歌行燈・高野聖 (新潮文庫)

歌行燈・高野聖 (新潮文庫)
あらすじ・内容
飛騨天生(あもう)峠、高野の旅僧は道に迷った薬売りを救おうとあとを追う。蛇や山蛭の棲む山路をやっと切りぬけて辿りついた峠の孤家(ひとつや)で、僧は匂うばかりの妖艶な美女にもてなされるが……彼女は淫心を抱いて近づく男を畜生に変えてしまう妖怪であった。幽谷に非現実境を展開する『高野聖』ほか、豊かな語彙、独特の旋律で綴る浪漫の名作『歌行燈』『女客』『国貞えがく』『売色鴨南蛮』を収める。

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歌行燈・高野聖の感想・レビュー(590)

you
文体が慣れないから読むのに体力使う。でもぞくぞくするくらい美しい。出てくる女性が妖艶。
★2 - コメント(0) - 2月23日

「高野聖」の蛭の森は何度読んでも気味悪くゾッとする。そこを抜けて日が傾きかけた蒼空と月の下に出る場面が好きで、その景色を思い浮かべてみる。「歌行燈」は唸るくらい面白い、本当に見事。うっとりさせられながらも大興奮してしまう。その解説がまた素晴らしくって、映画的な構成であり、ゆったり同時進行する二つの場面が重なると、短いカットで交互に映し出すように、スピード感溢れ、感動的に染み入るように盛り上がっていく様子を熱く語ってらっしゃって、またしても感動、感激しました。
★10 - コメント(0) - 2月6日

文字を追っているはずなのだが、絵画でも見ているような、色彩にあふれた物語。「歌行燈」の最終盤、緑の黒髪を肩に流して三重が扇をかざすと、扇に描かれた絵のなかに喜多八の姿が浮かぶような場面は、圧巻だった。文体はテンポに慣れないうちは読みにくさがあったが、逆に慣れてうまく乗れると、あとは滑るよう。
★9 - コメント(0) - 1月20日

ne
高野聖、女が男たちを獣に変えている理由が、端的に好き者かつ飽き性だからって言われてるのがムチャクチャスケベで良かった 薬売りが馬に変えられても尚女にたてがみ撫でられて喜んでるシーンとかもスケベ
★1 - コメント(0) - 2016年11月25日

不思議な話ばかりだった。
★3 - コメント(0) - 2016年10月31日

噺家みたいな独特の文体に苦戦させられる泉鏡花。「高野聖」は、高野山の若い旅僧が道に迷って怪しい一軒家へたどり着くお話ですが、山道で大量の蛭が降ってくるシーンから一気に面白くなります。雨のように襲い掛かる蛭の描写がともかくエグイです。➡「凡そ人間が滅びるのは、地球の薄皮が破れて空から火が降るのでもなければ、大海が押っ被さるのでもない、飛騨国の樹林が蛭になるのが最初で、しまいには皆血と泥の中に筋の黒い虫が泳ぐ」うわぁ……(;´Д`) 富山の薬売りの末路が”エロいお馬さん”になる、というオチもシュールですね。
★61 - コメント(0) - 2016年10月19日

文字が生を受け妄想が暴走する。
- コメント(0) - 2016年9月25日

梨木香歩の『冬虫夏草』を読んだ時に、梨木さんが書く山野は意識してヨーロッパ的に作っていると思った。じゃあ日本の山道といったら?と思い浮かんだのは『高野聖』だった。あのジメジメ、蛭がビチビチ降ってきて、一夜の宿には美しき鬼婆がいて、という。大昔に天野嘉孝が表紙を描いてた文庫で読んでゾクゾクした。他の収録作品も近代化しつつある日本を背景に、前時代的な野卑さと艶やかで情感のある作品が幻燈のよう。『女客』『売色鴨南蛮』が良かった。
★25 - コメント(0) - 2016年9月4日

