草枕 (新潮文庫)

草枕 (新潮文庫)
あらすじ・内容
智に働けば角が立つ――思索にかられつつ山路を登りつめた青年画家の前に現われる謎の美女。絢爛たる文章で綴る漱石初期の名作。

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草枕の感想・レビュー(2265)

美しい小説だなーと思いながら読んでいたが、やっぱり「吾猫」で云ってることと同じね。これどうして人気なのだろう。
- コメント(0) - 3月23日

正直、よく分からなかった。情景描写は相変わらず上手くてきれい。でも過去に読んだ漱石小説みたいにストーリーの起承転結があるのかと思って読んだけどちょっと違った。
★7 - コメント(0) - 3月16日

春宵一刻値千金 兎角に人の世は住みにくい
★8 - コメント(0) - 3月12日

表現に使う言葉の選定が勉強になる。小説よりエッセイに近いのかな?流れがあるようで、ない。けど、時間はゆっく流れている。作中にあるけど、この小説こそ好きなページを開いてただ読むのに適していると思う。空間を読むと言うか…なんていうかわからんけど、俳句に近い行間に重きを置いているような一冊で好きかな。言葉におこせない自分がもどかしい。
★14 - コメント(0) - 3月12日

いやはや難しかった。禅語や七言絶句盛り沢山で、意味を捉えて読めたのか甚だ怪しい。那美とどうにかなるのかと思いきやどうにもならず、ただ画工として詩人として極むるには、という独り言記。と書くと私の読解力の低さを露呈していて大変お恥ずかしい。誰か註釈見なくてもわかるように意訳してくれぬか…。智に働けば角が立つのは今も昔も同じなのだな。兎角人の世は住みにくい。ほんまそれ。そして地味に400冊め。
★28 - コメント(0) - 3月12日

現在形の実況中継的な語りで書かれた写生文。意味のわからぬ漢語も屈託のない瑣末な会話も「余」のだらだらとした思考も読んでて楽しいけど、たくさんのものが語り流されていく文章についていくのはとても大変でした。整理された過去形の語りじゃないとこうなるのかと。これが読まれ続けるって漱石すごいよー。
★10 - コメント(0) - 3月11日

・物は見様でどうでもなる。レオナルド・ダ・ヴィンチが弟子に告げた言に、あの鐘の音を聞け、鐘は一つだが、音はどうとも聞かれるとある。 ・「勉強じゃありません。ただ机の上へ、こう開けて、開いた所をいい加減に読んでるんです。 ・御那美さんの表情のうちにはこの憐れの念が少しもあらわれておらぬ。そこが物足らぬのである。
★8 - コメント(0) - 3月9日

http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2012/03/post-fcf6-1.html
★5 - コメント(0) - 3月6日

何の脈絡も無いが、漱石を読むとビートルズの、特に初期のナンバーを連想してしまう。「Yesterday」みたいな名曲でもいいが、例えば「Really got a hold on me」や「No reply」を聴くと、二十才の時の自分に一瞬で突き抜けてしまう様な、うまく説明できないがそんな感じだ。単に懐かしいと言うのではなく、不安とか恋愛とか未知のものへの情熱といったものが塊となって込み上げてきて、それらは一様に甘く切なくて、そして官能的ですらある。草枕にも、その何もかも牧歌的にしてしまう刹那さが感じられる。
★32 - コメント(2) - 3月5日

夏目漱石の初期の作品はどれも素晴らしい。小説の枠にこだわらずに、伸び伸びと筆を動かしていることが伝わってきて、読み手の心も弾む。主人公の画家の青年が美しい女性に出会って、芸術について思いを巡らす物語。情景描写が鮮やかで鄙びた温泉宿の様子がくっきりと目の前に浮かんでくる。ここで描かれる椿と木瓜のなんと美しいこと。ただ漢文の素養のない私は、作中に出てくる漢語的な表現に四苦八苦したことも確かで、もっと国語の勉強に身を入れておくべきだったと反省した。浮世離れたしたことを描いても、この世のことを忘れないのが(続く)
★128 - コメント(3) - 3月5日

小説ではなくエッセイを読んでいるよう。詩人や画家という存在の性質について何やら難しく論じられている中で、断続的に繰り広げられる登場人物達の会話がやけに軽快で、そこだけは読んでいて楽しかった。
★9 - コメント(0) - 3月3日

