雪国 (新潮文庫 (か-1-1))

雪国 (新潮文庫 (か-1-1))
あらすじ・内容
身も心も愛してほしいのに、なぜ男は冷たいふりをするのよ。

親譲りの財産で、きままな生活を送る島村は、雪深い温泉町で芸者駒子と出会う。許婚者の療養費を作るため芸者になったという、駒子の一途な生き方に惹かれながらも、島村はゆきずりの愛以上のつながりを持とうとしない――。冷たいほどにすんだ島村の心の鏡に映される駒子の烈しい情熱を、哀しくも美しく描く。ノーベル賞作家の美質が、完全な開花を見せた不朽の名作。

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雪国 (新潮文庫の感想・レビュー(4788)

scn
図書館本「日本文学全集33 川端康成集」にて。主人公島村、雪国の温泉町に芸者駒子に定期的に会いに行く。妻子あり無職の身でなんともまあいいご身分ですこと、というのが第一感。島村は苦労人で気性の激しい駒子に惹かれながら、駒子と対照的な葉子の存在も気になる。最後は葉子が火事に巻き込まれ2階から転落するシーンで終了。舞台設定も文体も浮世離れしていてなんだかふわっとした読後感。
★4 - コメント(0) - 3月19日

普通描写をするときは物語の運動が止まってしまいがちだが冒頭の数ページは描写が物語のリズムの邪魔をしていないのが凄いところだと思った。島村は男の虚無とか駒子を写す鏡とかそんなかっこいいもんじゃない。単にこの女との出会いは小説のネタになるとしか思ってない内心を作者が書いてないだけだろうさ
★5 - コメント(0) - 3月15日

難しい。。。表現が難しいのと読解力が低いので、大分頭を悩ませながら読んだ。日本文学に読みなれたら再読したいです。
★6 - コメント(0) - 3月14日

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あまりに有名過ぎて今まで読んでこなかったが、戦前に書かれた小説なのに現代の本より話の展開にスピード感があって驚いた。 蜂が哀れに死にゆく様子等、流石としか言いようのない描写力はどれも悲しいほど美しかった。
★4 - コメント(0) - 3月13日

教科書にも出てくるあの有名な「トンネルを抜けると雪国であった」。そんな名作を今頃読んでるわけで。しかし、ある意味強烈な「雪国」。どうして今まで縁がなかったのか... 学校の先生が生徒に勧めにくい理由があったんですな。抜けると?
★11 - コメント(0) - 3月12日

こういった文学に対する馴染みがあまりないのだけれど、とにかく表現が綺麗だと感じた。物語が進むにつれて、駒子の少女めいた女らしさにどきりとしたり、胸が苦しくなりました。ただ、それを良いようにしている島村にイライラしたり。家庭があるのにこんなところで何してるの、なんて野暮なことを考えてしまって仕方なかったりしました。とりあえず、寒いうちに読めてよかった。
★12 - コメント(0) - 3月2日

あまりにも有名な冒頭分。題名の通り、しんしんと雪が積もるような静謐さを感じた。島村と駒子の間にあるものは間違いなく愛であるはずなのに、どこかすれ違ってしまうような。少し難解な部分もあったから再読したい。ラストはこれで終わってしまうのか、となんとも言えない気持ちになった。
★7 - コメント(0) - 2月26日

約8年ぶりの再読だが、内容はほとんど覚えておらず、当時はこの小説の美しさを理解できなかったのだと思う。今回読んで、「悲しいほど美しい」「徒労」「天の河」といったフレーズが印象に残ったが、特に「左手の人差指」には恐れいった。
★8 - コメント(0) - 2月26日

表現の美しさに圧倒された。(好)
★5 - コメント(0) - 2月25日

ただただ表現の美しさに圧倒された。
★7 - コメント(0) - 2月25日

うーん、難解ですね。この時代の一般的な生活感や考え方を勉強してからじゃないと意味が分からないんだろうな〜。 駒子が可哀想過ぎるけど、それ故の一途さが美しいんだろうな。
★9 - コメント(0) - 2月24日

