蟹工船・党生活者 (新潮文庫)

蟹工船・党生活者 (新潮文庫)
あらすじ・内容
海軍の保護のもとオホーツク海で操業する蟹工船は、乗員たちに過酷な労働を強いて暴利を貪っていた。“国策”の名によってすべての人権を剥奪された未組織労働者のストライキを扱い、帝国主義日本の一断面を抉る「蟹工船」。近代的軍需工場の計画的な争議を、地下生活者としての体験を通して描いた「党生活者」。29歳の若さで虐殺された著者の、日本プロレタリア文学を代表する名作2編。

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蟹工船・党生活者の感想・レビュー(2509)

2種類の短編が1冊に詰め込まれている。どちらも当時の日本の過酷な状況がひしひしと伝わってきた。職場では体罰があったり、警察に尾行されながら暮らしたり、今では考えられない。しかし、このような経験で今の日本が成り立っているので、歴史として学んでおく必要があると思った。
★4 - コメント(0) - 3月20日

再読してバンコクに持っていって、田中くんにあげました いまごろ読んでいると思います
★3 - コメント(0) - 3月17日

プロレタリア文学は芸術というよりプロパガンダの色合いが強くて、今でこそ文学としての地位を確立しているけど、発売した当時じゃ弾圧の対象だった。力強さと確固たる意志を持っていて、読んでいてとても元気が貰える。こんな言い方もおかしいけれど、思想の自由がない時代では弾圧されるのも頷ける。そのくらい、読者にがつんときつい一発をかましてくれる本。
★10 - コメント(0) - 3月13日

N
多喜二の代表的なプロレタリア文学。蟹工船は工船であり航船ではない。海上の労働法は適用されず、過労で人が死ぬ。風呂にも入れず虱がわく。ストライキをすると、ついに騙されて拿捕され連行される。みな薄給の駒でしかない。マルクスの時代は子供がひどい環境で長時間働かせられていた。本書の労働環境もひどい。こうして労働者が資本家に搾取される時代があったからこそ、共産主義があり、プロレタリア文学が生まれたのだ。プロレタリア文学を手に取るのは今回が初めてであったが、それがどういったものかよくわかった。
★8 - コメント(0) - 2月27日

蟹工船のみ読了。題名は有名だから知っていたけれど、全く内容を知らなかったのでいつか読みたいと思っていました。方言が入るしゃべり言葉がわからなかったりして調べながら読みました。労働者達の劣悪な環境に暗い気持ちになりながら読み進め、そんな中でも一致団結して立ち上がったのはすごいと思いました。すごいというより、皆必死だったんだと思います。「先の成算なんて、どうでもいいんだ。死ぬか、生きるか、だからな。」という言葉通り。
★11 - コメント(0) - 2月26日

二編とも想像はできますが、余りに自分から遠い話で難しかった。現代ではチョット考えにくい労働者の蜂起であるとか、昔の資本家の労働者に対する考え方が少し垣間見れたような気がします。二編目は何とも難しい世界、としか言いようがありませんでした。
★4 - コメント(0) - 2月18日

働くということについて考えさせられる一冊。利益のために使い古される労働者という構図は現在もあまり変わっていないような気もする。今の日本は若干右寄りに傾いているように思うし、歴史的に共産主義や左派に対する不信もあるから、こういったプロレタリア文学は入り口から一歩引いてしまう面もあるかもしれない。でも、思想や立場を抜きにして、搾取をはねのける力強さは現代人も倣う部分があるように思う。
★10 - コメント(0) - 2月4日

青空文庫 こういうお話だったのね 中学か高校の頃 教科書でタイトルと著者は知ってたけど もっと明るく楽しい物語を想像してた。真逆でした。この人々のおかげで今の労働組合があるのね。ありがたや~
★6 - コメント(0) - 2月2日