初めての泉鏡花作品で最初は文体にかなり戸惑いましたが、今迄読んだどの文豪とも違う独特の美しさと艶やかな文章に心酔でした。ただ鏡花初心者に歌行燈は上級編過ぎて読破には骨が折れました。色んな意味で物凄かった。私にとって素晴らしい読書経験でした。もっと鏡花に慣れ親しんだらまた歌行燈に挑戦します。
- コメント(0) - 2016年8月22日

鏡花の作品で最も有名な「高野聖」。十数年ぶりに再読してみて「こんな話だったのかー!」と当時の自分の理解力の低さに愕然となった。正直「高野聖」は苦手だと思った。森の中で蛭がたくさん落ちてくる描写などかなりリアルで気持ち悪い…。本作で一番好きなのは「売色鴨南蛮」と「歌行燈」だ。典雅で美しい文章から生きる人間の悲しみが滲み出ていて切ない気持ちになる。「紺の筒袖の上被を、浅黄の紐で胸高に一寸留めた甲斐甲斐しい女房ぶり。」は帯してないってことなんですね。祖母もですが昔は帯はよそ行きの時しかしなかったみたいです。
★51 - コメント(0) - 2016年8月10日

とても不思議な文章だった。それぞれに彩色、同時にアラベスクのような凝った点描でありながら視えないものも視えているものも語り、浮世絵のように登場人物を刻みつける。三島や谷崎のようでもあるが、近代的とは言えないし。正直理解できたとは言えないが堪能した。
★4 - コメント(0) - 2016年7月16日

課題本!「歌行燈」のみ読了。文章の流れるようなリズムが心地よかった。構成は、最初はよく分からずに戸惑ったが、徐々に理解できた。再読したい!
★7 - コメント(0) - 2016年6月30日

不思議な秀作「家守奇譚」再読するのだけど以前からどうしてもその源流と思われる本作を並行して読もうと思っていた。新たな秀作「よこまち余話」出現の事もある。貧相な蔵書から遥か以前に読んだ文庫を再読。今に名を遺すさすがの秀作。怪異物は高野聖だが作品として「歌行燈」は凄い。明治の本だから文は当然古い。しかし構成は序破急、文は七五調を多用した名文が溢れていて堪能。「名誉が籠めた心の花に、調べの緒の色、颯(さっ)と燃え」いやぁ凄い。映画も良かったけど、この文章世界はやはり後世への影響は大きなものだったんだと納得です。
★5 - コメント(0) - 2016年6月26日

泉鏡花の名前を初めて知ったのは、宮脇俊三氏の短編集が泉鏡花賞を受賞したという一文を見た時。その時の自分は(当時まだ中学生だよ!)泉鏡花という人物が女性であろうと何となく思っていた。だから泉鏡花が男性だと知った時に感じた驚きは何とも言えない。「高野聖」は妖怪の話で、妖怪好きとしてはたまらない話。妖艶な女。うん。たまらんね。全体的に読みにくさを感じ、内容を完全には把握出来ていないので、また少し時間を置いたら改めて読みなおしたい
★70 - コメント(0) - 2016年6月16日

現実と虚構の境界線を曖昧にする筆者の筆致や力量に感嘆する。どの編でも女性は逆境にありながらも摩訶不思議な艶やかさがある。
★19 - コメント(0) - 2016年5月28日

鏡花の文章、鏡花の世界は美しくて幻想的で、まさに作者の世界の雰囲気に誘われ酔わされる、そんな感じです。一つ一つのお話や文章が大好きすぎて、何度も何度も読み返してしまうので読むのに相当な時間がかかりました。やはり有名な『高野聖』は物凄く面白いです。鏡花の書く女性はどれも妖艶な雰囲気を持っていますが、このお話の女性は断トツですね。『歌行燈』は解説にもあった通り1本の映画を見ているようで、ラストシーンはただただ綺麗。わたしが1番好きなのは『女客』。「国へ、国へ返しやしないから」この言葉に胸が震えました。
★7 - コメント(0) - 2016年5月23日

