鳥葬 -まだ人間じゃない- (ガガガ文庫)

鳥葬 -まだ人間じゃない- (ガガガ文庫)
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鳥葬 -まだ人間じゃない-はこんな本です

鳥葬 -まだ人間じゃない-はこんな本です

鳥葬 -まだ人間じゃない-の感想・レビュー(295)

ストーリーががんがん進んでって,その中で露骨にわかりやすくテーマが書いてある,典型的なラノベって印象.テーマがすごく好きなので,また跡で読み返したい.
- コメント(0) - 1月7日

さすがの江波光則というかこれまでのガガガ三作と比べてより洗練されているように感じる。幼い頃の悪戯で偶然人を殺してしまった陵司と一緒にいた四人の仲間。その一人である八尋の死から物語られる。過去の出来事から本を読むことで他人とのかかわりを忌避してきた陵司の心情にどうしても寄せるものがある。SNSが一つのポイントになっていて、そことタイトルのつながりが高評価されており、確かにそうなのだろう。もっとも私は陵司の罪の意識の掘り下げと彼の行動らへんが心に残る。
★8 - コメント(0) - 2016年8月20日

ラノベらしからぬ内容。そしてタイトルが上手い。当人が亡くなってもネット上に残されるSNSアカウント。それを死体になぞらえて、一部がコピペによってバラバラに散らされていく様子がまさに「鳥葬」
★1 - コメント(0) - 2016年7月3日

一般的ラノベとは一線を画すどんより具合はガガガ特有w 思春期的な心の動きがきっちり描写されててムズムズするぜー。罪と贖罪についての掘り下げも骨太で読みごたえがあった。ミステリ要素は構成を整える程度のものだったかな。どうせなら村崎百郎『鬼畜のススメ』を引用元に使ってほしかったw
- コメント(0) - 2016年1月29日

教室の隅で本読んでばっかりの思春期に是非読んでもらいたい一冊。そして読んでる間これの主人公に自分を重ね合わせて、読み終わった後でちょっと距離を置くと途端に目が覚めて首絞まれ…(ブーメラン
- コメント(0) - 2015年12月25日

「金を出してまで啄ばまれるほどの価値を持った内臓なんて、そうそう誰もが持っちゃいない。そこでみんな苦労する。」
- コメント(0) - 2015年10月6日

結局、他人からどう思われるかだよね。疑似人格に憧れ、そっちの方が自分であると思っていたら崩れるのも容易いだろうな。読了直後はありきたりの犯人で雑なトリックだなあ、とか軽く思ってた。でも思い返すとあれこれ考えてしまう。
★1 - コメント(0) - 2015年8月12日

うーん。あんまり記憶に残らないかなぁ。 人を騙れるってのは怖いとは思うけどね。
- コメント(0) - 2015年8月10日

大人な子供の切ない話。誰も彼にはなれない。
- コメント(0) - 2015年7月22日

苦味というか毒、の一言。読書の中で何かに気付くという体験ができる人に薦めたい。個人的には古処誠二を再読したくなった。
★1 - コメント(0) - 2015年6月22日

どんな理由でもひとは死ぬ。
- コメント(0) - 2015年6月17日

主人公が人を殺した過去を持つことが明かされるところから始まる話。どんな因業で人を殺したのかと緊張してページをめくっていたら実にくだらない理由だと明かされ驚いた。だけどくだらない理由でも人を一人殺してしまったことには変わりなく、しかしそれが子供がやったことだということもあり責任の所在も曖昧なまま主人公や周囲の人間の精神だけ蝕まれていく。主人公のモノローグが中二病の黒歴史的で読んでいてかなり痛々しいけど、なんとか頑張って読んだ。その結果、この本はタイトル通り一冊まるまるかけて葬式をやっているのだとわかった。
- コメント(0) - 2015年5月23日

幼児期に犯した罰なき罪の処理方法。読書に逃げ道を見出し罪を整理する主人公、罪悪感と目の前の現実のバランスの取り方を覚え優等生面するヒロイン、主人公と取引をして暴走した友達、はっちゃけたその他二人組がスタンド・バイ・ミー的なノスタルジーと援交全盛期だった90年代に高校生が抱えていた闇をちらつかせていて面白い。主人公の罪の意識やそれと結びついた文学観は興味深いのだが、その他人物との関係が文壇的で、どうも江波作品にしてはキレがないように思う。三部作のひとつなので、狙ってのことなのだろうか。
★1 - コメント(1) - 2015年5月13日

基本高2病なんだけど、それいや大抵の文芸作品は高2病ですわな。外界に対する対応の仕方をしきりに気にするのは、本質としての何かがあって欲しいという裏返しなのか。意味深に思えてその実ペラペラな気もする青春小説。
★1 - コメント(0) - 2015年2月7日