「蟹工船みたいですね…」と、私が前居た会社に中途採用の方がよく言ってたので読んでみた。有名なプロレタリア文学とのことで、内容は非低所得者の過酷な労働状況と残酷無慈悲な下級層の扱いが描かれている。蟹工船は航船ではなく工船で、海上での労働法は適用されないので過労で人が死ぬのも当たり前。そんな中、下級層が赤旗を上げストライキに出て、自分達が人間らしく扱われないことに上層部に抵抗に出始める。文字が昔のままで読み難いが文学として勉強になった。超大手企業でも蟹工船みたいな内情は世の中にたくさんあるんだろうな…
★16 - コメント(0) - 2月1日

゛「本当のことを云えば、そんな先の成算なんて、どうでもいいんだ。ー死ぬか、生きるか、だからな。」゛/リーダーを失ってもみんなで力を合わせて戦う姿に感動した!
★29 - コメント(0) - 1月30日

ズーズー弁での会話が労働者の切迫感が伝わってきます。労働者たちの名前がわからない、見た目、話し方で労働者を識別させているところが良いなって。実際で考えてみるとたまったものではないのだけど、労働者たちがただの使い捨ての駒として扱われていて真の格差を感じます。党生活者もひけをとらない。多喜二が、親を捨て、普通の生活を捨ててまでプロレタリアートに身を投じていく、その覚悟。何故その活動をするのか。きっかけを知りたくなりました。私は、親の悲しむ姿を考えると、とてもできない。それが自分にとって、進みたくない道でも。
★18 - コメント(0) - 1月29日

蟹工船は東北なまりが強くて読みにくい。党生活者の方が分かりやすい。ただ、蟹工船の最後、現場監督が解雇されたシーンは印象的だ。会社の味方をする社畜の末路を見ているよう
★3 - コメント(0) - 1月22日

ブックオフで購入。ブームになったのが記憶に新しいなと調べてみると、2008年だからもう10年近く前のことだった。当時はリーマンショックや派遣切り、格差社会といった問題が取り沙汰されていたとき。さて今はどうかというと、ブラック企業・バイトに貧困の連鎖、ワーキング・プア……根っこは変わらないままなのかと本書を読みながら虚しい気持ちになる。現代にも通じる一節を「党生活者」の文中に見つけてハッとした。「…ドシドシ臨時工を使うことは、結局は労働者全体の賃金を引き下げるのに役立つのである。」
★22 - コメント(0) - 1月18日

ふつう
★2 - コメント(0) - 1月11日

プロレタリア文学の代表作として名高い作品ですね。それだけにかなりの迫力があります。劣悪で過酷な状況に置かれ、一切守られることもない時代があったことに衝撃を受けました。それも昭和初期というのですから、然程昔のことでもないんですよね。絶望にまみれ、底辺で這いつくばることしかできない人々がいたことを思うと鳥肌が立ちます。待遇が違うだけで労働条件は今も昔も大きな差はないのが現実なのかもしれませんが、人としての尊厳が与えられていないというのが恐ろしくもあり、悲しくもありました。
★146 - コメント(2) - 1月6日

10数年ぶりの再読。数年前、ブラック企業の働き方が現代の蟹工船と例えられたりもしたが、周旋屋の手配で、支度金で懐ホクホク→現場に着いたら色々諸経費でむしり取られ借金負ってる、と勤務前からハードモード。/ 船長より偉い監督。現場主義の管理職にいそうなタイプ。パワハラ(嫌がらせ)通り越してのドメスティック! 私なら神経とてももちません。/ ロシア人は目の前に蟹が湧いてても定時になると漁を終える。働き方が根本から違う。果たして、労働に対する「普通」とは何なのか。「ふ」を「く」に変えると苦痛。仕事は普通に苦痛?(
★19 - コメント(2) - 1月2日

100年前の日本はこんな世界だったのかと、全く想像が結びつかない一方で、今の社会の労働状況を連想させるような部分もある。いろんな部分で衝撃は大きかった
★8 - コメント(0) - 2016年12月22日

