絵小説

絵小説
あらすじ・内容
華麗なイラストに誘い出された、6つの夢。
ジャン・コクトーや吉岡実など古今東西の詩をモチーフに、作家とイラストレーターが互いの想像力を掻き立てあう。密やかで美しい、絵と小説のコラボレーション。

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絵小説はこんな本です

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夜行
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絵小説の感想・レビュー(246)

赤い蝋燭と、とキャラバン・サライが印象に残った。でもどれも、目眩がするほど綺麗で妖しい。ずっと読みたいと思っていた。実家に帰省中図書館にて見つけた時は声を上げたくなるほど嬉しかった。皆川博子さんの作品には、本当にずっと浸っていたい世界がある。読み終わったあと、自分の世界さえ不思議なものに見えてくる。
★6 - コメント(0) - 3月22日

皆川作品13冊目。短編集(全6話)。6つの詩篇をもとに、画家・宇野亞喜良が挿絵を描き、作家・皆川博子が物語を創る。巡り、惹かれ合い、交わりひとつになる、噎せ返るような甘美な匂いと幻想的で妖艶な死の気配に圧倒される作品集。すべて傑作と言っても過言ではないが中でも『美しき五月に』は、これまで読んだ皆川氏の物語の中でも圧巻。“わたしは、悦楽の蜜に躰を貫かれた”。今の記憶とかつて海だった時の記憶。わたしが持つのは死の記憶。激しく波打つ艶かしさを身に纏う少女は贖罪者としての使命を果たす為にまた海へ帰る…。凄い。
★26 - コメント(3) - 3月5日

詩と絵と小説。癖のあるお二人がどちらも負けずに見事な調和を見せてくれた一冊。非常に美しく怪しげで、新年早々しかも明るいうちに読んでしまったことを後悔(笑)
★7 - コメント(0) - 1月2日

「絵と物語の妖しくも美しい、そして不思議なコラボね」 「詩から絵へ、絵から小説へとそれぞれの心象の変容を見る楽しみがあるよね」 「そうね。さらに読者がそこからイメージを膨らませるという仕掛けね。なかなか面白い試みじゃない」 「でも、膨らまないと漠然とした取り留めのない話になっちゃうよね」
★1 - コメント(0) - 2016年12月30日

皆川さんが選んだ詩に宇野亞喜良さんが絵を描き、それを見てまた皆川さんが小説を書くという不思議なコラボ。でもこのお二人の持つ雰囲気はとても似ている。妖しく美しいイラストと文章、最強のコラボでした。
★14 - コメント(0) - 2016年6月19日

まず皆川氏が好みの詩の一節を選り、次に詩を基に宇野氏が絵を描く。最後に、詩と描かれた絵を基に皆川氏が物語を創造し、ひとつに纏めたのがこの幻想的な短篇集という次第。だから、題名が『絵小説』。血と性と死の気配がドロドロに混ざり合い、淫靡で奇妙な匂いが、頁を捲るたびに紙面から重く滲み出る。ですから通しで読んでいると、慣れないお酒を飲んだ時のように視界がぐるんぐるん歪んでくるのです。皆川氏も宇野氏も非常に個性の強い作家さんですし、本書がこうも癖のある仕上がりになるのは当然といえば当然ですよね。(再読)
★12 - コメント(0) - 2016年4月1日

これは皆川作品というのもあるけど、宇野亜喜良氏の絵がすごく印象的で手に取った。私はいったいどこで見たんだったか、この人の絵。 ここからイメージして不思議な世界が紡がれる。まさに絵にぴったり。苦手な人もいるかもしれないが、私は好み。特に冒頭の「赤い蝋燭と…」は出だしからとても好き。絵と詩と小説とのコラボレーションだそうだが、これが漫画になるなら、きっと萩尾望都さん。それ以外考えられない。
★3 - コメント(0) - 2016年2月13日