駒子がかわいそうです。主人公に思わせ振りな態度を取られ、いいように使われているだけでした。環境が違えば、大成していたかもしれません。
★7 - コメント(0) - 2月23日

冒頭、列車の窓を鏡として、葉子を美しく浮かび上がらせるシーンは印象的だった。行男を許嫁ではないという駒子、妻の如く甲斐甲斐しく行男の世話をする葉子。行男の逝った後、葉子が気ちがいになるという駒子、三人の関係性をはっきり捉えようとするも届かない。駒子の複雑な境遇と、想像をかきたてるが遠回しな官能描写に、気持ちを載せることはできなかった。駒子の島村に対する振る舞いは惚れた女のそれであり、島村が受け止めずにかわす様だから、余計にそうさせるのだろう。難解だ。もう一度読めば、もう少し味わえるようになるかもしれない。
★36 - コメント(4) - 2月21日

『この指だけがこれから会いに行く女を生々しく覚えている』・肝心な部分は書いていない・その抑えた色っぽさが美しいーーこのレビューに惹かれ読む。奥ゆかしい官能の中、美し過ぎる背景描写と共に描かれる主人公の二人の女性への心模様は、男性論女性論を語る隙間も与えない。読む私は、時に強く時に甘美な川端氏の麗筆を感じるしか術はない。この不朽の名作を、概読本と片付けるにはまだまだ足りない。
★36 - コメント(4) - 2月19日

何の拍子かよく覚えてないけれど冒頭の『国境の長いトンネルを抜けると〜』の一節を思い出し、その言葉の美しさと拡がってくるイメージに惹かれたので読んでみた。 読み進めていっても描写が本当に綺麗で、静謐で澄んだ空気、吐く白い息、広がっていく音までもが伝わってくるようで終始うっとりしてしまった。頭で解釈するというよりも紡がれた言葉それ自体が琴線に触れる。話を追うだけでなく文章を見つめるという事を発見出来た本だった。
★10 - コメント(0) - 2月18日

女性が、主人公の男性にすっかり惚れ込むというパターンは私が今まで読んできた主な作品とは逆の立場になっていて何だか新鮮に感じた。人物の心情変化やその描写が直接的ではないのに、いつの間にか駒子が島村のことを完全に好いている行動ばかりになっているのが印象的。その一方で島村の一貫した空虚で掴み所のない態度があまりに切なく悲しい。美しい背景描写をはじめとした、独特で綺麗な表現と文体が心に残る。物語よりも男女の抒情に重きを置いた作品で言外に仄めかすシーンが多く、難解でもあった。改めて再読したい一冊。
★13 - コメント(0) - 2月18日

破滅を嗅ぎ取っていた、だから惹かれた。
★4 - コメント(0) - 2月17日

川端文学についての理解力がなかった。この1冊だけでは川端康成、川端文学を理解できそうにないので、もう少し他を読んでみたいと思う。描写が美しく、谷崎とは別のアプローチであるとは分かったが、彼の真髄は別にある気がしてならない。そんな浅い表現で果たして理解できたことになっているのだろうか。そこも踏まえてもう少し川端康成を読んでいく。
★13 - コメント(0) - 2月17日

極めて個人的なお気に入り度合い:★★★☆☆3点
★7 - コメント(0) - 2月16日

冒頭があまりにも有名で、読んだ気でいたけど読んでいなかったザ・日本文学。主人公の島村は芸者になった駒子と再会を果たし、また『悲しいほど美しい声』の葉子と出会う。「悲しいほど」のような、感覚的な表現がなかなか理解というか共感しづらいものの、風景描写の美しさ、男女の機微の描き方が魅力的。『この指だけが、これから会いに行く女をなまなましく覚えている』など、エロティックな表現は多いのに肝心な部分は書いていない、その抑えた色っぽさがとても美しく感じる。話の筋というより情景を想像して愉しむタイプの作品だと感じた。
★75 - コメント(9) - 2月14日

風景描写が難解。
★5 - コメント(0) - 2月14日

名前は聞いたことはあっても読んだことのない本の代表格とも言えるもの。あの冒頭は誰もが知っているけど中身は知らない人が多いのでは。寒い寒い雪国に住む芸妓と無為徒食を続ける島村を通して季節の美しさや懸命に生きる状況がよく伝わってきた。一生に一度は読んで損はない純文学だと思う。みんなも読んでほしい。
★11 - コメント(0) - 2月13日

