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さがしもの (新潮文庫)

感想・レビュー
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Ayumi Shimojoh
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本がテーマの短編集。珍しい。ちょっとミステリでもあるけど怪しくない、自分の本と世界で何度も出くわすなんて、有り得なくないといいな。海外で日本の本を茶屋とバールで読むてのがうらやましげな情景だよな。
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ミミズク
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ネタバレ本にまつわる短編集。本はまだ見ぬ世界への扉であると言うのが印象的。ページ数も少なくどれも読みやすかった
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昼寝ねこ
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すべて『本』がモチーフの9篇の短編集。小説ともエッセイとも自伝ともつかぬ不思議な感覚の本で最後の「あとがきエッセイ」が物語に関連した自伝的エッセイになっている。そのあとがきで本人が「ひどく偏った短編ばかり」と書いている通り、確かに登場人物にしてもシチュエーションにしても一般的とは言い難い。しかし、もしかしたら自分にもあったかもしれない人生の断片のように感じて短い話ながらグッと心に染み入った。入試や模試の問題に頻出するらしいが、こういう話は中高生よりもある程度大人になった人の方が味わえると思うんだがなあ😌
昼寝ねこ

あとがきエッセイを読んで感じたのだが、神奈川県民の最初の大規模書店はもれなく有隣堂だ。東京の大学に入ったら新宿紀伊國屋や池袋リブロ(今は三省堂)に行くし古書街も行く。書店遍歴が似ていて嬉しかった。ジュンク堂や丸善も外せないなあ😊