遅いテンポの、グールドの弾くピアノソナタ23番『熱情』。俳句的小説というが、『草枕』もゆったりしたテンポですすむ絵画的小説ともいえるかもしれない。春の山道、温泉宿への到着、古い硯を愛でる会話、湯船に突然現れる女性、古寺で和尚が入れるお茶、鏡が池の幽玄さ、そして満州への出征。どの場面も印象深い。少し読みにくい文章からは、博識と教養が溢れ出ている。初期の傑作とはいえ50年を生きた漱石の40歳の時の作品だ。
★70 - コメント(0) - 3月2日

小説といっても小説らしいストーリーはないので、起承転結のようなお話はないが、一応時間が進んで行くので流れはある。難しいというか、アメリカナイズされた現代日本では消えてしまった日本的文化の言葉などがたくさん出てきて、注釈読むのも興味深い。漢文など中国の語句も多い。非人情の美学というが、よく分からない。情景描写は素晴らしい。舞台の熊本の温泉地を歩いてみたくなった。
★6 - コメント(0) - 2月28日

Kindle読み上げ機能で読了。言葉のリズムが素晴らしいと思う。坊ちゃんの気持ちよさがある。描写は素晴らしい。内容は、「割となんでも否定的」感があるので、自分は馴染めないかな。
★7 - コメント(0) - 2月26日

高邁な思想で語られる著者の芸術論に、私の胡乱な脳髄は時折停止したけれど、捨て置けぬ箴言の数々、日本語が本来持つ幽けき美しさに何度もドキリとさせられる。飽くまで「非人情」な客観的視座で物事を捉えようとする精神の高尚さに何度も心挫かれそうになりつつ、山村に住まう人々の人懐こさ、ユーモアたっぷりな日常の居心地良さに乗せられる。主人公のように「非人情」を感じさせる那美。最後、駅での意想外の邂逅で彼女の表情に人情が浮かぶ刹那と、そこに美を見逃さぬ主人公の人間味。人に情を呼び覚ますは人の情。筋運びの巧みさもまた見事。
★83 - コメント(1) - 2月26日

特に劇的な出来事は起こりません。旅先の情景の美しさや、審美眼について書いてあります。驚いたのは、那美さんについても美しいように書いてあること。行動は素っ頓狂で、相変わらず夏目漱石ひどい。でも何回も読みたい。
★15 - コメント(0) - 2月25日

明治39年(1906)作。『吾輩は猫である』脱稿直後に執筆に取り掛かり、二週間後に完成したと書簡から分かっている。漢語が多用されていて、読みにくい。主人公の思索部分と、当時の俗語を多用した会話部分とのギャップが面白い。内容はシロウトにもちょっと取りづらい。
★16 - コメント(0) - 2月21日

何度でも読みたい。
★7 - コメント(0) - 2月17日

何もしないでぼーっとする。
★8 - コメント(0) - 2月15日

私にとっては、激辛だが旨味が勝る四川料理的な存在。冒頭以外にも覚えたい文章が盛り沢山。非常に高尚で格がある。やっぱり何度再読しても消化不足だ。のどかな田舎の霞たなびく晩春=日本の原風景は永遠の終わりを迎える。長良の乙女こと那美、源さん、和尚、久一も知らずに近代化と戦争の渦に巻き込まれていくのだ。手漕ぎ船から汽車の箱へ。西洋化礼賛の日本を「あぶない、あぶない」と警告した漱石の先見。那美が初めて見せた刹那の表情、その瞬間を確実に捉えた、画家の「非人情」である。
★57 - コメント(0) - 2月11日

語彙が凄過ぎて、読みズラいが、主人公が画家、舞台が熊本県の温泉地、ヒロイン有りと、 馴染みの深いテーマに、なんとか読了。私自身、画家の知り合いが多いこともあって、漱石の 美術論もかなり鋭く深いことに、驚かされる。初期の名作として有名で、中学?高校?の時に馴染みの『智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。兎角に人の世は住みにくい。』の冒頭の一節が尚懐かしいと感じました。
★41 - コメント(0) - 2月10日

