細雪 (下) (新潮文庫)

細雪 (下) (新潮文庫)
あらすじ・内容
『源氏物語』に傾倒した著者ならではの絢爛たる小説絵巻。

昭和十六年、三十五歳になった雪子は、やっと貴族出の男との縁談がまとまり、結婚式に上京する。他方、バーテンと同棲した妙子は子供を死産してしまい、明暗二様の対比のうちに物語が終る。『源氏物語』の現代語訳をなしとげた著者が、現代の上方文化のなかにその伝統を再現しようと、戦争中の言論統制によって雑誌掲載を禁止されながらも、えいえいとして書き続けた記念碑的大作。

あらすじ・内容をもっと見る
420ページ
1871登録

細雪 (下)はこんな本です

細雪 (下)を読んだ人はこんな本も読んでいます


細雪 (下)の感想・レビュー(1411)

面白かった。ついに読み終えてしまった。またもう一度初めから読みたい。 印象的だったのは長女が泣くところ。その場面だけに及ばないが、心理描写に入れ込み過ぎることもなくかといって出来する事件をドラマチックにするでもない、ちょうどよくリアリティが生みだされる象徴的な箇所だった。
★4 - コメント(0) - 3月11日

上中下巻通して、大阪上流階級の風俗を、充分に堪能できた。30代の妙齢となっても人前でモジモジした態度をとる三女雪子も、ある人からは非常識だと激怒され、ある人からは上流階級の躾が行き届いたお嬢さんと目される。一方、お家のことより、自分中心に奔放にことを進めていった四女妙子。時代が変わろうとしている狭間で、このふたりの女性の生き方、最後の身の落ち着き方は、対照的で非常に面白かった。文体も非常に心地よくすらすらと前に進み、久しぶりに読み終わるのが惜しい、よい作品に出会えた。
★4 - コメント(0) - 3月5日

谷崎潤一郎の『細雪(下)』を読了。下巻でもやはり雪子の見合話が続き、さらに公判では四女の妙子の問題(?)が再燃するという、流麗な文章とは裏腹の濃い展開。ラストは谷崎らしいというか…。
★1 - コメント(0) - 2月26日

今で言えば「婚活小説」とも読める作品という批評もよくあるけれど、私が最初に読んだ時にはそんな批評はなかった。時代を超えて読まれる作品なのだなと思う。何度読んでもラストの雪子の描写が解釈できないでいるんだなあ。何を意図したのか。この先にどういう余韻を残そうとしたのか。まだまだ先を読みたいと思わせる物語は傑作だ思う。戦時中の多くの日本人が困難な生活を送る中でこういう生活を送る美しい人たちを当時の人たちはどう思ったのだろう。それでもこの小説が読み継がれたのは谷崎の美への信念なのだなあと私はその美を享受する。
★6 - コメント(0) - 2月24日

scn
図書館「日本文学全集19 谷崎潤一郎集(二)」(昭和52年7月筑摩書房)にて。以下は上中下まとめてレビュー。 昭和初期、大阪旧家の4姉妹物語。3女雪子の見合いを中心に物語は進む。序盤はNHK朝ドラみたいな雰囲気だが、病気・災害・別離、そして戦争の暗い影が徐々に。いろんなしがらみや4女妙子の奔放すぎる振る舞いに振り回される次女幸子の気苦労たるや。 全体を通じて文体の美しさと絶妙なテンポ感に引き込まれる。タイトル「細雪」は雪子の一面デリケートそうでミステリアスな雰囲気を現したものか、卓抜したセンスに脱帽。
★6 - コメント(0) - 2月11日

話は雪子の見合いと妙子の恋愛を軸に様々な事件を通して姉妹の濃密な関係と微妙な愛憎の変化が縷々綴られていくという感じ。内気でプライドの高い雪子も、奔放だけれども計算高く後ろ暗い面もある妙子も、姉妹間の女性ならではの隠微な人間関係も、私は苦手。しかし美食と女性をこよなく愛した谷崎にとっては全てが愛すべきものだったのだろう。
★8 - コメント(0) - 2月4日

やっと読み終わった。 最後は純文学的な(個人的にはそう思う)感じで終わる。 とても面白かった。 細雪を読む毎日が楽しかった。そんな本だった。
★5 - コメント(0) - 1月29日

没落した様がいよいよ明らかになるにつけ、本家分家の思いの差異が浮き彫りに。家督を継ぐことから離れる方が、良い面ばかり誇張されてそれに対する思いも募るのだろう。幸子の中間子ならではのやきもきする様子や、同じ中間子ながら立ち位置の違いからくる様相の違う雪子だったり、姉妹間の空気がとても素敵。妹は強かよね…
★3 - コメント(0) - 1月28日