02/21 08:12
0255文字
みしらぬねこ
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ネタバレ本にまつわる9編の物語。特に、「ミツザワ書店」と「さがしもの」が好きだった。この本のどこをめくっても本について書かれているので、本屋のにおい、古本のすがた、全部が浮かびあがってきた。 改めて、本当に本がすきで良かった。これからも読書という行為と共に生きていたいと思った。 “できごとより考えのほうがこわい”
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⑤⑥
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本にまつわる話を集めた短編集。とある模試の国語の問題で収録作品の「初バレンタイン」を読んで、話に惹かれて衝動買いした。「ミツザワ書店」も模試で読んだことのある作品だった。どれも魅力あふれる作品で、ページをめくる手が止まらなかった。「さがしもの」と「私と彼の本棚」が特に印象に残っている。読書することを啓発する本ではないけれど、読み終わった後にはさらに本を読みたくなる、そんな本だったと思う。
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うさみん
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ネタバレBOOK☆WALKER電子書籍で読了。9篇の本にまつわる短編小説。どの短編も良質だった。中でも『旅する本』『彼と私の本棚』『さがしもの』が私の心を揺さぶった。『彼と私の本棚』では「だれかを好きになって、好きになって別れるってこういうことなんだ。本棚を共有するようなこと」この考え方に私は気づかずにいた。『さがしもの』では他界した自分の祖母が入院していた頃を思い出した。あとがきのエッセイのような文中に「本は開きさえすれば、即座に読み手の手を取って別世界へと連れていってくれる」とありだから読書がやめられない。
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あや
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よい本を読みました。こんなに薄いのに9編+1エッセイも入っていて、それなのにどれも滋味深い。本との出会い、付き合い方、その時々での感じ方の違い・・。なかでも「彼と私の本棚」は胸がきゅーーとしました。 暗い古本屋、天井まで乱雑に積まれている本たち、紙の匂い、懐かしいわー。
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山内正
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私の事男好きとか呼んでいるの知ってる 男と飲んでその後連れて帰らずに済むのか どうしたらやらずに済むのか知りたい りっちゃんは荒んだ生活と言う 一人暮し一年男の子が苦手だった 呑んでみたらただおとこなんだと 家まで送ってもらって私の出来ることは 今眠ってる上垣君 私の好みじゃない 私の噂を聞いている、簡単にやらせるって 鞄に古本があった何が書いてる 意味が解らない 好青年、嫌な奴、真面目な人、 一人一人順番が違う口説き方、私の接し方 明る日聞てみたお前子供の頃なんかあったか? 一回やっただけでお前って
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きいち
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本自体が物語の主役になっていた時代のお話。色々興味を惹く本がネットで安く購入できるようになって積んである本が増えていく、少なくとも本屋で探していた時は背表紙を読んで話の触りを掴んで考えてから買うか決めていた。本棚に並んでいる殆どが古本だがやはり自分が足を運んで選んだものは購入場所等含め思い出深い。子供の頃映画にもなった『はてしない物語』読み終わった後表紙の2匹の蛇を見たときの驚き、そんな気持ちを思い出し縁あって手元に有る1冊1冊を丁寧に扱いたい。
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ほわいと
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最初のほうは全体的に暗い感じがして苦手かもと思って中々読み進められなかった。けど、「不幸の種」からは暗い雰囲気の中にも希望の光が垣間見えて、そこからは没頭して読めた。 本は読む時々によって意味が変わる。それは、日々生きていく中で楽しいことばかりじゃなく、悲しいこと辛いこともたくさん経験していくことで自分が成長していってるから。 「同じ本を読むことで自分の変化や成長を実感できる」という読書の魅力を新たに発見することができた。 これからは過去に読んだ本を読み返すことも時折挟んでいきたいなと思った。
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えりっく
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13年ぶりの再読らしい!『旅する本』本好きの人にはわかるぅ、、人も同じかも。『不幸の種』難解な本は年を経るごとに意味が変わる、新しい恋をすれば意味が変わるし、未来の不安を抱けば意味は変わっていく。そういう本あるよね、わかる。『ミツザワ書店』だってあんた、開くだけでどこへでも連れてってくれるものなんか本しかないだろ。わかるぅ、この気持ちで小さい頃から小説読んでた!『さがしもの』もよかった。
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Xi
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本にまつわる物語九編。角田さんは苦手意識が先走って敬遠していたけれど、新潮文庫の夏フェア完走したくて手に取ったら、意外や意外。苦手どころか好きかもしれない思った。たかが本、されど本。本を手放す手段として古本屋に売ったり、誰かに譲ったり、そこには少なからずドラマが潜んでいる。執念のような印象を受けるものもあるけれど、それがドロドロとした重たいものではない。「ミツザワ書店」が一番ぐっと来た。
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zoumurasan
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本に関するお話の短編集。最初から最後まで面白かったので読んで良かった!どの話も面白かったけど、病床のおばあちゃんに頼まれた本をずっと探し続ける話でドラマみたいだった表題作「さがしもの」、何度手放してもまた再会する本の話が印象的だった。本に関するお話たちなので、本あまり読まない人がもし読んだとしたらどんな感想になるのかちょっと気になる。
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奈良町の桃梨
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★★★★☆。良かった。短編集は物足りなく感じる事が多いんだけど、最初の2編で引き込まれた。
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Ree.
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★★★★☆本にまつわる物語。(「その本を見つけてくれなけりゃ死ぬに死ねないよ」病床のおばあちゃんに頼まれた1冊を求め奔走した少女の日を描く/さがしもの 初めて売った古本と思わぬ再会を果たす/旅する本 持ち主不明の詩集に挟まれた別れの言葉/手紙 など9編。無限に広がる書物の宇宙で偶然出会ったことばの魔法はあなたの人生も動かし始める。『この本が、世界に存在することに』改題)本がないと生活が成り立たない人間にとっては、ものすごくしっくりくる物語。常に本を持ち歩き、常に次の本はどれにしよう?と考えている私。
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remon2
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本にまつわる九つの物語。1番印象に残ったのは、『彼と私の本棚』本の趣味が同じだった同棲中の彼から好きな人ができたと告げられ出て行くことに。本棚の本を彼と自分のとに一人で分けていく。整理していると、ある一冊の本を見つける。彼と交わしたその時の会話や情景がバーっと蘇ってきて号泣してしまう。また、好きな人ができたと告げられた主人公がまず聞いたせりふは、「その人、本を読むの?」だった。しかし、彼の返事は、「読まないと思う。そういうの関係ないんだ。」だった。本好きの人にお薦めの一冊。
竹園和明

