この人を見よ: 小林秀雄全集月報集成 (新潮文庫 こ 6-10)

この人を見よ: 小林秀雄全集月報集成 (新潮文庫 こ 6-10)
あらすじ・内容
師、友、教え子等、親交のあった人々が小林秀雄の意外な素顔を活写した貴重な証言75編。

この人は――。美の感受の達人、詩魂で文章を書く人、天才的な勉強家、マンドリンの名手、桜を愛でる人、酒を愛する人、徹底的に論破する人、何でも失くす人、やさしい人。恩師、友人、肉親、教え子、編集者等、親交のある人々によれば、この巨人は、射竦める慧眼と深遠な思索の人に留まらず、破天荒な魅力を湛えた愛すべき人だった。生身の小林秀雄の意外な素顔を活写した全集月報全75編。

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この人を見よ: 小林秀雄全集月報集成の感想・レビュー(40)

ニーチェを彷彿させるタイトルに驚いたが、小林秀雄について各人が語ったものを収集しなおしたということらしい。川端康成の評は端的だがあたたかく印象的だった。林房雄の小林評は友人としての立ち位置で描かれ微笑ましい。井伏鱒二の評は憧れの人を語るかのようだ。一人ひとりの中に小林が息づいていたのだと思うと、彼を敬愛する者の一人としてどこか誇らしく感じた。学生時代の小林は日に6冊の本を読んでいたとのこと。幅広く知識を求め、それを吐き出す、知の巨人だったと再認識。
★5 - コメント(0) - 1月25日

2016.05.01(2016.02.24)(つづき)新潮社編。  04/30  (P029)  西洋の知性がそれに代わって入ってくる。  根本的な変化だ。  我々の知性はまだ作り物-ひとかどの知性人になったつもりでいたら大変だ。  その逆に、西洋の近代文化のうちには、おのずから東洋的な観のごときものに触れてこようとする趨勢が潜んでいる。  スピノザ、ヘーゲル、実存哲学など、それに小林秀雄が挙げるベルグソンも当然である、無論そうである。 
★46 - コメント(0) - 2016年5月1日

2016.04.29(2016.01.24)(つづき)新潮社編。  04/26  (P026)  ◎西谷啓治(哲学者)。  「観」というものの蘇えり。  「観」といえば、リアルに対するアイデアルを考えるかもしれない。  観念論とか、観想とか考え、それが実践とか実存とか対立させる。  しkし、そういう思想、西洋的思想メガネで見るからだ。  東洋に伝わった「観」とは、直ちに実存の極致である。  また、物と一つに行為するということである。  仏教の空観から発している。  しかし、現在の東洋では、
★43 - コメント(1) - 2016年4月29日

2016.04.01(2015.12.24)(つづき)新潮社編。  03/26  (P014)  ◎辰野隆-東大の恩師。  ◎川端康成(1899-1972)、小林の参加した『文學界』に執筆、重鎮。  ◎林房雄(1903-1975)、ともに『文學界』に執筆、編集も。  ◎今日出海(1903-1984)、作家、舞台演出家、東大仏文同期。  震災後のことで研究室はバラックの四合舎で、英文と仏文と同居していたその2F。  ◎井伏鱒二(1898-1993)、小林らの主宰した同人雑誌、『作品』に参加。 
★48 - コメント(1) - 2016年4月1日

『答案をたきつけにして点が付けられなかった。等々。。。「たきつけ」は。。。「お前らの答案だったかな。弱っちゃったよ」「で、点は?」「どうしたかな。点なんてものは同じでいいんだ」』。。。今の大学には見かけない、この大らかさ、大切だと思う@sun
★1 - コメント(0) - 2016年2月7日

2015.10.27(2015.11.24)(つづき)新潮社編。  10/22  (P013)  (全集S25.09-S26.07、八巻)  現代の知的青春の美意識に最も魅惑的な影響を与えた文芸評論家は小林秀雄君であろう。  (1)美の感受の達人。  (2)詩魂で文章を書く人。  (3)天才的勉強家。  (4)マンドリン名手。  (5)桜を愛でる人。  (6)何でも失くす人。  (7)やさしい人。  (8)文会の珍とするに足りる人。  (辰野隆=1888-1946、仏文学者、東京大学時代恩師)。
★60 - コメント(0) - 2015年10月27日

(執筆)  辰野隆、河盛好蔵、川端康成、林房雄、今日出海、井伏鱒二、西谷繁治、永井龍男、坂口安吾、深田久弥、青山二郎、亀井勝一郎、高見澤潤子、本多秋五、白洲正子、西谷孝次、吉田健一、佐古純一郎、諸井三郎、中谷宇吉郎、草野心平、宮田重雄、大岡昇平、越路吹雪、村松剛、横山隆一、宇野千代、安岡章太郎、吉田秀和、五味康祐、向坂隆一郎、平野謙、山本健吉、高橋義孝、粟津則雄、保田與重郎、水上勉、中島健三、円地文子、巌谷大四、磯田光一。 
★51 - コメント(0) - 2015年10月24日

