富士には月見草―太宰治100の名言・名場面 (新潮文庫)

富士には月見草―太宰治100の名言・名場面 (新潮文庫)
あらすじ・内容
生誕100年記念出版。初心者と熱烈なファンのための太宰の言葉。これ1冊で魅力のすべてがわかります。

27歳の処女作品集のタイトルは『晩年』。冒頭は〈死のうと思っていた〉――太宰の作品は筆名、書名、書き出し、引用、どれも読者の意表を衝くが、これらはすべて周到な計算によっている。長年作品を読み続けた作家が、とっておきの100場面を選び、解説する。内心の告白と同時に外見に執拗にこだわる100年前の文豪の感性は、実は現代の若者とそっくり同じである。生誕100年記念出版。

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富士には月見草―太宰治100の名言・名場面の感想・レビュー(104)

太宰治の作品の中で、筆者が100の文章をピックアップし、それに解説をしていく作品。筆者の説明が冗長な感じはしたが、作品を俯瞰的に見るにはうってつけの作品。
- コメント(0) - 2016年2月9日

おもしろかった。後書きにもあるように、ハンディな太宰治辞典とも言える。太宰治作品の厳選名場面100を抜き出し著者が解説を加えた本。読みやすく、ビギナーにも入門書として最適かと思う。著者の太宰愛がひしひしと伝わってくる。薄い本だしもっと内容がスカスカかな〜とあまり期待していなかったのだがかなり楽しめた。読んだことのない作品も読みたくなる。表紙の富士と月見草の装画も素敵。太宰の文庫装丁はタレントや俳優じゃなくてちゃんとしたイラストレーターや画家の人が描いた装画のほうが好きだ。
★22 - コメント(0) - 2015年7月5日

太宰の作品から、著者が思う名言を集めたもの。まだ読んでいない作品もあるので、読んでみようという気になる。自分だけの一言を探したいなぁ。
★43 - コメント(0) - 2015年5月20日

久しぶりに開けました。ツカミと結びに力を尽くした太宰治のエッセンスが詰まった一冊です。切れ味鮮やかな言葉がいっぱいで、とても贅沢なハンディ太宰辞典でもあります。
★1 - コメント(0) - 2015年4月30日

Me
『死のうと思っていた』これに尽きる太宰文学、確かに確かに中学生の頃愛読しておりました。著者曰くに、私も例外なく隅から隅まで嗚呼自分の事が書かれているのだわと、全身全霊でイキがっていたあの恥ずかしい頃を思い出します。少女という独特の世界観を操る、この人は身体に発育途中の子宮を持っていたのかしらん。他人は怖くて嫌だけど向かい合ったら情熱的な貴方。生きるための道化ではあったけれど只管に優しい奉仕、彼の命を懸けたもてなしたちをまた読み返そうと思いました。
★24 - コメント(0) - 2015年3月26日

改めて、太宰は素晴らしいです。太宰文学の良さはやっぱり親しみ易さだと思う。それは読者を喜ばせたいと思う太宰が自分の普通は隠しておきたい欠点とか愚かさを何でも曝け出して書いている点にあって、その中から読者は自分だけに与えられたかのように共振して大事に取っておく。あとは書き出しのツカミの良さは天才。27歳で出した処女作にしてタイトルが「晩年」で最初の一行が「死のうと思っていた」。私はこの「葉」という作品が大好きで何度も読んだし太宰と言えばこの作品を思い浮かべる。それほど初めて読んだ時に強烈な印象を受けたのだ。
★30 - コメント(0) - 2015年3月2日

こうやってまとめてもらうと、改めて太宰は素晴らしい。
★2 - コメント(0) - 2015年1月12日

太宰文学の入門編、のように感じられた。作品の中から文章を一文引いてきて、それについて解説されているから非常に読みやすい。当時の社会事情も窺えて(当時は××が身体に悪影響を及ぼすといって禁止だった、とか)私的には満足です。
★3 - コメント(0) - 2014年10月11日

改めて太宰と顔を合わせた。「私は散りかけている花弁であった。すこしの風にもふるえおののいた。人からどんな些細なさげすみを受けても死なん哉と悶えた」
★13 - コメント(0) - 2014年9月23日