読み終わってしまった。とても寂しい。この4姉妹のなんとも言えぬ関係性…時には慈しみ、時には疎ましく思い、それぞれに交錯していくさまは本当の話を聞いているかのごとく深くストーリーに入り込んでしまう。先に映画を観ていたので補完する役割でもあり、良い作品読んだなぁとしみじみ思う。この浮世離れ感がとにかく愛おしい。
★3 - コメント(0) - 1月21日

華麗な衣装のくすんだ色の裏地は裂けやすく、内側から帯紐が緩んで着崩れを起すように、花やかであるはずの縁談をめぐるそれぞれの思惑と利害の対立という現実に「没落した」蒔岡家の四姉妹の絆もほどけていく。男ぶりのよい見合い相手を前に三十を超えてなおモジモジした態度をとりロクに電話応対もできないのにプライドだけが先行する雪子は苦笑を誘うが、彼女の美貌を除けば谷崎が訳した『源氏物語』の「末摘花」の滑稽さそのものであり、そんな雪子にあきれつつ、貞之助達の深い理解と繊細な心づかいは源氏の末摘花への態度と同質のものである。
★24 - コメント(3) - 1月21日

蛍狩りのシーンが幻想的。雪子の嫁ぎ先は全く以て納得。妙子は爆弾を落とし続けるが因果応報とはこういうことか。雪子は生まれてくる時代が遅すぎ、妙子は早すぎ。自分の実家がドッカーン富士山を背にした静岡なのだが、京都人を以てしても羨ましがられるのは嬉しい。奈良ホテル=南京虫という方程式が記憶される。是非、大和路の月日亭に行ってみたくなった。下痢話で終わるとは谷崎らしい。幸せな結婚って、後から思うものなのかもしれない。
★34 - コメント(0) - 1月14日

文庫本裏表紙の紹介文に結末が書かれており、これを先に読んでしまったのが悔やまれます。
★3 - コメント(0) - 1月14日

貞之助さん、お疲れ様。
★3 - コメント(0) - 1月12日

☆☆☆☆☆ 大作を読了。いつまでも余韻に浸っていたい気分。その後の姉妹たちの行く末が大いに気になりつつも、雪子の良縁、妙子の死産という明暗でもって一区切りがついたという感じ。下巻はドラマチックな展開であり、殊に雪子のグダグダにより縁談が破談となるシーン、妙子が大病を患うシーン、妙子の奔放な様子が奥畑の婆やから明らかにされるシーンなど、非常に読み応えのある内容になっている。文章は決して難しいところはなく、当時の日本の世相も表れており、確かに名作であると納得の内容だった。
★44 - コメント(0) - 1月6日

戦争が本格化する時勢で世の中全体が暗いムードになる中、本家もますます経済的に困窮し、いよいよ没落が感じられる下巻。賢く先進的なはずの四女がしたたかな悪女だったり、旧き良き大和撫子の三女が精神的に未熟だったり、姉妹たちの「あれ?」という一面や世間とのズレが浮き彫りになる。最後は何とかうまくまとまるものの、皆が宴会を終えて解散した後のような、どこか寂しくよそよそしい雰囲気が残る。一つの時代が終わりを迎えつつある瞬間の混乱に、蒔岡家の面々を通じて立ち合ったよう。一気読みできる面白さだった。
★13 - コメント(0) - 1月3日

やはりキーは多くを語り手がその視点を託す幸子ではないか。妙子には、もう少しほかにも穏便な方法があったものを、等々と彼女の反抗を恨みに思いつつも不憫さから、つい縁を繋げて置きつつ、また雪子の見合いを気に揉みつつも彼女が関西或いは蒔岡の家に固執することにも同情する。出来事ではなく、その出来事に際した時に生じる場当たり的かつ蛇行的、事なかれ主義的な思考がこの小説を支配していて、それは「旧家」の象徴ではないか。故にその「家」の域からとうとう出た雪子と妙子が共に生理的な破綻を来してこの小説が幕を閉じることも肯ける。
★6 - コメント(0) - 2016年12月28日

現代の王朝風絵巻、絢爛たる物語等の評価もあるが、そういう印象より世俗的な家族の物語、恋愛小説ならぬ結婚小説、テイストはジェーン・オースティンに近いと感じた。話は終始次女の目線で三女の見合と四女の奔放が対立軸として進行、この二つは古い時代と新しい時代の象徴だ。下巻の山場、末娘の引起こす、新潮文庫の裏表紙にさわりとして取上げられる出来事が、実は本文内では驚くほど扱いが小さく、そのこと自体より三女の縁談への影響の方が専らの関心事であるところがこの小説の特徴を表しているともいえ、面白い。結末も同時代のものらしい。
★13 - コメント(1) - 2016年12月24日