詩より絵、絵より小説へと。イメージは巡り、世界と化す。世界は巡り、凄艶に至る。世界は狭く、だが、果ては見えない。薄暗く、澱み、濁り、汚穢を消す光もない。満ちるは腐臭。瘴気。身を委ね、溶け行く事の快さ。闇に揺れる、崩れ行く姿の美しさ。滞り続けている。蠢き続けている。繰り返し続けている。生も、死も。愉悦に囚われ、罪の内より逃れられぬもの。閉塞に渇き、不意に流れる血の妖しさにだけ潤う、その相貌。湧き上がるそれは哀しみを含み、昏い羨望を含み、酷く甘やかな。何もかもが、喜悦の枷となり。沈むは至福、心は浮上を拒む。
★12 - コメント(0) - 2016年1月29日

図書館本。久しぶりの皆川博子。詩とイラストと小説のコラボレーションだそうな。薄い本だけど手にした瞬間に「こういう趣向ね」って予想は付く。倉橋由美子が絵画を取り込んで「幻想絵画館」?てな本をこさえていて、勿論購って大切に読んだ。ある種の作家はこういう夢を実現出来るのだろう。こりゃ文庫本じゃ駄目だ。白状すると、詩も絵も余り得意ではない、さりとて読み飛ばす訳にもいかず、その癖各編の濃度が異常な程腹ごたえが有り、つまり堪能した。続く
★34 - コメント(1) - 2016年1月19日

6つの短編で出来ている「絵小説」図書館で読んできました。これは久しぶりにインパクト大な一冊、キライじゃないこの不思議な世界に足を踏み入れたような感じでした。右も左も気にせずただ黙々も読んでしまった。宇野さんのイラストも何処か引き寄せられる様に魅力的で、この作品にとても似合ってる。「あれ」が私は印象的でした。H27.277
★64 - コメント(0) - 2015年6月27日

「生誕は流離の始まりを意味する。はじめの流離を冬と呼び、終わりの流離を冬と呼ぶ。冬と冬のあいだは、歳月で数えれば七十年をさらに五年越えたが、時間はあたかも一本の扇子のように、折りたためば、始めの冬と終わりの冬は重なってひとつになる」こんな文章、巻頭作品から魅せられたなら、同じ幻想にこの身を浸せなくとも続きを追わずにいられない。皆川博子さんが好みの詩の一節をグラフィックデザイナー宇野亜喜良さんに渡し、それを発想のきっかけにした絵を宇野さんが描く。詩と絵をもとに皆川さんが物語を紡ぐというコラボレーション。→
★104 - コメント(1) - 2015年6月7日

★★★ 短編集。「キャラバン・サライ」が一番好み。
★4 - コメント(0) - 2015年6月1日

「カクメイという言葉が光輝と艶かしさを纏っていた年の五月、殺しに行こう、と彼がわたしを誘った」夜中に少しずつ読み進めた。一編読み終わるたびに、深く、押し殺すようにため息をつく。手もとに置いておきたい一冊。甘美なひと時でした。
★11 - コメント(0) - 2015年5月11日

皆川博子というひとの文章は、それだけでも読者に十分過ぎるほどの幻想を抱かせてしまう。そして、添えられている古今東西の美しい詩と宇野亜喜良のイラストがさらにより深くその世界を広げている。ので、読者はただその沼に浸って溺れていけばいい、そういう一冊でありました。美しい短編集です。
★27 - コメント(1) - 2015年2月27日

私も「あれ」に、早くなりたい
★5 - コメント(0) - 2015年2月22日

よんだなう。短編集。ふあぁぁ、すごかった!最後のあれのインパクトが本当凄くて、暫しぼぅっとしてしまいました。どの話も何か耽美な怪しさと妖艶さがありましたが、あれとキャラバン・サライが特に好きだったな。皆川さんの世界観に完敗です。11
★5 - コメント(0) - 2015年2月14日

読み終わってはいないけど、あれっていうのを呼んだ。皆川さんの世界がちょっとわかったような気がした。実生活にどことなく続いている感が、ぶるぶるっとくる感じがする 。
★3 - コメント(0) - 2015年2月7日