美と純粋を愛した鏡花らしい代表作。 『歌行燈』の筋立てと描き方は、今読んでも清新。戯曲を好んで創作した鏡花の技量を感じる。二つの場が交互に描き出され、戯画化された登場人物のユーモラスな雰囲気が、話の核心へと進むにつれて重厚感を増していく。現代語だけでは描き得ない、藝事への矜持を至上とする世界観である。 『高野聖』は鏡花の十八番、美女即妖のお話である。 封建的な汚い男どもは、みなこの妖の前にひれ伏すのみ。 逆説的だが、真の美女は妖としてしか描き得ないということを、鏡花は知悉していたと思われる。
★6 - コメント(0) - 2016年5月14日

「高野聖」幻想的な世界を舞台にした、後ろ髪をひかれながらも決心ができない坊主と、後ろ髪をひかれながらもあきらめることを知っている女のとても人間的な邂逅。「売色鴨南蛮」の、女性を形容して「綺麗なよりは、もの凄い」という表現がもの凄い。
★4 - コメント(0) - 2016年4月22日

表題作の他に「女客」「国貞えがく」「売色鴨南蛮」を収める。▼泉鏡花といえば怪異のイメージがあるが、本書は、「高野聖」以外は怪異が出てこない。これについて、解説に《合理主義と科学精神にやしなわれた昭和の人々にあっては、このへんから入って鏡花文学の味を知り、鏡花世界になじみが出来てから、更に幽玄神怪な不自然の境域に進むのが順序かも知れない。》とあるが、妖怪ブームを経験した平成の人々には、怪異譚の方がまだ取っ付きやすいと思われる。▼いずれにせよ、すでに現代語訳がないと内容が理解できない時代になってしまった。
★41 - コメント(5) - 2016年4月11日

学生時代以来、何度目かの再読で、いつ読んでもエロ恐ろしい。現実を忘れようとして、鏡花の幻想セカイに誘われるも、よけいにリアルな生=性を読者に印象付ける。鏡花の筆致たるや、おそるべしである。
★2 - コメント(0) - 2016年4月3日

2008-0707
- コメント(0) - 2016年3月12日

『高野聖』がとびぬけておもしろい。序盤の森の中に分け入っていく際のおどろおどろしい雰囲気や、馬の場面の思わせぶりな不穏さ、夜の場面の動物たちが蠢く異様な様子には、怪談とは違った和製ゴシックホラーといった趣があっておもしろい。妖怪の女の描き方も、エロティックでいながら、哀しい宿命を背負っている様をうかがわせ、読み応えがある。ストーリー展開も含め、一級の作品だった。『歌行燈』は視点が入れ替わってわかりにくい部分があり、しかしラストの場面には絢爛とした雰囲気があって、ぐっと心に響いた。
★6 - コメント(0) - 2016年3月1日

濃厚な母性愛への憧れが読みとれる作品集か。それは決していやらしいものではなく妖艶でありかつ、女たちの所作には哀れみがある。察するに鏡花は脚フェチだったのでしょうね、あと生腕とか。なんといっても『歌行燈』が素晴らしい。物語性ではなく時空を超えて響きあう、唄と舞と鼓が織りなす楽の美にさは身震いするほど。『売色鴨南蛮』は惹かれあいながらもうまくいかない物語。鴨と南蛮(葱)が同時に入手しづらかったという時代背景を知って読むと、なんとも哀しくも美しい。『国貞えがく』も、なます=誤魔化しと見て読むと味わい深かろう。
★36 - コメント(1) - 2016年1月6日

rb
幻想的な『高野聖』が特に良かった。ぬらぬらとした蛇を跨いだり、大きな山蛭がぼたりぼたりと降りかかってくる森を通り抜けた先にいたのは、谷川の側に住む妖艶な女。月の光に照らされた女の姿の描写や、体を女の手で洗ってもらうときの「結構な薫のする暖い花の中へ柔かに包まれて」といった表現が印象に残る。「いささ小川の水になりとも、何処ぞで白桃の花が流れるのをご覧になったら、私の体が谷川に沈んで、ちぎれちぎれになったことと思え」。鏡花の文章は美しいけれど、油断したら何が何やら分からなくなるので時間がかかった。
★59 - コメント(2) - 2015年12月21日