太宰の言葉をじっくりと味わえる。自意識にとらわれ過ぎな太宰に考え過ぎだよと思いながらも共感し、いつの間にか魅了されている。人間の心の芯を突くのが本当に上手い人だと思う。だから感動するのだろうなとも思う。そんな太宰の言葉を長谷部氏の解説付きで改めて堪能できる一冊だ。
- コメント(0) - 2014年5月22日

やはり太宰の言葉は最高だ。
- コメント(0) - 2014年5月18日

太宰展にいくので、積読してたのを読んだ。面白い。やっぱり、太宰の感覚は死なないなあ。
- コメント(0) - 2014年5月17日

長部氏の太宰観は概ね好きだ。最高の役者で大嘘つき、且つバカが付く程の正直者など。でもあとがきで「反面教師」と言い、パンク的な一文を「太宰流の逆説」と評する事には不同意。そういう尤もらしい大人の解釈こそ、太宰の嫌う「上から目線」の権威主義だろう。生き方を真似る必要は無いし、そもそも我々みたいな凡人には無理。でも彼の哲学を受け継ぐ事はできる。ユーモア、サーヴィス精神、芸術観、弱者の味方……何か一つでいい。その共感が苦しい時の心の支えになる。そうだ、俺には太宰がいると。絶望するな、彼だけはいつだって味方なのだ。
★2 - コメント(0) - 2014年1月17日

太宰が好きな俺としては一つ一つに共感したり、感銘を受けたりして2回連続で読み返してしまいました。新年一冊目の本にふさわしかったです。太宰が好きな人はもちろん太宰が難しくて意味がわからないという人や、太宰が苦手な人にも勧めたい一冊です。これで太宰のすべてがわかるとは言いませんが、かなり濃い一冊です。
★5 - コメント(0) - 2014年1月3日

神様みたいな、いい子でしたーー。太宰治100の箴言。
- コメント(0) - 2013年12月29日

太宰に慣れ親しんできた著者の選ぶ言葉たち。文脈や背景についても述べられていたので、作品自体も読みたくなった。
- コメント(0) - 2013年11月4日

あとがきから引用「太宰文学のエッセンスであり、しごくハンディーな太宰治事典」「この本によって(中略)太宰治のテキストに出会う読者がふえるとしたら、筆者としてこれ以上の喜びはない」 有名どころの数作しか読んでいないけれど、その範囲で太宰の作品は好きか嫌いかと聞かれると嫌いな部類。でもこの本で少しでも見方が変わるのかもしれないと読んでみました。 この本の解説は処女短編の「葉」の冒頭。その内容と解説だけでこれが多くの人の心をつかむのかと納得。的確な解説のおかげで最後まで飽きずに読めて楽しかったです。
★3 - コメント(0) - 2013年3月19日

「文学にしかない豊かな魅力」どのページからも読み始めることができる。そして、もっと太宰が好きになり、共感し、恥ずかしい思い出が蘇りながら読み、もっと太宰の作品を読みたくなった。太宰生誕100周年の年に、この気持ちを持っていたかった。
★2 - コメント(0) - 2012年3月25日

「絶望するな。では、失敬」が気に入っているということがボクと同じ意見だった。格好いい台詞だもんな。解説がくどいところは多かったが、選んでいる部分は良かったように思う。
- コメント(0) - 2011年10月26日

太宰の愛読者は「自分こそが太宰だ」という感覚に陥るが、著者の長部さんもまた太宰を語りながら御自身のことを述べているように感じられる。それが太宰ファンにはたまらない。人それぞれの解釈があり、それぞれの太宰治が心の中にいる。長部さんの解説は太宰入門に最適のもので、また太宰ファンには改めて太宰と接することができるだろう。
★5 - コメント(0) - 2011年8月4日

★★★★☆(長部日出雄氏の太宰100の名言選と解説。とても面白い。別の太宰評論家や解説者が書けばまた違った100選と解説になるだろうし、一読者・一読者によってまたそれぞれ違った100選と解説になるのも想像に楽しい。本質にある程度近いものもあればそうでないものもあるだろう。そもそも何が正しいのかは太宰自身にしか分からないし、太宰にも分からぬところもあると思う。この本を読んで何故かロラン・バルトの作者の死を思う。一個人一読者として、僕もまた太宰作品や太宰像、そしてその胸のうちを想像してみたい。)
★9 - コメント(0) - 2011年4月18日