「達磨を草書体にしたような容貌」「元来何しに世の中へ面をさらしているだか、解しかねる奴さえいる」などなど面白い表現がたくさん。嫌味な感じにならず、笑えてしまうのがすごいところで、そんな考えで生きていけたらカラリとしていて良いなあと憧れる。王維が筍を八百屋に売りに行く表現もお気に入り。 行き詰まったり悩みつつも、どこかノホホンとた漱石の描く主人公は、ありがたいことに読む側の救いにもなる。草枕は特に読んでいて気分が良い。 また、注釈がためになる。物事知らないなあと認識させられる。「蜀犬日に吠え、呉牛月に喘ぐ」
★11 - コメント(0) - 2月6日

17-20】優れた文章の定義は人によって様々な見解があるだろうけれど、個人的には『歌うように読めること』が欠かせないと考える。膝から下に浴びる月の光、地の上か水の上か区別がつかないほど静かに落ちる椿の花、眼に映る赤い腰巻からの脛からの藁草履。あくまで見たまま感じたままを描写しているようでいて、本書に連なるのは明媚と詩情、そして音読に敵う言葉の旋律。それでいて映像的な印象も受けるのだからただただ凄いなと思う。一度手に取るも難解で長らく積んだままにしていたけれど、ちゃんと向かい合ったら美しい文章の一冊でした。
★18 - コメント(0) - 1月31日

前期漱石らしく、漢語が多数使われたやや硬めの文章。幻想的な雰囲気のなかで、「余」(漱石)の芸術観がとうとうと語られている。おもしろい。文明化に対する鋭い批評もたくさんある。終盤に出てくる鉄道の分析がとくにうまいと感じた。
★9 - コメント(0) - 1月30日

草枕はかつてあまりの難解さに挫折したが、2年越しに読んでみると、これが面白い。小説だか芸術論の本だか分からないくらいの内容で、変な小説には違いない。しかし言葉の選び方や漱石の哲学が一々心に染みる。漱石好きが草枕を第一に挙げることが多いのも納得できる。
★14 - コメント(0) - 1月29日

あまりにも有名な冒頭句のような難解な駄洒落、ふんわりとした人物描写、シンプルなストーリが印象的だった。あくまでも言葉のためにあるような小説だった。これを面白いと思える事=教養だった時代は確実に過ぎ去ったのだろう。(audible)
★13 - コメント(0) - 1月28日

数年ぶりに再読。夏目漱石の小説の中でもお気に入り。現実世界から鄙びた田舎にちょっとだけ逃避した画家。そこで起こる出来事は決してロマンティックでもスリリングでもないけど、描写が詩的で本当に美しい。私の好きなピアニストのグレン・グールドの座右の書で何度も読み返したらしいが芸術家の心を打つものがあるのだと思う。
★13 - コメント(0) - 1月22日

わけわかめ
★6 - コメント(0) - 1月22日

画家の漢文まじりの読みにくい思考がちょっとつらいが、最後に女性の表情に絵を発見するにいたる物語は面白かった。思うに漱石の小説はかなり映像的ななのかもしれない。活動写真があるかないかという時代のことだとおもうのだが、絵画的というよりは映像的。漱石の小説があまり古さを感じさせないのはこの辺なのかなと思う。
★11 - コメント(0) - 1月20日

つまみ食いするように読むと面白い作品. ちゃんと理解しようとすると語彙が必要で難しいです. 本の中にも出てくるように, つまみ食いするように開いたところを読むくらいでちょうどいい. しかし一通り読み進めると後半はあっという間に読めます. 物語にも増して文自体の美しさを強く感じました. もう一度読んでも良いと思いました.
★14 - コメント(0) - 1月16日

飲み下せない難しい語彙たちをゴロゴロと口の中に転がしながらも、美しさは味わえた気がする。読んでいて好ましいけれど説明しろと言われると困ってしまう。夏目漱石、不思議な人だ。豊富な語彙と難しい言い回しの中で、「春の星を落として夜半のかざしかな」というロマンたっぷりな詩を青年画家に詠ませたり、ミレイのオフィーリアが出てきたり、どこか掴めない。お気に入りのシーンは那美さんが羊羹を出すところ。「余は凡ての菓子のうちで尤も羊羹が好だーーつやつやして、思わず手を出して撫でたくなる」なんたる可愛らしさよ。
★20 - コメント(0) - 1月14日

