐ物語。久しぶりの江國ワールドを堪能しました。
★2 - コメント(0) - 2016年4月2日

物語に入っていくまで苦労した。中盤でやっと言葉を味わえた。奇妙で煩わしくて愛おしい家族の物語。
- コメント(0) - 2016年3月12日

お金持ち大家族の栄枯盛衰。寂しく物悲しいラストに。絹さんの告白は衝撃だったけど、やはり大切な人を裏切る行為をすると必ず返ってくる。そういう環境を見て育つ、もしくはDNAでその子供も同じようなことをするようになるんだなと思った。偉大な親を持つことによる子供たちの葛藤も辛かった。
★14 - コメント(0) - 2016年3月10日

家族であっても、人はひとりひとりで、なんだかその断片のようなものを見た気がした。みんな秘密をぶらさげてるんだなあ、
- コメント(0) - 2016年3月9日

再読。 美しい一族。 甘いためいきをつく古く広い家。 いろんな事があって変化していっても、愛するモノ達は変わらずに、そこにいてくれる。
★5 - コメント(0) - 2016年1月6日

幸せについて考えさせられた。おばあさまの話は驚き。同じ時間を過ごすことで家族になって、そのあとは思い出が人を結びつけるのかな。
★3 - コメント(0) - 2015年12月16日

とてもおもしろかった。タイトルと本の装丁もとても好み。柳島家のような洋館に住んでみたい。今まで、江國香織の小説は恋愛小説ばかり読んでいたが、家族ものの方が今の自分にはあっているようだ。
★3 - コメント(0) - 2015年12月5日

不思議な話すぎるけど、なんか読んじゃう(笑) 一言で言うと、変な一族の話。 笑えない。
★1 - コメント(0) - 2015年12月5日

面白かった。それ以上の感想をうまく語ることが出来そうもない。ちょっと奇妙で複雑な家族と彼らに関わる人たちが、時系列を前後させながら、その時々の出来事を、かわるがわる語っていく物語。悪気のない優しさと残酷さ、様々な価値観、それらすべてを慈しむようなまなざしは登場人物のものなのか、作者自身のものなのか(書いてて自分でも意味がわからない)。とにかく、面白かった。タイトルもとても素敵。「いい匂い」がする本。
★2 - コメント(0) - 2015年11月12日

移り変わる世相、失われた時間のことを強く感じました 個人的に、陸子と卯月の関係性が理想過ぎて泣きそうでした 光一に関しても良い嫁を貰えてよかったね…というかんじで、親世代の若い頃の洒落にならないゴタゴタ(菊乃と豊彦はなんだか不気味だし、婚家での百合は本当に可哀想だし…)に比べたら、成長してそれぞれの生き方を見付けていく子供たちのくだりが好ましかったです
- コメント(0) - 2015年10月11日

約600ページの厚さにもかかわらず、読み終わるのがさみしく、でもページをめくる手を止められない。柳島家の物語にずっと浸っていたい。 ちょっと風変わりでナイーブな人たち。 ずっと同じではいられないけれど、無条件に受け入れてくれる家族への信頼感は決して揺らがない。 「かわいそうなアレクセイエフ」「みじめなニジンスキー」この合言葉を使ってみたい…
★1 - コメント(0) - 2015年10月3日

m
江國さんの家族小説。どこか浮世離れしていて風変わりな一家。上品で凛としていて柳島家好きだなぁ。光一、優しい人に育ったんだなぁ、結婚出来て良かったねぇ、となぜか親目線で読んでしまった(笑)桐叔父と卯月が特に好きだったので、叔父が癌で亡くなる章は読むのが辛かった。皮肉なことに最後は女三人だけが家に残る。冒頭の陸子と卯月が小学生で、賑やかだった頃との対比が切ない。家族の最盛期って子供が小さいうちなのかなぁと考えてしまった。「かわいそうなアレクセイエフ」「みじめなニジンスキー」
★16 - コメント(0) - 2015年9月30日

おもしろかった。 久しぶりの長編作品、出会えてよかった。
- コメント(0) - 2015年9月19日

3世代に渡る物語。登場人物がわかりにくいのかと思ったが、物語にのめり込み読書了解。母絹さんの物語がせつなかった。
★4 - コメント(0) - 2015年9月18日

小学校のお話で始まる所が秀逸だと感じた。百合叔母に感情移入しながら読んでいると、家の中にいたいと思う性格でも生きていけるのだなと思うけど、ろくな人生にならないような気がして辛かった…
- コメント(0) - 2015年9月7日

柳島家の人々の愛情や幸せは他人の物差しでは測れない。 というよりそういうものを超えたところで、時代の大きな流れや運命に 一人ひとりが潔くとうとうと身を委ねているところが この小説のスケールの大きさだと思う。
★2 - コメント(0) - 2015年8月24日

ai
長編で登場人物が多い物語。それなのに、グングンと世界に入り込める作品でした。たくさんの登場人物がいて、章が変わるたびに主観(主人公)も年代も変わって、3世代の男女がそれぞれの個性をしっかり発揮してくれています。江國香織さんの物語は、ドロドロした内容をサラリと書き上げる感じが気に入ってます。私個人的には今まで江國香織さん作品の中で一番好きだけどな物語でした。
★5 - コメント(0) - 2015年8月10日

タイトルからよく内容がわからない感じ、表紙が美しくて手に取りたくなる感じ…江國ワールドそのものです。 ちょっと奇妙だけどほっておけない登場人物設定に、どんどん引き込まれました(*^_^*)
★3 - コメント(0) - 2015年7月15日

4 長い長い物語。読了に一週間以上かかってしまった。複雑な構成で成り立っているある風変わりな裕福な家族の話。3世代に渡り、時代が次々に前後するので一瞬の切り替えか必要。登場人物のそれぞれの思いが交差して、独特な世界を作っている。一番魅力的だったのは桐之輔叔父だった。
★13 - コメント(0) - 2015年7月13日

数年ぶりに江國さんの作品を手に取ってみた。ホントに風変わりな家族像。裕福だけど不自由に見える。何に満足するのかは本人次第。
★3 - コメント(0) - 2015年7月9日

抱擁、あるいはライスには塩をの 評価:58 感想・レビュー:574
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