幻想的な蛍狩の場面から始まる下巻は、蒔岡姉妹の身の振り方等々が一応定まったところで幕引き。地名や料亭、芝居など未知のものばかりだったけども、蒔岡家の生活を垣間見たようで優雅な気分になった。気苦労の多い幸子、世間に無頓着な大和撫子雪子、先進的で自分の生き方を貫く妙子。彼女らの悲喜こもごもの物語、続きが無いのが寂しい。ところで、新潮文庫、裏の簡単な紹介文に話の結末が端的且つ大胆に書かれていて、何気なく読んで驚いた。
★8 - コメント(1) - 2016年12月22日

素晴らしく面白かった。最後の雪子と妙子の陰陽は、常識に囚われない女は不幸になるというよくあるおとぎ話で、そこだけは嫌だったけど、それ以外は最高。もちろんこの豊かな上方の生活も当時の暴力に支えられているのだろう。でもあの戦争の中で谷崎さんがこんなにふくよかな物語を書き上げたということが現代に辛さを感じている人にとってひとつの救い。
★6 - コメント(0) - 2016年12月19日

昔読んだのかなぁ 劇場版のパンフレット賀来千香子さんが幸子さんだっかなぁ…まぁその時代の綺麗な女優さん達が演じていますよね…谷崎潤一郎って読みやすい小説書くんだなあって思いました。 私は、芥川龍之介が大好きなので…谷崎と芥川が論争したことが印象に残っていますので芥川の小説とは違うなあって思いながら読みました。小説家として長く活躍した谷崎…芥川が長く活躍したらどんな小説を書いたのかな…細雪は谷崎の奥様…松子さん一家がモデルらしいですよね。松子さんは芥川のファンだっから谷崎に出会えたって話もありますよね。
★7 - コメント(0) - 2016年12月15日

上中下巻ということで中々手が伸びなかったのですが、読み始めると一気に読めました。物語としてはむしろ地味な方で、大きな事件といっても大病、妊娠、結婚といった、一般人並みの事件しか起こらないのですが、故に昔の日本の在り方、考え方をリアルに感じられるのだと思います。何せ、日本語が美しいです。
★9 - コメント(0) - 2016年12月11日

上流家族の風俗小説として華やかなイメージだったが、巻が進むほどに色あせていき、妙子は妊娠死産のあげくジミ婚、結婚式に向かう雪子に浮き立つ表情はなくお腹を壊している、で終わる。豪華で輝ていた着物が、いつの間にか古びて袂や裾がくたびれてしまった、そんな感じで読後感は美しいものではなかった。それにしても雪子のグズグズにはイライラした。三十路過ぎて深窓の令嬢もないでしょ。
★8 - コメント(0) - 2016年12月10日

読了。
★11 - コメント(0) - 2016年12月7日

引っ込み思案を通り越し、最早コミュ障な雪子に終始イライラしっぱなしだったので、このまま彼女が惨めったらしい行かず後家の大年増となり、先進的な妙子が幸せを手にして終わると思い(願い)ながら読んだ。そしたら妙子がとんだビッチであったことが発覚し、こちらにも共感できなくなってしまう。駆け足気味に風呂敷がたたまれ、結局は旧態依然の奥ゆかしい雪子が幸せになり、現代的でスレた妙子が不幸になる予定調和的な結末。これでよかったのか?ドイツの家族やロンドンのカタリナも含め、この後皆さん空襲などで亡くなってなきゃいいけど。
★6 - コメント(1) - 2016年12月6日

本の裏側にネタバレ書いてあったけど…。読み終わってしまった。続きが読みたいような読みたくないような。これから日本は激変の時代に入るわけだしばらばらになった四姉妹の行く末は異なるものになるんだろうなー。貞之助いい人。なんてことない日常をかいてあるはずなのに何故かすごく美しく見えるのは書き方がうまいからなのか幸子たちの言葉遣いのせいなのか。読んでる間心なしか自分の言葉遣いまでよくなった気がした。美しい作品だった。素直に万人向き。
★5 - コメント(0) - 2016年10月27日