なんかいい感じですね。

01/05 16:45
remon2

さらっと読めて、本好きの人なら「わかる-!」ってなります。

01/05 17:03
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AmaironZ
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★本との付き合い方、なぜ自分が本を読んでいるのかを考えさせられた。241229時点では未知の扉を開くため。知らない世界、人々の考えをのぞいてみたいのだと思う。 ★交際履歴。初恋はカラフルで刺激的、派手な装いの百科事典。恐竜や魚、コンコルドなど男の子って感じの本。次は学校でははだしのゲン、漫画の歴史本。活字よりイラストの付き合いやすい奴?レオ・レオニのスイミーやホースの白い馬も記憶に残っている。教科書の正統派もコッソリ好きだったのかも。社会人になってからは物語系メインに多方面を物色中。子供の頃より浮気性?
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ももんた
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3.0/5
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めりー
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本に関する話の短編集。全部違う人の話なのだけれど全ての人物が角田さんの価値観を受け継いでる、というか角田さんが各キャラクターに、散らばった思いを込めたんだろうなぁという感じ。「彼と私の本棚」が沁みた。本は記憶であり、本棚を共有するということは記憶を共有すること。昨日までそこにあった本、記憶をバラバラに引き剥がし別々の本棚に人為的に入れなければいけないこと。それが恋であり失恋であるということが、わかりやすい例えであるからこそ痛くて悲しかった。
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青乃108号
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角田光代の本は「八日目の蝉」しか読んでなくて、2冊目の本作は短編集。市井の人々と、それぞれの「本」との関わりを描く。テーマに縛りがある中で、9編も物語を編み出せるのはさすがだなあ。割りと短く纏まっていてサラッと読めて、それぞれの主題ははっきり解って。人によって好みは違うだろうけど、俺は2番目の「だれか」が一番好きだったなあ。再来年、妻と「天国に一番近い島」に行く予定なんだけど、持って行く本をそれまでに一冊だけ決めておこう。そして「だれか」の様にそこのコテージにその本を置いて帰ろう。さがしものはまだまだ。
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すい
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短編ということもありスルスル読めて面白かったです。
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門哉 彗遙
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一本めの「旅する本」を読んでいる時、エッセイかなと思っていた。不思議なことがあるんやと驚いていたんやけど、二本めを読んで、やっと小説だと気づいた。すべて一人称で書かれた本にまつわる短編小説。巻末の解説に「人間は本を読むために生まれてきた」を読んでさらに納得した。やっぱり僕も切ないくらい本が好きだ。
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10$の恋
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本にまつわる短編集_。私にとって、本は先生でもあり親友でもある。尻ポケットに文庫本を突っ込み、いつでもどこでも一身同体だ。ちょっとした隙間時間でも私の相手をしてくれる。最近は新刊4割古本6割ってところか。新刊を読むときには「はじめまして」のご挨拶。新刊も少し緊張気味で心持ち頁が硬い。古本には「どんな人に読まれて来たん?」って会話。ドッグイアだらけだったり、付箋代わりに美容室の予約カードが挟んであったり。白い頁に黒い活字のモノクロ、だけど心に無限の彩りを与えてくれる。『さがしもの』の各話、非常に楽しめたよ♪
レモングラス

付箋代わりに美容室の予約カードがいいですねー。わかるなあって思いました。古本の書き込みや線引き、私は結構好きです。えーっ、この一文に線引きなんだ、なんて思うことに、いろいろ教えられることもあったり。素敵なレビュー、ありがとうございます😊共感いっぱいすぎました。この本、読んだのは覚えているんだけど、レビューも書かないままでした。

12/14 19:04
10$の恋

レモングラスさんも過去に読んではったんやね😊読書好きにはまことにフィットする本📖👍古本はオモロいな❗️😁いろんな痕跡が前オーナーを想像させてくれる♬はさみ物で一番多いのは、レシート📄。レモングラスさんがおっしゃるような事では、行間に0.3mmぐらいのシャープペンシルで自分の感想とかをビッシリ書いてある本に当たったときは「ぎょっ!」として、そして胸が躍った🤣いろんな事を含めて、本はオモロい♪