草枕は大学の授業でやりました。レポートを書くために読んだのですがこれがまあ難しい。画家が旅先で女性に出会うということで淡い恋物語を想像していたのですがそうではありませんでした。那美さんは独特すぎるし画家は非人情の境地を目指しています。最後那美さんが元旦那の顔を汽車の窓越しに見つけるというシーンでは那美さんの顔に今まで見られなかった哀れみの表情が浮かびます。それを見て画家が絵を描くきっかけを得るのがやはり画家は非人情だと思いました。
★15 - コメント(0) - 1月14日

一人の画家が、芸術の究極の境界について思索し、その一瞬の衝動に出会わんと世俗を離れ山奥の温泉地を訪れる。人情を離れる「非人情」を旅の志として。解説によれば、漱石のいう「非人情」とは、″現実を想像的なものに逆転させること”とあり、確かにそれは漱石の考える芸術のあり方を表しているのだと思う。ただそれを文学的に伝えんとする彼の圧倒的な教養と知性には感嘆するばかり。絢爛な語彙や漢語を駆使した文章の数々は読んでいてただただ甘美である。芸術について新たな見地も得て充実した読書となった。手元に置いて読み返したい本。
★18 - コメント(0) - 1月12日

漱石の描写力の高さを感じることの出来る作品だった。内容は筋のないぼんやりとしたものだが、ところどころユーモラスなところもあり、クスッと笑えた。羊羹のくだりは谷崎が『陰翳礼讃』で同じようなことを言っていたので、共通点を見つけ1人でほくそ笑んでしまった。
★19 - コメント(0) - 1月11日

有名な冒頭の言葉だけを唱えて知った気になっていた「草枕」。勝手に随筆だと思っていたけれど、なんて面白いエッセイ小説なんだろう。主人公の画家が気になる那美という人は、姿を見せると思えば神出鬼没、語れば相手をあっさりいなす、というように実に魅力的な女性。非人情と芸術論が印象に残る名文。私が読んだ7冊の夏目漱石の本の中で一、二番を争う小説だ。
★10 - コメント(0) - 1月11日

やはり、有名な冒頭から。一般に代表作とされる「猫」や「こころ」とはまた違った趣。先生、こんな作品も書いていたんですね。
★24 - コメント(0) - 1月8日

難しすぎて意味がわからなかった
★7 - コメント(0) - 1月7日

冒頭の一文だけは知っていたので漱石先生の二冊目をこの本にしたのだが、明治の教養人というか高等遊民の考えていることはなかなか難解だ。フリガナがふられているから読めるようなものの、難しい漢字を多用した硬質な文体に煙を巻かれた印象すらするのだが、読み進めるほどに流麗な響きを感じるのが不思議だ。だが、特段のストーリー展開があるでなくさして面白い話がある訳でもない。「芸術とはいかなるものか」「非人情とはどうしたものか」などと日がな考えて暮らしていられる余裕ある人はなかなかに贅沢だ。縁遠い世界だが雰囲気だけは分かる。
★39 - コメント(0) - 1月5日

ある画家が山奥の温泉地に逗留した。村人の讒口に辟易とした主人公は思ったような絵が描けなかったが、村の娘・那美が戦争に出発する久一(那美の従兄弟)を送る様子を見て、描くべき素材ができたという話。漢文、芸術に通暁していない私には主人公のその話は理解できませんでしたが(さすがにミレーのオフィーリアは知っていましたが)、美しい日本語と本筋を追うだけでも楽しめる作品だと思います。
★13 - コメント(0) - 1月2日

画工が俗世を離れ、片田舎の温泉で、春風に誘われゆるりゆらり、ときには道端に咲く花に心を留め、温泉宿の出戻り娘の立ち居振る舞いに翻弄されながら、芸術とはという問いに向かい続ける。ストーリーの筋はないが、ことばという絵具を幾重にも重ね、絵が少しずつ出来ていくようだった。受けとるものの感性により、何でもない風景も芸術的瞬間になる。芸術を解する心とは『非人情』であること。
★22 - コメント(0) - 2016年12月31日

草枕の 評価:100 感想・レビュー:598
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