トロンプルイユの星

トロンプルイユの星
あらすじ・内容
ある日突然、私のそばから人や物が次々に消え始め、それらは最初から「無かった」ことになっていく…。当たり前の日常が孕む不確かさと、今ここにある世界のきらめきを色鮮やかに描きだす。第34回すばる文学賞受賞、鮮烈なデビュー作!

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夜行
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トロンプルイユの星の感想・レビュー(412)

ふわふわっとした読み味。新しいバイトの女の子、カカオサブレ、企画案とサトミの職場の中で次々と消失する物や人。「思い出を共有する相手がいない、その時に一番大切な人がいなくなる」不思議で孤独で切ない物語でした。表紙はキラキラと輝いて可愛らしいのに…。手でつかみたいけど、するっと透けて取れない感じです。「流れ星を見つけると一点ではなく全体を眺めるように見る」星空を眺めるシーンと、人通りの多い交差点を見下ろす喫茶店で流れていく人たちを眺めるシーンの対比が印象に残りました。
★14 - コメント(0) - 2月23日

なんの予備知識もなく読んだからか、とにかく不思議な世界に連れていかれた気分。ひんやりとした孤独な空気。けど、みんなそういう中で暮らしているのかも、、と考えた一冊。
★1 - コメント(0) - 2月13日

【すばる文学賞作品】もどかしい夢の中のような世界観は、まるで芥川賞作品のよう。短くてあっと言う間だし、簡単な文章にしては難解で、どうも消化不良。
★49 - コメント(0) - 1月20日

図書館で読んだ本をせっかく買ったので再読してみました。やはり切なくなります。あったものが自然となくなっていく、それに気づけたはずなのに。
- コメント(0) - 1月20日

忘れないように記憶をたどってはいくが、結局、忘れていた記憶にたどりつく。記憶なんて実際は曖昧で美化されていくものだ。でも、この本が意味することは何だろうか。図書館の本。
★1 - コメント(0) - 2016年12月15日

なんて言ったらいいの...遠野に負けてしまったんだ...久坂さんのネックレスはきっとなくなってしまったのだろう、それも気付かずにただただサトミも「動いていくもの」の一部になってしまった。久坂さんは、今、サトミを思い出しているのだろうか。今、サトミを探しているのだろうか。ただひとり、孤独に耐えながら。きっともう会えないと思うけれど、それでもサトミは久坂さんを思い出して再開してほしい...。「同じこと」を繰り返しながら。それでも学生の時とは違って、トロンプルイユを、連鎖が断ち切れますように。
★4 - コメント(0) - 2016年10月23日

淡々とした文体に詩的なことばや想起的なことばの表現が混じり、読んでて心地良い。が、この小説のキモはやはりストーリーでしょう。ぐいぐい読まされた。怖いなと思うし、あってもおかしくないなとも思う。異化作用ばっちり。ただ、ちょい藤子F先生と筒井康隆さんぽい。小説の完成度は抜群だし、とても面白かったので別にいいんですけど。「もう誤魔化すことはしません。自分が見たものは見たと言います。たとえ誰もわたしの言うことをわかってくれなかったとしても」そして運命に対峙し、宿命のように敗北する。敗北したことさえ忘れさせられて。
★2 - コメント(0) - 2016年10月4日

途中からの不思議な展開にドキドキしながら読みましたが、最後には久坂さんと再会してほしかったなぁ。
★1 - コメント(0) - 2016年7月18日

えっ、久坂はどうした!?開封済みのハッカ飴の缶から始まるミステリーを、主人公と久坂との不思議なデートと交わされる会話に「何この禅問答?」を、人材コンサルティング会社・遠野との薄気味悪いやり取りにパラレルワールドを…と物語の流れに変化を感じながらも行き着いた先が『騙し絵』って…。最後の方に『ぎりぎり届かない位置に埋め込んであるガラス球を何人もが触ろうとジャンプする』の件があったが、理解者を得られたのも束の間でそれが指の間からすり抜けてしまいながらもなお手を伸ばし続けている、久坂のそんな姿が重なって見えた。
★4 - コメント(0) - 2016年7月4日

表紙と題名の鮮やかさに惹かれて読んだんですけど、こんなに切ないとは思わなかった。藤田さんがまた久坂さんに会うことはないのかな。題名も、読んだ後だと悲しく感じる。
★2 - コメント(0) - 2016年6月19日

喪失感に襲われます。表紙と前半の普通のお仕事恋愛小説な雰囲気に騙された!笑途中から雲行きが怪しくなり忽然とモノやヒトが消える。周りはそれに気付かない。最初からいなかった、もしくは前からいたかのように記憶が塗り替えられる。やだ、怖い、寝れない笑遠野さんは日村のルックスで想像していた為最初から怪しかったが、まさかここまで恐ろしいとは。久坂さんとは大学生のときに付き合っていたけどそれも塗り替えられてたのね。ということはまたきっと逢えるよね!そして今度こそ辻褄合わせに流されずずっとお互い消えないでほしい…。
★5 - コメント(0) - 2016年4月27日