川端文学は好きでいくつか読んだが、1番難解だった。エロティック度が薄く、三角関係になりそうでならないのは意図的だろう。期待した所だが。。。
★11 - コメント(0) - 2月13日

1937年(昭和12年)刊。「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。」の出だしが余りにも有名な作品。次も覚えよう。とても美しい。「夜の底が白くなった。」▼『伊豆の踊り子』よりは難解ですが叙情的で、何度も読み返すほどに一文を美しく感じました。島村と芸者である駒子との恋愛。葉子にも惹かれる島村。戦前の女性はたくましいですね。私には一番金銭的にも家庭的にも余裕のある島村が、どういう気持ちであるのか読み取ることができませんでした。
★102 - コメント(0) - 2月12日

「綺麗だな」というのが一番の感想。しかし難しい。比喩的な感情の描写などか多く自分の乏しい読解力では読みきれず。主人公の島村は常に俯瞰的で彼の事が好きな駒子や、取り巻く様々な事に対してもどこか希薄であり読んでいるこちらが寂しくなった。
★18 - コメント(0) - 2月10日

書き出しが非常に有名な作品。「妻子を放って自分に惚れている異性と逢瀬を重ねる島村」というフィルタを介し描写される物語なので、文章や暗喩、女性たちそのものなどが美しく表現されていても喉に痞えが起こるような形容しがたい印象が残った。“いい女”のくだりの個人的な解釈は叶わぬ恋、徒労に対し熱をあげる駒子の純粋さや、その渦中に自分を巻き込んでくれた事への気持ちを婉曲に評したごく普通のもので、駒子はその含意である「慕情に応える気はサラサラない」という事実を朧気に感じ取ったのではないか、といったところ。正直難しかった。
★36 - コメント(0) - 2月9日

表現は叙情的、主語が省かれていたり読むのが思いの外難しかった。読み終わったあと、なるほどなと思った。伏線とは違った意味で、作中の一つ一つが小説を構成する意味にきれいすぎるほどしっかりあてはまっている。これが純文学ってやつかぁ。。
★12 - コメント(0) - 2月6日

6 溢れる旅情、心象。心のうちの弱い部分のせめぎ合いだ 。
★5 - コメント(0) - 2月5日

雪のシーズンに合わせて。ストーリーについてどうこうと言う事はないけど、やっぱ好きな文章だなと。国語の授業で書き出しだけ教わり、内容には触れられなかった事に納得。タイトルの割には暖色のイメージが残る。
- コメント(0) - 2月3日

超有名作品ですが、初読み。意外なストーリーでびっくり。レンタルショップに行ったらジャンルはヒューマンとかに分類されるんだろうか?雪のように冷たく、融けてゆく、ラブストーリーでした。人物の気持ちを捉えきれなくて、愛されるよりも愛したいまじでなどと思ったりしましたが、やっぱり愛する人に愛されるのが最高です。話は逸れましたが、冒頭とラストの美しい文章に胸が高鳴りました。切ないというのに。
★24 - コメント(0) - 2月2日

恥ずかしながら初めて読んだ。 人生の一部を切り取った絵のようだった。 景色の描写がすごい、そこから感情まで感じる。 中盤から、主人公の目になれた感じ。 すばらしい
★9 - コメント(0) - 2月1日

読むなら今だろう、と思い積読本の中から手に取る。東京から雪国を訪れる島村と地元の芸者の駒子のやり取りが中心。お互いの関係を分かっているからか、お互い深入りせず本心も明かさない。島村は割り切っているように思えるが駒子が割り切ることができず時々情緒不安定、というかツンデレかと思ってしまう言動もある。要所要所で葉子という女が出てきて島村の心をざわつかせる。いきなり唐突に終わる。風景描写や心情描写は素晴らしく美しい。
★1 - コメント(0) - 1月28日