12/14 20:06
6件のコメントを全て見る
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玄趣亭
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230頁程の薄目の文庫本一冊。私の部屋の本の山に埋もれてしまいそうだけど、気がつくと傍らに存するような本。本書の物語がそのようなことを思わせるのだろうか。角田さんが紡いだ物語に登場する本たちは、そんな人に寄り添ってくる存在として描かれている。旅先の古書店で何時も出会ってしまう本。宿泊した宿で出会った本。持っていると不幸になると思われる本。『彼と私の本棚』『ミツザワ書店』は本の存在そのものが、欠落を感じさせ、それでも気持ちを奮い立たせるような内容にホロリとした。本を巡る九つの物語集。あなたの傍らにも是非。
宵待草

玄趣亭さん こんばんは!🌃 素敵なレビューを拝読しました!🌟 読みたい本を積むばかりですが📚️📚️📚️、、、レビューに惹かれて📝させて頂きますね!🍀 何時も良書のご紹介! & 読みたく成るレビュー!の掲載、、、有り難うございます!🙋 宵待草

12/08 19:34
玄趣亭

宵待草様。何時もコメントありがとうございます。本書は短篇集で、一篇が20頁前後ですし、本をテーマにした物語なので読みやすいかと思います。読メでも人気の本のようですね。私はコメントにも書きましたが、奈倉有里さんのエッセイに導かれて本書にたどり着きました。本が導く縁に感謝!です。