作家とイラストレーター、ものを創り出すひとのイマジネーションは果てしなく拡がりとんでもないものを産み出す。皆川博子×宇野亜喜良はやっぱり最強です。濃密で美しく毒々しい世界に深く酔わされクラクラします。この本はかなり危険です。最後の〈あれ〉がなかったら現実世界に戻って来られなかったかも...。でも、またこの魅惑的な世界に酔わされたいと思うのです。
★39 - コメント(4) - 2015年1月30日

YM
読友さんにご紹介いただきました。皆川さん×宇野さん、怪談絵本に続いて2冊目。とんでもないの見つけちゃった!この本、僕の好きな皆川さんが炸裂しとる!どれもすごいけど、「沼」と「塔」がめちゃおもしろい!「塔」なんてもう僕が好きな要素が全部詰まってる!なんかよく分かんないけど気持ち悪いし、怖いし、でもゾクゾクするようなエロスもあるし、笑っちゃうし目が離せない。香り立つような魅惑の世界だ!読んでる間、ずっと体がウズウズしちゃって、なんか頭が痒かった!なんだこれ、サイコー!!
★98 - コメント(3) - 2015年1月26日

吉岡実、コクトーなど詩作品からインスパイアされた小説集かと思ったが、過程はもう少し複雑で、詩篇を題材に宇野亞喜良が絵を描き、絵のイメージから話が書かれるという趣向。少年の淡い憧憬を描いた「塔」「赤い蝋燭と……」(「冬」という言葉のイメージが美しい)、時を行き来して何度も彼に巡り会う「美しき五月に」。「キャラバン・サライ」で少女が読む本は、作者の読書体験を反映し、「あれ」では遂に作者本人が登場して成立事情を述べ、澁澤龍彦の綺譚集に似た語り口を思わせる。ノスタルジックな彩りを帯びた佳作が多い短編集。
★21 - コメント(0) - 2014年12月7日

詩を読み絵を見て物語を読む、そしてまた詩と絵を見る。なんだか豪華な食事を摂っているよう。「美しき五月に」はどんな恋愛小説よりも甘く切ない。「塔」の姉の語る物語と台所に男性が入ると生贄にされてしまうという言い聞かせがとても好き。相変わらず仄暗く妖しい各話。美しいとありきたりな褒め言葉で言い切ることはできない、それ以上の世界を感じさせてくれる皆川博子作品を礼讃せずにはいられない。そして宇野亞記良氏の絵とは恐らく初めての出会いだが異世界へと誘う力ある画風に魅入られた。
★7 - コメント(0) - 2014年12月1日

詩をモチーフに描かれたイラストと、そのイラストを元に描かれた短編小説。宇野さんの流麗なイラストと、皆川先生の幻想小説が見事に合わさって美しく妖しい甘美な世界が完成している。
★15 - コメント(0) - 2014年10月16日

まずは絵を見つめ、物語を読んだ後にまた頁を戻り絵を見つめて楽しみました。私には同じ種族に感じられる皆川博子さんと宇野亜喜良さんの見事なコラボレーション。うっとりです。
★37 - コメント(2) - 2014年9月24日

題名に惹かれて。短編集。詩の引用、絵、小説。幻想小説?よくわからない、不思議な話ばかり。
★2 - コメント(0) - 2014年6月22日

挿画の宇野亞喜良と皆川博子のコラボレーション。短編6編を収録した幻想小説。宇野亞喜良のアンニュイな挿画がとても素敵。夢だったのか、単なる記憶違いなのか、現実が曖昧になる瞬間を切り取ったような物語は、何故かぼんやりとした写し出された、サイレント映画のような趣がありました。印象的だったのは悲劇的なラストの「キャラバン・サライ」と、あとがき混じりの「あれ」。子供って大人が思っている以上に大人だったりするんだよね。「魂は、泳ぎが好きなのよ。関節をはずしてやると、外に泳ぎだす」
★44 - コメント(0) - 2014年4月3日

