ストレンジボイス (ガガガ文庫)

ストレンジボイス (ガガガ文庫)
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ストレンジボイスはこんな本です

ストレンジボイスの感想・レビュー(547)

自分たちは変わっている。そう思っているだけかもしれないが、共依存になっていく。そんな狂った物語。
- コメント(0) - 2016年10月21日

カルトラノベ作家江波光則デビュー作。どこか壊れてしまった人物たちのどこまでも救いのない話。常軌を逸した狂気をもつ日々希や復讐にすべてを委ねる遼介もさることながら、対人恐怖症を患いながら徹底的に傍観者たろうとする水葉に最も異常性を感じた。学校という閉鎖空間における無力で無関係な「大人」としての象徴としてのディームス先生の造形は見事。誰も彼もが奈落へ落ち、勝者など存在し得ない無常観漂うラストシーンの投げやりな結末は賛否分かれるだろうけど、この作品らしくて個人的には好き。次はパニッシュメントを読みます。
★2 - コメント(1) - 2016年7月29日

一条の光すらないライトノベル。粗筋としては、壮絶ないじめを受けたいじめられっ子がいじめっ子に復讐するために卒業式の日に中学校に行こうとしている話なのだが、小説が読者を惹きつける部分は粗筋では捉えられない。いじめ、という善悪を以って語りたくなる事象を、人間が起こす単なる人間関係の一形態として俯瞰的に描写していく。オチがないという評を散見するが、これを水葉が他人に期待することをやめて完璧に心を閉ざすまでの物語とすれば、確かに、日々希・遼介の結末はついてないが、水葉の話として充分に終わってしまっていると思う。
★6 - コメント(0) - 2016年7月10日

江波光則デビュー作。近作と比べると拙さを感じるけど、それでもやっぱりぐいぐい読ませる。200頁と短いのと合わせて、一度読み始めたら止まらなかった。江波光則の文章ってどうしてこんなに面白くて興奮するんだろうな。
- コメント(0) - 2016年5月9日

よかった。ストーンコールドから読み始めて、スピットファイア、REAL RIDERS 駆紋戒斗外伝、ストレンジボイス←いまここ
- コメント(0) - 2016年2月29日

最初にこれを読んだら感想は違っただろうなあ。パニッシュメント、ペイルライダー、魔術師スカンクシリーズが良すぎて、どうしても霞んでしまう。結末を放り投げたこれは、そういう作品であると理解できるけど、先ほど上げた物語の収束に興奮した身なので、どうしても胸にしこりが残った。結末の無い最悪の青春物語。これはこれでいいものだけれど。
★1 - コメント(0) - 2016年2月9日

こういうのが小説のありうべきかたちの一つではないかとおれは思うんですよ
- コメント(0) - 2016年1月29日

これを読む前に明るい青春ストーリー読み終わったね。ギャップが半端ねえ。いろいろと胸に来るものがあるし。主に悪い意味で。終わり方も綺麗(?)だからなおさら気分が悪くなる。だが、そこがいいんだよな。やっぱりこの作家の本もっと読まなきゃ。
- コメント(0) - 2016年1月11日

非常に感想が難しい。合う人に合うであろう、良作だったとだけ。個人的にはなかなか良かったです。
★1 - コメント(0) - 2016年1月9日

面白いけどラストがヌルッと終わりすぎてるかな?痛い青春を捨てきれないから好き。
★5 - コメント(0) - 2016年1月4日

外道による外道への進路指導。注:この外道は行動力のある外道なので、これを読むような人間が共感からの実践コンボキメようとしても火傷するだけだぜ、みたいな。
- コメント(0) - 2015年11月9日

ライトノベルでやるような話ではないが、ライトノベルでしかできない話。歪んだ考えをしてるのは今作のキャラクター日々希か?遼介か?直人か?それとも水葉か?はたまた読者である自分自身か。読んでいくごとに先が気になり、読み終えても、この物語は自分の中で続いてるという錯角に陥る。水葉の人生の一部を描いた話であるが、読んでたら自分の人生を見返してしまっていた。そんな小説。
★2 - コメント(0) - 2015年5月18日

ジェームス先生最後の授業。対人恐怖症に犯され嘔吐する少女が、片腕を喪失するほどに痛めつけられた男の子の悪意に共感し、趣旨返しに自殺を図った男の子の勇気に乾杯し、ついにはいじめっ子の態度も人間の一側面と諦めてしまう。優しさや現実に取り入る術を教えるような人間は一人も存在せず、悪意が人間を動かしているといわんばかりに、いじめっ子といじめられっ子が殴り合う姿は暴力的だが、文体や心理に通っている諦観は魅力的だ。
★4 - コメント(1) - 2015年5月14日