蟹工船のみ読了。 現在の労働者の待遇は、この小説の時代よりよくなっているのか? 最近の大企業社員の自殺や、官製ワーキングプアの問題を見てると、あんまり変わらないんじゃないかと思える。 臨時職員の賃金交渉時の、うちの総務部長の言葉。「時給800円代が気に入らないなら、正職員の試験を受けて合格すればいい」
★6 - コメント(0) - 2016年12月22日

数年前にブームになったのを思い出し、読んでみることに。難しいことは正直わかりません。思い入れのある思想もありません。そんな中感じたのは過酷な労働の話だけど、情報がない無知の怖さを感じた。逆に今は情報がありふれているのでその中での自分の判断力が必要になる。逃げ場所のない恐怖。しっかりした判断力をつけたい。
★8 - コメント(0) - 2016年12月12日

カイジみたい…怖かった。
★12 - コメント(0) - 2016年12月6日

「蟹工船」のみ。浅学で詳細がわからなかったのでコレは他の本やら漫画やらで補完する必要がありそうです。それにしても、この内容をあの時代で書いたのは本当に……。少し前にプロレタリア文学が再ブームになったそうで。社会に沈んでる声を反映させ、人々に考えるきっかけを与え続ける作品というわけですね。
★3 - コメント(0) - 2016年11月30日

出版当時に為政者に恐れられ、近年ブームになったのが理由がよく分かります。蟹工船の悲惨さや党員の必死さが描かれている上に、物語としてきちんと面白い。また、事実を元にしてるだけあって迫力があります。
★40 - コメント(0) - 2016年11月23日

<蟹工船>私見だが、全体を見ると共産主義のプロパガンダに見えてしまった、がしかし読めば嫌でもわかるが、「赤」になっていく、というよりは成らざるを得なかった人びとの物語、である。とにかくむごい労働がハッキリ記されている。個人的に読み物としては党生活者よりこっちがイイ。<党生活者>蟹工船の物騒な感じとはまた違う、緊迫としたムードのある一編。当時の「赤」い人たちの生活がリアルに記されている。理想実現のためとはいえ…と思ってしまう描写が随所にあり、考えさせられる。
★3 - コメント(0) - 2016年11月20日

蟹工船の過酷な労働は歴史であると同時に、現代のブラック企業で働くサラリーマンの姿そのものである。世の中には資本家と労働者がいて、賃金は極限まで抑え、生命力の限界まで働かせることで、搾取が行われる。人間はどこまで酷使しても死なないのか、監督者の方がよく知っているのが憎らしい。これが近代以降の社会関係であり、程度の差があるだけで、昔も今も変わらない世の中の現実であるが、いつの時代も世間にあふれる大きな声がそれを覆い隠している。
★5 - コメント(0) - 2016年11月18日

迫力が違うな。今だって同じなんだな
★4 - コメント(0) - 2016年11月11日

蟹工船、あまりの絶望に血の気が引いた。党生活者はどうしても女の扱いにイライラする。ブラックパンサー党とか最近のシールズとかもだけど、階級闘争、反人種差別を言いながら平然と男女差別はする図がグロすぎるからやめていただきたい。女に養ってもらって身支度整えてもらってあいつはきちんと考えられないからな〜ってさあー、馬鹿にしてるでしょ。
★3 - コメント(0) - 2016年10月26日

以前話題になったので絶対に面白いだろうということで読んだ。久々にのめり込んで読めた!また最近の、昔の日本はこうだった、というのがどうも胡散臭く感じていたので、これを読んでスッキリできた。登場人物の名前が曖昧なのも良かった。だからこそ全体を見ることができたと思う。
★5 - コメント(0) - 2016年10月22日

蟹工船は「工船」であり「航船」ではないから航海法は適用されず、また工場でもないので労働法規も適用されない。大正から昭和初期にかけて、貧困出稼ぎ労働者たちが真冬のカムチャッカの海で非人道的な労働条件下で次々と倒れて行く様子に目を覆いたくなる。法の間をすり抜けるとはこういう事なのか!しかし、その逆境に労働者が結束し立ち向かう。労働者の行き場のない怒りから日本においても共産主義的思想が生まれたのだろうけど、この後日本は軍国主義へと突き進む。結局、底辺の人間には人間としての尊厳はないのかと後味が悪かったです。
★4 - コメント(0) - 2016年10月12日