面白かった。巻末に茂木健一郎がまとめているとおり、小林秀雄の魅力がたくさんの人の言葉でつづられている。それはいいが、小林秀雄をほとんど読んでいないことを棚上げにして面白かった、というのは恥ずかしい。きちんと読まなければいけない、という義務感が生じて困った。そして、小林秀雄が取り上げているモーツァルトも、ランボオも、ドストエフスキーも、鉄斎も、どれほど知っているのか。教養というものが最近話題になっているが、自身に教養というものが欠けていることを痛感する1冊だった。
★5 - コメント(0) - 2015年8月24日

小林秀雄全集月報に掲載されていたさまざまな小林評を集めたもの。今日出海や深田久弥ら同世代の人の文章はさすがに読ませるものですが、少し後の世代になるとやや遠慮がある気がしました。ただその中で磯田光一の「贋物礼讃の志」は鋭い。なぜか巻末の解説文を茂木氏が手がけていますが、蛇足以外の言葉が見つかりません。
★3 - コメント(2) - 2015年8月10日

「考えるヒント」を手にしたものの私には難解で・・・。そんな時読友さんのレビューで本書を知った。人となりに触れたなら少しは読めるようになるのかもという期待も込めて。読み進むうちに私もこのお仲間に入れていただきたいと感じ始めている自分がいた。まさに破天荒ながら愛さずにはいられない。そして 桜が好きで、お酒が好きで、いいものはいいいといって憚らない・・・亡き父もそうだった。
★57 - コメント(0) - 2015年6月9日

川端康成:天才的な努力の業蹟(17頁~)。小林は最も確実で剛健な文学者の一人。 井伏鱒二:余談(25頁~)。小林の詩情。西谷啓治:伝統は創造に於いてのみ伝統される(31頁)。 佐古純一郎:先生に『読書について』という文章がある。たったひとつの先生の文章を味読すれば よいという体験(106頁)。大事な指摘。
★34 - コメント(0) - 2015年5月14日

幸運なことにその全集が生涯の間に何度も出て、その度に新たな読者を得てきた小林秀雄。本書はその全集に付いてきたおまけエッセイ集で、著者たちは編集者から小林との思い出をテーマにした原稿を求められる。400ページを超すボリューム、普通なら次第に飽きて退屈しそうなものだが、読み終えてなお更におかわりしたくなるから不思議。それもそのはず、著者たちが実に多士済々で、いずれ劣らぬ文筆家ばかり。先輩後輩や同窓の仲の良い友人関係であっても、証言する対象の当の本人が目にするとあってか、短文なのに気安さがなく真剣そのものだ。
★4 - コメント(3) - 2015年5月12日

【BOOK(2015)-058】!!!!!!!
- コメント(0) - 2015年3月31日

数次にわたって刊行された『小林秀雄全集』の月報だけをまとめた一冊。様々な人の感じた、様々な小林秀雄の姿が描かれています。忘れ物が多いこと、酔って駅のホームから転落したこと、時に相手が泣き出すまで「からみ」、「やりこめていた」ことなどなど、単独では断片に過ぎないエピソードが組み合わさり、真摯に「考える」ことに向き合っていた小林さんの姿を表しているようで面白いなと。最後にもじゃもじゃした人が解説として現われたのには少しがくっとしましたが。
★2 - コメント(0) - 2015年2月6日

父としての小林秀雄、友としての小林秀雄、同窓としての小林秀雄、同業者としての小林秀雄、さまざまな点から「小林秀雄」が綴られ、また、その文章からそのお二人の関係性や雰囲気、時代の感じが滲み出ていて、エッセイの集成でありながら、凝縮された1つの作品として成り立っているところがとてもおもしろい1冊です。学問に秀でており、非常に鋭敏な感性を持ちながら、現実生活では忘れっぽかったり、おっちょこちょいなところに親近感を感じられるし、同業者や旧友への接し方には情の深いところを感じられて、心地よいです。
★13 - コメント(0) - 2015年1月30日

ゴルフをする小林秀雄、先生としての小林秀雄等々、様々な姿がこの本に書かれている。それらを読むと、作品から現れる小林秀雄とはまた違った小林秀雄が現れる。どちらも同じ人なのだろう。ページのどこかにあった「小林秀雄の作品を読むと、蕎麦が食べたくなる。」に共感。この本を読んで決心したのだが、私は小林秀雄を深く理解するために学問をしようと思う。小林秀雄のような知識人になり、作品と作品のつながりを噛みしめたい。語れるおとなになりたい。今、この人は私の理想像になった。
★5 - コメント(0) - 2015年1月25日

(1/2)作家とその作品は別物であるとよく言われる。またそう思いたいともよく言われている。しかし小林秀雄という人を知ってしまったら、そんな事は言えなくなるのではないか。私は小林秀雄を読んで、作家と作品は切り離せないものだと思った。それと同時に、別物になり得るとも思ったのである。すぐれた作品は、作家から独立する。しかしそれは親子の様な関係であり、子(作品)は独立する事は出来ても、親(作家)と切り離す事は決して出来るものではない、私はそう思ったのである。そして保田與重郎が言ったように、詩は残るのである。
★7 - コメント(1) - 2014年12月28日

今年最後に購入した本になりそうです。いろいろな人が「詩魂」「詩魂」と言っています。ふむふむ。
★17 - コメント(3) - 2014年12月23日

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