相変わらず江波さんの作品は素晴らしい。なんでこんなにも歪んだ狂気が爽やかに感じるんだろう?あと2冊で江波さんの著書全部読み終わっちゃうな…。勿体ないから少しずつ少しずつ読んでたけど残り2冊か。早く次の本出してくれないかな。
★2 - コメント(0) - 2015年4月16日

心に何千何万という針を刺されたあと、万力で潰されたような気分になった
★1 - コメント(0) - 2015年1月3日

主役級キャラ三人よりも、脇役のディームス先生と直人の考え方と生き方に感銘を受けました。忘れられない一冊になりそうです。
- コメント(0) - 2014年12月28日

スラスラ読めて楽しかった。人それぞれの価値観が出てきてこんな事考えてるやついんのかよって感じでした(笑)。復讐のこととか人によっては気になるところで終わらされたと思うかもしれません。いやー面白かった。
- コメント(0) - 2014年12月27日

なかなかよかった。単なるいじめの話じゃなく、人との関わり方生き方など狂いながらも生きることが伝わってきた。ディームス先生みたいな教師と関わってみたかった。
- コメント(0) - 2014年12月16日

私が勝手に始めた、単巻ラノベサルベージ。九冊目です。いじめっ子、いじめられっ子の頭のネジ飛んでる感も狂気なのですが、主人公の水葉ちゃんが一番キてます。他人とのコミュニケーションができない――というよりも、飲み込めない彼女が、他人を観察・詮索し、情報を得るのはまさに生きるためなんですね。人が通常持っている認識が一番歪んでいたのは彼女だったなぁと思います。また、心理描写に重きを置くあたり、文学寄りな作品でした。それにしても、こんな中学通いたくないな……。
★4 - コメント(0) - 2014年10月9日

傑作だと思う。ぜんぜんライトではないし、確かな「痛み」を持っている作品だと思う。いじめっ子と、いじめられっ子と、それを見ている観察者の少女の話なんだけど、どいつもこいつも狂っていて、その中でも語り手であり、観察している主体であるはずの少女が一番狂っている、と思った。いじめっ子はいじめられっ子がないと生きていけないし、いじめられっ子はいじめっ子がいないと生きていけない、傍観者は、いじめられっ子といじめっ子がいないと生きていけなくて、救いなんてあるわけないけど、救いがないから救われているな、と思う、苦しみ。
★14 - コメント(1) - 2014年10月5日

粉砕骨折した腕にボールペンと安全ピンで刺青を入れるような常軌を逸した「いじめ」の被害者の報復譚かと思いきや、そうした光景さえ俯瞰する少女の視点の、もっとアタマのおかしい話であった。胸くそ悪い狂犬が出てくる話なのだけども、読後感はわるくない。
★1 - コメント(0) - 2014年7月3日

普通を毒で固めたような作品。イジメや裏社会、異端な人間を普通に有るものとして描ききる姿勢は評価できる。出て来る人間が的確に描写され、アァ、こう言った人はいるなと素直に頷けた。特に私自身は水葉の、私個人も異端者だと思いで、人付き合い面倒なのに、それでいて自身の立位置を探している姿勢は妙に共感を覚えてしまう。気づけば観察者にいた水葉に、先生はだからこその不安を覚え、彼女に武器としての生き方を与えた。イジメ問題よりも、自身の資質を知って生き方を学べと言う事だろう。
★10 - コメント(0) - 2014年5月31日

イジメられっ子に同情するわけでもなく、見過ごした第三者や、ましてやいじめっ子を責めるでもない。あくまでも対等に人物たちを描いている。三人を異端者だと言うが、誰もが持っている感情を彼らは突き抜けて抱いているだけだと思う。だから彼らに狂気も感じるし共感も得てしまう。ストーリー後のそれぞれの道がとても気になる。遼介に少しでも幸福が訪れてくれたらと願ってます。読み手を選ぶ作品ですが個人的には物凄く楽しめた。
★2 - コメント(0) - 2014年5月18日