太宰の文学はリズムがある。長谷部氏と同様に、「津軽」の結びの一文「さらば読者よ、命あらばまた他日。元気でいこう。絶望するな。では、失敬」は最高。
★1 - コメント(0) - 2011年1月1日

★★★★★ 右に名言や名場面、左に解説という構成は見やすくて良い。太宰の全集は何度も読んでいるのだが、それでも書かれていることが事実なのだと錯覚してしまうことがある。「虚飾を行わなかった」ということを言われてしまうと、そうなのかと思ってしまう。巧みな嘘が魅力なのだろう。
★6 - コメント(0) - 2010年5月18日

io
小説を読みなれない私にとって、右ページだけで何かを感じとるのはなかなか難しく、左ページの解説を読んで「そうなんだー」と思い、再び右ページを読んでみる、という事の連続だった。太宰治の作品を読んでみたくなった。特に「お伽草紙」が気になる。
★4 - コメント(0) - 2009年8月15日

「さわり」(正しい意味で)の部分だけで、すっと世界が立ち上がってくる。やっぱり太宰の文はすごい。
★1 - コメント(0) - 2009年8月10日

初期中期後期の代表的な作品の引用と共に読み進められる長部日出雄の太宰治解説は分かりやすくて私のような文学初心者にとってはありがたい。太宰文学や太宰さんの生き方が作品の中から読み取ることができるようになるので嬉しい。読み終わったものは「なるほど」と思いまた読みたくなるし、読んでないものは「ぜひ読まねば」などと、太宰ワールドを堪能する手助けとなる本でした。
★4 - コメント(0) - 2009年7月19日

太宰治の言葉が並べられていますが、それだけ読んでも満足出来ない。つまり、本編丸々を読みたくなってくる。そういう仕掛けになってます。未読の太宰に出会いたくなる一冊。また、長部日出雄の太宰に対する観点も、読みやすくて良いと思います
★3 - コメント(0) - 2009年7月10日

◎太宰治の作品に深みが出る。と言うより、僕が未読の太宰治の作品が読みたくなった。『太宰の晩年の作品には、男は滅びゆく者であり、女は強く生きるづける者である、という認識と願望が、一貫し底流になっている。』
★2 - コメント(1) - 2009年6月25日

作品のネタバレがあったのは残念だったし、ほとんど太宰を読んだことがない状態で読むべき本ではなかったような気もするけれど、読んでみたい作品もたくさん見つかったので読んで良かったと思う。 それにしても、この本をきょう読み終えることができて良かった。
★3 - コメント(0) - 2009年6月19日

ネガティブなイメージが強い太宰治。でも太宰の言葉を読むと生きる力がじりじりと伝わってきます。
★3 - コメント(0) - 2009年6月11日

太宰の小説を再読するのにあたり、新しい視点を与えてくれる一冊。
★2 - コメント(0) - 2009年6月10日

太宰氏には、中学ぐらいしか読んでなかったので久し振りに読んでみようかなと思いました。
★1 - コメント(0) - 2009年6月9日

今までただ面白いとだけ思って読んでいた小説も、いかに前衛的かいかに深みがあるのかに気づかされる。未読のものを読みたくなるのはもちろん、再読したいものも一気に増えた。
★4 - コメント(0) - 2009年5月28日

よくある太宰治の名言抜粋本と考えるべからず。解説者は作家で、いくつもの言葉を1ページで解説する。一作で複数文使われるが、その度に、太宰治の知らない知識から、ある観点から読み方といったことを楽しめる。太宰作品のある意味、解説書にも近い存在。とはいえ、個人的には、あの作品の言葉も抜粋して解説して欲しかったなぁ、と心の底から思う物もあったりするので、100で収めてしまうのはもったいない。1000あっても間違いじゃない。ただ刊行と執筆目的としてはハンディな解説書ということだったので、贅沢言い過ぎかもしれない。
★4 - コメント(0) - 2009年5月9日

太宰文学の研究者である長部さんが、太宰文学の中から100の名場面を選びそれに解説を付けたもの。見開きの右ページに場面、左ページに解説という構成になっていてとても読みやすいです。またフレーズのチョイスも素晴らしく、解説も太宰の逸話を交えながらされていて、気楽におもしろく読めました。長部さんの太宰論鑑賞としても、また太宰文学のガイドブックとしても良著です。
★1 - コメント(0) - --/--

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