Ny
近代日本の発展の負の側面を、匂い立つリアリティで描写する。後半では、蟹工船だけでなく、九州の鉱山、北海道の開拓など、日本の産業発展の影に同様に資本家に搾取された人々の存在を示される。そしてその延長線上の発展が今の自分の暮らしにつながっている、という現実を知ることとなる。
★4 - コメント(0) - 2016年10月6日

「党生活者」なんて生き生きと面白いPR小説。党生活万歳!!
★3 - コメント(0) - 2016年10月5日

未だ資本家という名の経営者による労働者の搾取の構図は変わらず「赤」とかいう概念に関わらず理解ができる。それが近年起こった本作のリバイバルヒットの要因だろう。船というある種の密室が国のような役割をし社会の縮図的に見せる蟹工船と、多喜二本人の活動によるルポタージュ然とした緊張感のある党労働者。どちらも社会主義国家が倒れた現状を知る我々からすればいささか熱血な理想論的夢物語のようにも思われる。だが貨幣経済を生き稼ぎを得なければならない共同体に身を置く以上、この闘争は終わらない。
★5 - コメント(0) - 2016年10月3日

読んで良かった。文学として、歴史として。これからは、こういう時代があったと、こういう人たちがいたのだと、知らない人が増えていくのだろう。個人生活を理想のために捨てた人、党生活者。今の自分の生活や、政治について、考えされられる。
★3 - コメント(0) - 2016年9月22日

2008年頃、蟹工船が古典文学としては異例の最脚光を浴びた頃、その数年前にこの本は私の本棚にあった。なぜだか最初の数ページを読んでは止め、読んでは止めを繰り返して読んでなかった。今回は、あまり考えずに勢いで読みました。この話に共感するかどうかは読み手の職場環境や経験によって大きく別れるところでしょう。たくさん本を読むゆとりのある生活を送れる人には少し遠い話かもしれないし、リアルでワーキングプアまっただなかの人は読むゆとりはないかもしれない。でも、読まれているのは共感する層が増えているってことでしょうか。
★8 - コメント(0) - 2016年9月20日

☆☆☆ 今で言えば極めて悪辣なブラック企業とも言える工船と工場での過酷な労働実態に肝が冷える。その実態は確かに伝わってくるのだが、どうも胸に響いてこないのは、解説にもあったが個人の視点、描写が今一つなためなのだろう。私にはプロレタリア文学は合わないなと思った。
★35 - コメント(0) - 2016年9月18日

本作を読んでまず気付くことは、視点がないということです。登場人物で名前が分かるのは、船長、浅川、給仕くらいで、蟹工船に乗った貧民の劣悪な境遇を描いたようですが、視点があいまいなのは決定的です。固有名がないというのは、ゴーリキーの「二十六人の男と一人の少女」を連想させますが、設定が似ているだけで、本作で集合的無意識が描かれているわけではありませんし、固有名がないことで優れた表現を模索しているというふうでもありません。
★5 - コメント(1) - 2016年9月17日

蟹をとって、缶詰にしていく仕事の話。良いとは言えない労働環境の中で働く男達の姿が心苦しい。
★4 - コメント(0) - 2016年9月13日

胸クソ悪いわ。
★1 - コメント(0) - 2016年9月10日

少し読みづらいが、悲惨な労働環境の描写は伝わってくる。現在も労働組合があり機能している会社は大企業の一部。「物理的」に殺される事は無くなったかもしれないが、今でも搾取される構図に変わりは無いのではないだろうか。ウツなどは現代病などと表現されることもあるが、それも「精神的に」企業に殺されているのではないかと改めて思う。
★6 - コメント(0) - 2016年9月10日

不衛生で、劣悪な労働条件の船の上の話。
★5 - コメント(0) - 2016年8月21日

蟹工船・党生活者の 評価:82 感想・レビュー:665
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