723
表紙に惹かれて。 なかなか世界観に馴染めなかった。最近本を読んでなかったからかもしれないけど。 終わり方も、なんかすこし悲しいな、わたしは。
★2 - コメント(0) - 2016年3月27日

ta.
不思議で切なくて不安になる。なんだかとても好き。でも理解できない点が多いので繰り返し読みたい。以下、疑問点*久坂さんの昔の"彼女"はサトミだったの?*なぜハッカ飴は消えたの?*地震(?)は消失の前兆なの?私としては久坂さんとはやはり前にも会っていてこれからもまた出逢えるといいなと。久坂さんに連れられて入ったカフェ、クリームソーダ。記憶としては残っていなくても心の奥の奥に根付いて"現在"のサトミを作っているのかな。どこかの小さなイベント会社の企画員が久坂さんでありますように。
★3 - コメント(0) - 2016年2月24日

ストーリーとしては面白かったけれどちょっともの足りなさを感じた。最後に久坂さんが出てこなかったからかな。何を伝えたかったのかイマイチよく分からなかった…
★22 - コメント(0) - 2016年2月4日

私たちの身の回りでは気が付かないうちに沢山のモノが消えているのかもしれない「忘れる」っていうのは、覚えてる人からすれば結構残酷なことですラストに久坂さんと再会して欲しかった
★4 - コメント(0) - 2016年2月2日

身のまわりの物や人が無くなっていく。 怖いはずなのにダークな感じがしないのは表紙のせい? キラキラした金平糖みたいなフィクション。
★10 - コメント(0) - 2016年1月28日

ふいに無数の記憶の断片が流星のように翔け抜けていく瞬間がある。その中には完全に消えないものがあって、大気圏に突入して隕石として地上に到達するみたいに、強烈な閃光の残像を脳裏に刻みつける。彗星にぶつかるようにして会った本。それとも、この物語の潜在する引力に引き寄せられたのだろうか。死ぬことよりも恐ろしいこと、哀れなことを知っている。どうか明日必ず、今日の話の続きを私にしてくれると約束してください。私の瞳に映るあの星は遠い昔に息絶えた星だと人は言うけれど、それでもいい。痕跡があるなら。手を伸ばして、伸ばして。
★14 - コメント(0) - 2016年1月18日

主人公サトミの周りで起こる異変(次々と人や物が消失し最初からなかったことになっていく)に気づく、その原因は自分だと同じ会社の久坂は言うが・・・。自分の意志とは無関係に異変が起こり記憶が書き換えられていく怖さと、大事なものが消えてそもそも存在しなかったことになってしまう切なさの混じったお話でした。設定の割にさらっと書かれているせいか、ちょっとよくわからなくてそこまでお話に入り込むことができなかったです。
★2 - コメント(0) - 2015年12月10日

「消える」ってどういうことだろう。セカ猫もそういった話だったが、この本には消える意味も救いもない。私なら正気で居られない。勝手に自分からものが、人が、消えてなくなる。まるで手品のように、まるで何事もなかったように。そして星だけがからからと、悲しむように、慈しむようにいつまでもそこにある。消えることは「残酷」でもある。どうして今まで気づかなかったのだろう。それでもこの物語が美しいのは、きっと抑えきれないほど美しき星の呪いがかかっているからだ。私はそう信じている。
★6 - コメント(0) - 2015年12月10日

日常から、1つ1つ姿を消すものがあることに気づいた。同僚の久坂はそれが自分のせいだと言う。関わったものから消えていく、周りの人の記憶からも消えているのに自分の中だけで覚えているなんて怖すぎる。流れに合そうとせずに、戦うことを決意。不思議で怖い話だった。自分だったら戦わずにきっと流されてしまう。面白かった。
★13 - コメント(0) - 2015年10月22日

一気読みしました。いつの間にかヒトやモノが消えていく話。なにより怖いのは、なにもなかったことになることだなと。星が印象に残る、とても綺麗で哀しい話でした。
★3 - コメント(0) - 2015年10月17日

そこに物や人が存在するのは当たり前なことじゃない。知らない、気づかないほうが幸せなこともあるんだな。不思議な物語だった。
★1 - コメント(0) - 2015年9月10日

切なかった、とにかく切なかった。でも、もしかしたらこの中に出てくる人達のように私の周りでもどんどん何かが消えていたり人が変わっていたり記憶が書き換えられてたりしていて私はそれに気づかないで過ごしているのかもしれないと思いました。そしてサトミはいつか久坂さんと再会してほしい。この物語の続きが知りたいです。
★6 - コメント(0) - 2015年7月29日

qtu
「ザ・ものがたり」という感じ。ありえないと明らかにわかるし、悲しくなったり、驚いたりはしない。ただ、自分が普通とか通常と思っていることが、本当にそうなのか。自分のことや周りのことにも、当てはまるのではないかとは、思う。
★1 - コメント(0) - 2015年6月21日