インターネッツでは曖昧さは許されない。モニター越しに各位にぶん投げたい
- コメント(0) - 2015年1月4日

hal
今年読んだ本の中で一番好きです。 何となく中村文則の「悪意の手記」を思い出しました。
- コメント(0) - 2014年10月2日

幼いときに犯した殺人とその事件の共犯者の八尋の謎の死。八尋は自殺なのか、他殺なのか。ガガガ文庫の方向性の多種多様さが好き。ライトノベルのわりに萌えなんて微塵もない、鬱々とした青春劇。罪を犯したことで自ら孤立することを選んだ陵司、罪に抵抗し続けいじめにあった八尋、罪を忘れたふりをすることで周囲に馴染んでいる桜香。3人の選択した生き方と、その結果が痛々しかったです。最初から最後まで暗く、これといった山もないのに読みやすい。おもしろい作品でした。
★7 - コメント(0) - 2014年8月17日

まあアレだ。人間は死ぬ。あとSNSでちょうしこく心理を抉られる心地になる暴力的な筆致だった。
- コメント(0) - 2014年7月4日

とても評価に困る作品。素材は好きだし、「鳥葬」の比喩も文学的で好きなのだが、モチーフに共感できなかった。オチはだいたい予想できる。むしろもっとキツいラストを予想していたから嬉しいくらいだった。陵司のだらだらと語る哲学が作品世界の要素と繋がりきらずに終わったような気がした。主人公はともかく、周辺のキャラクターが全部「文学らしきもの」で消化不良になっている。特に瑛二と燈子がラストでの対置も含めて都合のいいキャラになっているのはどうなのだろう。それを陵司の鼻につく達観で納得されても共感はできまい。うーん。
★1 - コメント(1) - 2014年5月29日

斜に構えたというか他の方もいっているとおり高2病な主人公の独白みたいなものが多い。読んでるときにこれがラノベなのかと思った。(色んな意味で)
★1 - コメント(0) - 2014年3月24日

ライトノベルにあるまじき文学的な内容のように感じました。すっげージュブナイルしてますね。ただこれミステリなのでしょうか?いやまあ、判断材料揃ってるっちゃあ揃ってるからミステリとして成立しそうですけど、なんだかなあ…。たまにはこういうちょっと難しいの読んでおきたいという意味じゃ満足できました。ただまあ、ドラマの過程は結構面白かったけど、オチは好きじゃないです。僕とミステリの相性が良くないのか、そもそもジュブナイルとミステリの食い合せが悪いのかも?って気も。
★2 - コメント(0) - 2014年3月22日

★★★☆☆
- コメント(0) - 2014年3月9日

SNS的なディスコミュニケーションが常態化したかのような、きわめて現代的な世界観のもと、思春期真っ盛りなメンタリティを持った登場人物たちのもがき苦しむ様が描かれる。性的なものに対する妙な潔癖さに、むずむずさせられる台詞まわしと、いわゆる「中2」な雰囲気を存分に愉しむことができる。ミステリー的な趣向とテーマがきちんとリンクした、痛々しくて悲壮な暗黒青春小説。
★12 - コメント(0) - 2014年2月23日

中二病ならぬ、高二病だったでござる。なやんでいるような、すかしているかのような主人公の態度、言動。文学的っぽいような、だささをかもしだしつつ、それは、それで、作者の手の平の上かも。ミステリとしてみると、謎も展開も、真相?もそれほど面白みはなく。ただ、高二病の主人公たちの青春小説とみるとよくできているかも。これで終わりなんだな、と思ったら、シリーズ化している? どうやって続けるのだろうか(笑
★6 - コメント(0) - 2014年2月21日

実に様々な、重いテーマが現れる。罪と罰。罰が与えられないことによって語り手は歪んだ。償い。罪の在り処。生き延びるための嘘。物語。ソーシャルネットワークは、嘘を加速させる。こうありたいという自分を演出する、それ自体が物語だと言ってもいい。江波作品に頻出するモチーフ・視線は、本作では、目を引きたい、という承認欲求と結びつく。アイデンティティ。取引。手の届かない愛。生きていく手段としての愛。幸福。それぞれのテーマがどのように絡み合い、作品全体としてどんな論理展開がなされているのか、僕の頭では明確にはわからないし
★8 - コメント(7) - 2014年2月16日

夏目や太宰の暗い話は大嫌いなのに、何故か江波さんの暗い話は大好きだ。なんでだろう?救いは無いのに何故か読ませる文章で、途中で犯人(?)の予想は付くのに読むのが止められない。実際現実なんて映画の中のようにハッピーエンドに終わらない。悶々とした中生きていくしか術がない人間にはこの小説自体が救いなのかも。
★2 - コメント(0) - 2014年2月15日

