戦中派焼け跡日記 (小学館文庫)

戦中派焼け跡日記の感想・レビュー(30)

終戦直後の世相と一青年の心情が鮮やかに書きとめられた「記録文学」。
★1 - コメント(0) - 2015年4月21日

昭和21年、山田風太郎は24歳の医学生。敗戦直後の日本の状況が生々しい。「聞こえるものは飢餓の呻きと『戦争犯罪人』への罵倒と、勝利者への卑屈な追従の声ばかり」「将来、日本は再び武器を取ることを憲法に誓うであろう」などの静かで鋭い目がいいな。また「誰かを愛するなどということ自身が勘違いから成立している」などの考察が面白かった。読んだ作品を「くだらぬ」と言い切ってしまうのも好ましい。
★7 - コメント(0) - 2015年4月18日

どうしてもこの作者がバジリスクに結び付かないんだよな…
- コメント(0) - 2014年7月11日

1946年の日記。以前読んだ2冊の日記は戦中に書かれたもので、本書は戦後に書かれたものであるので、書き方など異なる面があるかなと思いながら読み進めた。とは言っても、著者自身は依然として学生であることから、普段の生活についての記述は特に変化は無いように感じられた。それでも、その日の出来事を淡々と綴った日記があるかと思えば、戦争に負けた後の日本に対する様々な思いを感情的に書き綴っていたりと、やはり精神的にはかなり悩ましく過ごした一年であったようだ。ちなみに、この年に作家デビューしている。
★15 - コメント(0) - 2014年4月11日

昭和21年の著者の日記。相変わらず食べ物の記述が多いが、山田誠也青年から作家山田風太郎へ変貌しつつあるのが伺えて興味深い。
- コメント(0) - 2013年9月15日

医学生としての本分をそっちのけで副業に勤しみ、乏しい配給の中で食料をやりくりし、そんな日々でも文学に耽溺する終戦翌年の生活が描かれているが、著者の心には、終戦から何十年と後の世では所与の価値としてそれなりに受け入れられている民主主義や平和といった概念への懐疑と、しきりに無辜を殺し勝者として傲慢に振る舞う米国への深い憎しみが雌伏している点もまた、今となって却って新鮮に感じられた。
- コメント(0) - 2013年6月23日

GHQ占領下「日本=悪」という刷り込みがなされていく。新聞はアメリカに追従し嘘ばかりを叫び、支那朝鮮人は戦勝者顔で跋扈し、日本人たちはのっぺらぼうになる。山風青年は虚無感のただなかにいるが、アメリカ、ソビエトに対し静かに牙を剥いている。押し付けられた新憲法では戦争を放棄され「痴人のたわごと」と評す。戦犯たちも決まり山風青年は悔しさをたぎらせる。この時代の生の声は今の日本の助けとなる。それでいて風景の描写はじつに美しく、山風さんの天才ぶりがわかる。
★7 - コメント(0) - 2012年10月12日

戦後まもなくでこんな感覚を持っていたのかぁ。。
- コメント(0) - 2012年5月22日

しばしば闇で蜜柑を買っている。敗戦の衝撃から立ち直りきれない日本と著者。米軍は迅速に進駐し、彼らの過ごす場所と敗戦国民のいる場所は同空間ながら物質的に別世界だ。強大な戦勝国に逆らえない悔しさを心の中で燃やしつつ、著者自身も医学生という身分で将来への希望はあるとはいえ、治安の悪い焼け跡の町を這い回っている。食糧不足とインフレの記述が多い。餓死者も出ている。価値観は一変し、学制や医師国家試験制度は変化の兆しを見せ、校長は米国寄りになった(教育内容もドイツから米国式に変えると言った)。それでも小説を投稿する。
- コメント(0) - 2011年12月26日

山田風太郎が何故、山田風太郎になったのか。その過程を感じることが出来る。
- コメント(0) - 2011年9月26日

敗戦直後の東京の暮らしのリアリティ。戦勝国に復讐を誓い、日本の政治、日本人の未来を憂う。あるいみ青年らしいといえば青年らしいのか。
- コメント(0) - 2011年9月14日

終戦直後の昭和21年の日記。交通とか物価とか食料、娯楽(よく映画をみに行っている)とか、庶民の生活大全の趣。生の日本人。何度も出てくる『復讐』という思い。表層的なアメリカ讃歌に背を向けて勉強と読書(多読)を続ける青年はまだ山田風太郎にはなっていない。
★7 - コメント(0) - 2011年8月28日

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