「赤い蝋燭と・・、美しき五月に、沼、塔、キャラバン・サライ、あれ」短編集全6話。皆川さんが選んだ詩篇に宇野さんがイラストを描き、そのイラストを元に小説を書いたコラボレーションです。“気だるい”という表現がピッタリくる短編集でした。一番好きな話は叔父と叔母と祖母が住む家に預けられることになった「キャラバン」。彼女が読んでいた本を私も読んでみたいなと思いました。母親の事なる姉との話「塔」は、言いつけを破って立ち入り禁止の場所に足を踏み入れる時の緊張感がこちらにまで伝わってくるお話でした。★★★★
★61 - コメント(0) - 2014年2月8日

詩の1節と宇野亞喜良さんのカラーイラストから始まる物語はどんよりした曇り空のようにどれももの哀しく美しく感じた。異国の少女の「美しき五月に」と大きなお屋敷の姉の「搭」の話がよかった。途中で後書きみたいになる「あれ」は不思議な終わりかただった。
★13 - コメント(0) - 2014年2月7日

6編の短編。皆川さんが選んだ詩に宇野さんが絵を描き、絵を元に皆川さんが物語を書く。あやしく美しい「美しき五月に」、賢しい子供の悲劇「キャラバン・サライ」、皆川さんの半自伝?「あれ」が特によかった。そしてどれも詩と絵と物語のコラボがすばらしかった。
★7 - コメント(0) - 2014年1月3日

皆川さんが詩を選び、その詩を元に宇野さんが絵を描く。さらにその絵を元に皆川さんが小説を書くという、触発が触発を呼ぶような手法で作られた一冊。絵も小説も、読者側の視点で持つ意味も変わるであろう内容なので、世界観は無限大ではないでしょうか。
★8 - コメント(0) - 2014年1月2日

短編集/幻想小説//赤い蝋燭と……/マネキン/憧れ/戦争//美しき五月に/様々な時間に同時に存在する/少女と少年/罪と罰//沼/母子/浜/海/異国の人//塔/異母姉弟/結核//キャラバン・サライ/少女/本/湖/ボート/睡眠薬/自殺//あれ/温泉/魂/様々な物になる/あれになる
★2 - コメント(0) - 2013年12月9日

皆川博子さん×宇野亞喜良さん。「赤い蝋燭と......」の、嘗て憧れていた少女とそっくりなマネキンを主人公が見つけるシーンが好き。「あれ」では、あり得ない記憶、という幻想的なストーリーに紛れてあとがきっぽい種明かしが!またこのコンビで本つくって欲しいなぁ。
★13 - コメント(0) - 2013年8月26日

<図書館>
★1 - コメント(0) - 2013年8月10日

詩と絵と物語。皆川さんと宇野さん。全てが絶妙に絡み合っていて、ほの暗く妖しく幻想的な雰囲気に酔いしれました。読む人を選びそうな本だけど、すごく好き。
★8 - コメント(0) - 2013年6月28日

宇野亞喜良さんの絵と皆川博子さんの文章。幻想的。
★3 - コメント(0) - 2013年5月29日

絵小説とは、言い得て妙。どの作品も緩やかに引き込まれる感じで、読み終えては冒頭に戻り、イラストを眺めました。「赤い蝋燭と…」と「キャラバン・サライ」がお気に入り。図書館本ですが、手元に置きたい一冊です。
★5 - コメント(0) - 2013年5月18日

幻想的な皆川ワールド。図書館で借りた本ですが、返却するのが惜しくて、貸出期間を延長し、読むのが惜しくて、一編ずつ、そおっと読んだ。そのうち買ってしまうだろう、読み終わったのに。所有したい本だから。
★6 - コメント(0) - 2013年2月9日

高潔さと淫靡さ、生と性と死が混在する匂い立つような文章と綺麗なモザイクをちりばめたような物語。ほの暗く品良くエロティックな宇野亜喜良さんの絵がイメージをさらに広げます。何度も還る海、湖の底のキャラバン・サライ・・個の名前を持たない彼らが憧れたり懐かしく思い出す、一方通行で行ったら戻れない向こう側はどこか懐かしく、少し怖い。キャラバン・サライに出てくる幸薄そうな子が読んでる名作本がこれまた懐かしい~。
★9 - コメント(1) - 2013年1月23日

絵小説の 評価:90 感想・レビュー:95
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