苦しくて苦しくて、最後には八尋と一緒に自分も窒息死した。
★2 - コメント(0) - 2014年2月4日

☆7 著者らしい、重く救いのない話だった。ある共通の過去の罪を持つ5人の少年少女。うち一人が不審死でみつかり、その真相を探る主人公のドライさはなかなか。他人との関わりを一切断ち、SNSなどのインターネットを毛嫌いする主人公は極端な分、ネットへの批判にも逆説的肯定にもなっていると思う。最後にたどり着く真相は大体予想通りのものだと思うが、三人の歪な絆が印象的な良作。自意識とネットと罪と罰と、考えさせられる。
★12 - コメント(0) - 2014年1月11日

★★★☆☆
- コメント(0) - 2013年12月21日

フィリップ・K・ディックの「まだ人間じゃない」を読んでいたこともあり気になっていたので購入。引用元の設定とは別の解釈で人間ではない子供を描いていたのが印象に残った。SNSとタイトルの暗示もいい、こういった要素をストーリーにも期待したが、本遍は一般文芸で量産されているものに思えてあまり楽しめなかった…。
- コメント(0) - 2013年12月19日

これラノベじゃなくて、ミステリとか一般小説のたぐいだわー。 ミステリとして見たら、登場人物の少なさから桜香が犯人ってのは見当つくけど。 こうやってネットに感想書き連ねてる身としては、承認欲求とかその辺りの話は身につまされた。
★5 - コメント(0) - 2013年12月18日

自分の尻を自分で拭けないのはなるほど人間でないのかもしれない。
★1 - コメント(0) - 2013年10月27日

主人公の陵司は、自分はどうしようもない終わった人間だという割には言動が常識的。もっとぶっ壊れてくれても面白いかなとは思ったけど、妙に現実味のある感じでこれもまた良し……かな?全体的な雰囲気はとても気に入りましたが、細かいところで特に取り上げて褒めるところはないかなーというところです。
★5 - コメント(1) - 2013年10月6日

人間が依って立つもの、物語と関係、そのふたつをめぐる陰鬱な物語。殺人という負の物語でさえ引き受けざるを得なかった男の破滅が、それを引き受けさせた主人公とその物語を振り捨てて関係へと軸足を置いた女とによって語られる。物語は関係によって広がり、張力を得る。その張力は、小さな穴が開けば人ひとりを殺すまでに強まっていた。
★3 - コメント(0) - 2013年9月27日

とにかく全体的に雰囲気が重い。八尋だけが中途半端で身を守ることができず、いじめの標的にされた。殺したのは陵司なのになんで僕がいじめられなくちゃいけないのか、八尋の訴えに納得した陵司との間で交わされた秘密の約束。その瞬間から殺したのは八尋になった。なんで八尋は現実だけではなくネット上でも陵司になりきっていたのか。それは桜香のいう通り八尋が陵司に憧れていたからだろう。真相に関しては何とも言い難い。一番の原因は自分を言い繕う殻が割れてしまった、そういうことなのだろう。
★4 - コメント(0) - 2013年9月24日

★★☆☆☆ 虚像たる個に自らの理想を投影し、五感を通して伝えられる個の素性をテクスト化することで他者との結びつきを強制する電脳空間。その中に住まうもうひとりの自分。ヴァーチャルとリアルの両方に存在する二重の意味での二人の人間像。それは換言するところの、虚像と理想。拡散された「虚像」に纏う「理想」を啄む「鳥」とはまさに不特定多数のアノニマスのことを示唆しているのではないか。「八尋の死体がその風に乗って、ばらばらになって吹き散らされていた」。巻末に込められた鳥葬の真の意を理解したとき、私の中の何かが氷解した。
★31 - コメント(0) - 2013年9月23日

江波さんなのに読みやすかったのは、私の調子が良かったからかしら……?いつものことながら結構どうしようもなく暗いのですけど、主人公に決定的な危機が襲いかかる恐怖、というのは感じずに済んだので、読後にずっしり重たい気持ちを抱えることはなかったです。収まるべきところに収まるラストだったので、不満はないような、でも主人公にとっては本当にそれでいいのかちょっと心配になるような、そんな感じ。
★4 - コメント(0) - 2013年9月13日

八尋視点だとさらにエグいことになりそうな。
★1 - コメント(0) - 2013年8月31日

行動とバランスがとれない重大な結果を、子供が故に許された(スルーされた?)けど、そのためにどうしていいかわからないままだったのでわりと正面からぶつかってみたら崩壊寸前という。あの「対決」のところはすごくよかったなあ、緊張感あったし、これまでうまくやりました的なところが潰れていく感じすごくいい。ミステリっぽいところはそんなに難しい話じゃないけど見えない間は先が気になっていくねー。SNSもわりと脚光を浴びてる話だけど、「セキュリティホールは人だよね」ってのがなんとなく。直接そういう話ではないけども。
★4 - コメント(0) - 2013年8月24日

鳥葬 -まだ人間じゃない-の 評価:60 感想・レビュー:104
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