いよいよ最終巻。三女の雪子は、初めて相手から断られるという経験をし、周囲がこの人ならと思う縁談では、幸子夫妻の骨折りによっていい感じで進展していたのに、雪子のすげない態度で相手を怒らせてしまう。人見知りな雪子はお嫁に行けるのだろうかと思いましたが、決まるときは決まるものなんですね。ようやく貴族出の人とまとまり、結婚のために上京するところで物語は終わっていました。対する四女の妙子は、相変わらずの波乱万丈。とにもかくにも妹二人が落ち着いたのに、幸子の下痢が止まらなかったのは、何かの暗示なのでしょうか?
★16 - コメント(0) - 2016年10月27日

昭和16年まで物語が進んでいる。ヨーロッパでは第二次世界大戦が勃発し、在日ドイツ人社会にも影響があった。医薬品など、日本でも手に入りにくい物資が出てきている。雪子はついに見合いで結婚が決まった。雪子は大人しくて自分の意見を言わないが意向は通したがるという面倒な性格で、自分と共通性があるような気がして応援してしまった。相手は子爵の庶子でぶらぶらしていたが、建築関係の仕事をしていたということだ。もうすぐ戦争だが、蘆屋付近は戦災もなさそうだし、手に職があるなら戦後も無事に過ごせたのではないかと想像した。
★8 - コメント(2) - 2016年10月15日

R C
戦争による時節の変化が合間に見え隠れしながらも上流家庭の雅やかさは相変わらずであり、それでも上流家庭なりの厄介事に翻弄されながら終盤へ。妹二人や本家の姉に気をつかう幸子だけでなく、貞之助(幸子の夫)も気苦労が絶えない人だなと。病に関わる描写が多い。妹二人の明暗が分かれた結末だが、最後の一文を読んでも雪子がすっかり幸福になった感じがせず、まだ波乱含みの展開が続きそうな余韻が残った。俗になりきらないところがこの作品のすごいところだと思う。
★16 - コメント(0) - 2016年10月13日

綺麗で精錬で楚々とした文章は、読んでいると何とも言えない気持ちになる。蛍狩のシーンも幻想的で素晴らしい。その文章で綴られてゆく雪子は、急な文明開化と西欧化の波に揉まれバランスを崩してゆく日本を、重ね合せて描かれている様にも感じた。縁談が纏まってホッとする一方、妙子の有様が対照的過ぎて痛々しい。けれどもそれは自分勝手にし過ぎた罰であり、ある意味慈悲であった様にも感じる。この後、蒔岡家の運命はどうなっていくのであろうか。戦中を生き延びたのなら、御牧の建築設計が大いに活きるのだけれども。祈る他有るまい。
★143 - コメント(0) - 2016年10月3日

時代も階級も文化も違うのでエピソードがいちいち面白い。家庭でビタミン注射打ってたとか、遺産で食ってるボンボンとか。飛行機製造会社に勤める男やドイツに帰国した元隣人のエピソードが、これからやってくるであろう悲劇を感じさせた。三姉妹は戦争を乗り越えられたのかなあ。
★5 - コメント(0) - 2016年9月29日

日本文学の記念碑的な傑作である。本作は大東亜戦争の最中である昭和17年から執筆され、敗戦後の昭和23年に完結する。戦中の言論統制にも屈せずに、失われてゆく日本的な美しさ、戦前の日本の日常を伝えている。蒔岡家の三女の雪子が公家を出自とする御牧と、これ以上ない良縁に恵まれながら、四女の妙子はバーテンの三好との子が死産となる。非情なコントラスト。そして雪子が結婚した昭和16年に日本は対米戦争に突入する。この後の蒔岡家はどうなったのか。今は失われた戦前の日本。この作品を読む度に私達は新しい発見をするだろう。傑作。
★221 - コメント(4) - 2016年9月27日

下巻は、三女雪子が大垣での蛍狩りを兼ねて沢崎と見合いをして先方から断わられる昭和14年6月に始まり、最後は華族の庶子である御牧との見合い結婚が決まる昭和16年4月までの話である。人見知りが激しく純粋で慎ましく生きる雪子に対して、自由奔放に生きる妙子との対比が顕著になっていく。主体性をもって生きる妙子を応援したくなるのだが、「こいさんがいくら働きがあると云っても、女の腕で、而もお嬢さんの遊び半分にする片手間仕事の収入で、衣食住にあんな贅沢を尽しながら一方では貯金をするなんて云うことが、ほんとうに出来たであろ
★81 - コメント(2) - 2016年9月17日