近代文学久しぶりに読んだけどそれほど読みにくいわけではないのに内容が頭に入ってこなくて難しかった。解説とかあらすじ読んでこういう話だったのかと理解している辺り自分は全然読めてないなあと思った。ただ短編なのでそういう意味では読みやすいかなと思う。この中では歌行燈が一番好きだった。
★5 - コメント(0) - 2015年11月23日

歌行燈は難解だったけど、高野聖はお伽話の様なあらすじとスピード感もあってすんなり読めた。主人公が山住の女のと崖の水まで水浴びに行く場面、<髪はふっさりするのを束ねて、櫛をはさんで簪で留めており、下ぶくれの顔にえくぼを刻んでいる>妖艶な女の佳き姿が目に浮かんでくる。そしてこの水浴びのシーンの尋常ならぬ積極性が妖怪ならではと気づかないのが男の性で、またそこで騙されるから美しい話になるのだろう。
★15 - コメント(0) - 2015年11月12日

まるで外国語を読んでいるかのように難解で、わからない箇所を読み飛ばしながら読了。「高野聖」よりも他の、表題2作に挟まれた、より現実にそった切ない短編集のほうが好き。鏡花の描く若い男女はみな水の滴るようで。とくに「歌行灯」に登場する門附の粋な爽やかさったら。
★1 - コメント(0) - 2015年10月29日

流麗深遠な雰囲気を作る日本語。その表現の極致。当然だが、凡人たる僕には表現としての日本語の最高峰を理解するにはかなり学が乏しい。話(ストーリー)としては複雑ではなく、むしろ簡単な部類なのだろう。しかし、前述のとおり簡単な話を彩る日本語が美しい。これをかみしめることができたなら、まったく幸せなんだろうなぁ・・・。
★3 - コメント(0) - 2015年10月24日

全体的に難解な文章で、注も充実しているのだが、注にない箇所もググらないとイメージできないのが多かった。なるほど、表題作はともに傑作と呼ばれるのが分かる気がするが、「売色鴨南蛮」なんかが個人的には好き。まあこの話は分かりやすいんで、そのせいかもしれない。 作品全体を通して描かれる女性に色気があって、男としては嬉しい。
★5 - コメント(0) - 2015年10月21日

久々に、気を抜くと主語がわからなくなるレベルの近代文学を読んだ。「高野聖」は美女が体を洗ってくれるシーンが艶っぽい。文章は難解ながらも日本昔ばなしのような筋なのでわかりやすかったけど、他は……。今後鏡花作品を読むときは、あらかじめあらすじを調べておこうと思った(笑)。「歌行燈」はラストが美しい。映画があるらしいので、そちらも観てみたいな。
★12 - コメント(0) - 2015年9月28日

★★★/『高野聖』のみ読了。初鏡花。正直ここまで難解だと思ってなくて読破に時間がかかった。読めない漢字や、文章を解読できない部分があって、場面をイメージするのに少々苦労しました。学のないのがこういう所で出て切ないwそれでも時間をかけて読み進めるうちにぼんやり輪郭が見えてきてちょっと嬉しかった。もう手を付けたくない、とは思わなかったので他の収録作品もそのうち読んでみたい。「白痴」と「嬢様」の関係はわかったけどどうして嬢様が魔人として生まれてきたのか(なぜ魔人になったのか)分からなかったので誰か解説してw
★11 - コメント(0) - 2015年8月30日

正直なところ、お話はあまり入って来ない。ただ、その空気がある。それが良かった。
★1 - コメント(0) - 2015年8月25日

『高野聖』1900年作。旅の僧侶は、蛇や山ヒルの棲む恐ろしい山路を越え、やっと見つけた峠の一軒家で、匂うばかりの妖艶な女性にもてなされる。しかし、彼女は淫心を抱いて近づく男を畜生に変えてしまう妖怪であった。さて、僧侶の運命や如何に?描かれた「女」は、妖怪である一方、疲れた男の体を洗い、柔らかな肌を露にして包み込み、傷を癒す聖母のような存在でもあった。この話は、男に対し愛情を持って女に接することを求め、もし肉欲に溺れ近づくような男であるなら、もはや人ではなく獣と同じという寓意のよう。女性の魅力の表現が甘美。
★18 - コメント(0) - 2015年8月20日