12/08 20:29
4件のコメントを全て見る
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たかしくん。
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本にまつわる短編集。筆者自身をモデルにしているのかと、てっきり思っていたが、決して全てがそういうわけでもなさそう。過去の自分に照らし合わせて、なんか苦笑いしそうな部分もあったが(笑)。これだけの思い入れを受けた本たちは、それは幸せ者だね!
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もえこ
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旅する本と、ミツザワ書店のお話が好きでした。
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じーにあす
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9つの短編集。本に纏わるお話が集められている。読んでいてそういえば、自分は本を選ぶ時どうしているかなとか、一度読んだ本を何年も経って再び読む時どう感じるかなとか、誰かに強く薦められた本を読む時はどうだったかなとか、そんな事を考えた。何を言っているか分からない相性が悪い本もあれば何度読んでも飽きない本もある。この本を読んで人生が変わった、までは行かなくとも影響を受けている本は必ずあると思う。言葉を羅列しただけのものが人間に対して意味を帯びてくる。本好きの人には薦められる一冊かもしれない。表題作がお気に入り。
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rakuda
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『だってあんた、開くだけでどこへでも連れてってくれるものなんか、本しかないだろう』
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里愛乍
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ネタバレ本に纏わるちょっといい感じの短編集。日々を過ごす日常を切り取った、強い刺激はないけれど所々ピリっとしたスパイス的なお話の数々。共通点は本。旅の先々で出会う本、本から生まれる妄想の誰かさん、挟まれた手紙、彼と本棚、とくべつな本、伝説の古本、思い出の書店、祖母の読みたい本、恋人にあげたい本…そこにある変わらない本と其々に感情を持つ、また年月を経て変わっていく人たちのしみじみと素敵な一冊。
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山内正
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母が泣いてるの初めて見た学校から帰って おばあちゃん駄目なの 病院で母にねえ本探して欲しいんだけど 大きな本屋さんでないとないから メモに知らない字を書いた 次々と店を探しても見つからないで 私が先に死んだらとおばあちゃんは言う 私は十六歳まだ大人の事良く分らず 不貞腐れるおばあちゃんは次の年に死んだ 本は見つからないままに 夜に肩を叩かれ 振り向くと 本はどうなったとおばあちゃんが ぎょえ!見つからなかったら化けて 出るって 受験の時父と母が別れた 夏になりそういえばおばあちゃん現れないと気がついた
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山内正
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本が出たら ミツザワ書店のおばあさんと 去年応募したのが最終選考に残りましたと電話が 会場に踏み入れどんでもない事に 僕の席がありフラッシュ 式が始まった 食事で沢山の人に出された ミツザワ書店ひ僕の家の近くにある 母 も父もそこて本を買う ごちゃごちゃに積まれた本がここにある探せない本は おばあさんに聞く 新人賞をもらって元の生活に戻った 僕に二作目書ける筈がない 十二月に単行本を貰った 店は閉まってた 女の子がおばあちゃん死にましたと 店はそのままにと 店を出て頭にミツザワ書店が浮かんだあのときの
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たまごかけごはん
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本を軸に展開される短編集。 図書館で借りたこの本も、誰かの人生を通過して私の元にあるのだと思うとなんだか感慨深かった。語彙力を上げたくて読書を始めたけど、数年後自分にとって本がどんな存在になっているのかたのしみ!
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irokeyori_kuike
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本にまつわる短編集。「旅する本」「彼と私の本棚」が好きだった。ピンと来なかった本を数年後に読むとすごく分かる、グッとくる、みたいなのは確かにある。
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すぬーぴー
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本にまつわる短編集、久しぶりに本を読むということで気楽に読めました。
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buchi
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同じ本を何度も読み直すことってありますか?僕は滅多にないんですよね。すでに読み切れないほど膨大な作品があって、さらに日々新しい作品が生まれてそれが話題になったりする。一方で自分の時間は有限で、回り道してる場合じゃない、次々に新しいものを欲してるというか、一度読んだものを再び読むのは何だか時間の無駄と感じてるんじゃないかという気もする。でもこの本読んだら何だかそういうのって勿体ない気がしてきた。本との接し方は自由なんだけど、ただ消費するだけじゃない本との接し方が出来れば尊いなぁと。自分の気持ち次第か。
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アルキメデス
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旅する本から引き出しの奥までの6編は脚色はあるだろうけど作者自身のエピソードによる所が大きい気がする。なので主人公を作者角田光代の人格や生き方と重ね、作者自身の関係性の持ち方として読んでいた。そして尚その自由な感性と海外を放浪して土地にするすると馴染んでしまうような生き方がとても羨ましいと感じた。海外の旅先で読書、世界を巡りながら更に本の世界に飛び込む、いいねぇ。作中では〝いつだってできごとより考えのほうがこわい〟というフレーズが印象に強く残った。
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  aki
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「読書の魅力は、この本がすべて教えてくれました。心の灯火となる一行が、きっと見つかります。」角田光代さんの作品、初めまして。帯に書かれていた言葉から、どんな一行が私を待っているだろうとわくわくしながら読み始めた。結果、気にかかる部分はいくつも見つかった。本が自分にとってどういうものか、本との向き合い方、何のために本を読んでいるのかなど色々考えさせられる。「おなかがすいたってまずしくたって、人は本を必要とする。」本=相手と捉えて読み返すと、本を読む行為は確かに、もっとも特殊に個人的な行為だと思える。
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choku70
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ネタバレ本にまつわる物語を集めた短編集。本がキーになる物語がたっぷり読めるだけでも幸せ。◆個人的には、ネパールでアイルランドで、売っても売っても私の前にあらわれる本。自分の知らぬうちに本棚に入っていた不幸の種だと思ってた古い文庫本。ブローティガン「東京日記」に捧ぐみたいな一編、あたりが好き。◆出てくる本、一冊一冊に出会ってみたい!と思ったけど、なかなかわからないように書いてあって、きっと果たせなさそうという思い。◆「だってあんた、開くだけでどこへでも連れてってくれるものなんか、本しかないだろう」◆
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桃
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購入本。角田さんは初めてでした。本にまつわる短編集で、中でも『さがしもの』とあとがきが良かったです。個人的に苦手な少し生々しい恋愛のお話などがあり途中で読みたくないかも…と思いながらも、本に罪はない、相性の良い本と出会うのは改めて難しく、奇跡のようなものなんだと思いました。本書から得た想いも、今後の本との“交際”に生かせると思いました*
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さくら★もち
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ネタバレ本に纏わる短編集。本の存在が何か因縁めいたものになっている状況で、登場人物たちが抱く喜怒哀楽様々な思いに胸がいっぱいになって、うぉー!と叫び出したくなった。特別な本には特別な思い出が宿るし、本で人と人が繋がることがあればなおのこと。本への思いがより深くなる甘く切なくじんわり沁みる短編集だった。好みの本が似ている男女の恋の終わりを描いた「彼と私の本棚」が切なくて好き。本は世界への扉だとする「ミツザワ書店」のおばあさんの思いには、本好きとして共感しかない。角田さんと本との関係を覗ける巻末のエッセイも良かった♡
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