形式:ライトノベル
出版社:小学館
ふふふのふ(^ω^)
カロンさん、取り敢えず1巻読了しました。カロンさんのレビューに違わずなかなかに楽しい作品でした。これからボチボチ読んでいこうと思います。
どこに出しても恥ずかしくない、一皮も二皮も剥けた下ネタテロリストになった狸吉に、男として大きくなったなとしみじみと安心感を感じたり、性規制社会の被害者と言えるアンナが物語の闇を一身に受け、ちゃんと和解出来た事に救いを感じた。皆どこか間違っているから、キャラに愛着が強く湧く。ラストは、狸吉が選びとった居場所に仲間皆でガヤガヤ集まった。ヤリまくりな日々だが、あくまで狸吉は綾女一筋という、何とも幸せなエンド。シリーズとして、一発ネタみたいな作品がここまで拡がりを見せるとは思わなかった。
中だるみや方向性が分からなかった時期もあったけど、テーマは一貫してぶれない所があり、また作者が経験を重ねる事で物語の展開の仕方が上手くなっていっているので、非常に楽しめる作品だった。ありがとう。
でもこれほど普通なら羨ましいはずのハーレムエンドが全然羨ましくないのも珍しい。それだけ女性陣のクセが強いからなんだけど。健全な世界を壊しこれからどの様に卑猥を取り入れていくのか?卑猥と健全のバランスが取れた世界を作りあげないと、今回の様なデストピアが生まれてしまう。社会の成り立ちの難しさが根底にあるような気がした。↓
何はともあれ、赤城 大空先生の次回作に期待しています……って、もうすでに『下セカ』の外伝が決まってるのかい!!まあ、アニメ化する程ヒットすればそう簡単にはやめられないっスよね!という訳でもうちょっと続くのだぞ。パイパイ。
お粗末さんだ! が表紙にもあって笑うしかない(小声
今回も「僕のピロートークアカデミア」など楽しいネタが沢山。性技の味方おちんぽマンのイラストを是非とも見たかったなぁ。綾女から敵への挑発のはずが貧乳ネタが被弾してイラつくゆとりとか、モノローグが口に出てしまって綾女よろしく息をするように下ネタを吐く狸吉とか面白かった。これ以上誰も傷つかないような健全社会の破壊方法も、なぁなぁにする日本の国民性と日本の性文化の発展に何かを見出してのことだろうし、いい結末だったと思う。アンナ先輩も救済されたし、末永く爆発してくれ、ありがとう狸吉!
かつ、愛し合う2人の愛情表現自体、最高の下ネタでもあるからだ(実際、睦みあう2人を傍から見ていたら、見ている側はそれを微笑ましく思いつつも、何とも気恥ずかしくなることがある)。◇とはいえ、「自由という道徳」と、「規律・規制という道徳」との対抗を、下ネタという斜め目線で、なおかつ大声で切り取って見せた怪作は、決して忘れることのできない一品となり得た。そんな印象の残る最終巻である。
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