“歌行燈”は以前、岩波文庫版で挫折した事があるのですが、この新潮文庫版は注釈が多く、旧仮名遣いも現代仮名づかいとなっているので、大分読みやすいです。“歌行燈”は二つの場面転換と回想があり、宿に泊まった翁の二人が、東海道五十三次の弥次さん喜多さんにならって妙な受け答えをするので、注釈でもないと何の事やらサッパリです。今回ようやく新潮文庫版で読み切れてホッとしました。美しく情緒ある泉鏡花氏の作品に苦手意識を持ったら非常にもったいない。泉鏡花の小説の入り口としておすすめです。
★31 - コメント(0) - 2015年7月9日

山裾の露天風呂で湯浴みしながら一息に読む「高野聖」。手を入れぬ森に似た、泉鏡花の姿の佳い艶やかな文。奥床しく、高貴な、品のある物語は妖美に咲く花のよう。十三の夜は蒼く低い月の光の川に二人きり、蛭に噛まれ痛む背中を匂い立つ裸体の美女に柔らかく手当てしてもらうシーンの神秘さよ、女の私でも恍惚となる。本著「高野聖」以外は妖怪変化の登場せぬ短編を集めてあるが、やはり妖気漂ってなんぼの鏡花。美しい花びらのような日本語を浴びたくなったら「高野聖」。
★28 - コメント(5) - 2015年6月27日

1文1文は分かっても全体の理解があまり出来なかったので今度再読したい。おもちゃになるな、がやっぱり印象的。
★3 - コメント(0) - 2015年6月26日

表題二作は既読。『歌行燈』のほうはだいぶ記憶が薄れていたが。しかし読み直すとまたなんとも言えない魅力がある。未読の作品は言わずもがな。現実と空想の境が、場所や時間を超えて融かされていく感覚。それをきちんと捉えたというにはまだ読みは浅いけれど、その断片だけでも恍惚となってしまう。じっくりと再読したい。
★4 - コメント(0) - 2015年5月19日

なんと美しい文章か。エロチック、というより、もっとファンダメンタルなレベルでの凄さ。谷崎とも勿論違うし、いやぁ、本当に素晴らしい…。やはり表題作の「高野聖」が好きだ。
★4 - コメント(0) - 2015年5月13日

泉鏡花の書く女性は艶があって美しいですが、解説で鏡花の師である尾崎紅葉の方が「またしても女ものがたり」に対して鏡花は「又しても化けものがたり」らしく、確かに「高野聖」は妖しげな術を遣う女の話でしたが、私としては鏡花の書く男性がなんとも好きです。6作収録されていますが「歌灯燈」がよかった。弥次喜多をきめた二人の翁が伊勢の駅に降り立ち宿に入る途中車の上から見掛けた声のいい唄唄い。その唄いは饂飩屋で、二人の翁は旅籠で其々の場面が進み、その繋がりが解りますが、流石です。後半数頁はその激しさと情景に引き込まれます。
★16 - コメント(1) - 2015年3月29日

巻末で作者を「異常な神経と感覚をもって、常識を超えた神秘の世界に生きた、現実と非現実との境目をはっきり持ち合わせていなかった人」と評しているが、正に言い得て妙です。「歌行燈」はお伊勢参りの途中の宿場町での、酒と女に浸った男の物語?「高野聖」は、それこそ山蛭に象徴される面妖な動物たち、更に、奇怪かつ妖艶な女を巡る、魑魅魍魎な怪奇談。私にはどうしても閉口してしまう、その文章の難解さも、芸術とも言うべきものなのでしょうね。
★59 - コメント(0) - 2015年1月4日

歌行燈・高野聖の 評価:78 感想・レビュー:152
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