決してハッピーエンドではない三姉妹の物語なのに、どうしてこんなに陽性なのだろう。それは語り手である幸子がよい夫を持ち、二人の欠点だらけの妹のために悩みつつ努力を惜しまないからではないか。雪子は自主性にかけ、ハキハキしないし、一方の妙子は自由奔放過ぎる。妙子の恋は現代で言えば不倫を堂々とするくらいにインモラルなのだろうな。時局の影響で物資が次第になくなり、最後はお花見までできない雰囲気になった日本。だがこの物語は最後まで軍国日本には触れない。だからこそこの物語が現代まで残ったのだろうか。
★32 - コメント(1) - 2016年9月14日

家族・一族の物語を語るにあたってはカネの問題や経済の問題がどうなっているのかを欠かすことはできない。東京の長女の本家は子沢山のため生活は苦しく、今や蒔岡家の格式にはかまってはいられない。関西の次女のところは娘ひとりだけだからまだ余裕があって、次女には昔日の蒔岡家へのこだわりが強い。三女の雪子は外部の第三者への対人関係能力はゼロで生活力はゼロ。独立力のあるようにみえる四女の妙子にしてもその実は男に頼ってのもの。関西に残る三人ははなはだしい時代錯誤の勘違いをしている。だからこの小説は読んでいて滑稽である。
★35 - コメント(1) - 2016年9月11日

友人の勧めで手にとった初めての谷崎潤一郎。『特に事件があるわけじゃないよ』と言われていたのだが、いやいや、結構な事件起こってます。雪子ちゃんのお見合いにハラハラし、板倉さんが怪物になっていくさまにハラハラし…そして、なにより心地よい文章に感動。もっと読んでみたいが、後の長編は、ほぼエロだということです。
★17 - コメント(0) - 2016年9月4日

戦前の女性とはいえ、男性とまともに話もできない雪子にイライラした。御牧との結婚も、最初に会ってから随分経っているのに、正月明けに結婚の返事を2~3日でしろなんてあんまりだと、今更、何を言ってるんだってな感じでした。妙子も、啓坊との関係は意味不明だし・・・。 船場の呉服屋に生まれた祖父やそこに嫁いだ祖母の暮らしもおそらくこんなだったんだろうなと、そして私の両親の考えも、蒔岡家の人たちの考え方にとてもよく似ているのが、なんとなく納得だった。蒔岡家の人々は、戦争を無事に生き延びれるのか、気になるところです。
★6 - コメント(0) - 2016年9月2日

雪子ちゃんが結婚できてよかったです。 時代背景や文化などが詳しく勉強できました。
★3 - コメント(0) - 2016年8月28日

(図書館本)終わってしまった。上・中・下とこれを読んでいる間はとても幸せな時間だった。読む前はもっと取っ付き難く、肩苦しい感じなのかなぁと想像してたけど、こんなにスラスラと読み進めれてこんなに楽しく面白い作品だったんだね。四姉妹だけでなく登場する全ての女性の魅力も堪んなかったです。と色々書きたいことは山々なのですがこの辺で。全三巻にもなる長編なんかはあまり読まないけど、不思議と長くは感じなかった。読み終えるのが寂しかったくらい。しばらくは細雪ロスです。
★23 - コメント(10) - 2016年8月28日

「細雪」読了!中巻の途中まではダラダラと読んでいたが、後半一気に加速。最近では「海街ダイアリー」に通じる(美人)姉妹ものの源流のような作品なのだろうか?朝ドラ「トト姉ちゃん」も三姉妹ですね。戦争前夜が舞台のこの物語。小説では描かれないがこの後この姉妹はどのような運命をたどるのか想像するにつけ、あの戦争で破壊された様々に思いを馳せてしまう。それは、失われてしまった娘時代の幸福のようでもあり、歴史の残酷さに途方に暮れる。また、太平洋戦争開戦直前のこの人たちの暢気さに”今”をみるようで怖い。
★6 - コメント(0) - 2016年8月28日

内気でしとやかに見える雪子は、その実気位が高くて自己中気味。奔放な妙子には、男から金品を絞りとる悪女の顔が。下巻ではこの二人の良い面、悪い面がかなり赤裸々に描かれていて、女の迫力と怖さ(?)が伝わってくる。それに加え、堅実だが昔気質で柔軟性に欠ける鶴子と、妹達に振り回され、ときに立腹しながらも奔走するまとめ役で常識人の幸子、更にはユーモラスで得難い脇役のお春どんなど、登場する女性陣が軒並み個性的。伝統的な日本を描いても、単なる花鳥風月で終わらせず、魅力的な人間ドラマになっているところは、さすが名作だ。
★37 - コメント(0) - 2016年8月19日

細雪 (下)の 評価:78 感想・レビュー:349
ログイン新規登録(無料)