「トロンプルイユ(騙し絵)の星」という題名と、色彩豊かな表紙が印象的でしたが、内容も期待を裏切らないものだと思いました。主人公の身近な人や物が突然消えたり置き換わったりしてしまうのに、それらが周囲には理解されない様子や、ただ一人理解してくれる人が現れたのに、その人も消え去ってしまう様子など、次々と起こる不思議な出来事が独特の世界観を形成していると思いました。各々の登場人物の背景と消え去った後の様子や、このような状況の中で、最終的に、主人公はどのようにして現実と折り合いをつけていったのかが気になりました。
★28 - コメント(0) - 2015年5月18日

米田夕歌里さん初読。すばる文学賞受賞作。ある日、突然に目の前から次々とひとやものが消えてしまう現象に見舞われた女性の悲しみとその世界を描く。本作の面白いところは厳密に言えば「消える」のではなく「無かったことになる」ということ。そして、彼女だけがその事実に気付くことができるということ。愛した男性の記憶はあるのに、それが世界では無かったことになる。昨日までは彼を愛していたのに、その感覚が別の現実へと上書きされていく。愛した人のことは忘れたくない。しかし、その記憶は空想と認識されてしまう。彼女の葛藤が痛ましい。
★46 - コメント(2) - 2015年5月7日

表紙のかわいさで手にとり、図書館で借りてみました。すばる文学賞をとった作品だと読んだ後で知りました。自分の中の記憶はどんどん上書きされ、あったものが消えていく、気付いたり気付かなかったり。自分も気付いていないだけなのでは、と読んだ後考えました
★2 - コメント(0) - 2015年4月23日

《初》図書館で表紙のかわいらしさに惹かれて借りたが、ポップでポジティブな印象の表紙に反して不思議系だった。よくわからないけど面白かった。もっと詳しく説明してほしいところがたくさんあって、なおかつ読み終えたくなかった。よく理解できないのに。不思議。第34回すばる文学賞。
★13 - コメント(0) - 2015年4月23日

本当に今日は昨日の続きなのか?職場の先輩は本当に昨日もこの人だった?知らないうちに上書きされていく記憶。そこにはたらく何ものかの意思。するするテンポよく進むのに、予想外にこわい。湿度低めの文章が良かった。
★33 - コメント(0) - 2015年4月18日

過去は勝手になかったことにして、記憶を作り変えて、自分は生きてきたんだな、と。残らずにサラサラ消えていったであろう一瞬一瞬の中に、大切な物はなかったのか。記憶を選び損ねていないだろうか。
- コメント(0) - 2015年3月31日

タイトルと装丁に惹かれて内容も知らずに手に取りました。 そのイメージのままのきらきらとした少し不思議な素敵なお話でした。 口当たりが軽くてさらりと読めますが、ラストは腑に落ちない人もいそう。 その引っ掛かりもまた味わいなのかも。
★1 - コメント(0) - 2015年3月10日

当たり前に思っていること、実は違うのかもしれません
- コメント(0) - 2015年2月1日

xxx
実際私の身にも同じ現象が起きているのかも・・・と思うとぞっとするけれど、この世のイレギュラーな理とも捉えるとロマンなのかなとも。読み進めてだんだんゾワゾワしていくのは刺激的だったけど、腑に落ちない結末だった。
- コメント(0) - 2015年1月25日

意識的に世界を生きているつもりでも、知らないうちに世界は次々に組み替えをおこない変動している。昨日までいた人や物が消え、違う記憶がそそぎ込まれている。手の中で消えていく星々。気がついていないだけなのかもしれない。 世界の裾を握る《誰か》の手の感触と、世界の辻褄合わせに気付いて、大切なものを損ない続けてきた久坂さんの手の感触が一致することに、主人公が気付いたところがとてもよかった。 p93「きみを、『いとおしい』と感じる」「それこそ久坂さんがここにいることの証拠じゃないですか?」
★1 - コメント(0) - 2015年1月12日

ストーリー性があってどんどん読み進めることができたけど、結局作者はこの小説から何を伝えたかったのか読み取ることができなかった。
★1 - コメント(0) - 2015年1月5日

きらきら切ない一冊です、
- コメント(0) - 2014年12月30日

身の回りの人や物がいつのまか消えていく。それは誰の周りも起きていることで、みんなは気がついていないだけ。そのことに気がついてしまった女性の話。核心に迫るも、手が届かずに終わってしまって物足りないと感じました。ページも少なく文体も読みやすいので、すんなり読み終わります。
★3 - コメント(0) - 2014年12月4日

表紙が綺麗だったので借りてみた本。周りのいろいろなものが自分の知らないうちに消えていく不安に向き合おうとするも、自分ではどうにもできないくらい大きな力に流されていく、みたいな話に感じた。最後に、主人公がかつて久坂さんの大事な人だったのではないかと思わせるようなシーンもあったけど、結局また大きな力に流されてしまったのかなあと。面白かったけどよくわからなかった。
★9 - コメント(0) - 2014年11月3日

トロンプルイユの星の 評価:100 感想・レビュー:195
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