川端康成、恥ずかしながらこの歳になり初めて読みました。分かりづらい所も多々あり読むのに疲れてしまいました。純文学の中でも周りから固めていき真髄に迫っていく様な書き方は異色に感じました。人と人との繋がりも背景から固められて行きます。そして背景に消えて行きます。駒子が感じる以上に島村は自身のことを情けなくそして非情に思っていたのかもしれません。また葉子は全てを見透かしながら登場した様に見えました。小さい芸者宿の中に恋い焦がれ、憂いまた悲しき絶望と縮小されています。
★19 - コメント(0) - 1月25日

この季節に読んでこその作品。解説で心理小説と捉えるように、心許なく朧げな男女の繋がりを雪国の描写と重ねなぞらえながら読者は掴めようにも掴めない雪に触れるように読み進める。そのためにあらゆる点で、物語はぼやけてなければならない。その捉えようのなさに歯痒さを感じる人は少なくないはず。直接的でなければないほどに、寒ければ寒いほど、破滅的あればあるほどに、灯される火や体の火照りは際立っていく。そして終盤に燃え上がる焔はまさに雪国の幻想を溶かす象徴として現れる。私はまたいつか掴めずともこの作品に手を伸ばすであろう。
★13 - コメント(0) - 1月21日

風景描写が美しい。が、女性描写は非常に艶やかである。日本独特の哀愁を感じることができる芸術的作品だと思うが、終わり方が非常に呆気なくてびっくりした。
★5 - コメント(0) - 1月20日

どこかに冷たさがある視点で描かれている。島村と駒子の二人の距離は縮まりそうで縮まらない。お互い近付けば傷つけ合うようなものをもっている。二人の関係性が読んでいてしんどく感じてきたところで火事が起こる。これはこれで良いエンディングなのかも知れない。時間がなく急いで読んだせいか、意味の取りにくく思える箇所が結構あった。いずれじっくりと読み返してみよう。
★7 - コメント(0) - 1月18日

国境の長いトンネルを抜けると雪国だった。そこはおっさんの勝手な妄想の世界。温泉入って、芸者と遊んで、やりたい放題、でも時々我に帰る。確かに風景描写は素晴らしいと思うがストーリーの非現実はもっと他に無いのかと思う。
★19 - コメント(0) - 1月16日

我が町が真白に覆い尽くされた日に。起き抜けに見た窓外と長いトンネルを抜けた先の景色が二重写しになる。雪に洗われた大気は澄みきって、いつもは霞んで見えない遠くの山々までくっきりと浮かび上がらせている。見慣れた場所がよそ行き顔してキリリと冷えた空気が私と世界の境界線を濃くしている。そんな今日に相応しいと思われた物語は美しい詩のようだったけれど、悲しいかな私にその奧まで覗く眼力が足りない。文学は私なんぞが足跡を付けてはならない新雪の野のように思える。
★14 - コメント(0) - 1月15日

駒子の愛情は彼に向けられたものであるのにもかかわらず、それを美しい徒労のように思う彼自身の虚しさがあって、けれども反ってそれにつれて、駒子の生きようとしている命が裸の肌のように触れて来もするのだった。彼は駒子を哀れみながら、自らを哀れんだ。そのようなありさまを無心に刺し通す光に似た目が、葉子にありそうな気がして、島村はこの女にも惹かれるのであった。17の頃からの再読。ここに日本人の心の真髄が表されているとは依然として思わないけれども、日本の風景と言葉だからこそ、そこに匂い立つ人間臭さのようなものは在る。
★8 - コメント(1) - 1月13日

空虚のなかにも「美」はかならず在る。駒子のような「徒労」だろうとも、真剣な生には利害をはからない純粋な人間があり、主人公はそれを見抜き、うつくしいと感じたのかもしれない。読者は本に教養や物語を求めてしまうけれども、この作品はそれらを無視した純文学である。情景の美、人間の美、虚無を超えた美、それら川端康成が感じた現世の美がきれいに抽出された、美だけに執心した芸術品であり、その美の芸術は最後の最後まで途切れることを知らない。読了後におぼえた未知の空虚は、うつくしかった。虚無を超えた美が、そこにあった。
★13 - コメント(0) - 1月13日

雪国 (新潮文庫の 評価:86 感想・レビュー:1149
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