『絶望主義文学』とか『絶望文学』とでも名づけたい。いやつまり何を言いたいかというとこの小説は『ラノベ純文学』とでも言うべき文学の新たな新潮流を(以下略)。まあそんなことはいいのだけど、今の日本の極端な管理社会に適応して『普通』に生きていける人はともかくとして、ちょっと普通じゃない『規格外』の人間にとってはいろいろ息苦しい現状でじゃあどう生きていけばいいのって答えまでは用意されていないんだけど、でも小説ってそれでいいんだよ。同じことで悩んでるやつが自分だけじゃないってわかるだけでも、人は随分救われるわけで。
★16 - コメント(1) - 2014年4月7日

復讐劇、とは違う。青春譚、とも言い難い。現実逃避、確かにそうだ。どうしようもない現実があって。それは抜け出せるものではなくて纏わりついてくる、離れない。なんとも言えないがとりあえず面白い。ストレンジ。
★1 - コメント(0) - 2013年12月22日

歪みを受け入れて生きていくためには、同じような歪みを持つ人間と繋がって……って、生き難いことこの上ないですね。いじめっ子もいじめられっ子も対等に映ってくるから不思議。日々希と遼介の中点に水葉がいるとは思いませんが、彼女という存在が大きいのは確か。ディームス先生ヤバすぎ。彼女がその手を離してしまうとどうなってしまうのだろうか、と案じながら読了。
★4 - コメント(0) - 2013年11月6日

ある一つのクラスで起きたいじめに対する復讐を描いた物語。狂気に溢れているんだけど、とても懐かしさを覚える本。すごく納得がいくんだけど、不思議な作品。江波さんの他の作品を読んだ後に改めて考察させて頂きたいと思います。
★3 - コメント(0) - 2013年11月4日

いじめ事件が発覚すると、主犯とされる人物を過剰に叩こうとする感情的な空気を感じることがあるけれど、クラスのヒエラルキーを見抜き、遼介だけをいじめた日々希も、喰らいついても後ろ指刺されない弱いところを求める、どこにでもいる人間のひとりにしか過ぎない。そう考えると日々希もいじめのとき以外は「普通」の中学生にしか見えなかったという一文が効いてくる。 結末で、登場人物の3人にもたらされた奇妙な均衡の行く末が、語り手の少女に委ねられる。これから先どこへ向かうのだろうと、暗澹としながらつい考えさせられる。
★2 - コメント(0) - 2013年10月21日

感想が書きにくい!……面白くて一気読みした。のだが、これは中二病の一言で片付けていいのだろうか。日々希も遼介もどこか可愛いのだが、主人公の水葉はなんかもう、とにかく歪んでいる。最後が特に好き。
★8 - コメント(0) - 2013年10月21日

危うい水葉の儚い少女らしさが匂い立つ。ディームス先生との会話がよかった。
- コメント(0) - 2013年10月8日

処世術にも流派がいろいろあって、各勢力が安寧や承認をめぐって凄まじい闘争を繰り広げている。それは多くの場合、争わないための争いなのだが......。過酷な修行、秘奥義の伝授みたいなイベント盛り沢山。底流をなす国際政治的な意味でのリアリズム。
★2 - コメント(0) - 2013年8月21日

全員が狂言回しって感じ。直人が五重塔の寅吉(だっけ?)とかぶった。
★2 - コメント(0) - 2013年8月20日

ペイルライダー、鳥葬と見てきたけど、江波先生の作品はスクールカースト、バイオレンス、いじめみたいな問題にがっぷり組んだ作品ばかりなんやな。キャラの考え方やセリフが「いじめ」という物をタブー視せずに語るので見ていて面白い。みんなが異常視してた日々希でも標的さえいなければ普通の中学生で、いじめられっ子になりうる、という落としどころは、自分の学生時代にもいじめっ子がふとしたことで転落していくのを見たことがあるだけになんか納得。しかし主人公の性格だけはよくわからんし共感できんかったなぁ。
★4 - コメント(0) - 2013年7月23日

★★★★☆
- コメント(0) - 2013年7月22日

江波さんのパニッシュメントもそうですが、この作品でも学校教師が全共闘崩れとかそういった時代的な人物造形というか・・・
★1 - コメント(0) - 2013年7月14日

誰も救われない。カタルシスも生まれない凄惨なイジメから連鎖する物語は確実にマイノリティという泥の中を這い回った経験がある人間を対象にして書かれていると思った。異常者は異常者のまま何も気付かずに生きていく。そういった人間が世の中を生き抜いていくには、すなわち水葉やディームス先生のように要領を良くして掻い潜るしか方法はないのかもしれない。
★1 - コメント(0) - 2013年6月18日

☆☆☆☆
- コメント(0) - 2013年6月17日

ストレンジボイスの 評価:52 感想・レビュー:190
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